
結論: 2026年9月8日、「Googleの最新ポリシーとペナルティ」をまとめた民間の無料ガイド公開がニュースとして流れました。確認したところ、Googleが9月に新しい規約改定を発表した事実は見当たりません。一方でポリシー本文には、従来からの「特典と引き換えのクチコミ依頼」「低評価を書かせない選別的な集め方」の禁止に加えて、「一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」「スタッフを特定するコンテンツなど、具体的なコンテンツを含むクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」の2行が入っています(2026年9月15日確認)。違反が認められると、新規クチコミの受付停止・既存クチコミの非公開・警告表示という制限を受けることがあり、プロフィールが停止・無効化された場合は地図から枠ごと非公開になります。直すべきは口コミの中身ではなく、依頼の仕方です。
この記事の要点 対象読者: 和歌山県(特に田辺・白浜・新宮・みなべ・串本・那智勝浦・御坊など南紀エリア)の宿泊・飲食・小売・農水産・観光アクティビティ事業者と、店舗やフロントの現場責任者 読了後にできること: 自店のPOP・声かけ・スタッフへの指示・予約後メッセージの4か所を点検し、ポリシー違反になりうる依頼の言い方を今週中に書き換えられる状態になる
レジ横に「クチコミを書いてくれた方にドリンク1杯サービス」と書いたPOPを置く。チェックアウトのときに「よかったら星5でお願いします」と添える。観光地の店では珍しくない光景です。
やっている側に悪気はありません。むしろ「お客様が喜んでくれたから、その声を残してもらいたい」という善意から始まっていることがほとんどです。白浜への移住準備で地域の事業者の方と話す中でも、クチコミの集め方に強い関心があること、そして「どこまでが良くて、どこからがダメなのか」の線引きが共有されていないことを感じます。
問題は、この線引きを間違えたときの損害が、口コミの件数ではなく集客の入口そのもので返ってくることです。Googleビジネスプロフィールが停止されれば、地図検索から店が消えます。予約サイトに載っていても、SNSを毎日更新していても、「店名で検索した人が最後に見る画面」が無くなるのは、南紀のように現地到着後にスマホで店を探される商圏では痛手になります。
この記事では、①2026年9月8日に何が流れ、Googleの本文で何が確認できたのか、②和歌山の宿・飲食・直売所のどの依頼がアウトになりうるのか、③9月中に直す4か所の具体的な書き換え、④誤解されやすい4点、⑤よくある質問8問、⑥参考・出典、の順に整理します。確認できていない将来の運用予測や「これなら絶対に停止されない」という保証は書きません。自店のPOPと、スタッフに配っている案内文を手元に置いて読み進めてください。
目次
2026年9月8日に流れたニュースの中身|Googleの本文で確認できたこと
まず事実の切り分けからです。2026年9月8日14時、イクシアス株式会社がPR TIMESで「【2026年最新情報】その口コミ対策、実はリスクかも? Google最新ポリシーとペナルティを回避する口コミ集客ガイド」の無料公開を発表しました(プレスリリース本文)。同社の説明では、資料は「2026年8月時点のGoogle最新ポリシーに基づいて作成」され、「投稿と引き換えの特典付与」「評価の指定(★5要求)」「身内・関係者による投稿」などを禁止事項として整理した内容です。
つまり、これは民間企業がまとめた資料の公開であって、Googleが2026年9月に新しい規約改定を発表したというニュースではありません。ここを取り違えると、「9月から急に厳しくなったらしい」という誤った理解のまま対応が後手になります。
では、Google側の一次情報では何が確認できるか。クチコミの集め方について書かれているのは、マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー「禁止または制限されているコンテンツ」です。2026年9月15日時点の日本語版本文には、クチコミを依頼する際の禁止事項として次の記載があります。
- 「クチコミを依頼する際、販売者がユーザーにその場で評価を残したりクチコミを書いたりすることを要求または強要する行為は禁止されています。また、特定のコンテンツを含めるよう依頼することもできません。」
- 「一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること。」
- 「スタッフを特定するコンテンツなど、具体的なコンテンツを含むクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること。」
