
結論: 飲食店のMEO対策(Googleマップで見つけてもらうための施策)は、業者に頼まなくても自分でできます。Googleビジネスプロフィールの登録も運用も無料で、Googleは掲載順位を上げるための金銭を一切受け取っていないと公式に明言しているからです。必要なのは、オーナー確認・正しい店舗情報・写真・口コミ返信という4つの基本を、月に数十分ずつ積み上げる習慣だけです。
この記事の要点 対象読者: 観光地や地方都市で個人経営の飲食店を営み、広告費をかけずにGoogleマップからの来店を増やしたい方 読了後にできること: 自店のGoogleビジネスプロフィールを自分で編集できる状態にし、プロンプトで説明文・口コミ返信・投稿文を用意して今日から運用を始められる
観光地の飲食店では、店の前を何百人もの観光客が通り過ぎるのに、入ってくるのはいつもの常連さんだけ、という光景が珍しくありません。旅行者はスマートフォンの地図アプリを見ながら歩き、画面に出てこなかった店を素通りしていきます。総務省の令和7年通信利用動向調査によると、スマートフォンの世帯保有割合は91.8%で、店の前を歩く人の多くが「もう一つの入口」を手に持っていると考えて差し支えありません。
ところが「MEO対策」と検索して出てくるのは月数万円の代行サービスを売る業者のページばかりで、「上位表示を保証」と書かれていれば、自分でやるのは無理だと感じてしまうのも当然です。けれど本当の原因は知識不足ではなく、「何を、どの順番で、どの画面で、どこまでやれば終わりなのか」を誰も示してくれないことにあります。
この記事では、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から、飲食店のMEO対策を自分で進める7ステップを、触る管理画面の場所まで含めて公開します。コピペで使える8本のプロンプトと、上位に出る店・出ない店を分ける8項目のチェックリストつきです。根拠はGoogleの公式ヘルプとポリシーに置いていますので、スマホでGoogleマップを開き、自店のページを見ながら読み進めてください。
目次
まず結論:飲食店のMEO対策を自分でやる7ステップ(即効テンプレ)
7つを順に進めれば、費用ゼロのまま、地図から来店してもらう入口が整います。
| ステップ | やること | 今日できる最初の一歩 |
|---|---|---|
| 1. オーナー確認 | 自店のプロフィールを編集できる状態にする | Googleマップで店名を検索し申請する |
| 2. 基本情報 | 店名・カテゴリ・営業時間・電話を正しく直す | 定休日と最終入店時刻を今日中に直す |
| 3. 説明文と写真 | 店の魅力が伝わる紹介文と写真を載せる | 手持ちの写真から5枚を今日追加する |
| 4. メニュー登録 | 主要な料理と価格を地図上で見せる | 看板料理5品の名前と価格を書き出す |
| 5. 口コミを増やす | ルールを守った依頼の仕組みを作る | 口コミ用リンクを取得しQRにする |
| 6. 口コミ返信 | 未返信の口コミに全件返信する | 未返信の件数を数え1件返す |
| 7. 投稿と数字確認 | 週1回の投稿と月1回の振り返りを回す | 今週のおすすめを1本投稿する |

ポイントは順番です。多くの記事は「口コミを集めましょう」から始めますが、情報が古いまま口コミを増やしても、来店客が「営業時間が違う」と落胆するだけで、看板を掛け替えてから人を呼ぶ順番を守る必要があります。
ステップ2〜4の修正はその日のうちに地図へ反映されますが、ステップ1のオーナー確認だけは郵送になると約14日かかる場合があるため、今日やるべきは「申請だけ出し、待つあいだに写真とメニューを進める」の一択です。作業時間はステップ1〜4が合計3〜4時間、ステップ5〜7が週15分ほど(筆者の目安でGoogleの公式基準ではありません)、道具はスマホと無料のAIだけです。
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MEO対策とは|グルメサイト・ホームページとの違いと、Googleが見ている3つの基準
MEO対策とは、Googleマップや「地名+料理名」の検索で自分の店を見つけてもらいやすくする取り組みで、土台はGoogleが無料で提供するGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)という管理ツールです。グルメサイトや自店ホームページとの違いは次のとおりです。
