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堺市の観光客数2026|来訪者848万人・宿泊101万人泊・古墳群22万人を堺と和歌山の宿・店の打ち手に変える7ステップ【2026年10月】

堺市の観光客数2026|来訪者848万人・宿泊101万人泊・古墳群22万人を堺と和歌山の宿・店の打ち手に変える7ステップ【2026年10月】

結論: 堺市の観光客数として公式に使える数字は3つです。堺市が堺観光戦略で追う「重点エリアへの国内来訪者数」は2019年度の約1,162万人から2024年度848万人に減り、2025年度は870万人、2030年度の目標は1,200万人です。大阪府の推計では堺市域の延べ宿泊者数が2024年に101万610人泊(前年比95.3%)、うち外国人が16万248人泊(同137.0%)で、外国人比率は約16%です。百舌鳥・古市古墳群まわりでは、世界遺産エリアの来訪者が2024年度22.2万人、ビジターセンターの来館者が2022年度に9万1,102人、2025年10月に始まった気球は1年で約5万3,000人が搭乗しました。堺の観光は「来訪者の86%が日帰りで、1人の市内消費額が10,046円」という構造で、宿と店の打ち手は人数を追うことではなく、半日で帰る客に夕方以降の滞在理由と、和歌山での1泊を売ることです。

この記事の要点 対象読者: 堺市(堺区・北区・西区・中区・東区・南区・美原区)でホテル・ゲストハウス・飲食店・土産店を営む経営者と現場担当者。南海本線で堺から50分前後の和歌山市・岩出市・紀の川市・海南市、関空と阪和道で結ばれる白浜町・田辺市の宿と店。泉佐野・岸和田・高石など泉州で堺の客を取りに行きたい方。2026年の計画書や融資書類に「堺市の観光客数」を書きたい方 読了後にできること: 堺市の来訪者数・堺市域の延べ宿泊者数・古墳群の来訪者数の3つを言い分け、自店の客単価と滞在時間を堺の消費単価10,046円・日帰り86%と並べ、堺の催しの日程に合わせた商品と告知を数字つきで決められる状態になる

「堺は世界遺産があるのに、うちの店は昼で客が切れます」

白浜への移住準備で地域の事業者と話す中で、堺や泉州の店の方からこの言葉を聞きます。インターネットで「堺市 観光客数」と調べても、出てくるのは「大阪府の宿泊者が過去最高」という府全体の数字か、古墳の写真だけです。堺市は人口80万人超の政令市で、大阪市に隣り合い、百舌鳥・古市古墳群は45件49基の世界遺産です。それでも堺市の資料を読むと、来訪者の86%は日帰りで、1人が市内で使うお金は1万円に届きません。

けれど、公開されている数字を3つに分けて読むと、別の景色が見えます。堺市の来訪者数は2019年度の約1,162万人から2024年度の848万人に減りましたが、2025年度は870万人に戻し、万博期間の7か月で市内の宿泊額は約25.8億円増えました。2024年の堺市域の外国人宿泊は37%増え、2025年10月に始まった気球には1年で約5万3,000人が乗りました。つまり、堺の観光客は「減って終わった」のではなく、「人数は2019年の7割台に戻る途中で、宿泊と消費の単価は上がり始めた」という局面にあり、宿と店が取るべきは人数ではなく、1人あたりの滞在時間と消費額です。

この記事では、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から、堺市の観光客数を堺市・大阪府・近畿運輸局の一次資料で読む7ステップ、そのままコピペで使えるプロンプト8本、チェックリスト8項目を公開します。掲載する数字は、2026年10月28日時点で公式ページと日付つきの報道で確認できたものだけです。確認できなかったものは「未公表」と書きます。手元に、2024年・2025年・2026年の自店の月別の客数と客単価を置いて読み進めてください。

目次
  1. まず結論:堺市の観光客数を打ち手に変える7ステップ(即効早見表)
  2. 堺市の観光客数とは|「来訪者数」「延べ宿泊者数」「エリア別来訪者数」の違いと基本構成
  3. 堺市の観光客数を読み解く7ステップ(完全版)
    1. ステップ1: 堺市の来訪者数を年度で写す(2019年度約1,162万人→2024年度848万人→2025年度870万人)
    2. ステップ2: エリア別来訪者数と百舌鳥・古市古墳群の数字を分ける(世界遺産エリア22.2万人・ビジターセンター9万1,102人)
    3. ステップ3: 堺市域の延べ宿泊者数と外国人比率を書く(2024年101万610人泊・外国人約16%)
    4. ステップ4: 消費額単価と日帰り比率を自店の客単価と並べる(10,046円・日帰り86%)
    5. ステップ5: 万博期間の増分と2026年の催しを月で追う(宿泊額約25.8億円増、気球・シャトルバス・11月の催し)
    6. ステップ6: 日帰り客を「堺で半日・和歌山で1泊」の商品にする(夕方以降の滞在理由、南海50分、宿泊税込みの表示)
    7. ステップ7: 公表日に数字を書き足し、翌月の一手を決める
  4. 立地・業種別の打ち手|堺市内の宿・店と、和歌山・泉州の宿・店で分かれる
  5. 【要注意】堺市の観光客数を読み違える4つの失敗パターン
    1. 失敗1: 848万人を「堺に泊まる観光客」として計画に書く
    2. 失敗2: 「万博の年に増えた」を2026年の基準にする
    3. 失敗3: 「世界遺産があるから外国人が来る」と思い込み、日本人の日帰り客を見ない
    4. 失敗4: 催しと気球の日程を見ずに、通年同じ商品を売る
  6. 堺市の観光客数を読めている宿・店・読めていない宿・店の違い(チェックリスト)
  7. 来訪者は2019年の7割台、それでも宿泊額は25億円増え気球は5万人|数字を分けて読む店はまだ少数派
  8. よくある質問
    1. Q. 堺市の観光客数は年間何人ですか?
    2. Q. 堺市の観光統計は2026年にどこで見られますか?
    3. Q. 百舌鳥・古市古墳群の来訪者数はどのくらいですか?
    4. Q. 堺市の観光客は万博でどれだけ増えましたか?
    5. Q. 堺市の宿泊客に外国人はどのくらいいますか?
    6. Q. 大阪府の宿泊税は堺市の小さな宿や民泊にも適用されますか?
    7. Q. 和歌山の宿が堺の観光客を取るのは現実的ですか?
    8. Q. 気球とシャトルバスはいつまで運行していますか?
  9. まとめ:今日から始める3つのアクション
  10. 参考・出典

まず結論:堺市の観光客数を打ち手に変える7ステップ(即効早見表)

最初に全体像です。7つを上から順に進めれば、「堺には観光客が来ているらしい」という印象を、「誰が何時間いて、いくら使い、自店は何で取るか」という計画に変えられます。所要時間は、ステップ1〜5が半日、ステップ6〜7が2027年3月の気球シャトルバス終了までの月次の運用です。

