
結論: 和歌山県内の店舗のMEO対策(Googleマップで見つけてもらう施策)は、東京や大阪と同じ手順では効きません。あなたの店を探す人が「今この土地にいる観光客」と「昔からこの町に住む地元客」の2種類に分かれ、使う検索語も位置情報も判断材料も別だからです。やることは3つ。2種類を分けて言葉を用意し、県外の初訪問者にとって唯一の判断材料になる写真と口コミを厚くし、季節の波に先回りして情報を更新することです。
この記事の要点 対象読者: 和歌山県内(白浜・田辺・和歌山市・高野・龍神など)で飲食店・宿・サロン・小売・体験事業を営み、Googleマップからの来店や予約を増やしたい方 読了後にできること: 自店を探す人の検索語を観光客用と地元客用に分けて書き出し、カテゴリ・説明文・写真・季節の投稿・日英の口コミ返信を今週中に整えられる
「大阪の会社に頼んだのに、教わったとおりにやっても電話が鳴らないんです。」
これは努力不足ではありません。「MEO対策」の上位ページはほぼすべてが東京・大阪の事業者による全国向けの汎用解説で、競合が数百軒ある都市の商圏が前提です。季節で人通りが変わる観光地は想定されていません。
和歌山の検索構造は都市とはっきり違います。和歌山県の観光客動態調査(速報値)によると、令和7年の県内の宿泊客数は約5,470千人泊で、うち外国人宿泊客数は713,562人泊でした。店の前には、地名を知らず地図アプリだけを頼りに歩く人と、店の名前を昔から知っている人が混在しています。
筆者は現在、白浜(和歌山)へ生活ごと移す準備を進めています。観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から、県内の店舗が地図から見つかる7ステップを、触る画面の場所まで公開します。都市向けの記事が飛ばす3点も入れました。冬(閑散期)に売上をつくる手、観光客しか来ていない店が地元客を掘る手順、業者に頼む前に自分で確認できることです。8本のプロンプト、撮影リスト12枚、8項目のチェックリストつき。スマホでGoogleマップを開き、自店のページを見ながら読み進めてください。
目次
まず結論:和歌山のMEO対策7ステップ(即効テンプレ)
7つを順に進めれば、費用ゼロで観光客と地元客の両方から見つかる状態に近づきます。
| ステップ | やること | 今日できる最初の一歩 |
|---|---|---|
| 1. 検索語の二分割 | 観光客用と地元客用に検索語を分けて書き出す | 「エリア名+業種」を紙に10個書く |
| 2. カテゴリと説明文 | 観光客が使う言葉に合わせて情報を直す | メインカテゴリを1つ見直す |
| 3. 写真 | 県外の初訪問者が判断できる写真をそろえる | 駐車場から入口までの動線を撮る |
| 4. 営業時間と属性 | 季節・連休の営業情報を先に登録する | 特別営業時間に年末年始を入れる |
| 5. 季節の投稿 | 12か月分の投稿ネタを先に決める | 来月分の投稿を1本書く |
| 6. 口コミと日英返信 | 依頼の仕組みを作り、英語にも返す | 未返信の英語口コミを数える |
| 7. 月次の確認 | 前年同月と比べて季節要因を切り分ける | 今月の表示回数を控える |

ステップ1〜4は「土台フェーズ」(検索語、カテゴリと説明文、写真、営業時間と属性)。一度整えれば維持の作業になるので、まとめて1週間で終わらせるのが得です。ステップ5〜7は「季節を回す運用フェーズ」(投稿、口コミ、記録)で、毎月手を動かしますが月1時間で回ります。土台は一気に、運用は薄く長く。
ステップ1は飛ばさないでください。誰がどんな言葉で探しているかを分けないまま情報を足すと、観光客向けの言葉ばかりで地元客が離れる事故が起きます。
所要時間の目安はステップ1〜4が合計3〜4時間、ステップ5が2時間、ステップ6〜7は週15分(筆者の目安でGoogleの公式基準ではありません)。ステップ2〜4の修正は多くの場合数時間〜数日で地図に反映されます(Googleの審査状況により変動します)。
「うちの宿の場合はどうすればいい?」——そんな段階のご相談こそ歓迎です。
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和歌山のMEO対策とは|検索する人が2種類いるという前提
本記事で言うMEO対策とは、Googleマップやローカル検索で自店が見つかる状態を作り、電話・ルート検索・来店を増やす取り組みです。土台はGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)で、掲載も編集も無料。Googleは「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」と公式ヘルプで明言しています。
和歌山の特徴は、検索する人が2種類に割れることです。都市なら探す人は「その街に住むか通勤する人」に寄りますが、観光地は違います。
- 旅行中の観光客: 「白浜 ランチ」のようにエリア名+業種で探し、位置情報は現地。店名は知りません
- 地元客: 店名や「田辺 〇〇(店名)」で探し、位置情報は自宅や職場。営業時間だけを確認します
- 判断材料が非対称: 地元客は評判を人から聞いていますが、県外の初訪問者には写真と口コミが唯一の材料です
- 言語が違う: 令和7年の田辺市の外国人宿泊客数91,309人泊のうち欧米豪が46,438人泊。読み手は日本語話者だけではありません
観光客はさらに「今すぐ客」と「計画客」に分かれる