- 掲載も運用も無料: 月額の掲載料も、予約1件ごとの送客手数料も発生しません
- 順位はお金で買えない: Googleは「ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」と公式に明言しています
- 予約直前の人に当たる: 「近くの居酒屋」と調べている人は、今まさに店を決めようとしています
- 接点が店に残る: 口コミへの返信が、そのまま次のお客様への案内になります
そのうえでGoogleは、掲載順位が主に「関連性(カテゴリ・説明文・メニューの情報量で変わります)」「距離(検索している人から店までの距離)」「知名度(口コミの数と評価が関わります)」の3要素で決まると公式ヘルプで説明しています。

3つのうち「距離」は動かせませんから、残る「関連性」と「知名度」に時間を全部注げます。以降の7ステップは、この2つを無料で厚くする作業を手を動かす順番に並べたものです。
飲食店のMEO対策を自分でやる7ステップ(完全版)
以降の「管理画面」は、Googleマップアプリで右上(機種により右下)のアカウントアイコン→「ビジネス プロフィール」で開きます(Google検索に自店名を入れても同じです。表示名は変わることがあるので、見当たらなければ「ビジネス プロフィール」で検索を)。文例プロンプトは、ChatGPTなどの公式アプリに登録し(無料版で十分)、( )を書き換えて送信するだけです。
ステップ1: オーナー確認を済ませる(3つの分岐で必ず解決する)
最初にやるのは新規登録ではありません。飲食店の多くは登録した覚えがなくてもGoogleマップに載っており、必要なのは既存ページを自分の管理下に置く「オーナー確認」です。自店ページに出る文言ごとに説明します。
分岐①「このビジネスのオーナーですか?」と表示されるなら、まだ誰も管理していないので、そのままタップして申請します。確認方法は電話・メール・ビデオ通話・動画・郵送などですが、Googleのヘルプに「オーナー確認の方法は Google によって自動的に決定されるため、変更できません」とあるとおり選べません。動画を求められたら、外観の看板、入口から店内、レジ周りやスタッフルームを途切れさせずに1本で撮ります。
分岐②「情報の修正を提案」しか出てこないなら、すでに誰か(前の代行業者・元オーナーなど)が管理者です。同じ画面からアクセス権をリクエストでき、現在の管理者に通知が届き、公式ヘルプの案内する期間内に返答がなければ自分で確認手続きに進める案内が出ます。心当たりのある相手には並行して直接連絡するのが早い解決です。
分岐③ ハガキが届かない・コードの期限が切れたなら、郵送は約14日以内に届くはずなので、過ぎたら再送を依頼します。原因は住所表記のズレ(ビル名・階数の欠落、番地の全角半角)がほとんどなので、再送前に登録住所を郵便物の宛名と一字一句そろえてください。

撮る順番さえ決まれば動画は3分です。次のプロンプトで撮影台本を作りましょう。
あなたは店舗のGoogleビジネスプロフィール運用に詳しいアドバイザーです。動画によるオーナー確認で撮影する内容を、私の店に合わせた「撮影台本」にしてください。
【材料】
・店名と業態: (例: 港町の海鮮居酒屋・カウンター12席)
・建物の状況: (例: 商店街の路面店・看板は入口の上)
・店内の構成: (例: 入口→カウンター→厨房→2階に座敷)
・スタッフ専用エリア: (例: レジ裏の事務スペース、業務用冷蔵庫)
・営業時間外に撮れる時間帯: (例: 平日15時)
出力: ①撮影する順番と各カットの秒数(合計2〜3分)②各カットで必ず映すもの ③撮り直しになりやすい注意点。実際の店内を見ずに断定はせず、確認が必要な点は「要確認」と書いてください。
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確認コードを待つあいだも、写真の撮影やメニューの書き出しは進められます。
ステップ2: 店名・カテゴリ・営業時間を正しく直す(今日いちばん効く修正)
次は基本情報です。地味ですが来店の可否を左右し、営業時間と定休日の誤りは機会損失に直結します。管理画面の「プロフィールを編集」→「営業時間」で直し、年末年始や祭りの日は同じ画面の「特別営業時間」に日付ごとに登録します。今日直せば今日反映されるので、最初に手を付けてください。