ステップ やること 使う一次データ・道具
1. 堺市の来訪者数を年度で写す 2019年度約1,162万人・2024年度848万人・2025年度870万人・目標1,200万人を1枚に書く 堺観光戦略・堺市の取組シート
2. エリア別と古墳群の数字を分ける 世界遺産エリア22.2万人・環濠エリア185.5万人・ビジターセンター9万1,102人を別の行にする 堺市の庁議資料・事後評価シート
3. 堺市域の延べ宿泊者数と外国人比率を書く 2024年101万610人泊・外国人約16%を自店の客層と並べる 大阪府 地域別延べ宿泊者数推計
4. 消費単価と日帰り比率を自店の客単価と並べる 10,046円・日帰り86%・宿泊単価8,345円を自店の数字と比べる 堺市の庁議資料・自店のレジと台帳
5. 万博期間の増分と2026年の催しを月で追う 宿泊額約25.8億円増の中身と、気球・シャトルバス・11月の催しを月で取る 堺市の推進会議資料・万博レガシーページ
6. 日帰り客を「堺で半日・和歌山で1泊」の商品にする 夕方以降の滞在理由と、南海50分の和歌山泊を直販で売る 自店の商品・南海の時刻表・大阪府宿泊税の税率表
7. 公表日に数字を書き足す 堺市の取組シート更新と大阪府の推計公表の日に自店の数字を並べる 堺市・大阪府・自店の台帳
堺市の観光客数を宿と店の打ち手に変える7ステップのフロー図

ポイントは、ステップ4で「来訪者の86%が日帰り」「1人の市内消費額が10,046円」の2つを自店の数字と並べるところまで進めることです。 堺の来訪者数が848万人でも、その8割以上は夕方には市外へ戻ります。この構造を知らずに「人が増えたから夜も開けよう」とすると、客のいない時間に人件費だけが増えます。逆に知っていれば、日帰り客が帰る前の1時間に何を売るか、帰らずに和歌山へ泊まる客をどう作るかという具体的な設計に進めます。

なお、この記事は2026年10月28日に書いています。堺市の来訪者数の最新値は2026年度の取組シートに載った2025年度の870万人で、大阪府の地域別推計は2024年分が最新です。2025年分の府の推計と、堺市の2026年度上期の来訪者数は未公表です。公表されたら、ステップ7でこの記事の表に書き足してください。

堺市の観光客数とは|「来訪者数」「延べ宿泊者数」「エリア別来訪者数」の違いと基本構成

「堺市の観光客数は何人か」という問いに、1つの公式の答えはありません。堺市は観光庁の宿泊統計のような市単位の調査を持たず、代わりに携帯電話の位置情報を使った来訪者推計を戦略の指標にしています。大阪府は観光庁の元データを二次利用して、堺市域の延べ宿泊者数を推計しています。事業者がまず押さえるべきなのは、「来訪者数」は堺市の位置情報推計、「延べ宿泊者数」は大阪府の推計、「エリア別来訪者数」は古墳群や環濠といった場所ごとの実測と推計で、3つは定義も出所も違うため足し合わせてはいけないという点です。

3つの物差しは、次の点で違います。

  • 重点エリアへの国内来訪者数: 堺市が堺観光戦略のKPIにしている数字。各エリアに60分以上滞在した来訪者を、携帯電話事業者の位置情報ビッグデータ(KDDI Location Analyzer)で全人口に拡大推計したもので、市内居住者・20歳未満・インバウンドは含まない。2019年度約1,162万人、2024年度848万人、2025年度870万人、2030年度目標1,200万人
  • 堺市域の延べ宿泊者数: 大阪府が観光庁の宿泊旅行統計を二次利用して8地域に分けた推計。堺市域は2023年106万81人泊、2024年101万610人泊、うち外国人16万248人泊。「人泊」は1人が1泊すると1人泊で、2泊なら2人泊
  • エリア別・施設別の来訪者数: 旧戦略のKPI実績表にある世界遺産エリア22.2万人・環濠エリア185.5万人(2024年度、位置情報推計)、都市再生整備計画の事後評価にあるビジターセンター来館者9万1,102人・仁徳天皇陵来訪者16万6,993人(2022年度、実測)、気球の搭乗者約5万3,000人(運行1年)
堺市の来訪者数・堺市域の延べ宿泊者数・古墳群の来訪者数の3つを整理した図解

そのうえで、堺市の観光需要は次の6つの要素で成り立っています。

  1. 4つの重点エリア: 2026年3月策定の堺観光戦略は、世界遺産エリア(百舌鳥古墳群・大仙公園)、環濠エリア(旧市街・さかい利晶の杜)、堺東エリア、堺ベイエリア(堺旧港)の4つを重点にし、コンセプトは「屋根のないミュージアム SACAY」
  2. 日帰り中心の客層: 2024年度の来訪者は日帰り86%・宿泊14%、市内消費額単価10,046円(飲食4,677円・買い物5,203円・その他2,752円)、周遊スポット数1.4、満足度58.7%
  3. 宿泊の規模: 堺市域の延べ宿泊は101万人泊で、大阪市域5,053万4,912人泊の約2%、泉州地域254万8,868人泊の約4割。2024年度の市内宿泊施設の稼働率は74%、宿泊単価は8,345円
  4. インバウンド: 2024年に堺市へ来た外国人は約19.5万人で前年比146%。国籍は中国28%・韓国14%・台湾11%・香港10%・マレーシア7%・アメリカ5%
  5. 万博の増分: 2025年4〜10月に市内の宿泊額が約25.8億円増(うちインバウンド約8.7億円)、観光消費額が約11.0億円増、堺東・堺駅エリア商店街の売上が約2.4億円増
  6. 2026年の新しい装置: 2025年10月4日に大仙公園で始まった気球「おおさか堺バルーン」、2026年4月に始まった無料の「世界遺産・気球シャトルバス」、万博レガシーを使った11月の催し

このうち堺と和歌山の小さな宿・店の売上に直接関係するのは、2・5・6です。重点エリアの整備や位置情報の推計は自店では変えられませんが、「日帰り客が帰る前の1時間に何を出すか」「催しの日程に何を告知するか」「堺で半日過ごした客にどこで泊まってもらうか」は自店で決められます。

堺市の観光客数を読み解く7ステップ(完全版)

ここからが本体です。各ステップのプロンプトは、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けて使います。( )の中を自店の数字に書き換えてください。ステップ1〜5は公開データと自店の台帳があれば半日で終わり、ステップ6〜7は気球シャトルバスが終わる2027年3月28日までの月次運用になります。

ステップ1: 堺市の来訪者数を年度で写す(2019年度約1,162万人→2024年度848万人→2025年度870万人)

