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白浜-羽田便が一部95席機に|10月下旬から南紀の宿の首都圏予約が変わる【2026年9月】

白浜-羽田便が一部95席機に|10月下旬から南紀の宿の首都圏予約が変わる【2026年9月】

結論: 日本航空(JAL)は2026年10月下旬から、南紀白浜-羽田線1日3往復6便のうち一部の便を、165席のボーイング737-800から95席のエンブラエル190に替えます。便数は6便のまま、減るのは座席です。どの便が何便替わるか、いつまで続くかは公表されていません。南紀の宿・体験・飲食がいまやることは、予約台帳から首都圏客の比率を出すこと、11月から1月の直販枠に「早く取る理由」を付けること、アクセス案内を飛行機・電車・車の3本に書き直すことの3つです。

この記事の要点 対象読者: 和歌山県、特に南紀(白浜・田辺・上富田・すさみ・串本・那智勝浦・新宮・みなべ・御坊)で宿泊・観光アクティビティ・飲食・小売を営む事業者と、首都圏との往来が多い法人・士業の担当者 読了後にできること: 自社の予約のうち羽田便で来ているお客様の割合を数字で出し、10月24日までに直販枠の特典・アクセス案内・法人向けの出張案内を自分の手で直せる状態になる

白浜(和歌山)への移住準備で地域の事業者と話していると、羽田便の話題は必ず出ます。東京から1時間強で着く飛行機があるから、首都圏のお客様が週末に来てくれる。その前提が、南紀の宿と体験事業者の商品設計に深く組み込まれています。

だからこそ、9月24日に紀伊民報が報じた「白浜-羽田便の一部小型化」は、単なる航空ニュースではありません。1便あたりの席が165から95に減るということは、これまで「行こうと思えば取れた」金曜夜や日曜夕方の席が、取れない日が出てくるということです。しかもこの路線は、2025年度に初めて年間24万人を超え、10年でほぼ倍増した路線です。伸びている路線の席が減る。ここに、南紀の商売の難しさが凝縮されています。

一方で、慌てて何かを変える必要はありません。減るのは便数ではなく席です。冬の平均的な客数なら95席機でも収まる日が多く、影響が出るのは週末・年末年始・行事の重なる日に絞られます。つまり、やることは「首都圏客を諦める」ことではなく、「取れる日に早く取ってもらう」「取れなかった人に別の来方を示す」の2本立てです。

この記事では、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から、紀伊民報の報道と、和歌山県・空港会社が公表している一次情報だけを使って、①9月24日時点で分かっていること、②年24万人の路線の冬の1便あたりの客数から見た影響、③10月24日までに台帳・直販枠・アクセス案内で決めること(コピペで使える文例8本つき)、④減便と取り違えやすい4つの点、⑤チェックリストの順に整理します。手元に、昨年11月から今年1月までの予約台帳を開きながら読み進めてください。

目次
  1. 9月24日時点で分かっていること|6便のまま、一部が165席から95席へ
  2. 年24万人・10年で倍増した路線の、冬の1便あたりの客数
    1. 供給座席の計算例|1往復で1日140席、2往復で280席が減る
    2. 誰に、いつから効くか|業種別の見方
  3. 10月24日までに決めること|台帳・直販枠・アクセス案内の3か所
    1. 台帳から「首都圏客がいつ予約するか」を出す
    2. 11月〜1月の直販枠に「早く取る理由」を付ける
    3. アクセス案内を「飛行機・電車・車」の3本に書き直す
    4. 体験・飲食は宿とセットで「着いてからの時間」を売る
    5. 法人・士業の出張は県の支援策の対象かを確認する
  4. 減便ではない|勘違いしやすい4つの点
    1. 誤解1: 羽田便が減便される
    2. 誤解2: 冬は空いているから影響はない
    3. 誤解3: 首都圏客は諦めて関西客に切り替える
    4. 誤解4: 小型化は決まったことで、もう戻らない
  5. 10月24日までのチェックリスト
  6. よくある質問
    1. Q. 白浜-羽田便はいつから、どう変わるのですか?
    2. Q. 減便ですか?
    3. Q. 南紀白浜空港の利用者数はどのくらいですか?
    4. Q. 冬は空いているので、95席でも足りるのではないですか?
    5. Q. 宿として、お客様に何と案内すればいいですか?
    6. Q. 飛行機が取れなかったお客様には、どの来方を案内できますか?
    7. Q. 法人の出張に使える県の支援はありますか?
    8. Q. 機材はいずれ165席に戻りますか?
  7. まとめ:10月24日までの持ち場
  8. 参考・出典