もう一つ重要なのがカテゴリで、「プロフィールを編集」→「ビジネス カテゴリ」から設定します。メインは1つだけ選び、「居酒屋」か「海鮮料理店」かで拾える検索語句が変わるので、迷ったら看板料理を検索し、上位の同業店が何を名乗っているかを見るのが早道です。サブカテゴリは実際に提供しているものだけにします。
あなたは飲食店のGoogleビジネスプロフィール設定に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、メインカテゴリの候補を3つ、サブカテゴリの候補を5つ提案し、それぞれ理由を1行で添えてください。
【材料】
・店の業態と看板料理: (例: 昼は定食、夜は地魚の刺身と地酒)
・客層: (例: 昼は近隣の勤め人、夜は観光客が半分)
・立地: (例: 温泉街の入口・徒歩5分に駅)
・提供していないもの: (例: 宴会コース、テイクアウト)
条件: 実際に提供していないサービスのカテゴリは提案しない。材料に書かれていないことは推測で補わず「情報が足りません」と書いてください。
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注意点は店名欄です。Googleのガイドラインでは「ビジネス名に不要な情報を含めることはできません。含めると、ビジネス プロフィールが停止される場合があります」とされ、キャッチコピーや所在地の説明を入れる行為が禁止されています。「〇〇食堂|白浜駅前・地魚が旨い人気店」はプロフィールを失うリスクなので、看板やレシートと同じ表記だけにします。
ステップ3: 説明文と写真を整える(判断は3秒で終わる)
地図であなたの店を見つけた人は、写真を数枚見て入るかどうかを決めており、文字を読む前に判断が終わっています。写真は管理画面の「写真」→右上の「+」から追加し、外観(夜と昼)、入口、店内の全景、席、看板料理の寄り、ドリンク、駐車場の入口の7種類をそろえてください。
撮り方はスマホのままで構いませんが、3つだけ守ると別の店に見えます。窓を背にせず光が料理に当たる向きに立つ、料理は斜め上45度から皿の縁を少し切るまで寄る、フラッシュと色補正は切る。加工で色を強くしすぎると「思っていたのと違う」という口コミに変わります。
説明文は「プロフィールを編集」→「ビジネス情報」→「説明」から入力し、何の店で、何が名物で、どう予約するのかを誇張なしに書きます。
あなたは飲食店の紹介文づくりが得意なライターです。以下のひな形を【材料】で書き換え、Googleビジネスプロフィール用の紹介文を300字以内で仕上げてください。
ひな形: 「〇〇(店名)は、△△(地名・立地)にある□□(業態)です。(名物と一番の自慢を1〜2文)。(利用シーンを1文)。ご予約は◇◇(窓口)へ。(駐車場・席数・支払い方法のうち事実のものだけ)」
【材料】
・店名と地名:
・業態と席数:
・名物料理と自慢:
・よく来るお客様と利用シーン: (例: 観光客のご夫婦の夕食)
・予約窓口と設備: (電話/ネット/なし、駐車場の有無)
【材料】にない設備・サービスは書かず、「日本一」「最高」などの誇張も使わないでください。わからない項目は空欄のまま「要確認」と書いてください。
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注意点は、書いた内容と実態を一致させることです。Googleのポリシーでは「商品やサービスの説明や品質に関する虚偽の、または誤解を招く記述」が禁止されており、駐車場がないのに「駐車場あり」と書くのは規約違反であり、低評価を自分で作る行為です。
ステップ4: メニューと価格を登録する
メニューは「プロフィールを編集」→「メニュー」から登録します(カテゴリ設定によっては「商品」欄になり、項目が出ないこともあるので、その場合はステップ2を先に見直してください)。ここが空欄の店は非常に多く、埋めるだけで差がつきます。旅行者は「予算が読めない店」を避けるので、看板料理5〜10品の名前・価格・一言説明で不安がひとつ消えます。一言説明は、写真では伝わらない「何が入っているか」をAIに言葉にしてもらいましょう。
あなたは飲食店のメニュー説明を書くライターです。以下の料理について、Googleビジネスプロフィールのメニュー欄に載せる説明文を1品あたり60字以内で作ってください。
【材料】
・料理名と価格: (例: 地魚の刺身盛り合わせ 1,800円)
・使っている主な食材と産地: (例: その日に地元の港で揚がった魚3〜5種)