最初にやるのは、「堺には観光客が来ている」という印象を、年度の数字に変えることです。堺市が2026年3月26日に策定した堺観光戦略(2026年3月策定)は、計画期間を2026年度から2030年度とし、概要版でKPIを「重点エリアへの国内来訪者数 現状値848万人(2024年度)→目標1,200万人(2030年度)」「市内消費額単価 現状値10,046円→目標20,000円」と置き、KGIを「1,200万人×20,000円=2,400億円」としています。

策定前の庁議資料(2025年11月26日・堺観光戦略(案)の策定について)には、同じ指標の2019年度の値として約1,162万人(世界遺産エリア+環濠エリア)が載っています。2026年度の文化観光局の重要取組シートでは、現状値が「848万人(2024年度)、870万人(2025年度)」と更新されています。

年度 重点エリアへの国内来訪者数 備考
2019年度 約1,162万人 世界遺産登録(2019年7月)の年。世界遺産+環濠の2エリア
2024年度 848万人 新戦略の現状値(基準年)
2025年度 870万人 万博の年。2026年度取組シートの現状値
2030年度 1,200万人(目標) 市内消費額単価2万円と合わせてKGI2,400億円

堺市の来訪者数は2024年度に2019年度の約73%まで減り、2025年度は万博の年でも870万人と約2.6%しか戻っておらず、市が2030年度までに1,200万人へ約4割増やす計画を立てている、というのが計画書に書ける1行です。 この数字は市内居住者と外国人を除いた国内の来訪者で、エリアの範囲は戦略の改定で見直されているため、2019年度との比較は「方向感」として使ってください。

あなたは観光統計の整理に詳しいアドバイザーです。以下の来訪者数を、私の店(宿)の計画書に書ける「堺市の水準」の要約3行にまとめてください。

【材料】
・堺市の重点エリア国内来訪者数: 2019年度約1,162万人、2024年度848万人、2025年度870万人、2030年度目標1,200万人(位置情報推計、市内居住者・20歳未満・外国人を除く)
・私の店の場所と業種: (例: 堺区・飲食12席/和歌山市・民宿6室)
・私の店の客数: 2024年( )人、2025年( )人、2026年1〜9月( )人

出力: ①堺市の年度の推移を1行で ②私の店と堺市の増減の差とその理由の仮説 ③計画書用の3行。材料にない数字は使わず、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、この指標が「60分以上滞在した人」を数えている点です。駅で乗り換えただけの人や、30分で古墳を見て帰った人は入りません。自店の客数と並べるときは、「1時間以上いた客」に相当する数字だと理解して読んでください。

ステップ2: エリア別来訪者数と百舌鳥・古市古墳群の数字を分ける(世界遺産エリア22.2万人・ビジターセンター9万1,102人)

次に、848万人の中身を場所で分けます。先ほどの庁議資料にある旧戦略のKPI実績表では、2024年度の来訪者数が世界遺産エリア22.2万人、環濠エリア185.5万人で、2019年度は世界遺産エリア29.4万人、環濠エリア182.6万人でした。2026年度の取組シートでは、2025年度の大仙公園エリアが前年同期比127%の28.4万人、環濠エリアが99%の184.2万人です。

古墳群そのものの数字は、堺市の都市再生整備計画 事後評価シート(百舌鳥古墳群周辺地区、2026年3月)にあります。百舌鳥古墳群ビジターセンターの来館者は2022年度9万1,102人で、2027年6月の目標が11万2,100人、仁徳天皇陵の来訪者は2022年度16万6,993人で目標20万5,500人です。堺市長の記者会見(2024年6月25日)では、2021年3月の開設から2024年5月までのビジターセンター来館者が約26万人と説明されています。

場所・施設 来訪者数 年度・出所
世界遺産エリア(百舌鳥古墳群・大仙公園) 22.2万人(2019年度29.4万人) 2024年度・堺市庁議資料
大仙公園エリア 28.4万人(前年同期比127%) 2025年度・堺市取組シート
環濠エリア(旧市街) 185.5万人(2019年度182.6万人) 2024年度・堺市庁議資料
百舌鳥古墳群ビジターセンター 9万1,102人 2022年度・事後評価シート
仁徳天皇陵(大山古墳) 16万6,993人 2022年度・事後評価シート
おおさか堺バルーン 約5万3,000人(運行1年) 2025年10月〜2026年9月・日本経済新聞

百舌鳥・古市古墳群の来訪者は世界遺産エリアで年22万〜28万人、ビジターセンターで年9万人前後、気球で年5万人前後の規模で、環濠エリアの185万人の1〜2割にあたり、「世界遺産だから人が多い」のではなく「旧市街のほうに人がいる」のが堺の実像です。 古墳群は「見に来る人」より「空から見る・歩いて回る」体験が増えた場所で、2025年度に大仙公園エリアだけが27%増えたのは、10月に始まった気球の影響と重なります。

あなたは地域の観光データ分析に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、私の店が「どのエリアの客を取れているか」を判定する表を作ってください。

【材料】
・堺市のエリア別来訪者: 世界遺産エリア22.2万人(2024年度)→大仙公園エリア28.4万人(2025年度、127%)、環濠エリア185.5万人→184.2万人(99%)
・古墳群の施設: ビジターセンター9万1,102人、仁徳天皇陵16万6,993人(2022年度)、気球約5万3,000人(運行1年)
・私の店の場所: (例: 堺駅から徒歩5分/百舌鳥駅から徒歩10分/和歌山市)
・私の店の客に聞いた「堺で行った場所」の上位3つ: ( )

出力: ①私の店の客が主に来ているエリアの判定 ②そのエリアの来訪者の増減と私の店の客数の増減の比較 ③次に取りに行くエリア1つ。推測は「仮説」と明記し、材料にない数字は作らないでください。

※そのままコピーして使えます

ステップ3: 堺市域の延べ宿泊者数と外国人比率を書く(2024年101万610人泊・外国人約16%)

来訪者数の次は宿泊です。大阪府は観光庁の宿泊旅行統計を二次利用し、府域を8地域に分けた地域別延べ宿泊者数の推計値を観光統計調査ページで公表しています。堺市域は2023年(令和5年)に106万81人泊(前年比157.5%)、外国人11万6,945人泊でした。2024年(令和6年)は101万610人泊(同95.3%)に減りましたが、外国人は16万248人泊(同137.0%)に増えています。外国人比率は当コラムの計算で約16%です。

地域(2024年) 延べ宿泊者数 前年比 外国人延べ宿泊者数 前年比
堺市域 101万610人泊 95.3% 16万248人泊 137.0%
泉州地域 254万8,868人泊 113.5% 114万4,960人泊 164.8%
大阪市域 5,053万4,912人泊 114.4% 2,388万8,516人泊 134.5%
大阪府全域 5,743万1,520人泊 113.3% 2,539万3,930人泊 135.4%

