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LLMO対策ツールは必要か|無料でAI検索の露出を測る7ステップ【2026年9月】

LLMO対策ツールは必要か|無料でAI検索の露出を測る7ステップ【2026年9月】

結論: LLMO対策のツールは、最初から有料版を契約する必要はありません。1店舗・1宿の規模なら、屋号と地域名を10〜20問の質問文に落として各AIに聞き、返ってきた説明を記録シートに残す。それだけで、直すべき場所はほぼ見えます。無料で測れる範囲は2026年に広がりました。6月にはSearch Consoleに生成AIのパフォーマンスレポートが入り、AIによる概要やAIモードでの表示回数を無料で見られるようになっています。有料ツールが要るのは、測る対象が増えて手作業が回らなくなってからです。

この記事の要点 対象読者: 和歌山(白浜・田辺・南紀)や宮古島・伊豆などで宿・飲食店・体験事業を営み、「LLMO対策ツールを入れるべきか」「AI検索で自分の店がどう出ているか分からない」と感じている経営者・店主 読了後にできること: 自社の屋号と地域名でAIの回答を実測し、記録シートに残して、有料ツールが必要かどうかを自分の数字で判断できる状態になる

「LLMO対策のツール、うちも入れたほうがいいのでしょうか。」

新しい言葉が広まるたびに、同じ質問が繰り返されます。検索すると出てくるのは、有料ツールの比較表と月額の案内ばかりです。どれも機能は書いてあるのに、「自分の店に必要かどうか」を判断する材料は、なぜかどこにも書かれていません。

判断できない理由は、はっきりしています。比較の前に必要な手順が抜けているからです。ツールは「いまどう見えているか」を測る道具であって、見え方を良くする道具ではありません。測った結果がなければ、月額1万円のツールが高いのか安いのかも決められません。そして、最初の測定は無料でできます。

もう一つ、この分野には特有の事情があります。AIの回答は、同じ質問でも聞くたびに変わり、端末や地域によっても変わります。だからこそ「1回聞いて安心する」ことに意味はなく、記録して差分を見る作業が中心になります。ここは、有料か無料かとは関係のない話です。

この記事では、白浜(和歌山)への移住準備を進めながら観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から、費用をかけずにAI検索の露出を測る7ステップと、そのままコピペで使える8つのプロンプト、そして有料ツールに切り替える3つの分岐点を公開します。なお、AIの回答は事業者ごと・時期ごとに変わるため、こちらで得た回答例を載せても再現しません。あなたの屋号を1つ用意して、実際に手を動かしながら読み進めてください。

目次
  1. まず結論:無料でAI検索の露出を測る7ステップ(即効テンプレ)
  2. LLMO対策ツールとは|順位チェックツールとの違いと、無料で測れる4つの道具
  3. 無料でAI検索の露出を測る7ステップ(完全版)
    1. ステップ1: 質問リストを3系統×4問で作る
    2. ステップ2: 記録シートを8列で用意する
    3. ステップ3: 複数のAIに同じ質問を投げて実測する
    4. ステップ4: 回答に出た出典リンクを開いて、材料を特定する
    5. ステップ5: Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで表示回数を見る
    6. ステップ6: Googleビジネスプロフィールの数字と突き合わせる
    7. ステップ7: 月1回、同じ質問で測り直して差分だけを見る
  4. 業種別・AIに聞くべき質問とずれやすい項目
  5. 【要注意】LLMO対策ツールの使い方でつまずく4つのパターン
    1. 失敗1: スコアだけを見て、材料を直さない
    2. 失敗2: ログイン状態のブラウザで測って「出た」と安心する
    3. 失敗3: 1回だけ測って記録を残さない
    4. 失敗4: 「AI検索で1位にします」という説明に費用を払う
  6. 無料のままでいい事業者・有料ツールを検討する事業者の違い(チェックリスト)
  7. 測る道具が無料で揃ったのは2026年|数字で見る「今やる理由」
  8. よくある質問
    1. Q. LLMO対策ツールは無料のものだけで足りますか?
    2. Q. AI検索での「順位」は調べられますか?
    3. Q. GEO対策ツールとLLMO対策ツールは違うものですか?
    4. Q. ChatGPTとGeminiで答えが違います。どちらに合わせればいいですか?
    5. Q. Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが見当たりません。
    6. Q. ホームページがなく、SNSとGoogleビジネスプロフィールだけでも測れますか?
    7. Q. 測ったあと、具体的に何を直せばいいですか?
    8. Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
  9. まとめ:今日から始める3つのアクション
  10. 参考・出典