・味や食べ方の特徴: (例: 醤油と塩で食べ比べ)
・アレルギー・辛さなど注意点: (わかる範囲で)
条件: 味の感想ではなく事実を中心に書く/「絶品」「最高」などの主観的な誇張は使わない/【材料】にない食材や産地は書かない。書けない部分は「情報が足りません」と返してください。
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価格を変えたらメニュー欄も直します。海外客が多い地域は、メニューの多言語化も同時に進めると効果的です。手順は飲食店のメニュー多言語化はCanvaとQRコードで完結する|作り方と翻訳の注意点【2026年8月】で解説しています。
ステップ5: 口コミを「ルールを守って」増やす(リンクとQRの作り方)
MEO対策で最も差が出るのが口コミで、最も事故が起きやすい場所でもあります。Googleのポリシーでは、販売者が「クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為」は禁止されているので、「口コミを書いたらドリンク1杯無料」は明確な違反です。加えて、対価を渡して書いてもらった口コミは事業者の表示と判断される場合があり、広告であることを隠せば景品表示法違反になり得ます(令和5年10月1日施行)。
では何ならいいのか。Googleのヘルプはリンクやコードから書いてもらう「依頼」自体は推奨しており、見返りを渡さなければ問題ありません。手順は3つで、管理画面の「クチコミを増やす」(機種により「クチコミをリクエスト」)でリンクをコピーし、無料のQR作成サイトでQR画像にして、卓上とレジ横に置く。あとは会計時に一言添えるだけです。
あなたは飲食店の接客文づくりが得意なライターです。以下の材料から、口コミのお願いに使う文面を3種類作ってください。①会計時の声かけ(20秒で言い切れる話し言葉)②レジ横に置くカードの文面(80字以内)③QRコードの下に添える一文(30字以内)。
【材料】
・店名と業態:
・お客様の主な層: (例: 観光客のご家族・地元の常連)
・伝えたい気持ち: (例: 小さな店なので感想が励みになる)
条件: 口コミの見返りに割引・無料提供・景品を渡す表現は絶対に使わない/高評価をお願いする表現も使わない/「よろしければ率直なご感想を」という趣旨にする。材料にない事実は書き足さないでください。
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注意点は、良い評価をくれそうな人だけに依頼しないことです。Googleは「肯定的なフィードバックと否定的なフィードバックの両方が投稿されている場合に、顧客はそれらのクチコミが信用できると感じます」と説明しており、星5だけの店は不自然に見えます。
ステップ6: 口コミに全件返信する(未来のお客様への案内)
口コミの返信は、書いた本人よりこれから来店を検討している人が読みます。返信は接客であり、未返信が並ぶ店はそれだけで「反応のない店」に見えます。管理画面の「クチコミ」を開き、各口コミの下の「返信」から入力すると「オーナーからの返信」として公開されます。
あなたは家族経営の飲食店の店主です。以下の口コミに、店主らしい丁寧で温かい返信を150字前後で書いてください。
【材料】
・口コミ本文: (そのまま貼り付け)
・評価: (例: 星3)
・来店状況: (例: 平日夜・ご夫婦・カウンター)
・返信で伝えたい事実: (例: 指摘された待ち時間は、仕込み量を増やして改善済み)
条件: 言い訳をしない/お褒めには具体的に感謝する/指摘には感謝と改善の事実を伝える/個人が特定される情報は書かない/最後に再訪を軽くお誘いする。英語の口コミなら同じ内容の英文もあわせて出してください。材料にない事実は書かないでください。
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英語の口コミも、次の1本を土台に固有名詞を差し替えれば十分に伝わります。
Thank you very much for visiting us and for your kind words about our sashimi. We are a small family-run restaurant, so your review really encourages us. We hope to see you again on your next trip to Japan.