ここが都市向けの記事にはない分岐で、同じ観光客が旅程の中で2つの顔を持ちます。今すぐ客はすでに現地にいて、30分以内に入る店を決めようとしています。効くのは現在地からの距離、「営業中」の表示、ルート検索、混雑時間帯の目安、タップできる電話番号。写真を見比べる余裕はありません(担当はステップ4)。計画客はまだ来ていません。出発前や宿の部屋で明日を決めており、効くのは写真、口コミ、説明文、商品情報、投稿で、隣の店と並べて比較されます(担当はステップ3と6)。
この分割は優先順位で迷ったときに効きます。夏の週末に電話が鳴らないなら疑うのは営業時間・属性・電話番号の正確さで、写真を増やしても動きません。逆に冬や平日は残っているのが計画客だけなので、営業時間だけ直しても数字は変わりません。

Googleは掲載順位が主に「関連性」「距離」「知名度」で決まると公式ヘルプで説明しています。距離は動かせませんが、和歌山では同業の密度が都市より低いため、現地の観光客の検索では情報がそろっている店が上に出やすいと考えられます(筆者の見解でGoogleの公式説明ではありません)。以降の7ステップは、動かせる「関連性」と「知名度」を無料で厚くする作業です。
和歌山のMEO対策 7ステップ(完全版)
管理画面は、Googleマップアプリ右上(機種により右下)のアカウントアイコン→「ビジネス プロフィール」で開きます(Google検索に自店名を入れても同じ)。プロンプトはChatGPTなどの公式アプリ(無料版で十分)に貼り、( )を書き換えて送信するだけです。
ステップ1: 検索される言葉を「観光客用」と「地元客用」に分ける
最初にやるのは情報の追加ではなく、宛先の確定です。紙を縦に2列に割り、左に観光客の言葉(「白浜 ランチ」=エリア名か観光施設名+業種)、右に地元客の言葉(「〇〇食堂 営業時間」=店名入り)を書き出してください。
ただしエリア名+業種で止めると都市向けの記事と同じ浅さです。旅行中の人は「白浜 カフェ」では多すぎるため、条件や目的の1語を足して絞り込みます。この条件語が、小さな店が勝てる場所です。
| 条件・目的の軸 | 検索語の例 | プロフィール側で用意するもの |
|---|---|---|
| 景色 | 白浜 カフェ 海が見える | 窓からの景色と窓際席の写真、説明文の1文 |
| 天候 | 白浜 雨の日 ランチ | 屋内席の写真、屋根つき駐車場の記載 |
| 車 | 白浜 駐車場 ある カフェ | 駐車場の写真2枚と「駐車場」属性 |
| 同伴者 | 白浜 子連れ ランチ/一人 ランチ | 子ども向け設備の属性、カウンター席の写真 |
| 時間帯 | 白浜 モーニング/夕日 カフェ | 営業時間の正確な登録、時間帯別の写真 |
| 前後の行動 | アドベンチャーワールド 帰り カフェ | 説明文に主要施設からの所要時間 |
答え合わせは管理画面の「パフォーマンス」でできます。実際に検索に使われた語句が出るので2列に振り分ければ、今どちらの人に見つかっているかが分かり、空に近い列が伸びる余地です。
あなたは和歌山県内の店舗のローカル検索に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、私の店を探す人が使う検索語を「①旅行中の観光客が使う語」「②地元客が使う語」の2つに分けて、各15個ずつ表で出してください。
①は「エリア名や観光施設名+業種」に加えて、景色・天候・車・同伴者・時間帯・前後の行動のうち少なくとも4軸の条件語を含めてください。②は店名・地名・目的(朝食、打ち合わせ、テイクアウトなど)を含めてください。
【材料】
・店名と業種:
・所在地(町名・最寄りの観光施設): (例: 白浜町・アドベンチャーワールドから車で5分)
・提供しているもの: (例: 昼は海鮮定食、夜は地酒)
・店の特徴で写真に撮れるもの: (例: 窓から海が見える、駐車場3台)
・観光客と地元客の来店比率の体感: (例: 夏は観光8割、冬は地元7割)
出力: 2列の表と、①②それぞれで最初に対策すべき語を3つ(理由を1行ずつ)。実際の検索ボリュームは調べずに推測で出す場合は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
出力サンプル(白浜町の海が見えるカフェの抜粋): ①観光客「白浜 カフェ 海が見える」「白浜 ランチ 子連れ」「白浜 雨の日 カフェ」/②地元客「白浜 モーニング」「白浜 テイクアウト コーヒー」「〇〇(店名) 営業時間」
この段階で語句を店名に足さないでください。理由はステップ2で説明します。
ステップ2: カテゴリと説明文を「観光客が使う言葉」に合わせる
カテゴリは「プロフィールを編集」→「ビジネス カテゴリ」で設定します。メインは1つだけ選び、迷ったら対策したい語句をGoogleマップで検索して上位の同業が何を名乗っているかを見るのが早道です。
よくあるずれは、店側が自分の呼び方で名乗り、観光客は別の言葉で探しているパターンです。「海鮮料理店」で探されているのに「食堂」だけ、「カフェ」なのに「喫茶店」だけ。実際に提供しているならサブカテゴリに追加してください(提供していない業態の追加は違反です)。
説明文は「プロフィールを編集」→「ビジネス情報」→「説明」から。最寄りの観光施設からの所要時間、駐車場の有無、混雑する時間帯を書くだけで初訪問者の不安が消えます。
あなたは和歌山県内の店舗の紹介文づくりが得意なライターです。以下のひな形を【材料】で書き換え、Googleビジネスプロフィール用の説明文を300字以内で仕上げてください。