まず結論:無料でAI検索の露出を測る7ステップ(即効テンプレ)

最初に全体像です。7つを順番に進めれば、支出ゼロのまま、自社の見え方を数字と文章で記録できます。

ステップ やること 今日できる最初の一歩
1. 質問リスト 屋号・地域名・比較の3系統で質問文を作る 屋号+地名の質問を4つ書き出す
2. 記録シート 結果を残す表を用意する 表計算アプリで8列の表を作る
3. 実測 複数のAIに同じ質問を投げて記録する 1サービスで4問だけ試す
4. 引用元の特定 回答に出た出典リンクを開いて確認する 出典に自社サイトがあるか見る
5. 表示回数 Search Consoleの生成AIレポートを見る プロパティを開き該当項目を探す
6. 地図側と突合 ビジネスプロフィールの検索語句と比べる パフォーマンス画面を開く
7. 月1回の再測定 同じ質問で測り直し、差分だけ見る カレンダーに毎月1日の30分を入れる
無料でAI検索の露出を測る7ステップのフロー図

ポイントは、ステップ1と2を飛ばさないことです。多くの人はいきなりAIに自分の店名を聞いて、出てきた答えに一喜一憂して終わります。質問文が毎回違い、記録も残らないので、翌月に比べようがありません。測定は、質問を固定して初めて意味を持ちます。

所要時間の目安は、ステップ1〜4が最初の2時間、ステップ5〜6が30分、ステップ7が毎月30分です。ステップ1と2は一度作れば使い回せる資産で、以降は同じシートに行を足していくだけになります。使うのはいつものスマホかパソコンと、無料のサービスだけです。

LLMO対策ツールとは|順位チェックツールとの違いと、無料で測れる4つの道具

LLMO対策ツールとは、AIが生成する回答の中に自社がどう登場するかを、質問(プロンプト)単位で追跡・記録するためのツールの総称です。LLMは大規模言語モデル(Large Language Model)の略で、生成AIの中核にある技術を指します。GEO(Generative Engine Optimization)対策ツールと呼ばれるものも、測っている中身はほぼ同じです。

従来のSEOの順位チェックツールとは、前提が3つ違います。

  • 測る対象が順位ではない: 「何位か」ではなく「回答文の中に出てくるか、どう説明されたか」を見る
  • 結果が毎回変わる: 同じ質問でも回答は揺れるため、1回の結果ではなく複数回・複数月の傾向で判断する
  • クリックが前提ではない: 説明だけ読まれて終わる場面が増えるため、流入数だけでは効果が見えない

この3つを踏まえると、測定に必要な機能は「同じ質問を繰り返し投げて、結果を保存し、前回と比べる」ことに集約されます。ここまでなら、無料の道具4つでまかなえます。

無料で使えるLLMO対策の計測手段4つの役割分担図解

無料で使える4つの道具と、それぞれで分かることは次のとおりです。

  1. 対話型AIそのもの: 無料版で自社について質問し、説明の中身と挙げられた出典を確認する
  2. Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート: AIによる概要やAIモードで自社ページが表示された回数を確認する
  3. Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス: 実際にどんな検索語句で見つかっているか、電話や経路案内が何件あったかを確認する
  4. 自作の記録シート: 上の3つの結果を日付つきで保存し、前月との差分を見る

4番目が抜けると、残り3つは「その日の感想」で終わります。逆に言えば、有料ツールが自動化しているのは主に4番目の作業です。ここが、費用を払う価値があるかどうかの分かれ目になります。なお、測ったあとに何をどう直すかはLLMO対策の始め方|中小企業が今日できる一次情報の整え方7ステップ【2026年9月】で、会社概要・料金・所在地の書き方として整理しています。この記事は、その前段の「測る」部分を担当します。

無料でAI検索の露出を測る7ステップ(完全版)

ここからが本体です。各ステップのプロンプトは、対話型AIに貼り付けて使います。初めての方でも、始め方は次の3行だけです。

  • スマホかパソコンで対話型AIの公式サービスに登録する(無料版で十分です)
  • メールアドレスで登録する(3分ほどで終わります)
  • この記事の文例をコピーし、( )の中を自社のことに書き換えて送信する