後ろの2行、つまりスタッフへのクチコミのノルマ設定と、「担当者の名前を書いてもらうように頼め」という指示が明文で禁止された点が、実務にとって新しい部分です。英語版ポリシーの同じ箇所に2行が追加された時期について、広告・マーケティング分野の業界メディアppc.landは2026年4月17日付で報じています(Google tightens Maps review policy: staff names and quotas now banned)。Google自身がこの追記を発表した公式ブログ記事は確認できませんでした。
クチコミの取り締まり自体は、この1年で明確に強化されています。Googleは2026年4月16日の公式ブログ「Google マップ上のビジネスを保護するための新たな取り組み」で、2025年の実績としてポリシー違反のクチコミを2億9,200万件以上ブロックまたは削除し、不正確・未確認の編集を7,900万件ブロック、偽のビジネスプロフィールを1,300万件以上削除したと公表しました。同記事には、スパムと思われるクチコミが急増した場合に「速やかに該当する偽コンテンツを削除し、そのビジネス プロフィールに対する新規クチコミ投稿を一時停止」し、利用者にも理由を知らせるバナーを表示する、という運用も書かれています。
時系列で並べると、今回の話題の位置づけがはっきりします。
| 日付 | 確認できる事実 | 店側にとっての意味 |
|---|---|---|
| 2023年10月1日 | 景品表示法のステルスマーケティング告示が施行(消費者庁) | 特典と引き換えの投稿依頼は、Google規約だけでなく法令の問題にもなった |
| 2024年6月6日 | 消費者庁が医療法人社団祐真会に措置命令(ステマ告示該当・6月7日公表) | Googleマップのクチコミ集めが行政処分の対象になった最初の事例 |
| 2026年4月16日 | Googleが2025年の対策実績と、新規クチコミ投稿の一時停止・バナー表示を公表 | 不自然な急増は自動で検知され、投稿受付が止まりうる |
| 2026年4月(報道) | ポリシーにスタッフへのノルマ・スタッフ名指定の禁止が追記 | 社内の「1人3件」「〇〇さんの名前を書いてもらおう」がアウト側に入った |
| 2026年9月8日 | 民間企業がポリシー解説の無料ガイドを公開 | 新ルールの発表ではない。既存ポリシーの再確認の機会 |

現時点で公表されているのはここまでです。 「何件で停止になる」「何日で復旧する」といった基準をGoogleが示した事実は確認できませんでした。この記事でも、そこから先の予測は書きません。
ポリシー本文で禁止が読み取れる6つの集め方
ここからは、実際の店頭でやってしまいがちな行為を、ポリシー本文の記載に沿って6つに整理します。いずれもマップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー(2026年9月15日参照)と、クチコミを増やすためのヒント(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)に根拠があります。
- 特典と引き換えの依頼: 「クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為」は販売者の禁止行為として明記されています。ドリンク1杯、次回500円引き、お菓子1つ——金額の大小は書かれていません。
- 評価の指定: 「星5でお願いします」のように特定の評価や特定の内容を含めるよう頼むこと。本文に「特定のコンテンツを含めるよう依頼することもできません」とあります。
- その場での要求・強要: 会計中やチェックアウト中に、その場で投稿するまで待つ・端末を差し出して書いてもらう運用。「その場で評価を残したりクチコミを書いたりすることを要求または強要する行為」にあたります。
- 選別的な収集(レビューゲーティング): 「顧客からの否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為」。満足度アンケートで高評価の人にだけGoogleのリンクを出し、低評価の人には社内フォームへ誘導する設計が典型です。
- スタッフへのノルマと指名依頼: 「一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」「スタッフを特定するコンテンツなど、具体的なコンテンツを含むクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」。人事評価に件数を結びつける運用も、この枠に入ります。
- 利害の対立(利益相反): 実体験に基づかない投稿や、「現在または過去の雇用関係、契約関係や顧問関係」がある人による投稿。家族や取引先、元スタッフに書いてもらう行為がここです。複数アカウントを使い分ける投稿も虚偽のエンゲージメントとして禁止されています。