堺市域の延べ宿泊は府全体の約1.8%で、2024年は府が13%増える中で堺だけが5%減り、増えたのは外国人の4万人泊強だけなので、堺の宿の客層は「日本人の宿泊が減り、外国人が穴を埋めた」形になっています。 泉州地域が外国人比率約45%なのに対し、堺市域は約16%で、関空の前泊・後泊客は堺まで来ていないことも分かります。

あなたは地域の宿泊統計に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、堺市域と私の宿の客層構成を比べる表を作ってください。

【材料】
・堺市域の延べ宿泊者数: 2023年106万81人泊、2024年101万610人泊(95.3%)
・堺市域の外国人延べ宿泊者数: 2023年11万6,945人泊、2024年16万248人泊(137.0%)、外国人比率約16%
・参考: 泉州地域の外国人比率約45%、大阪府全域約44%
・私の宿の延べ宿泊者数と外国人比率: 2023年( )人泊・( )%、2024年( )人泊・( )%、2025年( )人泊・( )%
・私の宿の場所: (例: 堺区/和歌山市)

出力: ①堺市域と私の宿の外国人比率の比較表 ②私の宿の日本人客の増減と堺市域の傾向の比較 ③2026年に増やすべき客層1つ。推測は「仮説」と明記し、材料にない数字は作らないでください。

※そのままコピーして使えます

和歌山側の宿は、堺の数字と並べて和歌山県の数字も置いてください。近畿運輸局の2025年宿泊旅行統計(確定値、2026年7月)では、2025年の和歌山県は延べ宿泊者496万人泊(前年比3.0%増)、外国人58万人泊(同6.9%増)、客室稼働率48.4%、大阪府は5,877万人泊(同5.1%増)、外国人2,452万人泊(同16.9%増)、稼働率78.6%です。県と町の数字の取り方は和歌山の宿泊者数2026|観光庁495万人泊・県547万人泊・稼働率48.4%を宿と店の打ち手に変える7ステップ【2026年10月】で整理しています。

ステップ4: 消費額単価と日帰り比率を自店の客単価と並べる(10,046円・日帰り86%)

ここで自店の数字を出します。堺市の庁議資料によると、来訪者1人あたりの市内消費額単価は2019年度16,355円、2020年度11,358円、2024年度10,046円で、2024年度の内訳は飲食費4,677円・買い物5,203円・その他2,752円です。2025年度は取組シートの暫定値で12,314円、万博期間の4〜7月のアンケートでは12,518円(前年度比125%)でした。来訪者の日帰り比率は86%、宿泊比率は14%、市内宿泊施設の稼働率は74%、宿泊単価は8,345円です。

指標(堺市・2024年度) 値 自店で並べる数字
市内消費額単価 10,046円(2025年度暫定12,314円) 自店の客単価
うち飲食費 4,677円 飲食店の客単価
うち買い物 5,203円 土産・小売の客単価
日帰り比率 86% 自店の客の宿泊有無
宿泊単価 8,345円 自店のADR(平均客室単価)
周遊スポット数 1.4 自店の客が堺で回った場所の数

堺の来訪者は1人あたり飲食に4,677円・買い物に5,203円を使い、86%が泊まらずに帰るので、堺の飲食店の客単価が4,677円を下回っているなら「量ではなく単価」、和歌山の宿なら「堺で使われていない宿泊単価8,345円分」がそのまま取れる余地です。 市が目標にする2万円の単価は、2024年度のほぼ2倍で、宿泊か夜の飲食が増えなければ届かない数字です。つまり市の戦略そのものが「日帰りを減らす」方向を向いています。稼働率とADRの出し方は、小さな宿のRevPAR計算|4室・7日間の記入表とADR・稼働率の検算【2026年9月】に記入表があります。

あなたは小さな店と宿の経営数字に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、私の店(宿)の客単価を堺市の消費額単価と比べて判定してください。

【材料】
・堺市の市内消費額単価: 2024年度10,046円(飲食4,677円・買い物5,203円・その他2,752円)、2025年度暫定12,314円、2030年度目標20,000円
・堺市の日帰り比率86%、宿泊単価8,345円、周遊スポット数1.4
・私の店(宿)の客単価: 2024年( )円、2025年( )円、2026年1〜9月( )円
・私の店(宿)の客の滞在時間と宿泊の有無: ( )

出力: ①堺市の単価と私の店の客単価の比較表 ②単価が低い/高い理由の仮説 ③単価を上げる商品の案1つ(値上げ以外)。推測は「仮説」と明記してください。

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ステップ5: 万博期間の増分と2026年の催しを月で追う(宿泊額約25.8億円増、気球・シャトルバス・11月の催し)

数字が揃ったら、2025年に何が起きたか、2026年に何があるかを月で並べます。堺市が2025年11月19日の「2025年大阪・関西万博」堺プロジェクト推進会議(第5回)資料で示した推計では、万博期間の2025年4〜10月に市内の宿泊額が前年比約25.8億円増(うちインバウンド約8.7億円)、観光消費額が約11.0億円増、堺東・堺駅エリア商店街の売上が約2.4億円増(堺東エリア107%・堺駅エリア116%)でした。大仙公園エリアの来訪者は前年比133%の約16.2万人、堺観光ガイドの閲覧は138%の約81.2万uu、堺伝匠館の売上は168%です。

2026年の装置は3つあります。1つ目は気球です。アドバンス株式会社の発表(2025年11月7日)によると、「おおさか堺バルーン」は2025年10月4日に大仙公園で運行を始め、10月の21日間で5,365人が搭乗、1日最大476人、料金は大人4,200円(Web割4,000円)・堺市民3,200円、高さ約100m、1回15人前後で約15分、年間目標は6万人です。日本経済新聞(2026年10月2日)によると、1年目の搭乗者は約5万3,000人の見通しで、天候による運休で運行率は約65%、搭乗者のうちインバウンドは2%にとどまり、夜間運行の延長と定員増が検討されています。同社の1周年の発表(2026年9月29日)では、第10回ジャパン・ツーリズム・アワード審査委員特別賞の受賞と、10月4日・10日・17日・24日・31日の18〜21時の夜間運行が告知されました。

2つ目はバスです。堺市の発表(2026年4月23日)によると、無料の「世界遺産・気球シャトルバス」が百舌鳥古墳群ビジターセンター・さかい利晶の杜・堺旧港ポルトマーレの3か所を結び、1日8便・1便最大27人で2027年3月28日まで走ります。観光経済新聞(2026年5月10日)は運行日を土・日・祝日、時間を9〜18時と伝えています。3つ目は万博レガシーの催しで、堺市の万博レガシーを活用した取組ページ(2026年10月20日更新)には、乙姫の休日 in 堺旧港 2026(11月7〜8日)、堺大茶湯 万博レガシー茶会(11月14日)、古墳サミット(11月28日)、ウォーク&スタンプラリー(10月27日〜11月15日)が並びます。Lmaga.jp(2026年4月18日)によると、3月20〜22日の周遊イベント「紐とけば堺2026」には約6万7,000人が来場しました。