先に一つ注意です。この記事のプロンプトは、すべて「あなたが実際に見た結果を、整理して並べ直す」ためのものです。実測していない回答をAIに作らせると、測定そのものが無意味になります。プロンプトの末尾に捏造防止の指示を入れているのは、そのためです。

ステップ1: 質問リストを3系統×4問で作る

最初の作業は、測る前に質問を固定することです。おすすめは次の3系統、合計12問です。

A. 屋号で聞く(指名で正しく説明されるか): 「〇〇(屋号・地名つき)はどんな店ですか」「〇〇の営業時間と定休日を教えて」「〇〇の料金を教えて」「〇〇の駐車場と行き方を教えて」

B. 地域名+業種で聞く(指名されない人に見つかるか): 「白浜で子ども連れでも泊まれる民宿を3つ教えて」「〇〇駅の近くで夜まで開いている食堂は」「南紀白浜で雨でもできる体験は」「〇〇町で〇〇を頼める業者は」

C. 検討の言葉で聞く(予約直前の不安に答えられるか): 「〇〇はペット同伴できますか」「〇〇のキャンセル料は」「〇〇の口コミの評判は」「〇〇と△△(近隣の同業)の違いは」

Aで間違いが出れば直す作業、Bで出てこなければ書き足す作業、Cで答えが曖昧ならFAQを作る作業につながります。

あなたは検索行動の分析が得意な編集者です。以下の材料から、AIの回答に自社がどう登場するかを測るための質問リストを作ってください。

【材料】
・屋号/法人名と所在地: (例: 〇〇食堂・和歌山県西牟婁郡白浜町)
・業種と主な商品/サービス: 
・お客様がよく使う地名や目印: (例: 白浜駅、三段壁、アドベンチャーワールド)
・実際によく聞かれる質問: (思い出せるだけ)

出力: ①屋号で聞く質問4問 ②地域名+業種で聞く質問4問 ③検討・比較の言葉で聞く質問4問 の合計12問。各質問は、そのままコピーして送信できる1文にしてください。【材料】にない地名・サービス名は入れないでください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、質問文を長くしすぎないことです。お客様が実際に打ち込むのは1〜2文です。凝った長文で測ると、日常の見え方から離れていきます。

ステップ2: 記録シートを8列で用意する

質問が決まったら、結果を残す表を作ります。表計算アプリでも紙でも構いません。列は次の8つです。

日付/AIサービス名/質問文/自社が出たか(出た・出ない・別の事業者が出た)/説明の要点/挙げられた出典URL/事実とのずれ/直す場所。

大切なのは6列目と7列目です。出典URLは「AIがどこを材料にしたか」であり、そこが自社サイトなら直せます。ずれは「営業時間が18時と書かれているが実際は20時」というレベルまで具体化してください。「なんとなく違う」では翌月に比較できません。

あなたは記録の設計が得意なアシスタントです。以下の材料から、AIの回答を毎月同じ形で記録するためのシートを設計してください。

【材料】
・測る質問の数: (例: 12問)
・使う対話型AIの数: (例: 3サービス)
・測る頻度: (例: 毎月1日)
・記録する人と使える時間: (例: 店主・30分)

出力: ①列名と各列の記入ルール(1行ずつの説明つき) ②1か月分の記入例の枠だけ(内容は空欄にする) ③3か月後に振り返るときの見方3つ。実際に確認していない回答内容を記入例として作らないでください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、列を増やしすぎないことです。8列でも12問×3サービスで36行になります。続かない仕組みは、測っていないのと同じです。

ステップ3: 複数のAIに同じ質問を投げて実測する

いよいよ実測です。無料版で構いません。条件をそろえるために、次の4点を守ってください。

1つ目は、新規のチャットで聞くことです。過去のやりとりが残っていると、自社に有利な文脈が引き継がれます。2つ目は、可能ならログアウト状態やゲスト利用で聞くことです。3つ目は、質問文に必ず地名を入れることです。位置情報の扱いはサービスによって違うため、地名を明示しないと別地域の同名店の話になります。4つ目は、同じ日にまとめて回すことです。日をまたぐと、変化が自分の作業のせいなのか時期のせいなのか分からなくなります。