9月24日時点で分かっていること|6便のまま、一部が165席から95席へ

まず事実です。白浜-羽田便の一部小型化 空港会社社長が利用増訴え(紀伊民報AGARA・2026年9月24日)によれば、JALは10月下旬から、白浜-羽田線の一部の便の機材を小型化します。現在は1日3往復6便すべてがボーイング737-800(165席)で、そのうち一部をエンブラエル190(95席)にするという内容です。JALの説明は「利用率など需給状況を鑑みた」でした。

項目 現在(2026年9月) 10月下旬以降
便数 1日3往復6便 1日3往復6便(空港公式の時刻表でも2026年10月25日〜2027年1月4日は6便)
機材 全便ボーイング737-800(165席) 一部の便がエンブラエル190(95席)
変更理由 ― 「利用率など需給状況を鑑みた」(JAL)
対象便・便数・期間 ― 公表されていない
白浜-羽田便の機材小型化で公表済みと未公表の情報を分けた図解

便数は1日6便のまま変わらず、変わるのは一部の便の座席数が165席から95席になることです。空港会社の熊野白浜リゾート空港 公式サイトに掲載されている時刻表でも、2026年10月25日から2027年1月4日までの羽田線は1日6便(3往復)のままです(2026年9月29日参照)。

エンブラエル190は、この路線にとって初めての機材ではありません。空港会社が2019年8月21日に出した機材大型化の資料提供(南紀白浜エアポート・和歌山県)によれば、2019年10月27日に朝便と夕便がボーイング737-800になるまで、この路線は95席のエンブラエル190で飛んでいました。今回はその機材に一部が戻る、という見方が事実に近い表現です。

なお、JAL自身のプレスリリースで今回の変更が確認できるかは、2026年9月29日時点で当研究所では確認できていません。この記事の「小型化」に関する記述は、紀伊民報がJALの説明を含めて報じた内容に基づいています。対象便が公表され次第、お客様への案内はその一次情報に置き換えてください。

年24万人・10年で倍増した路線の、冬の1便あたりの客数

次に、影響の大きさを数字で見ます。使うのは和歌山県が公開している熊野白浜リゾート空港 月別利用状況(和歌山県・2026年9月3日作成)です。

年度 搭乗者数 搭乗率
平成26年度(2014年度) 107,936人 65.8%
令和6年度(2024年度) 235,543人 66.5%
令和7年度(2025年度) 241,811人 68.3%
令和8年度 4〜8月(2026年度) 103,576人 70.1%

令和7年度の241,811人は年度として過去最多で、10年前の107,936人と比べるとほぼ倍です。紀伊民報の記事にある「初めて24万人を超え、10年でほぼ倍増」は、この県の数字と一致します。今年度は4〜6月が前年同月を下回った一方、7月と8月は前年を上回り、8月は27,260人・搭乗率88.9%でした。

年間でみれば伸び続けている路線であり、席が減るのは「客が減ったから」ではなく「1便あたりの利用率を高める判断」だと読むのが数字に忠実です。岡田信一郎社長が記事の中で、燃料費・人件費・円安による外貨コストの上昇とビジネス需要の減少を挙げつつ、地域への呼び込みを訴えたのはこの文脈です。

供給座席の計算例|1往復で1日140席、2往復で280席が減る

対象便数は公表されていないので、ここは計算例として示します。現在の1日の供給座席は165席×6便=990席で、1往復(2便)が95席機に替わると850席、2往復なら710席になります。減り幅はそれぞれ約14%と約28%です。