返信の速さも大切で、24〜48時間以内が筆者の目安です。星1への返し方や英語のバリエーションは英語の口コミ返信 例文30選|ホテル・民宿・飲食店でそのまま使える【2026年8月】にまとめました。
ステップ7: 週1回の投稿と、月1回の数字の確認を回す
投稿は管理画面の「最新情報」(または「+」→「最新情報を追加」)から、短い文と写真1枚でできます。今週の仕入れや臨時休業のお知らせで十分で、更新のある店は「今も元気に営業している店」として見えます。
あなたは飲食店のSNS運用が得意な企画者です。以下の材料から、Googleビジネスプロフィールの「最新情報」に投稿する文案を4本、表形式(週/写真の題材/本文100字以内)で作ってください。
【材料】
・店名と業態:
・今月の旬の食材・限定メニュー:
・今月の営業情報: (例: 第3水曜は臨時休業)
・撮影できるもの: (例: 仕込みの様子、店の前の海)
条件: 宣伝色を4本中1本までに抑え、残りは仕込み・食材・周辺情報にする/【材料】にない限定メニューや割引は書かない。埋められない週は「材料不足」と書いてください。
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同じくらい大事なのが月1回の振り返りで、管理画面の「パフォーマンス」に表示回数、地図からの電話、ルート検索の数が出ます。予約数より手前のこれらの数字が、施策が効いているかを最初に教えてくれます。記録は毎月同じ日に「①年月 ②表示回数 ③ルート検索 ④電話のタップ ⑤口コミ件数と平均評価 ⑥やったこと」の6項目を1行書き足すだけで十分です。
あなたは店舗集客のデータ分析が得意なアドバイザーです。以下のGoogleビジネスプロフィールの数字から、先月の変化と次にやるべきことを整理してください。
【材料】
・表示回数(先月/前月):
・ルート検索の回数(先月/前月):
・電話のタップ数(先月/前月):
・口コミの新規件数と平均評価:
・先月に実施した施策: (例: 写真を12枚追加、投稿2本)
出力: ①増減が大きい指標とその読み取り ②今月やるべき施策を3つ、優先順位つきで ③数字だけでは判断できない点。データから読み取れない原因を断定せず、推測は「仮説」と明記してください。
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注意点は、1か月の増減に一喜一憂しないことです。天候や連休で数字は簡単に上下するので、見るべきは3か月単位の傾向です。
業態別の打ち手例
業態別の話の前に、共通する近道をひとつ。既存の口コミを読み返し、何が褒められているかを数えてください。料理の記述が多ければ料理の寄りの写真を、居心地や人柄の記述が多ければ店内と接客の様子を厚くします。お客様がすでに言葉にしている強みを地図上に翻訳するイメージです。
| 業態 | 最初に効く打ち手 | 写真で見せるもの |
|---|---|---|
| 居酒屋・海鮮 | メニュー欄に一品料理の価格帯まで登録+夜の外観写真 | その日の仕入れ・カウンター越しの厨房・地酒の棚 |
| カフェ・喫茶 | 説明文への電源とWi-Fiの明記+週1回の投稿 | 窓際席の光・コンセントの位置・季節のドリンク |
| ラーメン・定食 | 「最終入店時刻」「スープ切れ次第終了」の但し書き+口コミ返信 | 一杯の寄り・券売機のボタン面・行列の目安 |
| 観光地の食事処 | 英語の口コミ返信+メニューの多言語化 | 名物料理・店からの景色・駐車場から入口までの動線 |

どの業態でも土台はステップ2の基本情報で、営業時間が間違っていれば全部が無駄です。観光地の店は季節の波が大きいので、繁忙期に撮った写真を閑散期にまとめて登録すると無理なく続きます。