そして、1回で判断しないでください。回答は揺れます。重要な質問は3回聞き、「3回中2回以上出るか」を基準にすると、実感に近い結果になります。

あなたは事実確認が得意な編集者です。以下の材料から、AIの回答と実際の事実のずれを整理してください。

【材料】
・屋号/法人名と所在地: 
・投げた質問文: (そのまま貼り付け)
・返ってきた回答: (コピーしてそのまま貼り付け)
・実際の事実: (営業時間、定休日、料金、提供内容、駐車場などを箇条書きで)

出力: ①項目|回答の記述|実際の事実|ずれの有無 の4列表 ②影響が大きい順にずれを3つ ③それぞれ、どの掲載先を直せば材料が入れ替わるかの候補。【材料】にない事実で埋めず、判断できない項目は「要確認」と書いてください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、悪い結果ほど価値があると考えることです。「出てこない」「他店が出た」は、直す場所が見つかったということです。

ステップ4: 回答に出た出典リンクを開いて、材料を特定する

回答文そのものより、実務上は出典リンクのほうが重要です。そこがあなたの直せる場所だからです。

出典が自社サイトなら、そのページの記述を直せば材料が入れ替わります。出典が口コミサイトや情報まとめサイトなら、自社サイトに同じ事実がテキストで書かれていない可能性が高いと考えてください。出典が示されない場合や、リンク先が数年前の記事だった場合も、記録に残しておきます。

Googleの公式ドキュメント「AI 機能とウェブサイト」(Google 検索セントラル)は、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件はなく、特別な最適化も不要としたうえで、「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」「構造化データをページに表示されるテキストと一致させます」「Merchant Center とビジネス プロフィールの情報が最新のものであることを確認します」と案内しています。つまり、直す対象は特別なファイルではなく、いつものページの本文です。

あなたはウェブサイトの情報整理が得意な編集者です。以下の材料から、AIの回答が参照した出典の棚卸し表を作ってください。

【材料】
・質問文と回答の要点: (貼り付け)
・回答に表示された出典URL: (分かる範囲で全部)
・自社サイトのURLと、主要ページの構成: (会社概要/料金/アクセス/FAQなど、あるものだけ)

出力: ①出典URL|自社か第三者か|引用されていそうな記述|自社サイトに同じ事実があるか の4列表 ②自社サイトに書かれていない事実の一覧 ③その事実をどのページに追記すべきかの割り当て。実際に開いていないURLを推測で追加しないでください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、第三者サイトの記述を消そうとしないことです。相手には相手の編集方針があります。やるべきは、自社サイトに正しい事実を書き、材料として選ばれる状態を作ることです。

ステップ5: Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで表示回数を見る

ここからは、自社サイトを持っている方向けの無料の計測です。Googleは2026年6月、Search Consoleに検索の生成AIのパフォーマンスレポートを導入したことを公式ブログで発表しました。AIによる概要やAIモードといった生成AI機能の中で、自社サイトのページが表示された回数を確認できるものです。

見られる項目は、表示回数・ページ・国・デバイス・日付です。逆に、クリック数・CTR・掲載順位・検索クエリは含まれていません。ここは重要なので覚えておいてください。「AI検索で何位です」「このキーワードで引用されました」と説明された場合、その根拠はGoogleの公式レポートではなく、提供元が独自に集めた推計値だということです。

Search Consoleの利用は無料ですが、自社サイトの所有権確認が必要です。制作会社に任せている場合は、管理画面の閲覧権限をもらってください。レポートは順次提供されているため、プロパティによっては表示されないこともあります。

あなたはウェブ解析の説明が得意なアシスタントです。以下の材料から、AI機能での表示状況の読み取りメモを作ってください。

【材料】
・期間と表示回数: (例: 2026年8月・420回)
・前月の表示回数: 
・表示回数が多い順のページ: (3〜5件)
・同じ期間に自社で行った作業: (例: 料金ページを追加、営業時間を修正)

出力: ①前月比の変化と、その大きさの評価 ②表示が多いページに共通する特徴の仮説3つ ③来月に確かめるべきこと2つ。【材料】にない数値は絶対に作らず、クリック数・順位・検索キーワードはこのレポートに含まれないため推測しないでください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、表示回数の増減だけで判断しないことです。表示回数はAI機能側の仕様変更でも動きます。判断材料は、ステップ3の回答内容とあわせて見るのが前提です。

ステップ6: Googleビジネスプロフィールの数字と突き合わせる

宿や飲食店、地域の事業者にとって、AIの回答と並んで見るべきなのが地図側の数字です。無料のGoogleビジネスプロフィールには「パフォーマンス」があり、実際に検索された語句、電話、経路案内の件数を確認できます。