ひな形: 「〇〇(店名)は、△△(町名)にある□□(業種)です。(名物と一番の自慢を1〜2文)。◇◇(最寄りの観光施設や駅)から(所要時間)。(駐車場・席数・支払い方法・混雑時間のうち事実のものだけ)。ご予約は(窓口)へ。」
【材料】
・店名と町名:
・業種と席数:
・名物と自慢:
・最寄りの観光施設・駅と所要時間:
・駐車場と支払い方法:
【材料】にない設備は書かず、「日本一」「最高」などの誇張も使わないでください。
※そのままコピーして使えます
注意点は店名欄です。Googleのガイドラインでは、ビジネス名に「キーワードそのもの、または事業の属性を示すカテゴリは使用しないでください」とされ、所在地の説明も認められていません。「〇〇食堂|白浜駅前・地魚が旨い人気店」は避け、看板やレシートと同じ表記だけにしてください。
ステップ3: 写真を「初訪問者の唯一の判断材料」として撮り直す
県外から来た人は評判を誰からも聞いておらず、写真だけで入るかを決めます。和歌山特有の壁は車で、県内の観光は自動車移動が中心のため「駐車場がどこにあるか分からない」の一点で通過されます。追加は「写真」→右上の「+」から。次の12枚を上から順に埋めてください。スマホ1台、平日2時間で撮れます。
| # | 被写体 | このカットで消える来店前の不安 |
|---|---|---|
| 1 | 道路から見た駐車場の入口(看板が写る位置で) | どこに停めればいいのか分からない |
| 2 | 駐車場から店の入口までの動線 | 停めたあと迷わないか |
| 3 | 外観・正面(日中、店全体が入る引き) | 本当にここで合っているか |
| 4 | 入口のドアと「営業中」の表示 | 今開いているのか、入りにくくないか |
| 5 | 店内全景(席が見える引きの1枚) | 落ち着いて座れるか、混んでいないか |
| 6 | 席のバリエーション(窓際・テーブル・カウンター) | 海が見える席はあるか、一人でも入れるか |
| 7 | 窓や店先からの景色 | 写真と同じ景色が本当に見られるか |
| 8 | 看板商品の寄り(斜め上45度) | 何がおいしい店なのか |
| 9 | 定番3品を並べた1枚 | 他に何が食べられるか |
| 10 | テイクアウト容器・持ち帰り品 | 持ち帰りや車内で食べられるか |
| 11 | メニュー表(英語版があれば併せて) | 注文できるか、値段はいくらか |
| 12 | 洗面・トイレ(清潔さが分かる範囲で) | 子どもや高齢の親を連れて行けるか |
他人が投稿した古い写真をオーナーは削除できません(ガイドライン違反なら報告して審査を求められます)。やることは削除ではなく「押し上げ」です。
- 新しい写真を12枚まとめて追加する。枚数が増えれば、古い1枚が画面に占める割合は下がります
- 一番見せたい1枚を「カバー写真」に指定(「写真」→該当写真を開く→カバーに設定)。上の12枚なら3番か7番
- 内観・外観・商品のカテゴリ別に分けて追加する。旅行者はタブで見るため古い写真が目立ちにくくなります
- 内装や看板が変わっているなら、説明文に「〇年に改装」と1文入れる
あなたは店舗の撮影ディレクションが得意なアドバイザーです。以下の材料から、Googleビジネスプロフィールに載せる写真の撮影リストを15枚分、表形式(番号/被写体/撮る時間帯/このカットで消える来店前の不安)で作ってください。
【材料】
・店名と業種:
・所在地と駐車場の状況: (例: 白浜町・店の裏に3台、看板は小さい)
・県外や海外のお客様が多い時期: (例: 7〜8月と大型連休)
・見せられるもの: (例: 店内全景、名物料理、窓からの海)
・撮影に使える時間帯: (例: 平日15時)
・すでに載っている写真: (例: 5年前にお客様が撮った3枚のみ)
条件: スマホ1台で撮れる内容に限る/車で来る初訪問者の不安を消すカットを3枚以上入れる/既存の古い写真を上書きするためにカバー写真の候補を1枚選ぶ。
※そのままコピーして使えます
撮り方はスマホで構いませんが、光が被写体に当たる向きに立つ、寄りは斜め上45度から、フラッシュと色補正は切る、の3つで別の店に見えます。加工で色を強くしすぎると「写真と違う」という口コミに変わります。
海沿いの店には固有の課題があります。窓際や海を背にして撮ると逆光で料理と人が黒く沈み、海だけが白く飛びます。対処は3つ。①窓に対して90度、横から光が入る位置に皿を置く。②窓を背にするなら被写体を画面上でタップして明るさの基準を合わせる(iPhoneなら太陽マークを上にスワイプ)。③正午前後を避け、朝9〜10時か15〜16時に撮る。
ステップ4: 営業時間・特別営業時間・属性を季節に先回りして登録する
今日いちばん効く作業です。営業時間は「プロフィールを編集」→「営業時間」、連休・祭り・年末年始は同じ画面の「特別営業時間」に日付ごとに登録します。Googleは「ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなります」と説明し、その要素として「営業時間(特別営業時間を含む)」や「駐車場や Wi-Fi の利用可否などのその他の詳細情報」を挙げています。
観光地ではこの登録が都市より重い意味を持ちます。年に数回の繁忙期に登録漏れが起きると、その1日の損失を残りの11か月で埋められません。
あなたは店舗の営業情報の棚卸しが得意なアドバイザーです。以下の材料から、Googleビジネスプロフィールに登録すべき「特別営業時間」の一覧と、登録すべき属性のチェックリストを作ってください。
【材料】
・業種と所在地:
・通常の営業時間と定休日:
・今後12か月で通常と異なる日: (例: 盆は無休、1〜2月は短縮、地元の祭りの日は昼のみ)
・設備の有無: (駐車場・Wi-Fi・カード決済・バリアフリー・多言語メニューのうち、あるものだけ)
出力: ①日付つきの特別営業時間一覧 ②登録すべき属性と、事実が確認できず登録を保留すべき属性の2分類 ③登録漏れが起きやすい日3つ。【材料】にない設備は「あり」にしないでください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、属性を実態より良く見せないことです。駐車場がないのに「駐車場あり」を入れるのは低評価を自分で作る行為です。有無が不明な項目は、確認できるまで空欄のままにしてください。
ステップ5: 季節ごとの投稿ネタを12か月分、先に決める
観光地の検索は季節で大きく動きます。観光庁の宿泊旅行統計調査からまとめられた2024年(確定値)の月別客室稼働率は、和歌山県は1月の33.1%が最も低く、11月の49.6%が最も高い数字でした。16.5ポイントの開きがあります。
だから投稿は、思いついた日に書くのではなく1年分の枠を先に決めます。管理画面の「最新情報」(または「+」→「最新情報を追加」)から、短い文と写真1枚でできます。
あなたは観光地の店舗の広報担当です。以下の材料から、Googleビジネスプロフィールの「最新情報」に投稿する年間ネタ表を12か月分、表形式(月/投稿の題材/写真の被写体/本文100字以内/観光客向けか地元客向けか)で作ってください。
【材料】
・店名と業種と所在地:
・月ごとの旬・行事・地域のイベント: (例: 1月はクエ、5月は連休の混雑、11月は紅葉)
・観光客が増える月と地元客が中心の月:
・撮影できるもの: (例: 仕込み、店の前の海、駐車場)
条件: 宣伝色の投稿は12本中2本まで/【材料】にない限定商品や割引は書かない/観光客が減る月は地元客向けの投稿を多めに配分する。
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注意点は、繁忙期に写真を撮りだめておくことです。夏の混雑した店内や満開の花は冬には撮れません。ただし冬にやるべきなのは翌年の準備だけでなく、冬の需要を取る作業です。次の章で扱います。
ステップ6: 口コミを増やし、英語の口コミにも日英で返す
口コミは最も差が出て、事故も起きやすい場所です。Googleは「クチコミの投稿、クチコミの変更、否定的なクチコミの削除と引き換えに、無料または割引価格で商品やサービスを提供することは、虚偽のエンゲージメントと見なされ、固く禁じられています」と明記しており、「口コミを書いたら1杯サービス」は違反です。消費者庁も「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります」と公表し、規制の対象は「商品・サービスを供給する事業者(広告主)」だとしています。
依頼そのものは問題ありません。Googleのヘルプは「クチコミを投稿してもらうために、Google リンクにアクセスするか、QR コードをスキャンするようユーザーに依頼できます」と認めています。管理画面の「クチコミを増やす」でリンクをコピーし、無料のQR作成サイトで画像にしてレジ横と卓上に置いてください。
あなたは観光地の店舗の接客文づくりが得意なライターです。以下の材料から、口コミのお願いに使う文面を4種類作ってください。①観光客への会計時の声かけ(20秒で言い切れる話し言葉)②地元客への声かけ(同)③レジ横カードの文面(80字以内・日本語)④同じ内容の英文(1〜2文)。
【材料】
・店名と業種と所在地:
・お客様の主な層: (例: 夏は関西からの家族、冬は地元の常連)
・伝えたい気持ち: (例: 小さな店なので感想が励みになる)
条件: 口コミの見返りに割引・無料提供・景品を渡す表現は絶対に使わない/高評価をお願いする表現も使わない/「よろしければ率直なご感想を」という趣旨にする。
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返信は書いた本人より、これから来る人が読みます。和歌山では未返信の英語口コミが放置されがちですが、令和7年の高野町の外国人宿泊客数117,512人泊のうち欧米豪は102,919人泊。読み手は確実にいます。英語が苦手な場合、詰まるのは「返信を書く」より前の3段階です。
①読む: スマホアプリで自店のページ→「クチコミ」を開くと、外国語の口コミの下に「翻訳を表示」(英語表記なら Translate)が出ます。タップすれば日本語で読めるので、まず全件読み切ってください。何に困られているかが分かるだけで、写真と説明文の直す場所が決まります。
②低評価に一次対応する: 星1〜2の外国語の口コミは放置がいちばん高くつきます。翻訳して事実を確認し、24〜48時間以内に英語1〜2文+日本語で返信。内容は「お詫び」「訂正が必要ならその1点」「改善したこと」に絞り、反論と長文はしない。事実に反する内容や個人攻撃ならGoogleへポリシー違反として報告できます(削除の判断はGoogleが行います)。
③現場で通じるようにする: 返信だけ英語にしても、来店した人が注文できなければ低評価は繰り返されます。日本政府観光局(JNTO)の事例レポートによれば、田辺市熊野ツーリズムビューローは事業者向けワークショップを開き、英語が話せなくても意思疎通できる指差し確認ツールを作成しています。個店でもA4横1枚に、席の有無と待ち時間、支払い方法、Wi-Fi、トイレ、アレルギーと肉・魚の可否、テイクアウト、閉店時間の7項目を日英併記で並べます。メニューは日本語版を撮って英語名と価格だけ打ち直せば1日で作れます。