白浜-羽田便の1日の供給座席数を機材の組み合わせ別に計算した図解

この数字を、令和7年度の冬の実績と重ねてみます。月の搭乗者数を日数と6便で割ると、1便あたりの平均客数が出ます(毎日6便運航と仮定した概算です)。

月(令和7年度) 搭乗者数 搭乗率 1便あたり平均(概算)
10月 20,368人 67.9% 約110人
11月 21,136人 72.0% 約117人
12月 17,616人 57.6% 約95人
1月 15,806人 51.6% 約85人
2月 18,283人 67.1% 約109人
3月 22,105人 72.5% 約119人

平均で85〜119人ということは、95席機に替わった便は、平均的な日でもほぼ満席、11月や3月の平均なら席が足りない計算です。平均には平日の空席も含まれますから、金曜夕方の下り便と日曜夕方の上り便、年末年始、そして11月7日・8日の全国育樹祭のような行事が重なる日は、165席機のときには起きなかった「取れない」が起きます。

誰に、いつから効くか|業種別の見方

影響は業種によって出方が違います。

業種 効く時期 いま確認すること
宿泊(白浜・田辺・すさみ・串本) 10月下旬以降の週末・連休・年末年始 首都圏客の比率と、予約が入るタイミング(何日前か)
体験・飲食(着地型の商品) 首都圏客の日帰り・1泊が減る日 宿とセットで売れているか、単独で売っているか
法人出張・士業(東京との往来) 出張日程の直前予約 早期予約の社内ルールと、県の支援策の対象かどうか
業種別に羽田便小型化の影響が出る時期と確認事項を整理した図解

最初に確かめるべきは、自社の予約のうち羽田便で来ているお客様が何割かで、それが分からない限り打ち手の大きさは決められません。予約サイトの管理画面には「どの交通手段で来たか」は残っていません。チェックイン時の会話、送迎の依頼、駐車場の利用有無から逆算するのが現実的です。次の文例を、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けて使ってください。

あなたは小さな宿の予約データを整理するアドバイザーです。以下の材料から、首都圏から飛行機で来ているお客様の割合を推定してください。

【前提となる事実】
・南紀白浜-羽田線は1日3往復6便。2026年10月下旬から一部の便が165席から95席の機材に替わる(対象便数・期間は未公表)
・令和7年度の冬(12月・1月)の1便あたり平均客数は概算で85〜95人

【材料】
・客室数と、昨年11月〜1月の総予約組数: 
・そのうち、送迎で「空港」を指定した組数: 
・駐車場を使わなかった組数: 
・住所や会話で首都圏と分かった組数: 
・OTAと直販の比率: 

出力: ①首都圏・飛行機客の推定比率(幅で示す) ②その推定が外れやすい理由 ③次に台帳へ記録すべき項目を3つ。材料にない数字を作らず、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

10月24日までに決めること|台帳・直販枠・アクセス案内の3か所

ここからは実務です。冬ダイヤは2026年10月25日から始まります。その前日の10月24日までに、予約台帳・直販枠・アクセス案内の3か所を直しておくことが、この記事で提案する備えのすべてです。締切がある順ではなく、前の作業の結果が次に必要になる順に並べます。

台帳から「首都圏客がいつ予約するか」を出す

前の章で出した比率に、もう1つ加えます。首都圏のお客様が「何日前に予約しているか」です。羽田便の席が減る局面では、予約の早さが宿の売上を左右するので、首都圏客のリードタイムを把握することが最初の1手です。

飛行機のお客様は、航空券が取れてから宿を探す人と、宿を先に押さえてから航空券を取る人に分かれます。前者は席が減ると来られなくなり、後者は席が取れずにキャンセルになります。どちらが多いかで、次の打ち手(特典の設計)が変わります。