ここで見るのは、ステップ1のB系統(地域名+業種)の質問と、実際に検索されている語句が重なっているかです。重なっていれば、あなたが測るべき言葉を正しく選べているということです。ずれていれば、質問リストのほうを直します。地図側の整え方そのものは、和歌山のMEO対策|観光客と地元客の両方に見つかる7ステップ【2026年8月】で、観光客と地元客の二重構造を前提に解説しています。

あなたは店舗集客の分析が得意なアシスタントです。以下の材料から、質問リストの見直し案を作ってください。

【材料】
・ビジネスプロフィールで実際に検索された語句の上位: (10件程度)
・自分が測っている質問文: (12問を貼り付け)
・強化したい客層: (例: 平日の家族連れ、雨の日の観光客)

出力: ①実際の語句と質問文の重なりを ◎/△/× で示す表 ②追加すべき質問文3つ ③外してよい質問文の候補。【材料】にない語句を追加せず、判断できないものは「要確認」としてください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、検索語句の一覧をそのまま質問文にしないことです。地図の検索語句は単語の羅列ですが、AIには文章で聞かれます。「白浜 民宿 安い」ではなく「白浜で安く泊まれる民宿は」と直してから測ってください。

ステップ7: 月1回、同じ質問で測り直して差分だけを見る

最後は仕組み化です。毎月1日の30分で、同じ12問を同じ手順で測り、シートに行を足します。見るのは全体ではなく差分だけです。

3か月続けると、判断できることが増えます。出るようになった質問、いまだに出ない質問、直したのに変わらない項目。この3つが並んだ時点で初めて、「無料の手作業で足りているか」「有料ツールに任せるべきか」の議論ができます。

あなたは記録の要約が得意なアシスタントです。以下の材料から、月次の差分レポートを作ってください。

【材料】
・今月の記録: (日付・AIサービス・質問・出たかどうか・ずれ を貼り付け)
・前月の記録: (同じ形式で貼り付け)
・今月に自社で行った作業: 

出力: ①改善した項目 ②悪化した項目 ③変わらない項目 の3分類 ④来月の作業3つ(優先順位つき)。【材料】に含まれない月・質問を勝手に補わず、比較できない項目は「比較不可」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

あなたは中小企業の意思決定を支援するアシスタントです。以下の材料から、有料ツールを契約すべきかどうかの社内判断メモを作ってください。

【材料】
・測っている質問数とサービス数: 
・毎月の作業時間の実測: (例: 45分)
・拠点数・ブランド数: 
・報告義務の有無: (例: 取引先や社内への定期報告があるか)
・確保できる月額の上限: 

出力: ①いまの手作業のコスト試算(時間×時給) ②有料化を検討すべき条件に当てはまるかの判定 ③契約前に提供元へ確認すべき質問5つ。特定の製品名を推奨せず、【材料】にない数値は作らないでください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、判断を先延ばしにしないことです。3か月測って作業時間が30分のままなら、無料のままで問題ありません。逆に2時間を超えているなら、次の章の分岐点を見てください。

業種別・AIに聞くべき質問とずれやすい項目

同じ12問の型でも、業種によって聞くべきことと、ずれが出やすい場所が違います。自社に近い行から着手してください。

業種 AIに聞くべき質問の例 ずれが起きやすい項目
宿泊施設(民宿・ペンション・ヴィラ) 「〇〇の1泊の料金と食事の有無は」「〇〇は子ども連れでも泊まれますか」 料金帯、チェックイン時刻、送迎の可否
飲食店 「〇〇のラストオーダーは何時ですか」「〇〇はカードが使えますか」 営業時間、支払い方法、席数と貸切条件
体験・アクティビティ 「〇〇の所要時間と料金は」「〇〇は雨でも実施しますか」 雨天時の扱い、対象年齢、キャンセル規定
地域の工事・修理・便利屋 「〇〇町で〇〇を頼める業者は」「〇〇の出張費はかかりますか」 対応エリア、最低料金、対応できない作業
業種別にAIへ聞く質問例を整理した図解

共通しているのは、右の列がすべて「電話で毎回説明していること」だという点です。電話で説明している内容は、まだ文字になっていない可能性が高い項目です。測ればそれが分かります。