逆に言えば、来店したお客様全員に、見返りなしで、評価も内容も指定せずに、後から自由に書いてもらう案内は禁止事項に触れません。禁止されているのは「クチコミを頼むこと」そのものではなく、「対価・指定・選別・強要」が付くことです。
南紀の宿・飲食・直売所で、どの依頼がアウトになるか
この変更は全国一律で、和歌山県内だけの制度変更ではありません。ただし効き方の大きさは業態で変わります。特に、現地に着いてからスマホで店を探される観光地の商圏では、地図から消えることの影響が直接的です。
業種ごとに、現場でよく見る依頼の仕方と、置き換え方を並べます。
| 業種 | 現場でよく見る依頼の仕方 | ポリシーに沿った置き換え |
|---|---|---|
| 宿泊(民宿・ペンション・一棟貸し) | チェックアウト時に「星5でお願いします」と口頭で依頼。フロント担当ごとに件数を競わせる | 客室・玄関にQRを置き、「ご感想をお聞かせください」と評価も内容も指定せずに案内。件数は個人目標にしない |
| 飲食 | レジ横POPで「クチコミ投稿でドリンク1杯無料」。会計時に端末を渡してその場で書いてもらう | 特典を外し、会計後に渡すカードやレシート記載のQRで後から書いてもらう形にする |
| 小売・農水産の直売所 | 常連や近所の知人に頼んで件数を積む。従業員の家族に投稿してもらう | 実際に購入したお客様に限って案内する。関係者への依頼はやめる |
| 体験・観光アクティビティ | ツアー終了直後にその場で投稿を求める。満足だった人にだけリンクを送る | 解散後に送る御礼メッセージに一律でリンクを入れ、満足度で送り分けない |

もう1つ、和歌山の事業者にとって無視できないのが法令側です。消費者庁のステルスマーケティングは景品表示法違反のページには、令和5年10月1日に施行された規制として「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」が対象であり、対象には「インターネット上の表示(SNS投稿、レビュー投稿など)」が含まれること、規制を受けるのは商品・サービスを供給する事業者(広告主)側であることが説明されています。
実際に処分例もあります。消費者庁は令和6年6月6日、医療法人社団祐真会に対し、景品表示法第5条第3号(ステルスマーケティング告示)に該当する行為が認められたとして措置命令を出しました(消費者庁の公表ページ、公表日2024年6月7日)。報道によれば、Googleマップに高評価のクチコミを投稿するとワクチン接種費用を割り引くと伝えていた事案です(ITmedia NEWS「『Googleマップの口コミ高評価で割引』はステマ、消費者庁が措置命令」、2024年6月7日)。つまり特典付きの依頼は、Googleのアカウント上の問題にとどまらず、行政処分の対象にもなり得ます。個別の適法性の判断は専門家にご相談ください。
「制限」と「停止」は別物|何が止まり、何が消えるのか
ペナルティは一段階ではありません。ここを分けて理解しておくと、慌てずに済みます。
1つ目がコンテンツ・プロフィールの制限です。Googleビジネスプロフィール ヘルプのポリシー違反によるビジネス プロフィールの制限には、虚偽のエンゲージメントに関するポリシーに違反した場合、「一定期間、ビジネス プロフィールで新しいクチコミや評価を受け取ることが」できなくなる、「一定期間、ビジネス プロフィールの既存のクチコミや評価が非公開になる」、「虚偽のクチコミが削除されたことを消費者に知らせる警告がビジネス プロフィールに表示される」という3つの措置が記載されています。店は地図に出たままですが、積み上げてきた星の数と件数が画面から消え、消費者には警告が見える状態です。
2つ目がプロフィールの停止・無効化です。停止または無効化されたプロフィールを修正するには、停止された場合「プロフィールは公開されなくなります」「オーナーと管理者はプロフィールを操作することができなくなります」と書かれています。地図から店の枠ごと消えるため、営業時間も電話番号も写真も表示されません。

復旧の窓口はビジネス プロフィールのコンテンツとプロフィールの制限に対する再審査請求です。再審査請求ツールから対象プロフィールを選んで送信し、必要に応じて事業登録証・営業許可証・納税証明書・事業用公共料金の請求書などの証拠書類を添えます。書類はフォームを開いてから60分以内に提出する必要があると案内されているため、先にスキャンやスマホ撮影を済ませてから始めてください。審査は最長で5営業日かかることがあり、結果はメールで通知されます。クチコミの削除判定に対する再審査は1回に限り送信できる、とされている点にも注意が必要です。審査中に同じ店舗のプロフィールを新規に作り直す行為は避けるよう案内されています。
なお、身に覚えのない星1が急増し、削除と引き換えに金銭を要求されるケースについては、ビジネス プロフィールでの否定的なクチコミによる恐喝詐欺を報告するという専用の報告窓口があります。支払いに応じる前に、メッセージのスクリーンショットと該当クチコミのリンクを揃えて報告してください。