あなたは宿の予約行動を分析するアドバイザーです。以下の材料から、首都圏のお客様の予約タイミングを整理してください。

【材料】
・昨年11月〜1月の首都圏と思われる予約(組ごとに、予約日と宿泊日): 
・そのうちキャンセルになった組数と、キャンセルの申し出日: 
・予約経路(OTA名/電話/LINE/公式サイト): 

出力: ①予約日から宿泊日までの日数の分布(7日以内/8〜30日/31日以上) ②キャンセルが多い時期 ③「早く取る理由」を作るならどの層に効くかの仮説。材料にない数字を作らず、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

11月〜1月の直販枠に「早く取る理由」を付ける

首都圏のお客様が「宿を先に押さえたい」と思える理由を、直販の枠に1つ付けます。値引きでなくて構いません。首都圏客が早く動く理由として効くのは価格より「航空券が取れなかったときに無料で日程変更できる」という安心で、これは席が減る冬にこそ価値が出ます。

たとえば、電話・LINE・公式サイトで30日前までに予約した方は、航空券が取れなかった場合に限り宿泊日の変更を無料で受ける。この1行があるだけで、「先に宿を取っておこう」という行動が起きます。OTA経由の予約にはOTAのキャンセル規定が優先するため、この特典は直販枠に付けるのが自然です。料金と特典の組み立て方は、小さな宿のダイナミックプライシングのやり方|手動7ステップと料金表テンプレ【2026年9月】の考え方がそのまま使えます。

あなたは小さな宿の直販特典を設計するアドバイザーです。以下の材料から、首都圏のお客様向けの「早期予約特典」を3案作ってください。

【前提となる事実】
・2026年10月下旬から白浜-羽田便の一部が165席から95席の機材になる(対象便・期間は未公表)
・特典は電話・LINE・公式サイトからの直販予約に限定する

【材料】
・客室数と、11月〜1月の平均単価: 
・キャンセル規定(現在): 
・原価をかけずに提供できるもの: (例: チェックアウト延長、食前酒、送迎)
・日程変更を受けられる条件: (例: 30日前までの予約、変更は1回まで)

出力: 各案について①特典の内容 ②対象条件 ③宿側の負担 ④予約ページに載せる1文(60字以内)。値引きを前提にせず、事実にない設備・サービスは書かず、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

特典を作ったら、過去のお客様に伝えます。連絡先が手元にある宿なら、LINEかメルマガで1通送るだけです。文面づくりは小規模ホテルのメルマガでリピーターを増やす方法|7ステップと文例8本【2026年9月】に文例があります。

あなたは家族経営の宿の主人です。以下の材料から、過去に泊まってくださった首都圏のお客様に送る冬の案内文を、①LINE一斉配信用(150字以内・お名前なし)②メール用(300字以内)の2種類で作ってください。

【使ってよい事実】
・白浜-羽田便は1日3往復6便のまま。2026年10月下旬から一部の便の座席が165席から95席になる(対象便は未公表)
・当宿の直販早期予約特典: (前の文例で決めた内容)

【材料】
・宿名と、冬のおすすめ(旬の食材・景色など): 
・11月〜1月で空きがある時期: 
・直販の予約窓口: 

条件: 不安をあおらず、「早めにお席とお部屋を」と伝える。便名や便数の減少など未公表の内容は書かない。事実にない特典は書かず、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

アクセス案内を「飛行機・電車・車」の3本に書き直す

席が取れなかった首都圏のお客様を、そのまま失うか、別の来方で迎えるか。分かれ目は、宿のアクセス案内が「飛行機」しか書いていないかどうかです。羽田便の席が取れなかったお客様には、新大阪からの特急くろしお、関西空港経由、車の3つの来方を、宿のサイトと予約確認メールで先に示しておきます。

羽田便の席が取れた客と取れなかった客で案内を分ける判断図解

飛行機で来るお客様への案内も、この機会に更新してください。和歌山県の令和8年度熊野白浜リゾート空港連絡バス(和歌山県)によれば、2026年4月24日から2027年3月31日まで、空港と紀伊田辺駅を結ぶ連絡バスが国内定期便に合わせて1日3往復6便運行されています。運賃は空港からアドベンチャーワールドまで500円、白浜町内700円、鳶野800円、紀伊田辺駅1,000円で、小学生以下は半額、乗合で予約不要です。県内在住の方は本人確認書類の提示で無料になります。運行は明光バスで、中型バス(定員27名)です。宿の送迎ができない時間帯の受け皿として、案内文に1行入れておく価値があります。