飲食店の場合は、地図側の情報がそのまま回答の材料になりやすいため、先に地図を整えるほうが早く効きます。手順は飲食店のMEO対策は自分でできる|無料で今日やる7ステップ【2026年8月】にまとめています。複数の業態を兼ねている事業者(民宿で食事も出し、体験も受けている、など)は、業態ごとに12問を分けて測ってください。1つの質問リストに混ぜると、どの商品の説明がずれているのか判別できなくなります。

【要注意】LLMO対策ツールの使い方でつまずく4つのパターン

測り始めても、次の4つのどれかに当てはまると意味のあるデータになりません。順に確認してください。

失敗1: スコアだけを見て、材料を直さない

❌ よくある間違い: ツールが出す「AI可視性スコア」の増減を毎週眺めているが、自社サイトの本文は半年間ひと言も変わっていない。

⭕ 正しいアプローチ: 測定は診断であって治療ではないと割り切る。回答に出た出典を開き、自社サイトの記述を直すところまでを1セットにします。

なぜ重要か: スコアは他社の推計値であり、あなたが動かせるのは自社の記述だけだからです。Googleの公式ドキュメントも、特別な最適化ではなく、重要な内容をテキストで提示することとビジネスプロフィールを最新に保つことを求めています。直す先は、いつものページです。

失敗2: ログイン状態のブラウザで測って「出た」と安心する

❌ よくある間違い: 自分のアカウントで自社について質問し、正しい説明が返ってきたので対策済みだと判断する。

⭕ 正しいアプローチ: 新規チャット、可能ならログアウト状態で、地名を入れた質問文を使う。3回聞いて2回以上出るかで見ます。

なぜ重要か: 過去のやりとりや位置情報は、あなたにだけ有利に働くことがあるからです。測定条件をそろえないデータは、来月の自分とも比較できません。

失敗3: 1回だけ測って記録を残さない

❌ よくある間違い: 話題になったときに一度だけ試し、スクリーンショットも取らずに「まあまあ出ていた」で終わる。

⭕ 正しいアプローチ: 日付・質問文・回答の要点・出典URLを、8列のシートに残す。次の測定は1か月後の同じ質問で行います。

なぜ重要か: この分野は回答が揺れるため、単発の結果からは何も言えないからです。SNSの企画・運用の現場でも、伸びたかどうかを判断できるのは記録を残しているアカウントだけです。測定も同じで、記録がない改善は運と区別がつきません。

失敗4: 「AI検索で1位にします」という説明に費用を払う

❌ よくある間違い: 順位保証や掲載保証をうたう提案を受け、内容を確認しないまま年間契約を結ぶ。

⭕ 正しいアプローチ: 「その順位は、どのデータで確認できますか」と聞く。Googleが無料で提供している生成AIパフォーマンスレポートには、クリック・CTR・順位・検索クエリが含まれていません。公式に順位が存在しない以上、保証の根拠も確かめようがありません。

なぜ重要か: 新しい言葉が出た直後は、確認できない情報が最も高く売れる時期だからです。判断基準は単純で、提供元の公式ドキュメントに書かれているかどうかを確かめること。これは有料ツールの善し悪しの話ではなく、説明の仕方を見るための質問です。

ここまでの内容は、すべて無料の道具と自社の手作業だけで完結します。それでも「測る時間が取れない」「Search Consoleの権限が分からない」という事業者がいるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組んでいます(宮古島・伊豆へも現地訪問で対応)。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは自社サイトのURLだけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。

無料のままでいい事業者・有料ツールを検討する事業者の違い(チェックリスト)

有料ツールを否定するつもりはありません。線は、機能の多さではなく手間の量で引きます。目安は3つです。

  1. 測る量が増えたとき: 質問20問×4サービス以上を毎月測り、手作業が月2時間を超えている
  2. 比較や複数拠点が必要なとき: 拠点・ブランドが複数ある、または競合との相対比較を意思決定に使う
  3. 定期報告の義務があるとき: 取引先や社内に、毎月同じ形式のレポートを提出する必要がある
無料のままでよいか有料ツールを検討するかの分岐図解

金額の目安も書いておきます。海外の主要なSEOツールは、AI検索での言及を追跡する機能を上位機能として公開しています。Semrushの公開料金ページでは、SEOプランが年払い時の月額表示で117.33ドル、1日に追跡できるプロンプト数は50件と記載されています。Ahrefsの公開料金ページでは、Liteプランが月129ドルで、追跡できるAIプロンプトは5件と記載されています(いずれも2026年9月9日時点の公開情報。為替や改定で変わります)。1店舗で12問を月1回測る用途に対して、この金額と機能量が見合うかどうかは、実測した作業時間と並べれば自分で判断できます。