9月中に直す4か所|POP・声かけ・スタッフへの指示・予約後メッセージ
ここからが実務です。直す場所は4つだけで、いずれも紙とスマホがあれば今週中に終わります。各項目に、対話型AI(ChatGPTなど)へそのまま貼り付けられる文例を付けました。( )の中を自店の事実に置き換えて使ってください。
最初に、現状の棚卸しから始めます。自分の店で「今やっていること」を洗い出し、6類型のどこに触れるかを突き合わせるプロンプトです。
あなたは店舗運営のコンプライアンスに詳しいアドバイザーです。以下は、私の店でのクチコミの集め方の現状です。Googleのポリシーで禁止されている6類型(①特典と引き換え ②評価や内容の指定 ③その場での要求・強要 ④満足度による選別 ⑤スタッフへのノルマ・指名依頼 ⑥関係者による投稿)に照らして、危ない箇所を指摘してください。
【材料】
・店頭の掲示物の文言: (POP・卓上カード・レジ横の掲示をそのまま書き写す)
・お客様への声かけの言い方: (実際に使っている一言をそのまま)
・投稿のお願いをする場面: (例: 会計時/退店後にLINE)
・特典の有無: (例: ドリンク1杯無料/なし)
・スタッフへの指示: (例: 1人1日1件お願いする/特に指示なし)
・依頼する相手の選び方: (例: 全員/満足そうな人だけ/知人にも頼む)
出力: ①6類型ごとの該当有無と根拠 ②危ない順に並べた修正の優先順位 ③今日すぐ外すべき文言。【材料】に書かれていないことは補わず、判断できない点は「材料不足」と書いてください。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
直す場所1: 店頭POP・卓上カードから特典と星の指定を外す
最初に外すのは、紙に印刷された文言です。「クチコミ投稿で〇〇サービス」「★5で応援してください」は、6類型の1と2に直接あたります。厄介なのは、紙は一度作ると数年そのままになることです。特典を外すと件数は減りますが、削除される可能性のある件数を積むより、消えない件数を積むほうが結果的に早いというのが、ポリシー本文の読み方としても自然な判断です。
あなたは店舗の販促物をつくるコピーライターです。以下のひな形を【材料】で書き換え、Googleのクチコミをお願いする卓上カードの文面を120字以内で作ってください。
ひな形: 「本日はご来店ありがとうございました。お気づきの点やご感想を、下のQRコードからお聞かせください。良かった点も、足りなかった点も、どちらも今後の改善に使わせていただきます。〇〇(店名)」
【材料】
・店名と業種:
・お客様に見てほしい改善のポイント: (例: 新しくした駐車場の案内)
条件: 特典・割引・プレゼントには一切触れない/星の数や書いてほしい内容を指定しない/「その場で」書くよう促さない。【材料】にない設備やサービスは書かず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
直す場所2: 声かけの一言を「評価」から「感想」に変える
紙の次は口頭です。「星5でお願いします」を「ご感想をいただけると励みになります」に置き換えるだけで、6類型の2と3は外れます。会計・チェックアウトの場で端末を差し出して待つ運用も、その場で書くことを求める形になるためやめてください。案内はQRコードやカードを渡すところまでにして、書くかどうか・いつ書くかはお客様に委ねます。
あなたは接客の言い回しを整える研修担当です。以下の【材料】をもとに、クチコミをお願いするときの声かけを3パターン(①会計時 ②お見送り時 ③退店後のメッセージ)作ってください。各60字以内。
【材料】
・業種と接客の場面: (例: 民宿・チェックアウト時にロビーで会話)
・お客様の層: (例: 60代の夫婦連れが中心)
・今使っている言い方: (そのまま書き写す)
条件: 星の数・書いてほしい内容を指定しない/その場での投稿を促さない/特典に触れない/お断りしやすい余白を残す。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
直す場所3: スタッフへの指示から件数目標と指名依頼を消す
今回のポリシー追記が直撃するのがここです。「1人3件集めよう」「担当した自分の名前を書いてもらおう」という指示は、本文の「一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」「スタッフを特定するコンテンツなど、具体的なコンテンツを含むクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」に該当します。朝礼のホワイトボードに書いた件数目標、シフト表の横に貼った達成表、評価面談での件数言及も同じ扱いになりうる点に注意してください。