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【要注意】MEO対策でやってはいけない4つの失敗パターン
次の4つに当てはまると、成果が出ないどころかプロフィールを失うこともあります。
失敗1: 口コミを謝礼や割引と引き換えに集める
❌ よくある間違い: 「口コミを投稿したらドリンク1杯サービス」の貼り紙をレジ横に出す。
⭕ 正しいアプローチ: 見返りを渡さず、会計時の一言とQRコードで「率直なご感想を」とお願いする(ステップ5の手順)。
なぜ重要か: 違反した口コミは削除の対象になり、繰り返せばプロフィール自体が停止されるからです。積み上げた口コミという資産を一度に失い、景品表示法上のリスクも抱え込みます。
失敗2: 店名にキーワードを詰め込む
❌ よくある間違い: 「〇〇食堂|白浜駅前・地魚が旨い人気店」のように、検索されたい言葉を店名欄に足す。
⭕ 正しいアプローチ: 店名は看板やレシートと同じ表記だけにし、地名や特徴は説明文・カテゴリ・メニュー欄で伝える。
なぜ重要か: ステップ2のとおり、Googleのガイドラインが店名欄への不要な情報を禁じており、違反はプロフィールの停止につながるからです。一時的に効いても、停止された瞬間に地図から店が消えます。
失敗3: 一度作って放置する
❌ よくある間違い: 開業時に写真3枚と営業時間を入れて満足し、その後2年間まったく触っていない。
⭕ 正しいアプローチ: 写真は季節ごとに追加し、投稿は週1回、営業時間の変更はその日のうちに直す。SNSの企画・運用の現場でも、成果が止まる原因は施策の不足より更新の停止であることが多いと感じます。
なぜ重要か: 情報が古い店は、来店したお客様の落胆と低評価に直結するからです。臨時休業を直さないまま連休を迎えれば、その週の口コミは一気に荒れます。
失敗4: 低評価の口コミに反論する
❌ よくある間違い: 事実と違う指摘に腹が立ち、「そのようなことはしておりません」と長文で反論してしまう。
⭕ 正しいアプローチ: 感謝を先に置き、事実関係は短く、改善したことがあれば1文添えて終える。読む相手は投稿者ではなく、これから来る人だと考える。
なぜ重要か: 将来のお客様は「悪い口コミがあるか」より「店がどう応えたか」を見ているからです。白浜への移住準備で地域の事業者と話す中でも、長く続く店ほど指摘の受け止め方が落ち着いている、という話を聞きます。
ここまでの内容はすべて無料で完結します。それでも、土台づくりに手が回らない、口コミ返信が1か月以上溜まっている、写真を撮り直す時間が半年取れていない——どれかに当てはまるなら外注を検討する価値があります。費用の内訳と業者の選び方はGoogleビジネスプロフィール運用代行の費用相場|料金の内訳と失敗しない選び方【2026年8月】にまとめました。
「うちの宿の場合はどうすればいい?」——そんな段階のご相談こそ歓迎です。
最大60分の無料ヒアリングで、貴施設の集客の現在地と次の一手を一緒に整理します。
※契約を前提とした営業は一切いたしません。30分の情報交換のみでも歓迎です。
Googleマップで見つかる店・見つからない店の違い(チェックリスト)
スマホでGoogleマップを開き、自店のページを見ながらチェックを入れてください。
- □ オーナー確認が完了していて、自分で情報を編集できる
- □ 営業時間・定休日・特別営業時間が今日の実態と一致している
- □ メインカテゴリが店の中心業態に合っている(店名にキーワードを入れていない)
- □ 写真が10枚以上あり、直近3か月以内に追加したものがある
- □ 看板料理5品以上のメニューと価格が登録されている
- □ 口コミに1件残らず返信している(英語の口コミも含む)
- □ 口コミの依頼で、割引や無料提供などの見返りを渡していない