あなたは和歌山県内の家族経営の店の店主です。以下の口コミに、店主らしい丁寧で温かい返信を日本語150字前後で書き、続けて同じ内容の英文も出してください。
【材料】
・口コミ本文: (そのまま貼り付け・原文の言語のまま)
・評価: (例: 星4)
・来店状況: (例: 8月の昼・海外からのご家族4名)
・返信で伝えたい事実: (例: 指摘された駐車場の案内看板は先週追加した)
条件: 言い訳をしない/お褒めには具体的に感謝する/指摘には感謝と改善の事実を伝える/個人が特定される情報は書かない/英文は中学英語の範囲で短く。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
言い回しに迷うときは英語の口コミ返信 例文30選|ホテル・民宿・飲食店でそのまま使える【2026年8月】の文例を土台にしてください。
ステップ7: 月1回パフォーマンスを見て、季節要因と施策を切り分ける
管理画面の「パフォーマンス」には、表示回数、検索に使われた語句、ルート検索、通話、クリック数が出ます。記録は毎月同じ日に、次の6列を1行足すだけです。
| 年月 | 表示回数 | ルート検索 | 電話のタップ | 口コミ件数/平均 | 今月やったこと |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年8月(記入例) | 4,820 | 312 | 41 | 68件/4.3 | 写真12枚追加・投稿2本・英語返信5件 |
Googleスプレッドシートに1枚だけ作ってスマホのホーム画面に置くと続きます。管理画面の数字は一定期間で古い分が見られなくなるため、外に写す意味があります。
読み方も都市とは変えてください。前月比なら9月の数字は8月より必ず落ちますが、それは施策の失敗ではなく季節です。見るべきは前年同月比で、1年分そろうまでは「同じ月の前後2か月の傾向」で代用します。
あなたは観光地の店舗集客のデータ分析が得意なアドバイザーです。以下のGoogleビジネスプロフィールの数字から、施策の効果と季節要因を切り分けて整理してください。
【材料】
・所在地と業種: (例: 和歌山県白浜町の海鮮食堂)
・今月の表示回数/ルート検索/通話:
・前月の同3項目:
・前年同月の同3項目: (記録がなければ「なし」)
・今月に実施した施策: (例: 写真を12枚追加、投稿2本、英語返信5件)
・今月の地域の特殊事情: (例: 連休が1日多い、台風で2日休業)
出力: ①季節要因で説明できる変動 ②施策の効果と考えられる変動 ③来月やるべき施策3つ(優先順位つき)。データから読み取れない原因は断定せず、推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
1か月の増減に一喜一憂しないでください。判断は3か月単位で行い、季節の山と谷が一巡するまでは大きく方針を変えないことです。
冬(閑散期)に売上をつくる|和歌山で取りにいける3つの需要
和歌山県の客室稼働率は1月が33.1%、11月が49.6%。この差を「季節だから仕方ない」で片づけると、1年のうち3〜4か月を捨てることになります。冬に検索がゼロになるのではなく、検索する人の顔ぶれと目的が入れ替わるだけで、気づかず夏向けの情報を載せたままの店が冬の検索から消えます。

手1: 冬に和歌山を検索する人の言葉に、検索語を寄せ替える
海水浴の検索が消えたあと、冬の和歌山を調べているのは別の目的の人たちです。熊野詣と初詣、温泉、みかん、クエやカニなどの冬の味覚、人の少ない時期を狙うキャンプ、平日のワーケーション。「白浜 温泉 日帰り」「熊野本宮 近く 食事」「白浜 冬 ランチ」「白浜 電源 Wi-Fi カフェ」といった語です。
やることは2つ。ステップ1の2列の表に「冬の列」を足し、11月に入ったら説明文の1〜2文と投稿、カバー写真を冬の語に寄せます。12か月同じ説明文の店は、構造上、冬の検索に一度も引っかかりません。夏の記述は消さず、「冬は〇〇をお出しします。熊野本宮からお車で〇分」の1文を足すだけです。
手2: 冬季限定のメニューと設備を「商品情報」に登録する
投稿は数週間で流れますが、商品(サービス)情報は登録されている間ずっと残り、関連性の材料になります。「プロフィールを編集」→「商品」または「サービス」から名前・価格・説明を入れてください。
登録するのは2種類。1つは冬のメニュー(鍋、あたたかいドリンク、みかんのデザート、季節の魚)。もう1つは冬に効く設備で、暖房のある屋内席、こたつ、電源、Wi-Fi、屋根つき駐車場。冬に「寒くない場所」を探す人には決め手になります。設備は属性、メニューは商品情報と入れる場所を分けてください。
手3: 地元客がまだ付いていない店が、地元客を掘る
観光客の比率が高い店ほど地元の常連を持っていません。夏は売上が立つので必要がなく、冬に初めて気づきます。地図の側からできることは決まっています。
- 地元向けの検索語を10個書く。「白浜 モーニング」「白浜 打ち合わせ カフェ」「白浜 テイクアウト コーヒー」「白浜 ランチ 一人」「白浜 コンセント」。地元の人は目的と時間帯で選びます
- その語に対応する情報を置く。朝も開けるなら営業時間を登録し、テイクアウトは商品情報+「テイクアウト可」の属性、Wi-Fiと電源は属性に
- 冬だけ投稿の配分を入れ替える。12〜2月は地元客向け6本・観光客向け2本。「平日の朝もやっています」のような暮らしの情報です