あなたは宿泊施設のアクセス案内を書くライターです。以下の事実だけを使い、公式サイトと予約確認メールに載せる「首都圏からの来方」案内を300字以内で作ってください。

【使ってよい事実】
・飛行機: 南紀白浜-羽田線1日3往復6便。空港から紀伊田辺駅方面へ連絡バスが1日3往復(予約不要、白浜町内700円、紀伊田辺駅1,000円、小学生以下半額)。運行期間は2027年3月31日まで
・電車: 新大阪からJR特急くろしお
・車: 関西空港でレンタカー、または自家用車

【材料】
・宿の最寄り駅・最寄りのバス停と、そこからの所要時間: 
・宿の送迎の有無と対応時間: 
・駐車場の台数: 

条件: 所要時間や運賃は材料にあるものだけを書き、材料にない数字は書かない。「飛行機が取れなかった場合も、電車・車でお越しいただけます」の一文を入れる。推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

あなたは宿の予約対応を担当するスタッフです。以下の材料から、「羽田便の席が取れなかった」という連絡を受けたときの返信文を、①日程変更を受ける場合 ②別ルートを案内する場合 の2種類、各200字以内で作ってください。

【材料】
・宿名: 
・日程変更の条件(直販早期予約特典で決めたもの): 
・11月〜1月で空きがある日: 
・電車・車での来方(前の文例で作った案内): 

条件: お客様の落ち度にしない言い回しにする。航空会社の便や座席の状況を断定しない。事実にない特典は書かず、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

首都圏客の受け皿として関西圏の直販を厚くする考え方は、南紀の宿が直予約を増やす方法|白浜・田辺・串本の受入条件と7つの実務【2026年】で地域の移動条件から整理しています。

体験・飲食は宿とセットで「着いてからの時間」を売る

体験事業者と飲食店にとって、羽田便の席が減ることは、首都圏からの日帰り客や「飛行機の時間まで」の短い滞在が減る可能性を意味します。体験・飲食が単独で首都圏客を待つより、白浜・田辺の宿と組んで宿泊プランの中に入る方が、席が減る局面では予約が安定します。

宿の側から見ても、「早く取る理由」に体験を付けられれば特典の幅が広がります。ただし、他社の体験を宿泊プランに組み込むときは旅行業法の線引きと手数料の取り決めが必要です。実務は宿と体験事業者の提携・送客の実務|旅行業法の線引きと契約チェックリスト【2026年9月】にまとめています。

あなたは観光地の体験事業者と宿の提携を設計するアドバイザーです。以下の材料から、宿の冬の宿泊プランに組み込める体験の提案書(宿に渡す用・400字以内)を作ってください。

【材料】
・体験の内容、所要時間、催行できる曜日と時間帯: 
・1組あたりの料金と最少催行人数: 
・宿からの移動手段と所要時間: 
・悪天候時の代替: 

出力: ①宿泊プランでの見せ方(プラン名案) ②宿に払える送客手数料の幅(仮) ③予約の受け渡し方法 ④宿側のメリットを2つ。旅行業法上の扱いは断定せず「要確認」と書き、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

法人・士業の出張は県の支援策の対象かを確認する

東京との往来が多い法人や士業にとって、席が減ることは出張の直前予約が取りにくくなることを意味します。県内の商工会・商工会議所に加入し空港サポーターズクラブに入っている事業者なら、羽田線の片道5,000円のキャッシュバック制度の対象になり得るので、次期の公表を待つ間に加入状況を確認しておきます。