- □ 月1回、表示回数とルート検索の数を記録している

チェックが0〜2個ならステップ1から、3〜5個ならステップ5から、6〜8個ならステップ7の投稿と記録へ進んでください。見落とされやすいのが最後の「数字の記録」で、ここが空白だと施策の良し悪しを判断できないまま何年も過ぎます。
訪日客の飲食費は2兆円超|「地図で探される店」になるのは今
「うちみたいな小さな店が、今さらやっても」と感じるかもしれませんが、データは逆を示しています。日本政府観光局(JNTO)によると、2025年の年間訪日外客数は4,268万3,600人で、前年比15.8%増と過去最高を更新しました。観光庁のインバウンド消費動向調査(2025年暦年・確報)では、訪日外国人旅行消費額9兆4,549億円のうち飲食費が2兆688億円で構成比21.9%を占め、訪日外国人(一般客)1人当たりの飲食費は5万円です。
国内はどうでしょうか。日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査2025年年間結果(2026年1月26日発表)では、全体の売上は前年比107.3%、客数も102.9%と前年を上回りました。ただし伸びの主因は客単価の上昇(104.3%)で、同協会は「客単価の上昇などで、客数の頭打ち感も少しずつ進んでおり」と分析しています。値上げが売上を支える局面では、来店の実数を増やす入口が効いてきます。
その入口として地図が機能した実例もあります。京都・東山区のカフェレストラン「紅蝙蝠」では、Googleビジネスプロフィールの閲覧ユーザー数が2024年1月の約500から同年10月に約6,500へと約13倍に増えました。口コミの平均評価は4.9、同10月のプロフィール経由の予約は過去最高の10件で、来店客の約8割が訪日外国人だと公開されています(ぐるなび通信・2024年12月9日)。支援サービスを使った事例ですが、中身はステップ3〜7と同じ積み上げです。
さらに重要なのは、この土俵にお金では入れないことです。資本力ではなく情報を整えて口コミに応え続けた店が上に出るという点で、個人店にこれほど条件の対等な場所はありません。観光客の取り込み方は小さな飲食店のインバウンド集客|今日からできる受け入れ準備と集客導線【2026年8月】もあわせてお読みください。
よくある質問
Q. 飲食店のMEO対策は、本当に自分でできますか?
できます。Googleビジネスプロフィールは無料で、作業はオーナー確認・情報の入力・写真の登録・口コミ返信だけ、専門ツールも要りません。土台づくりに3〜4時間、その後は週15分ほどが筆者の目安ですが、特別な知識より「営業時間を直す・返信を溜めない」習慣が効きます。
Q. MEO対策は本当に無料でできますか?
はい、7ステップはすべて無料の範囲で完結し、登録・編集・投稿・口コミ返信に料金は発生しません。有料になるのは代行を頼む場合と、写真をプロに撮ってもらう場合くらいです。順位についても、Googleは金銭による優遇をしていないと明言しています。
Q. Googleマップで上位表示されるには、何が一番効きますか?
Googleは順位を「関連性・距離・知名度」で判断すると説明しており、距離は動かせないので、投資すべきは関連性(カテゴリ・説明文・メニュー)と知名度(口コミの数・評価・返信)です。迷うなら、今日から自分で動かせて変化を実感しやすいという理由で、筆者は口コミへの全件返信をすすめます。
Q. 飲食店の口コミの増やし方で、やっていいことと悪いことは?
依頼自体は問題なく、Googleもリンクやコードから感想を書いてもらうよう促すことを推奨しています。禁止は、投稿・修正・削除と引き換えに金銭・割引・無料の商品やサービスを渡す行為で、「書いたら1杯サービス」は違反です。リンクとQRの作り方はステップ5に書きました。