代わりに置くのは、依頼の仕方をそろえるための手順書です。件数ではなく、言い方と渡し方を統一します。
あなたは小規模店舗の運営マニュアルをつくる担当者です。以下の【材料】をもとに、スタッフ向けの「クチコミ案内の手順書」をA4・1枚分(800字以内)で作ってください。
【材料】
・業種と人数: (例: 飲食・スタッフ4名)
・案内する場面: (例: 会計後にカードを渡す)
・使っている案内ツール: (例: QR付きカード)
・過去にあったトラブル: (あれば。なければ「なし」)
構成: ①やること(渡し方の手順) ②言ってはいけない言葉の一覧(星の指定・特典・その場での投稿依頼・スタッフ名の指定) ③お客様から特典を求められたときの返し方 ④件数目標を置かない理由の説明。
条件: 目標件数・ノルマ・個人別の集計はいっさい入れない。【材料】にない社内制度を作らず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
直す場所4: 予約後・退店後メッセージから「選別」を取り除く
LINE公式アカウントやメールで御礼を送っている店は、送り先の選び方を点検してください。満足度アンケートで高評価の人にだけGoogleのリンクを送り、低評価の人には社内フォームだけを案内する設計は、「肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為」にあたります。送るなら全員に同じ文面で送り、Googleのリンクと、店に直接伝える窓口の両方を並べて置くのが安全です。低評価が来たときの受け止め方は、返信の型を用意しておけば負担が下がります。
あなたは宿泊・飲食店の顧客対応を支援するライターです。以下の【材料】をもとに、退店・チェックアウト後に全員へ一斉送信する御礼メッセージを200字以内で作ってください。
【材料】
・店名と業種:
・送る手段: (例: LINE公式アカウント)
・伝えたい事実: (例: 来月から朝食の時間を30分早める)
・直接の連絡先: (電話/メールのうち実際にあるもの)
条件: 満足度によって文面や送り先を分けない/Googleのクチコミ窓口と、店に直接伝える窓口の両方を同じ扱いで書く/星の指定と特典に触れない。【材料】にない特典・設備は書かず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
届いたクチコミへの返信は、依頼の仕方と違ってポリシー上の制約がほとんどありません。手間をかけるならこちら側です。外国語のクチコミへの返信文は英語の口コミ返信 例文30選|ホテル・民宿・飲食店でそのまま使える【2026年8月】にまとめています。
あなたは宿の主人/店主です。以下のクチコミに、150字前後で返信してください。
【材料】
・クチコミ本文: (そのまま貼り付け)
・評価: (例: 星2)
・事実関係: (例: 指摘された駐車場の看板は先週設置済み)
・こちらの非がある点/ない点: (分かる範囲で)
条件: 言い訳をしない/事実は事実として簡潔に書く/改善した点があれば具体的に書く/削除や書き換えの依頼はしない。【材料】にない事実を補わず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
制限・停止を受けたときに、最初にやること
すでに制限や停止の通知が来ている場合は、順番を間違えないことが大事です。まず違反の原因になった運用を止める、次に証拠書類を用意する、そのうえで再審査請求を送ります。原因を止めないまま請求だけ送っても、同じ判定が繰り返される可能性があります。
準備の段階で、経緯を時系列に整理しておくと入力が早く済みます。
あなたは事実関係の整理を手伝うアシスタントです。以下の【材料】から、Googleビジネスプロフィールの再審査請求に添えるための経緯メモを、時系列の表(日付/起きたこと/根拠となる記録)で作ってください。
【材料】
・通知が届いた日と内容: (画面の文言をそのまま)
・過去に行っていたクチコミ依頼の方法と時期:
・やめた日と、やめた内容:
・現在の依頼方法:
・手元にある記録: (POPの写真、スタッフ向け手順書、配信文面など)
条件: 【材料】にない事実や日付を補わない。不明な点は「不明」と書く。謝罪文や弁明の文章は作らず、事実の整理だけを行う。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
証拠書類は、フォームを開いてから60分以内に提出する必要があると案内されています。事業登録証・営業許可証・納税証明書・事業用公共料金の請求書のうち、用意できるものを先に撮影しておいてください。
この話題で誤解されやすい4点
誤解1: 「特典は少額なら問題ない」
❌ よくある間違い: 「ドリンク1杯くらいなら対価とは言えない」と考え、POPを貼り続ける。