和歌山県の令和8年度熊野白浜リゾート空港ビジネス利用応援キャンペーン(和歌山県)によれば、対象は「和歌山県内の商工会、商工会議所に加入しており、かつ熊野白浜リゾート空港サポーターズクラブに加入している事業者」で、片道5,000円、1事業者1期あたり最大10万円(20片道分)です。第1期は2026年5月11日〜7月31日搭乗分で申請期限は8月31日でした。2026年10月以降の搭乗を対象にした第2期は、2026年9月29日時点で県のページに掲載されていません(令和7年度は1月6日〜3月15日搭乗分の第2期がありました)。

また、観光協会や商工会などの団体には令和8年熊野白浜リゾート空港利用促進事業費用補助金(和歌山県)があります。補助率は経費の2分の1以内、上限は通常20万円(実施歴のない団体は30万円)で、ファムトリップや県外イベントへの参加などが対象事業の例です。個々の事業者は直接の対象ではありませんが、地域の観光協会が首都圏向けの誘客企画を組む際の原資になります。採択や交付を保証するものではないので、申請前に事務局(和歌山県港湾空港振興課、073-441-3154)へ確認してください。

あなたは中小企業の出張管理を整理するアドバイザーです。以下の材料から、冬の東京出張の予約ルールを1枚にまとめてください。

【前提となる事実】
・南紀白浜-羽田線は1日3往復6便。2026年10月下旬から一部の便が165席から95席の機材になる(対象便・期間は未公表)
・県のビジネス利用応援キャンペーンは商工会・商工会議所とサポーターズクラブの両方に加入している事業者が対象。次期の実施は未公表

【材料】
・月あたりの東京出張の回数と、いつ日程が決まるか: 
・商工会・商工会議所とサポーターズクラブの加入状況: 
・出張者の人数: 

出力: ①航空券を取る期限のルール ②席が取れないときの代替(新幹線・関西空港経由など) ③支援策の確認先と担当者。制度の採択や金額を保証する表現は使わず、推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

法人客を受ける宿の側は、出張客の直前予約が減る代わりに、早めに日程を固めた法人からの問い合わせが増える可能性があります。請求書払いや領収書の宛名など、法人特有の要望に答える窓口の整え方は宿の法人契約を獲得する方法|提案・料金・請求までの7手順【2026年】を参照してください。

減便ではない|勘違いしやすい4つの点

ここからは、取り違えやすい点です。4つの誤解に共通するのは、公表されている「6便のまま一部が95席機」という事実の外側を、減便・無影響・撤退・恒久化のどれかで埋めてしまうことです。ニュースの見出しだけで動くと、判断を誤ります。

誤解1: 羽田便が減便される

❌ よくある間違い: 「白浜-羽田便が減る」と受け取り、お客様に「便が減るので早めに」と案内してしまう。

⭕ 正しい理解: 便数は1日3往復6便のままで、変わるのは一部の便の機材です。空港公式サイトの時刻表でも、2026年10月25日から2027年1月4日までの羽田線は6便です。

なぜ重要か: お客様への案内で「減便」と書くと、事実と違う情報を宿の名前で流すことになるからです。正しい言い方は「便数は変わりませんが、一部の便で席数が165席から95席になります」の1文です。

誤解2: 冬は空いているから影響はない

❌ よくある間違い: 12月・1月の搭乗率は5割台だから、95席になっても席は余ると考える。

⭕ 正しい理解: 令和7年度の12月・1月の1便あたり平均は概算で約95人・約85人で、平均でも95席機はほぼ満席の水準です。平均には平日の空席が含まれるため、週末・年末年始・行事日は席が足りなくなります。

なぜ重要か: 「影響はない」と判断して何もしないと、繁忙日の首都圏客の取りこぼしに気づくのが翌年の台帳を見たときになるからです。影響が出るのは平均の日ではなく、金曜下り・日曜上り・年末年始・11月7日と8日の全国育樹祭のような特定の日です。同じ週末の需要の受け方は全国育樹祭が11月7・8日に南紀初開催|5行事が生む宿泊・送迎需要【2026年9月】で整理しています。