- 平日の空いている店内の写真を足す。混雑した夏の写真は、地元の人には「入りにくい店」に見えます
- 会計時の一言を変える。「またお越しください」を「平日の朝も開けているので、よかったら」に
稼働率が落ちるのは宿泊需要です。地元の需要は12か月あります。
エリア別の打ち手例
同じ県内でも、エリアによって来る人の国籍と検索の仕方が違います。令和7年の外国人宿泊客数は、白浜町147,547人泊のうちアジアが128,294人泊、田辺市91,309人泊のうち欧米豪が46,438人泊。自分のエリアに近い行から着手してください。
| エリア | 主な検索者 | 最初に効く打ち手(写真と口コミで見せるもの) |
|---|---|---|
| 白浜 | 関西からの家族連れ・アジアからの旅行者 | 駐車場の写真と特別営業時間の先行登録(駐車場から入口の動線・名物・混雑の目安) |
| 田辺(熊野古道) | 欧米豪の個人旅行者・地元客 | 英語の口コミ返信と英語対応の属性登録(徒歩でのアクセス・持ち帰りやすい軽食・多言語メニュー) |
| 和歌山市 | 地元客・県内移動の客・アジアからの旅行者 | 店名検索への備え=営業時間と電話の正確さ(日常の営業風景・定番商品・常連の口コミ) |
| 高野・龍神 | 欧米豪の宿泊客・季節の観光客 | 説明文への所要時間の明記と季節の投稿(季節の景色・静けさ・最寄りからの道順) |

白浜でGoogleマップ集客を伸ばすとき、最初に触るのは車まわりです。効く順番は①駐車場の写真2枚(12枚リストの1・2番)②混雑時間帯が分かる情報③特別営業時間の先行登録。夏の週末は「営業中で、停められて、待たずに入れる」の3点で選ばれ、写真の枚数よりこの正確さが先です。アジアからの旅行者が多いなら、長い英語の説明より料理の写真と値段。冬は計画客だけが残るため、窓からの景色・冬のメニュー・温泉帰りの導線という写真と説明文の勝負に切り替わります。
田辺でGoogleマップ集客を伸ばすときは前提が変わります。熊野古道を歩いて来る人は駐車場を探していません。効く順番は①英語の口コミへの返信を全件消化②「英語対応」「テイクアウト可」「Wi-Fi」など事実の属性を登録③説明文に最寄りのバス停や古道の目印からの徒歩分数を書く。長く歩いた人にとって「あと何分か」は最重要で、車の分数では代わりになりません。
エリアをまたいで共通するのは、地元客向けの正確さを削らないことです。営業時間と電話番号はどちらの人にも最優先。自分のエリアがどちらに寄っているか迷うときは、既存の口コミの言語構成を数えてください。
業者に頼む前に確認できること|質問リストと断り方
特定の業者の優劣は判断しませんし、外注が悪いとも言いません。
まず自分で確認する4つ
商談の前に管理画面を開き、次の4つを書き出してください。10分で終わります。
- パフォーマンスの数字: 直近1か月の表示回数・ルート検索・通話。知らずに契約すると、成果を業者の報告だけで判断することになります
- 検索に使われた語句: 上位の語が観光客の語か地元客の語か。片方が空ならそこが伸びしろです
- 足りていない項目: メインカテゴリ、店名表記、営業時間、特別営業時間、写真の枚数、未返信の口コミ件数
- オーナー権限: 「ユーザー」の画面で自分がオーナーか。過去に業者や制作会社が登録した場合、権限が相手側にあります
ステップ1〜4は外注不要です。無料で数分の作業ですし、店の中にしかない情報は現場のあなたのほうが速く正確です。
外注を検討していい目安は次の4つ。2つ以上なら手が足りていない状態です。
- 未返信の外国語の口コミが3件以上あり、1か月以上そのまま
- 写真の追加が半年以上ゼロ
- 直近1年で、特別営業時間の登録漏れによる来店トラブルが2回以上
- パフォーマンスの画面をこの3か月で一度も開いていない
当てはまるのが口コミだけなら、返信だけを頼む切り方もあります。
業者に聞く5つの質問は次のとおりです。
- 毎月の作業内容と、誰がどの画面を触るのかを書面で出せますか
- 契約終了後も、プロフィールのオーナー権限は自社に残りますか
- 口コミはどうやって増やしますか(見返りを渡す運用をしていないか)
- 報告は何の数字で行いますか(順位だけでなく、表示回数・ルート検索・通話が入っているか)
- 最低契約期間と解約の条件は
順位の保証をうたう提案は避けてください。Googleは「ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」と説明しており、保証は成立しません。断り方は「今は自分で管理画面を触っているので、必要になったら連絡します」で十分です。費用の内訳はMEO(Googleマップ)運用代行の費用相場|料金表とチェックリスト【2026年8月】にまとめました。
なお、当コラムを運営する株式会社Tip(※当コラムの運営元です)もMEO対策を扱っており、料金は作業範囲によって変わるため個別見積りです。無料ヒアリング(最大60分)では上の4項目を画面を見ながら整理し、「次にやること3つ」のメモを持ち帰っていただきます。
「うちの宿の場合はどうすればいい?」——そんな段階のご相談こそ歓迎です。
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※契約を前提とした営業は一切いたしません。30分の情報交換のみでも歓迎です。
【要注意】和歌山のMEO対策で失敗する4つのパターン
次の4つに当てはまると、成果が出ないどころかプロフィールを失うこともあります。
失敗1: 都市向けの手順をそのまま持ち込み、季節を無視する