Q. Googleビジネスプロフィールと食べログ・ぐるなびは、どちらを優先すべきですか?
まずGoogleビジネスプロフィールです。無料で掲載料も送客手数料もかからず、地図アプリで店を探している人に直接当たります。グルメサイトの解約は不要ですが、限られた時間をどちらに使うかと問われれば、先に無料のほうを完成させるのが合理的です。
Q. オーナー確認のハガキが届きません。どうすればいいですか?
郵送での確認は約14日以内に届くことになっているので、過ぎたら再送を依頼してください。原因の多くは登録住所の表記ズレ(ビル名や階数の欠落、番地の全角半角)なので、再送前に郵便物の宛名と一字一句そろえます。コードの期限切れも同じ画面から再申請できます。
Q. 前の代行業者にプロフィールの管理権限を握られています。取り戻せますか?
取り戻せます。「情報の修正を提案」しか表示されない場合はすでに誰かが管理者なので、同じ画面からアクセス権をリクエストしてください。現在の管理者に通知が届き、案内される期間内に返答がなければ自分で確認手続きに進める案内が出ます。並行して業者へ直接連絡するのが早く、契約内容と費用の妥当性はGoogleビジネスプロフィール運用代行の費用相場|料金の内訳と失敗しない選び方【2026年8月】で確かめられます。
Q. 悪い口コミは削除できますか?
ポリシー違反(誹謗中傷、無関係な内容、なりすまし等)でなければ、店側の都合では削除できません。現実的な対応は24〜48時間以内に感謝と改善を伝える返信を書くことです。事実誤認が明らかな場合のみ、管理画面から報告してください。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日やること: 営業時間・定休日を実態どおりに直し、写真を5枚追加する(今日中に反映)。あわせてオーナー確認を申請する(郵送なら結果は最大2週間後)
- 今週中にやること: カテゴリと店名表記を直し、メニュー5品を登録し、口コミ用リンクをQRにしてレジ横に置く
- 今月中にやること: 未返信の口コミに全件返信し、週1回の投稿と月1回の数字の記録をリズムに乗せる
1週間に1ステップでも、2か月後には地図に並ぶ情報の量と鮮度が大きく変わります。
次回予告: 海外のお客様の受け入れ準備は小さな飲食店のインバウンド集客|今日からできる受け入れ準備と集客導線【2026年8月】で解説します。
集客の実務、まるごと任せることもできます。
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まず実物で、私たちの仕事をお確かめください。
参考・出典
出典はいずれも2026年8月16日に内容を確認しています。
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」 https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「禁止または制限されているコンテンツ」 https://support.google.com/business/answer/7400114?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」 https://support.google.com/business/answer/3474122?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」 https://support.google.com/business/answer/3038177?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google でビジネスのオーナー確認を行う」 https://support.google.com/business/answer/7107242?hl=ja
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2025年12月推計値)」2026年1月21日発表(42,683,600人・15.8%増) https://www.jnto.go.jp/news/press/20260121_monthly.html
- 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年暦年(確報)」2026年3月31日公表(飲食費2兆688億円・21.9%・一般客1人5万円) https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001992584.pdf
- 日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査 令和7年(2025年)年間結果報告」2026年1月26日発表(107.3%/102.9%/104.3%) https://www.jfnet.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/01/nenkandata-2025.pdf
- 総務省「令和7年通信利用動向調査の結果」2026年5月29日公表(世帯保有割合91.8%) https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000183.html
- 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/
- ぐるなび通信「飲食店のGoogleビジネスプロフィール活用事例」2024年12月9日公開(紅蝙蝠/京都市東山区の数値) https://pro.gnavi.co.jp/magazine/t_res/cat_3/a_4407/
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著者: 河原将太(かわはら・しょうた) 株式会社Tip 代表取締役社長。東京都立大学在学中に法人化し、現在も在学中。上場企業を含む20社以上へのコンサルティング、大手エネルギー関連企業へのAIコンサルティングの実績があります。観光地の宿・飲食店のSNS運用と集客支援に取り組み、白浜(和歌山)へ移住準備中。宮古島・伊豆へも現地訪問で対応。→ 詳しいプロフィール
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公開日 2026年8月16日/最終更新 2026年8月17日