誤解3: 首都圏客は諦めて関西客に切り替える

❌ よくある間違い: 席が減るなら首都圏向けの発信をやめ、関西からの車客だけに絞る。

⭕ 正しい理解: 羽田線は令和7年度に241,811人と過去最多で、10年でほぼ倍増した路線です。席が減っても、首都圏からの流れそのものは残ります。やることは「諦める」ではなく「取れる日に早く取ってもらう」と「取れなかった人に別の来方を示す」の2本です。

なぜ重要か: 客層を1つに寄せると、その客層が動かない月に売上が止まるからです。首都圏と関西の両方を持ち、比率を毎月見るのが、席が減る局面での正しい構えです。客層ミックスの考え方は外国人の宿泊が-14%|南紀の宿が見直す客層ミックスと販路【2026年9月】で扱った方法がそのまま使えます。

誤解4: 小型化は決まったことで、もう戻らない

❌ よくある間違い: 「一度小さくなった機材は戻らない」と決めつけ、首都圏向けの商品を畳む。あるいは逆に「利用が増えればすぐ戻る」とお客様に約束する。

⭕ 正しい理解: JALの説明は「利用率など需給状況を鑑みた」であり、期間は公表されていません。2019年には県・周辺6自治体・空港会社の要望を受けて朝便・夕便が95席から165席になった経緯があります。戻るかどうかも、いつまでかも、現時点の公表情報からは断定できません。

なぜ重要か: 断定して商品設計を変えると、公表内容が変わったときに二度手間になるからです。公表されているのは「10月下旬から一部が95席機」までで、対象便・期間・その後の見通しは未公表として扱うのが正確です。

ここまでの準備は、すべて自社の手と無料の道具で完結します。それでも「10月24日までに案内文もサイトも直す手が足りない」という事業者がいるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組んでいます。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは昨年11月から1月の予約台帳だけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。

10月24日までのチェックリスト

現在地の確認に使ってください。予約台帳と自社サイトを開きながら、当てはまるものにチェックを入れます。

  • □ 「便数は6便のまま、一部の便が165席から95席になる」と正確に言える
  • □ 昨年11月〜1月の予約のうち、首都圏・飛行機客の比率を幅で出した
  • □ 首都圏客が何日前に予約しているかを把握した
  • □ 直販枠に「航空券が取れなかったときの日程変更無料」など早く取る理由を1つ付けた
  • □ 過去の首都圏客にLINEかメールで冬の案内を1通送った
  • □ 公式サイトと予約確認メールのアクセス案内に、電車・車・連絡バスの来方を足した
  • □ 「席が取れなかった」と連絡があったときの返信文を用意した
  • □ 対象便・期間など未公表の内容を断定して案内しない方針をスタッフと共有した
羽田便小型化に備える宿の準備状況を8項目で対比したチェックリスト図解

特に見落とされやすいのが最後の1つで、現場が「便が減るらしいです」と答えた瞬間に、宿が誤情報の発信元になります。分からないことは分からないと伝え、空港公式サイトかJALの案内を確認するようお伝えください。

よくある質問

答えはすべて、2026年9月29日時点で公表が確認できた範囲に限っています。対象便や期間など未公表の点は「分からない」と答えています。

Q. 白浜-羽田便はいつから、どう変わるのですか?

紀伊民報の2026年9月24日の報道によれば、JALは10月下旬から1日3往復6便のうち一部の便の機材を、165席のボーイング737-800から95席のエンブラエル190に替えます。便数は6便のままです。どの便が対象か、何便か、いつまでかは公表されていません。

Q. 減便ですか?

減便ではありません。空港公式サイトの時刻表でも、2026年10月25日から2027年1月4日までの羽田線は1日6便(3往復)です。変わるのは一部の便の座席数です。

Q. 南紀白浜空港の利用者数はどのくらいですか?

和歌山県の月別利用状況によれば、令和7年度(2025年度)の搭乗者数は241,811人・搭乗率68.3%で、年度として過去最多です。10年前の平成26年度は107,936人でした。令和8年度は4〜8月で103,576人・搭乗率70.1%です。