堺市の万博期間の増分と2026年の催しを対比した図解

万博期間に堺で増えた約25.8億円の宿泊額のうち約17億円は日本人で、2026年は気球の夜間運行・無料シャトルバス・11月の3つの催しが「夕方以降に堺にいる理由」を作っているので、宿と店はこの日程を予約カレンダーに写して、その日の夜と翌朝の商品を先に決めるのが順番です。 気球は運行率約65%で天候に左右されるため、「気球が飛ばない日の代案」を店の側で用意すると、客の落胆が来店に変わります。

あなたは観光地の宿と店の月次計画を手伝うアドバイザーです。以下の材料から、2026年11月〜2027年3月の催しカレンダーと、各日に私の店(宿)が出す商品・告知を表にしてください。

【材料】
・堺の催し: 乙姫の休日in堺旧港11月7〜8日、堺大茶湯11月14日、古墳サミット11月28日、ウォーク&スタンプラリー10月27日〜11月15日、無料シャトルバスは土日祝9〜18時で2027年3月28日まで、気球は大人4,200円・運行率約65%
・万博期間の実績: 宿泊額約25.8億円増、商店街売上約2.4億円増(堺東107%・堺駅116%)
・私の店(宿): 場所( )、業種( )、営業時間( )、2025年11月〜2026年3月の客数( )

出力: ①催し日と私の店の客数の対応表 ②催し当日の夕方以降に出す商品案 ③気球が運休した日の代案1つ。推測は「仮説」と明記し、材料にない日程は作らないでください。

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ステップ6: 日帰り客を「堺で半日・和歌山で1泊」の商品にする(夕方以降の滞在理由、南海50分、宿泊税込みの表示)

数字と日程が揃ったら、商品と表示を決めます。堺の来訪者の86%は日帰りで、周遊スポット数は1.4です。つまり多くの客は古墳か旧市街のどちらか1か所を見て帰ります。堺市内の店にとっての商品は「2か所目」と「夕方以降」です。気球の夜間運行日やシャトルバスの最終便(18時)の後に、堺東や堺駅の飲食店で何を出すかを決めてください。

和歌山の宿にとっての商品は「1泊目」です。南海本線の特急サザンは堺駅と和歌山市駅に停まり、堺から和歌山市まで50分前後、運賃は駅探の検索(2026年10月28日)で片道880円です。座席指定車は南海電鉄の料金改定(2026年4月1日)で700円(チケットレス550円、車内購入は300円加算)になりましたが、自由席車なら運賃だけで乗れます。「午前に古墳と気球、午後に旧市街、夕方のサザンで和歌山市へ、海の夕食と1泊」という行程は、堺の宿泊単価8,345円では売れない体験を和歌山の宿が売る形です。

表示については、大阪府の宿泊税を揃えます。大阪府の公式ページによると、2025年9月1日宿泊分から、1人1泊5,000円未満は非課税、5,000円以上1万5,000円未満は200円、1万5,000円以上2万円未満は400円、2万円以上は500円で、堺市内の宿も対象です。堺の宿泊単価8,345円は200円の区分にあたり、予約サイトと自社サイトで「込み」か「別」かを揃えてください。和歌山県内の宿は2026年10月28日時点で府の宿泊税の対象外ですが、白浜町が2027年3月に導入予定で、手順は宿泊税の導入が全国に拡大|白浜町は2027年3月開始、宿が今週やる6ステップ【2026年9月】にあります。

堺の日帰り客に向けた商品は、堺市内の店なら「2か所目と夕方以降の一品」、和歌山の宿なら「サザン50分・880円で着く1泊目」で、どちらも堺の催しの日程に合わせて直販で告知するのが2026年の基本形です。 直販で売る仕組みはOTA手数料一覧と実質負担の計算式|旅館・民宿の直販比率の上げ方【2026年8月】に、平日の下限価格の決め方は宿の直前割を施設側が設定する方法|7ステップと告知文例8本【2026年9月】にまとめています。

あなたは観光地の宿と店の商品企画担当です。以下の材料から、堺の日帰り客向けのプランを3つ(①堺市内の店の「2か所目と夕方の一品」 ②和歌山の宿の「堺で半日・和歌山で1泊」 ③気球が運休した日の代案)、各プラン名・内容・含むもの・税込み総額の表示文で作ってください。

【材料】
・堺の来訪者: 日帰り86%、周遊スポット数1.4、消費額単価10,046円(飲食4,677円・買い物5,203円)
・移動: 南海特急サザンで堺〜和歌山市50分前後・880円(座席指定車は700円加算、自由席は運賃のみ)
・私の店(宿): 場所( )、業種( )、客室数または席数( )、夕食の提供可否( )、近隣で夕方以降に営業している店(あるものだけ)
・大阪府宿泊税: 5,000円未満0円、5,000〜1万5,000円未満200円、1万5,000〜2万円未満400円、2万円以上500円(和歌山県内の宿は対象外)

条件: 用意していない送迎・食事は書かない。税込み総額の表示を必ず入れる。推測は「仮説」と明記してください。

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あなたは宿泊施設と飲食店のSNS運用担当です。以下の材料から、2026年11月〜2027年3月の告知文を3本(①11月: 堺大茶湯・古墳サミットに合わせた案内 ②12〜1月: 気球シャトルバスの土日祝運行に合わせた「堺で半日・和歌山で1泊」の案内 ③3月: シャトルバス終了前の最後の土日の案内)、各150字以内で日本語と英語の2種類作ってください。

【材料】
・店(宿)の名前と場所:
・席数または部屋数と得意な客層:
・堺の催し: 堺大茶湯11月14日、古墳サミット11月28日、シャトルバスは土日祝・1日8便・無料・2027年3月28日まで
・用意している特典: (あるものだけ)

条件: 用意していない特典は書かない。日程は公表値をそのまま使う。推測は「仮説」と明記してください。

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ステップ7: 公表日に数字を書き足し、翌月の一手を決める

堺市の来訪者数は、毎年春に出る各局の重要取組シートと、堺観光戦略の進捗報告で更新されます。大阪府の地域別延べ宿泊者数の推計は年1回で、2025年分は2026年10月28日時点で未掲載です。観光庁の宿泊旅行統計は毎月末に前月分の第1次速報が出ます。この3つの公表日に、自店の月次の客数・客単価・宿泊の有無を1枚の表に書き足してください。