そのうえで、現在地の確認に使ってください。記録シートを開きながら、当てはまるものにチェックを入れます。

  • □ 測る質問文が固定されていて、毎回同じものを使っている
  • □ 質問に屋号だけでなく地域名も入れている
  • □ 新規チャット(できればログアウト状態)で測っている
  • □ 回答の要点と出典URLを、日付つきで記録している
  • □ 出典に自社サイトが含まれるかどうかを毎回確認している
  • □ Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートを見たことがある
  • □ ビジネスプロフィールの検索語句と質問リストを突き合わせている
  • □ 前月との差分を見て、次の作業を1つ決めている
AI検索の露出を測れている事業者・測れていない事業者の違いのチェックリスト図解

特に見落とされやすいのが、4つ目の「出典URLの記録」です。ここを残していないと、翌月に「どこを直したから変わったのか」を説明できません。チェックが3つ未満でも問題ありません。この記事の7ステップは、上から進めればチェックが1つずつ埋まる順番に並べてあります。外注を検討する段階になった場合の費用の見方は、MEO(Googleマップ)運用代行の費用相場|料金表とチェックリスト【2026年8月】の「契約前に送る質問」の考え方がそのまま使えます。

測る道具が無料で揃ったのは2026年|数字で見る「今やる理由」

「まだ様子見でいいのでは」と感じるかもしれません。数字を3つ並べると、判断しやすくなります。

まず、聞く側の変化です。総務省の令和8年版情報通信白書によると、日本で何らかの生成AIサービスを使ったことがある人の割合は、2025年度調査で58.8%でした。2024年度は26.7%です。2025年度調査から15〜19歳が対象に加わったため、20歳以上に限ると52.2%になります。いずれにせよ、あなたのお客様の半数前後は、すでに何かをAIに聞いた経験があるということです。

次に、クリックの変化です。米国の調査機関ピュー・リサーチ・センターが2025年7月22日に公表したGoogle検索のAI要約とクリックに関する分析は、米国の成人900人が2025年3月に行った68,879件のGoogle検索を分析したものです。AI要約が表示されたのは12,593件で、そのページで通常の検索結果リンクがクリックされたのは訪問全体の8%。AI要約が出なかった場合の15%のほぼ半分でした。AI要約内の出典リンクがクリックされたのは1%です。米国の1か月のデータであり、日本や個別の業種にそのまま当てはまるとは限りませんが、「クリックされずに説明だけが読まれる場面がある」ことは押さえておく価値があります。

そして、測る側の環境です。GoogleがAIモードの日本語での提供を開始したのは2025年9月9日でした。それからちょうど1年後の今日、事業者側は無料で表示回数を確認できます。前述のとおり、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが2026年6月に導入されたためです。つまり、有料ツールを契約しなくても手元で測れる状態になったのは、ここ数か月の話です。

この3つを並べると、順番がはっきりします。聞く人はすでに半数前後、クリックは減る方向、測る道具は無料で揃った。それなら、まず無料で測って現在地を出す。有料ツールの検討は、その数字を持ってからで遅くありません。

費用の話もしておきます。この7ステップで新たに必要な支出はゼロです。かかるのは初回2時間半、以降は毎月30分。仮に時給を2,000円と置けば、初回5,000円分、毎月1,000円分の労力です。先ほどの有料ツールの公開価格(月117〜129ドル)と並べると、どこまで手作業で粘るかの線は、自分で引けるはずです。

よくある質問

Q. LLMO対策ツールは無料のものだけで足りますか?

1店舗・1宿の規模で、測る質問が10〜20問なら足ります。必要なのは、対話型AIの無料版、Search Console、Googleビジネスプロフィール、そして自作の記録シートの4つです。有料ツールが担っているのは主に「自動で繰り返し測って保存する」部分なので、手作業が月2時間を超えたら検討する、という順番で構いません。

Q. AI検索での「順位」は調べられますか?

公式に順位という概念は提供されていません。Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで見られるのは表示回数・ページ・国・デバイス・日付で、クリック・CTR・順位・検索クエリは含まれていません。有料ツールが示す順位やスコアは、各社が独自に集めた推計値です。使うこと自体は否定しませんが、公式の数字ではないことを前提に読んでください。