Q. 冬は空いているので、95席でも足りるのではないですか?

平均的な日は足りる可能性が高い一方、週末・年末年始・行事日は足りません。令和7年度の12月と1月の1便あたり平均客数は概算で約95人と約85人で、95席機なら平均でもほぼ満席の水準です。11月と3月の平均は約117人・約119人で、平均でも95席を超えます。

Q. 宿として、お客様に何と案内すればいいですか?

「便数は変わりませんが、10月下旬から一部の便で座席数が165席から95席になります。お席とお部屋はお早めにお取りください」が、公表されている事実の範囲で言える案内です。対象便や期間、減便といった未公表・事実と異なる内容は書かないでください。

Q. 飛行機が取れなかったお客様には、どの来方を案内できますか?

新大阪からのJR特急くろしお、関西空港経由のレンタカー、自家用車の3つです。飛行機で来るお客様には、空港と紀伊田辺駅を結ぶ連絡バスが2027年3月31日まで1日3往復運行されており、予約不要で白浜町内700円・紀伊田辺駅1,000円です。宿の案内文には、所要時間や運賃を自社で確認した範囲だけ書いてください。

Q. 法人の出張に使える県の支援はありますか?

熊野白浜リゾート空港ビジネス利用応援キャンペーンは、県内の商工会・商工会議所と空港サポーターズクラブの両方に加入している事業者が対象で、片道5,000円、1事業者1期あたり最大10万円です。令和8年度第1期(5月11日〜7月31日搭乗分)の申請は8月31日で締め切られており、第2期は2026年9月29日時点で県のページに掲載されていません。実施の有無と条件は県の港湾空港振興課(073-441-3154)でご確認ください。

Q. 機材はいずれ165席に戻りますか?

現時点の公表情報からは判断できません。JALの説明は「利用率など需給状況を鑑みた」で、期間は示されていません。2019年には県・周辺自治体・空港会社の要望を受けて朝便・夕便が95席から165席になった経緯がありますが、今回どうなるかを断定する根拠はありません。お客様に「戻る」「戻らない」のどちらも約束しないでください。

まとめ:10月24日までの持ち場

  1. 今日やること: 昨年11月〜1月の予約台帳を開き、首都圏・飛行機客の比率と予約リードタイムを幅で出す
  2. 10月24日までにやること: 直販枠に早期予約の理由を1つ付け、アクセス案内を飛行機・電車・車の3本に書き直し、過去の首都圏客に冬の案内を1通送る
  3. 11月中にやること: 週末と年末年始の首都圏予約の入り方を昨年と比べ、比率の変化を記録する

席が減っても、首都圏から南紀へ来たい人がいなくなるわけではありません。動かせるのは、10月24日までに「早く取る理由」と「取れなかったときの来方」の2つを、宿が先に用意しておくかどうかだけです。

参考・出典

本文の数字はすべて下記の資料で確認したもので、JAL自身のプレスリリースは2026年9月29日時点で確認できていません。

あわせて読みたい

※本記事は2026年9月29日時点で公表が確認できた情報に基づいています。機材変更の対象便・便数・期間、JALの公式発表の有無など、確認できていない事項は記載していません。最新の情報は必ず空港公式サイトとJALの案内でご確認ください。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。

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河原 将太株式会社Tip 代表取締役社長

東京都立大学在学中に事業を開始し法人化。大手エネルギー関連企業へのAIコンサルティング、上場企業を含む20社以上へのコンサルティング提供、1投稿で1億回以上再生されたSNSコンテンツの企画に携わる(実績は代表およびメンバー個人としての活動を含む)。現在は和歌山の企業・観光事業者へのSNS・AI・DX支援と、県内のホテル・リゾート開発構想に取り組む。詳しいプロフィール

本記事は、株式会社Tipが公開情報・一次情報・実務での検証結果をもとに作成し、必要に応じて更新しています。掲載内容は最終更新日時点の情報です。

公開日: 2026.10.02 最終更新日: 2026.10.02