検証の単位は「堺市の年度の来訪者数」「堺市域の延べ宿泊者数と外国人比率」「自店の客単価と堺の消費額単価10,046円の差」の3つで、年に数回この3つを並べるだけで翌期の商品と告知が決まります。 2027年3月28日のシャトルバス終了と、2030年度の市の目標(1,200万人・2万円)までを1枚で見通せる形にしておくと、融資や補助制度の書類にもそのまま使えます。

あなたは小さな店と宿の月次レビューを手伝うアドバイザーです。以下の材料から、今期の検証メモと来期の一手を作ってください。

【材料】
・堺市の来訪者数: 最新年度( )万人、前年度( )万人
・堺市域の延べ宿泊者数: 最新年( )人泊、外国人比率( )%
・私の店(宿): 今期の客数( )人・客単価( )円、前年同期は客数( )人・客単価( )円、堺の消費額単価10,046円との差( )円
・今期やった施策: (例: 夕方の一品、堺で半日・和歌山で1泊プラン、催し日の告知)

出力: ①堺市と私の店の増減の比較 ②施策ごとの効いた/効かなかったの判定 ③来期変える1点。推測は「仮説」と明記してください。

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立地・業種別の打ち手|堺市内の宿・店と、和歌山・泉州の宿・店で分かれる

同じ「堺の観光客」でも、自店が堺市内にあるか、堺から客を呼ぶ側にいるかで取れる需要は違います。自店に近いほうを選んでください。

自店の客の目的地が堺市内かどうかで分かれる2分岐図解
立地・業種 主な客層 堺の数字で分かること 最初に効く打ち手
堺市内のホテル・ゲストハウス 商用客と、外国人約16%の観光客 宿泊単価8,345円・稼働率74%、日本人宿泊は2024年に減少 催し日の夜と翌朝の商品、宿泊税込みの総額表示、英語の口コミ返信
堺東・堺駅の飲食店 日帰りの観光客と地元客 飲食費4,677円/人、商店街売上は万博期に107〜116% シャトルバス最終便18時以降の一品と、気球運休日の代案
百舌鳥・大仙公園周辺の土産・体験 古墳群の来訪者 世界遺産エリア22.2万〜28.4万人、気球約5万3,000人/年 買い物5,203円/人を前提にした持ち帰り商品と、気球搭乗者向けの特典
和歌山市・紀の川・海南の宿 大阪府内からの国内客 堺の86%が日帰り、サザン50分・880円 「堺で半日・和歌山で1泊」の直販プランと、堺の催し日の告知
白浜・田辺など紀南の宿 国内客と外国人 堺の外国人は中国28%・韓国14%・台湾11% 関空と阪和道を前面に出した2泊3日の中に堺を組み込む行程提案
泉佐野・岸和田・高石など泉州の宿・店 関空の前泊・後泊客と国内客 泉州の外国人比率約45%、堺は約16% 堺の外国人客より国内の日帰り客を狙う、南海沿線の中継点としての商品

和歌山から堺へは、南海本線の特急サザンが和歌山市駅と堺駅を50分前後で結び、運賃は片道880円です。和歌山DX総合研究所がこの主題を扱うのは、堺の来訪者の86%が「どこかへ帰る日帰り客」で、その客が泊まる候補地に和歌山が入るからです。堺市域の延べ宿泊は101万人泊で、和歌山県の496万人泊の約2割しかありません。堺には泊まる場所と夜の体験が足りず、和歌山には部屋が空いている。この組み合わせを「堺で半日・和歌山で1泊」という1本の行程にすれば、どちらの事業者にも売上が立ちます。

堺市内の宿・店は「日帰り客が帰る前の1時間」を、和歌山と泉州の宿・店は「堺の日帰り客の1泊目」を取るのが、2026年の基本形です。 複数の立地にまたがる場合(堺に店があり、和歌山に宿も持っているなど)は、売上の大きいほうの行から着手してください。

【要注意】堺市の観光客数を読み違える4つの失敗パターン

7ステップを実行しても、次の4つのどれかに当てはまると成果が出ません。4つとも観光客の増減ではなく、店の側の物差しの選び方・定義の読み方・客層の分け方・日程の読み方で防げる失敗です。 順に確認してください。

失敗1: 848万人を「堺に泊まる観光客」として計画に書く

❌ よくある間違い: 「堺市の来訪者は848万人」という数字を見て、堺の10室の宿も和歌山の民宿も、その一部を宿泊客として取れるはずだと融資書類に書く。

⭕ 正しいアプローチ: 848万人は「60分以上滞在した国内来訪者」の位置情報推計で、宿泊したのはその14%です。宿泊の計画には大阪府の堺市域推計101万人泊と、自店のADR・稼働率を使う。

なぜ重要か: 堺市の来訪者848万人のうち宿泊は14%で、堺市域の延べ宿泊は101万人泊と府全体の約1.8%にすぎないため、来訪者数をそのまま宿泊需要として書くと、審査する側に数字の定義を読めていないと判断されるからです。 審査する側が見るのは、自店の台帳と、その町の宿泊の数字です。

失敗2: 「万博の年に増えた」を2026年の基準にする

❌ よくある間違い: 2025年の客数を基準にして2026年の予約が減ったと判断し、全日程・全プランを値下げする。

⭕ 正しいアプローチ: 2024年度848万人・2025年度870万人・2019年度約1,162万人の3つを並べ、2025年を「万博の年」と注記し、2026年の実力は2024年比で示す。万博期間の宿泊額約25.8億円増は「上乗せ」として別の行に書く。

なぜ重要か: 堺市の来訪者数は万博の年でも2024年度から約2.6%しか増えておらず、2025年比で減っても2024年比で増えていれば「反動」ではなく「平常化」で、値下げの理由にならないからです。 白浜への移住準備で地域の事業者の方と話す中でも、「去年が良すぎて今年が怖い」という声は聞きますが、2024年の台帳を横に置くと、下げなくてよい商品のほうが多いことがほとんどです。

失敗3: 「世界遺産があるから外国人が来る」と思い込み、日本人の日帰り客を見ない

❌ よくある間違い: 百舌鳥・古市古墳群の世界遺産を頼りに多言語の看板だけ増やし、英語メニューを作って、日本人の日帰り客向けの商品を後回しにする。

⭕ 正しいアプローチ: 堺市域の宿泊の外国人比率は約16%、気球の搭乗者に占めるインバウンドは2%、来訪者の86%は日帰り客で主役は国内客、と分けて書く。先に日本人の日帰り客向けの「2か所目」と「夕方の一品」を作り、英語の口コミ返信とGoogleビジネスプロフィールの英語情報はその次に整える。

なぜ重要か: 堺の観光客の主役は国内の日帰り客で、外国人は宿泊の約16%・気球の2%にとどまるため、外国人向けの投資だけでは堺の来訪者の8割以上に届かないからです。 英語の口コミ返信の文例は口コミ返信 英語例文30選|低評価にも使える和訳付き【2026年8月】にまとめています。