❌ よくある間違い: 「毎週投稿・毎月写真追加」を年間一定でこなし、繁忙期に営業情報の更新が間に合わない。冬は何もしない。
⭕ 正しいアプローチ: 繁忙期は特別営業時間と写真の撮りだめ、冬は検索語の寄せ替え・商品情報の登録・地元客向けの投稿に割り振る(ステップ4・5と冬の3つの手)。
なぜ重要か: 客室稼働率が1月33.1%から11月49.6%まで動くため、月ごとに手を入れる場所が変わります。年間一定の運用は繁忙期に手が足りず、冬は空振りします。
失敗2: 店名欄に「白浜」「熊野古道」などのキーワードを足す
❌ よくある間違い: 店名を「〇〇食堂(白浜・熊野古道近く)」に変更する。
⭕ 正しいアプローチ: 店名は看板やレシートと同じ表記だけにし、地名・所要時間・距離は説明文とカテゴリで伝える(ステップ2)。
なぜ重要か: Googleのガイドラインが、ビジネス名にキーワードやカテゴリ、所在地の説明を含めることを禁じているからです。停止された瞬間に地図から店が消えます。
失敗3: 英語の口コミを「読めないから」放置する
❌ よくある間違い: 英語の口コミが5件たまっているが、返信は日本語の口コミにだけ。星1の英語にも触れていない。
⭕ 正しいアプローチ: アプリの「翻訳を表示」で全件読み、ステップ6のプロンプトで日英2本を作って24〜48時間以内に返す。中学英語の2文で十分です。
なぜ重要か: 返信のない外国語の口コミが並ぶプロフィールは、次の海外の旅行者にも同じように見えます。令和7年の県内の外国人宿泊客数713,562人泊のうち欧米豪は222,461人泊です。
失敗4: 口コミを見返りと引き換えに集める
❌ よくある間違い: 「口コミを書いていただいた方にお土産を1つ」という貼り紙を出す。
⭕ 正しいアプローチ: 見返りを渡さず、会計時の一言とQRコードで「よろしければ率直なご感想を」とお願いする(ステップ6)。
なぜ重要か: Googleが固く禁じている行為で、違反した口コミは削除の対象、繰り返せばプロフィール自体が停止されます。悪意の有無は問われません。
観光客と地元客の両方に見つかる店・見つからない店の違い(チェックリスト)
スマホでGoogleマップを開き、自店のページを見ながらチェックしてください。今の時点で0〜2個でも普通です。
- □ パフォーマンスの「検索に使われた語句」を、観光客用と地元客用に分けて把握している
- □ メインカテゴリが業種の中心に合っており、店名欄にキーワードや地名を入れていない
- □ 説明文に、最寄りの観光施設・駅からの所要時間と駐車場の有無が書かれている
- □ 駐車場の入口と、駐車場から店の入口までの動線の写真がある
- □ 今後12か月の連休・祭り・年末年始が「特別営業時間」に登録されている
- □ 冬に出すメニューと冬に効く設備(暖房・電源・Wi-Fi)が商品情報と属性に入っている
- □ 口コミに1件残らず返信している(英語など外国語の口コミも含む)
- □ 表示回数とルート検索を、前月比ではなく前年同月比で見ている

0〜2個ならステップ1から、3〜5個ならステップ4から、6〜8個ならステップ7へ進んでください。見落とされやすいのは最後の「前年同月比」で、前月比で見ている店は毎年秋に「効果がなくなった」と誤解します。
外国人宿泊客は71万人泊・稼働率は年42.6%|和歌山で今整える理由
公的なデータは「今から」を後押ししています。和歌山県の観光客動態調査(速報値・令和8年4月23日資料提供)によると、令和7年の県内の観光入込客総数は約33,926千人(前年比103.7%)、宿泊客数は約5,470千人泊(同108.0%)。外国人宿泊客数は713,562人泊で前年比139.8%、うち欧米豪が222,461人泊で31.2%を占めます。市町村別では白浜町147,547人泊、和歌山市144,106人泊、高野町117,512人泊、那智勝浦町114,821人泊、田辺市91,309人泊です。
一方で受け入れ側には余白があります。国土交通省近畿運輸局が観光庁の宿泊旅行統計調査からまとめた2024年(確定値)では、和歌山県の客室稼働率は年間42.6%で全国46位、月別では1月33.1%、11月49.6%。人は増えているのに、平均すれば半分以上の部屋が空いています。
探す側の環境も整っています。総務省の令和7年版情報通信白書によると、スマートフォンをインターネット接続端末として使う人の割合は60代で78.8%、70代で53.0%。地元の年配のお客様も画面で店を確認しており、地元客を掘る打ち手は地図の上でも成立します。
日本政府観光局(JNTO)のインバウンド事例調査レポートによれば、田辺市熊野ツーリズムビューローは2006年から事業者向けワークショップや日英併記の指差し確認ツール作成を進め、田辺市の外国人宿泊者数は2013年の5,480人から2017年に36,821人へ増加したと記されています。
この土俵は無料で開かれています。同業の密度が都市より低い和歌山では、情報をそろえた店が上に出やすいと考えられます(筆者の見解でGoogleの公式説明ではありません)。必要なのは今週の3〜4時間です。
よくある質問
Q. 和歌山でMEO対策をするとき、東京や大阪の記事と何が違いますか?
宛先が2種類に分かれる点です。観光客はエリア名+業種で現地から探し、地元客は店名や地名で自宅から探します。都市向けの手順は前者を想定しておらず、駐車場の写真・所要時間の記載・外国語の口コミ返信が抜け落ちます。観光客自身も「今すぐ客」と「計画客」に分かれ、前者は営業時間と属性、後者は写真と口コミが効きます。