Q. GEO対策ツールとLLMO対策ツールは違うものですか?

呼び方の違いで、測っている中身はほぼ同じです。GEOはGenerative Engine Optimizationの略で、生成AIの回答内での見え方を扱います。名称よりも、何を計測して何を計測していないかを確認するほうが実務的です。契約前に「表示回数の出どころはどこか」を聞けば、性格はすぐ分かります。

Q. ChatGPTとGeminiで答えが違います。どちらに合わせればいいですか?

どちらにも合わせません。合わせるのは事実のほうです。サービスごとに参照する情報も更新の頻度も違うため、回答が食い違うのは通常の状態です。やることは、自社サイトとGoogleビジネスプロフィールに正しい事実を書き、掲載先の表記をそろえること。材料が同じになれば、説明の差は自然に小さくなります。

Q. Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが見当たりません。

まず、自社サイトの所有権確認が済んだプロパティで見ているかを確認してください。制作会社に管理を任せている場合は、閲覧権限の付与を依頼します。そのうえで、レポートは順次提供されているため、プロパティによっては表示されないことがあります。表示されない間は、ステップ3の実測記録とビジネスプロフィールのパフォーマンスで代替できます。

Q. ホームページがなく、SNSとGoogleビジネスプロフィールだけでも測れますか?

測れます。ステップ1〜4と6は、自社サイトがなくてもそのまま実行できます。使えないのはステップ5だけです。ただし、測った結果を直す段階では、料金表やFAQのようにまとまった一次情報を置く場所が必要になります。サイトを持たない場合の限界と対処は、ホームページから集客できない中小企業の共通点|原因診断と立て直し7ステップ【2026年8月】で原因を4層に切り分けて整理しています。

Q. 測ったあと、具体的に何を直せばいいですか?

多くの場合、直す先は会社概要・料金・アクセス・FAQの4ページです。営業時間が画像の中にしかない、料金が「お問い合わせください」のまま、といった状態が原因になっていることがほとんどです。直し方の手順はLLMO対策の始め方|中小企業が今日できる一次情報の整え方7ステップ【2026年9月】にまとめています。

Q. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?

自社サイトの修正が検索側に反映されるまで数週間、AIの回答が変わるまではさらに時間がかかることがあります。だからこそ月1回の測定にしています。早い段階で変化が出るのは、ビジネスプロフィールの検索語句や、電話で聞かれる質問の中身です。営業時間や料金を尋ねる電話が減ったなら、書いた情報が届き始めた合図です。

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること: 屋号・地域名・検討の3系統で質問を12問作り、8列の記録シートを用意する
  2. 今週中にやること: 無料版の対話型AIを2〜3種類使って12問を実測し、回答の要点と出典URLを記録する
  3. 今月中にやること: Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートとビジネスプロフィールの検索語句を確認し、直す場所を1つ決めて着手する

有料ツールを検討するのは、この3つを3か月続けてからで十分です。測っていない状態で比較表を眺めても、判断の材料は増えません。

次回予告: 測って見つかったずれを実際に直す手順は、LLMO対策の始め方|中小企業が今日できる一次情報の整え方7ステップ【2026年9月】で、会社概要・料金・所在地の書き方として解説しています。

参考・出典

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※本記事は2026年9月9日時点で公開されている各社の公式ドキュメント・公開料金・公的統計に基づく一般的な整理です。ツールの仕様・料金・提供範囲は変更されることがあるため、契約前に提供元の最新の案内をご確認ください。特定の製品の推奨・順位付けを目的とするものではありません。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。

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河原 将太株式会社Tip 代表取締役社長

東京都立大学在学中に事業を開始し法人化。大手エネルギー関連企業へのAIコンサルティング、上場企業を含む20社以上へのコンサルティング提供、1投稿で1億回以上再生されたSNSコンテンツの企画に携わる(実績は代表およびメンバー個人としての活動を含む)。現在は和歌山の企業・観光事業者へのSNS・AI・DX支援と、県内のホテル・リゾート開発構想に取り組む。詳しいプロフィール

本記事は、株式会社Tipが公開情報・一次情報・実務での検証結果をもとに作成し、必要に応じて更新しています。掲載内容は最終更新日時点の情報です。

公開日: 2026.09.09 最終更新日: 2026.09.09