失敗4: 催しと気球の日程を見ずに、通年同じ商品を売る

❌ よくある間違い: 11月の堺大茶湯や古墳サミット、気球の夜間運行、シャトルバスの土日祝運行を知らず、通年同じメニュー・同じ料金で待つ。

⭕ 正しいアプローチ: 堺市の万博レガシーページとアドバンス社の発表を月に1回見て、催し日・運行日を予約カレンダーに写し、その日の夕方以降の商品と告知を先に決める。気球の運行率約65%を踏まえ、運休日の代案も用意する。

なぜ重要か: 堺の来訪者の周遊スポット数は1.4で、客は「もう1か所」を探しており、催しと気球の日程はその「もう1か所」が店に向く数少ない日だからです。 万博期間に堺駅エリアの商店街売上が16%増えたのは、客が増えた日に店が開いていたからにほかなりません。

ここまでの内容は、堺市・大阪府・近畿運輸局の公開データと自店の台帳だけで、どの店・宿でも今日から始められます。それでも「3年分の台帳を月別に並べる時間がない」「催しの日程に合わせた告知文まで手が回らない」という店があるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組んでいます。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは2024年から2026年の月別の客数と客単価だけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。

堺市の観光客数を読めている宿・店・読めていない宿・店の違い(チェックリスト)

現在地の確認に使ってください。自店の台帳と、ニュースで見た数字を手元に置きながら、当てはまるものにチェックを入れます。

  • □ 「堺市の来訪者数」「堺市域の延べ宿泊者数」「エリア別来訪者数」を別の物差しとして言い分けられる
  • □ 堺市の来訪者数を2019年度約1,162万人・2024年度848万人・2025年度870万人の3つで写してある
  • □ 堺市域の宿泊の外国人比率が約16%であることを知り、自店の比率と並べてある
  • □ 堺の消費額単価10,046円(飲食4,677円・買い物5,203円)と自店の客単価を並べてある
  • □ 来訪者の86%が日帰りであることを前提に、夕方以降の商品か「和歌山で1泊」の商品を持っている
  • □ 堺大茶湯・古墳サミット・気球の夜間運行・シャトルバスの運行日を予約カレンダーに写してある
  • □ 予約サイトと自社サイトの料金表示で、大阪府宿泊税(200円・400円・500円)の扱いが揃っている
  • □ 堺市の取組シートと大阪府の推計の公表日に、自店の数字を書き足す担当が決まっている
堺市の観光客数を読めている宿・店と読めていない宿・店の違いのチェックリスト図解

特に見落とされやすいのが5つ目の「日帰り86%を前提にした商品」で、これがないと他の7項目を揃えても、堺の来訪者の8割以上は自店の前を通り過ぎます。 チェックが3つ未満でも心配はいりません。この記事の7ステップは、上から順に進めればチェックが1つずつ埋まる構成になっています。

来訪者は2019年の7割台、それでも宿泊額は25億円増え気球は5万人|数字を分けて読む店はまだ少数派

「堺の観光客は2019年より減っているのだから、堺の店も和歌山の宿も期待できない」と感じるかもしれません。公開されている数字は、少し違う形を示しています。

まず人数です。堺市の重点エリアへの国内来訪者数は2019年度の約1,162万人から2024年度848万人へ減り、2025年度は870万人でした。一方で、2024年に堺市域の外国人宿泊は37%増え、万博期間の7か月だけで市内の宿泊額は約25.8億円、観光消費額は約11.0億円増えました。2025年度の大仙公園エリアの来訪者は27%増です。人数の総量は戻っていないのに、宿泊額と特定エリアは伸びている。「減った」と「増えた」が同時に起きているのが2026年の堺です。

次に大阪府と和歌山県です。近畿運輸局の2025年確定値では、大阪府の延べ宿泊者数は5,877万人泊で前年比5.1%増、客室稼働率は78.6%、和歌山県は496万人泊で3.0%増、稼働率48.4%です。府の宿泊は増え続け、和歌山は半分の部屋が空いている。堺市域の101万人泊はその間にあり、宿泊単価8,345円・稼働率74%の宿が「泊まる理由」を作れずにいる市場です。

実在の企業の例を1つ挙げます。兵庫県豊岡市のアウトドア施設運営会社アドバンス株式会社は、2025年10月4日に大仙公園で係留式ヘリウム気球「おおさか堺バルーン」の運行を始めました。観光経済新聞(2026年1月19日)によると、10月の累計搭乗者は5,365人、1日最大476人、料金は大人4,200円・子ども3,000円で、年間6万人の目標達成も視野に入るとされました。日本経済新聞が伝えた1年目の見通しは約5万3,000人で、天候による運休で運行率は約65%にとどまりましたが、第10回ジャパン・ツーリズム・アワード審査委員特別賞を受け、夜間運行と定員増が検討されています。1人4,200円の体験が年5万人なら、堺の消費額単価10,046円の4割にあたる売上を1つの装置が作った計算です。「古墳を見る」だけだった場所に「空から見る」商品を足すと単価が動く、という実例です。

人数は戻りきらず、宿泊額と単価は動き始め、民間の体験商品は1年で5万人を集めました。この3つが重なる今、堺の観光客数を3つの物差しで分けて読み、日帰り86%を前提に夕方以降と1泊目の商品を作る宿・店はまだ少数派で、先に始めた店がそのまま選ばれる側に回れます。

よくある質問

Q. 堺市の観光客数は年間何人ですか?

1つの公式の数字はありません。堺市が堺観光戦略のKPIにしている「重点エリアへの国内来訪者数」は2024年度848万人、2025年度870万人で、2019年度は約1,162万人、2030年度の目標は1,200万人です(位置情報推計、市内居住者・20歳未満・外国人を除く)。 宿泊については大阪府の推計で堺市域が2024年に101万610人泊です。計画書に書くときは、どちらの数字かを必ず添えてください。

Q. 堺市の観光統計は2026年にどこで見られますか?

堺市のページと大阪府のページの2か所です。堺市は2026年3月26日策定の堺観光戦略と各年度の文化観光局の重要取組シートに来訪者数と消費額単価の現状値を載せ、大阪府は観光統計調査ページに地域別延べ宿泊者数の推計値(2026年10月28日時点で2024年分が最新)を載せています。 月次の全国・都道府県の数字は観光庁の宿泊旅行統計調査で、堺市単独の月次統計は公表されていません。