Q. 和歌山でGoogleマップからの集客を増やすには、何から手を付けるべきですか?
営業時間と特別営業時間の修正です。多くの場合数時間〜数日で地図に反映され(Googleの審査状況により変動します)、繁忙期の機会損失に直結するからです。次にカテゴリの見直し、次に駐車場の動線の写真。ここまでで合計3〜4時間、費用はかかりません。
Q. 和歌山のGoogleビジネスプロフィールは、無料で運用できますか?
できます。登録・編集・投稿・口コミ返信はすべて無料で、Googleは「ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」と説明しています。有料になるのは代行と撮影を依頼する場合だけです。業種特化の手順は飲食店のMEO対策は自分でできる|無料で今日やる7ステップ【2026年8月】にまとめています。
Q. 和歌山の店舗が地図で上位表示されるには、何が一番効きますか?
Googleは順位を「関連性」「距離」「知名度」で判断すると説明しています。距離は動かせませんが、和歌山は同業の密度が低いため、関連性(カテゴリ・説明文・商品情報)を厚くすれば現地の観光客の検索に出やすくなると考えられます(筆者の見解でGoogleの公式説明ではありません)。順位を保証できる施策は存在しません。
Q. 白浜や田辺でGoogleマップからの集客を増やすには、違いがありますか?
あります。令和7年の外国人宿泊客数は、白浜町147,547人泊のうちアジアが128,294人泊、田辺市91,309人泊のうち欧米豪が46,438人泊と構成が異なります。白浜は車で来る人が中心なので駐車場と混雑の目安を写真で見せ、田辺は歩いて来る人が中心なので英語の口コミ返信と徒歩分数の記載を優先してください。
Q. 冬に数字が落ちます。対策が失敗したということですか? 何をすればいいですか?
前月比で落ちるのは季節の動きです。和歌山県の客室稼働率は1月33.1%、11月49.6%と月で大きく動くため、判断は前年同月比か3か月単位で行ってください。冬にやることは3つ。冬の検索語(温泉・熊野詣・冬の味覚・ワーケーション)に説明文と投稿を寄せ替える、冬季メニューと暖房・電源・Wi-Fiを商品情報と属性に登録する、地元客向けの検索語と投稿を仕込む。冬は客層が入れ替わる季節です。
Q. 観光客向けの情報を増やすと、地元のお客様に嫌われませんか?
嫌われるのは、地元客向けの正確さを削った場合です。営業時間・電話番号・定番商品の情報は維持してください。投稿は観光客向けと地元客向けを分けて配分し、冬は地元客向けを多めにすると、どちらにも「今も元気に営業している店」として見えます。
Q. 英語の口コミに返信できません。翻訳ツールだけで大丈夫ですか?
十分です。Googleマップアプリの「翻訳を表示」で全件読み、ステップ6のプロンプトで日本語と英語を同時に作り、中学英語の範囲の2文に留めてください。完璧な英語より、返信が空欄でないことが効きます。あわせて英語メニューと日英併記の指差しシート(席・支払い方法・Wi-Fi・トイレ・アレルギー・持ち帰り・閉店時間の7項目)を用意すると、低評価そのものが減ります。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日: 営業時間・定休日を実態どおりに直し、今後12か月の連休と祭りを「特別営業時間」に登録する
- 今週中: ステップ1で検索語を観光客用・地元客用・冬用に書き出し、カテゴリと説明文を直し、12枚リストの1〜3番を撮る
- 今月中: 冬季メニューと設備を商品情報と属性に登録し、未返信の口コミに日英で全件返信し、パフォーマンスの記録を始める
1週間に1ステップでも、次の繁忙期には地図に並ぶ情報の量と鮮度が変わります。
次回予告: 県内の事業者が使えるデジタル化の支援制度は、和歌山県のデジタル化支援メニュー|使える制度と申請の流れ【2026年8月】で整理しました。
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参考・出典
以下はいずれも2026年8月18日に内容を確認しています。
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」 https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」 https://support.google.com/business/answer/3038177?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」 https://support.google.com/business/answer/3474122?hl=ja
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「禁止または制限されているコンテンツ」 https://support.google.com/business/answer/7400114?hl=ja
- 和歌山県「令和7年観光客動態調査(速報値)」令和8年4月23日資料提供 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/062400/doutai2.html /速報値PDF: https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/062400/doutai2_d/fil/R7sokuhouchi.pdf
- 国土交通省近畿運輸局「2024年(令和6年)宿泊旅行統計(確定値)」2025年7月 https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000355847.pdf /原統計: https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shukuhakutokei.html
- 総務省「令和7年版 情報通信白書」 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd21b120.html / https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd111110.html
- 日本政府観光局(JNTO)「インバウンド事例調査レポート 田辺市熊野ツーリズムビューロー」 https://www.jnto.go.jp/projects/regional-support/images/2019/01/tanabe_inbound_0315_6.pdf
- 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/
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著者: 河原将太(かわはら・しょうた) 株式会社Tip 代表取締役社長(※当コラムの運営元です)。東京都立大学在学中に法人化し、現在も在学中。上場企業を含む20社以上へのコンサルティング、大手エネルギー関連企業へのAIコンサルティングの実績があります。観光地の宿・飲食店のSNS運用と集客支援に取り組み、白浜(和歌山)へ生活ごと移す準備を進めています。宮古島・伊豆へも現地訪問で対応。→ 詳しいプロフィール
株式会社Tip(※当コラムの運営元です)編集部が、公開情報・一次情報をもとに内容を確認し、必要に応じて更新しています。Googleの仕様に関する記載は参照日時点の公式ヘルプに基づきます(SNSの実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます)。
※本記事は特定の掲載順位・来店数・売上を保証するものではありません。統計の数値は各出典の公表値であり、速報値は確定値で改定される場合があります。