Q. 百舌鳥・古市古墳群の来訪者数はどのくらいですか?

場所によって数え方が違います。堺市の資料では世界遺産エリアの来訪者が2024年度22.2万人(2025年度の大仙公園エリアは28.4万人)、百舌鳥古墳群ビジターセンターの来館者が2022年度9万1,102人、仁徳天皇陵の来訪者が同16万6,993人で、2021年3月の開設から2024年5月までのビジターセンター来館者は約26万人です。 気球は運行1年で約5万3,000人が搭乗しました。古市古墳群側(羽曳野市・藤井寺市)の来訪者数は、2026年10月28日時点で同じ型の公表数字を確認できていません。

Q. 堺市の観光客は万博でどれだけ増えましたか?

人数より金額で公表されています。堺市の推計では、2025年4〜10月の万博期間に市内の宿泊額が前年比約25.8億円増(うちインバウンド約8.7億円)、観光消費額が約11.0億円増、堺東・堺駅エリア商店街の売上が約2.4億円増で、大仙公園エリアの来訪者は133%の約16.2万人でした。 年度の来訪者数は848万人から870万人への約2.6%増で、人数の増え方は金額の増え方より小さいのが特徴です。

Q. 堺市の宿泊客に外国人はどのくらいいますか?

約16%です。大阪府の推計では2024年の堺市域の延べ宿泊者数101万610人泊のうち外国人は16万248人泊で、前年比137.0%と増えてはいますが、泉州地域の約45%、大阪府全域の約44%と比べると低い水準です。 堺市へ来た外国人は2024年に約19.5万人で、国籍は中国28%・韓国14%・台湾11%・香港10%・マレーシア7%・アメリカ5%です。外国人向けの導線は必要ですが、先に日本人の日帰り客向けの商品を整えるのが順番です。

Q. 大阪府の宿泊税は堺市の小さな宿や民泊にも適用されますか?

適用されます。大阪府の宿泊税は府内の宿泊施設が対象で、2025年9月1日宿泊分から1人1泊5,000円未満は非課税、5,000円以上1万5,000円未満200円、1万5,000円以上2万円未満400円、2万円以上500円です(大阪府公式ページ、参照日2026年10月28日)。 堺の宿泊単価8,345円は200円の区分にあたります。予約サイトと自社サイトで「込み」か「別」かを揃え、改正前の100円・200円・300円の表記が残っていないかを今週確認してください。和歌山県内の宿は2026年10月28日時点で対象外です。

Q. 和歌山の宿が堺の観光客を取るのは現実的ですか?

現実的です。南海の特急サザンは堺駅と和歌山市駅を50分前後で結び、運賃は片道880円(座席指定車は700円加算、自由席は運賃のみ)で、堺の来訪者の86%が日帰りで帰る中、「堺で半日・和歌山で1泊」の行程は堺の宿泊単価8,345円では売れない海と食事を和歌山の宿が売る形になります。 狙うのは、気球シャトルバスの最終便18時のあとに動ける客と、11月の催しの日の夕方です。一度泊まった客を次の堺行きのときにも戻すには公式LINEでの再訪案内が有効で、手順は旅館のLINE公式アカウント活用術|無料で始める5ステップと文例8本【2026年8月】にあります。

Q. 気球とシャトルバスはいつまで運行していますか?

気球は運行を継続中、シャトルバスは2027年3月28日までです。無料の「世界遺産・気球シャトルバス」は堺市の発表で2027年3月28日までの土・日・祝日に1日8便・1便最大27人で運行し、気球「おおさか堺バルーン」は天候により運休があり、2026年10月は4日・10日・17日・24日・31日の18〜21時に夜間運行が行われています。 2027年4月以降のバスの扱いと、気球の夜間運行の定例化は2026年10月28日時点で公表されていません。公表されたら、ステップ5の表に書き足してください。

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること: 堺市の来訪者数(2019年度約1,162万人・2024年度848万人・2025年度870万人)、堺市域の延べ宿泊者数(2024年101万610人泊・外国人約16%)、消費額単価(10,046円・日帰り86%)を「来訪者数・延べ宿泊者数・単価」に分けて1枚に写し、自店の2024年・2025年・2026年の月別の客数と客単価を横に並べる
  2. 今週中にやること: ステップ4のプロンプトで自店の客単価と堺の消費額単価の差を出し、11月7〜8日・14日・28日の催しと土日祝のシャトルバス運行日を予約カレンダーに写し、大阪府宿泊税の表示(200円・400円・500円)を揃える
  3. 今月中にやること: 堺市内の店なら「2か所目と夕方以降の一品」、和歌山の宿なら「堺で半日・和歌山で1泊」のプランを1つ作り、税込み総額を表示して、11月の催しに合わせた告知文を出す

7つすべてを一気にやる必要はありません。2027年3月28日のシャトルバス終了までの5か月を、「堺市の来訪者数・堺市域の延べ宿泊者数・自店の客単価と10,046円の差」の3つと「催しの日程」で組み立て、来春に堺市の取組シートが更新されたらこの記事の表へ1行書き足すところから始めてください。

次回予告: 万博後の和歌山全体の観光需要を宿と店の打ち手に変える手順は、和歌山の万博効果2026|観光客228万人来県・宿泊8%増の中身と閉幕後に残す7ステップ【2026年10月】と、県と町の宿泊統計の読み方をまとめた和歌山の宿泊者数2026|観光庁495万人泊・県547万人泊・稼働率48.4%を宿と店の打ち手に変える7ステップ【2026年10月】で解説しています。

参考・出典

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※本記事の「堺市域の外国人比率約16%」「府全体の約1.8%」「大阪市域の約2%」「2019年度の約73%」「2025年度の約2.6%増」「万博期間の日本人の宿泊額約17億円増」「泉州地域の約45%」「大阪府全域の約44%」「堺の消費額単価の4割」は、堺市・大阪府の公表値を当コラムが割り算または引き算したもので、公表機関の数値ではありません。堺市の来訪者数は携帯電話の位置情報による推計で、エリアの範囲は戦略の改定で見直されているため、年度間の比較は方向感として扱っています。堺市単独の月次統計、大阪府の2025年地域別推計、古市古墳群側(羽曳野市・藤井寺市)の来訪者数は、2026年10月28日時点で未公表または未確認です。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。

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河原 将太株式会社Tip 代表取締役社長

東京都立大学在学中に事業を開始し法人化。大手エネルギー関連企業へのAIコンサルティング、上場企業を含む20社以上へのコンサルティング提供、1投稿で1億回以上再生されたSNSコンテンツの企画に携わる(実績は代表およびメンバー個人としての活動を含む)。現在は和歌山の企業・観光事業者へのSNS・AI・DX支援と、県内のホテル・リゾート開発構想に取り組む。詳しいプロフィール

本記事は、株式会社Tipが公開情報・一次情報・実務での検証結果をもとに作成し、必要に応じて更新しています。掲載内容は最終更新日時点の情報です。

公開日: 2026.11.06 最終更新日: 2026.11.06