⭕ 正しいアプローチ: 金額の大小で判断せず、投稿と引き換えに何かを渡す構造そのものをやめる。
なぜ重要か: ポリシー本文は「金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど」と書いており、下限額の記載はありません。加えて、消費者庁が2024年6月6日に出した措置命令の事例のように、特典付きの依頼は景品表示法の問題にもなり得ます。少額だから安全、という線引きは、どちらの根拠にも書かれていません。
誤解2: 「悪い口コミが来ないように、満足した人にだけ頼むのが親切」
❌ よくある間違い: 退店時のアンケートで高評価の人にだけQRを渡し、不満のある人には渡さない。
⭕ 正しいアプローチ: 案内は全員に同じものを渡し、不満の受け皿として直接の連絡先を併記する。
なぜ重要か: 「肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為」は、ポリシーで明確に禁止されています。しかも選別は、評価の平均が不自然に高く保たれる形で痕跡が残ります。全員に案内して低評価も受け止め、返信で誠実に応じるほうが、結果として将来のお客様への説得力が高くなります。
誤解3: 「スタッフに件数目標を出すのは社内のことだから自由」
❌ よくある間違い: 朝礼で「今月は1人3件」と伝え、達成状況を貼り出す。
⭕ 正しいアプローチ: 件数を目標にせず、案内の言い方と渡すタイミングだけを統一する。
なぜ重要か: 2026年9月15日時点のポリシー本文に「一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」が明記されているためです。社内の目標設定であっても、外に出るのは「短期間に不自然に増えたクチコミ」という同じ結果です。Googleは2025年にポリシー違反のクチコミを2億9,200万件以上ブロック・削除したと公表しており、急増の検知はその中心にあります。
誤解4: 「業者に任せれば口コミは安全に増える」
❌ よくある間違い: 「口コミ〇件保証」をうたう代行サービスに、中身を確認せず月額で発注する。
⭕ 正しいアプローチ: 契約前に「誰がどうやって投稿を集めるのか」を書面で確認し、実体験のない投稿を含む方式は選ばない。
なぜ重要か: 実体験に基づかない投稿や関係者による投稿は、依頼した側のプロフィールに制限がかかる形で返ってきます。代行会社が消えても、停止されるのは店のプロフィールです。契約前に確認すべき項目はMEO(Googleマップ)運用代行の費用相場|料金表とチェックリスト【2026年8月】に整理しています。プロフィール側の基本整備は飲食店のMEO対策は自分でできる|無料で今日やる7ステップ【2026年8月】、県内の商圏差を踏まえた設計は和歌山のMEO対策|観光客と地元客の両方に見つかる7ステップ【2026年8月】が参考になります。
安全な依頼・危ない依頼のチェックリスト
自店のPOPとスタッフへの指示を見ながら、当てはまるものにチェックを入れてください。
- □ 店頭の掲示物に、特典・割引・プレゼントと引き換えの文言がない
- □ 「星5」「高評価で」など、評価を指定する言い方をしていない
- □ 会計中・チェックアウト中にその場で書いてもらう運用をしていない
- □ 案内は来店した全員に同じ内容で渡している(満足度で分けていない)
- □ スタッフに件数目標・ノルマを設定していない
- □ 「自分の名前を書いてもらう」よう指示していない
- □ 家族・従業員・取引先に投稿を依頼していない
- □ 届いたクチコミには、低評価も含めて全件返信している

見落とされやすいのは5つ目と6つ目です。店頭の紙は直しても、社内の目標設定は残りがちだからです。チェックが埋まらない項目があっても、直すのは文言と運用だけで、費用はかかりません。
点検の習慣づけには、次のプロンプトで月1回の確認表を作っておくと続きます。
あなたは店舗運営の点検表をつくる担当者です。以下の8項目を、月1回・10分で確認できるチェックシートに整形してください。
【項目】
①掲示物に特典と引き換えの文言がない ②評価を指定していない ③その場での投稿を求めていない ④案内を全員に同じ内容で渡している ⑤スタッフに件数目標がない ⑥スタッフ名を書かせる指示がない ⑦関係者に依頼していない ⑧届いたクチコミに全件返信している
出力: ①確認する場所(どこを見れば判断できるか)を各項目に1つずつ ②「いいえ」だった場合にその日のうちにやる行動 ③点検日と担当者を書く欄。新しいルールや数値目標は追加せず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
「マップに相談」のようなAI機能がクチコミを材料に回答を組み立てる流れについては、「マップに相談」日本開始|インスタだけの和歌山の店が点検する空欄【2026年9月】で扱っています。クチコミを「消えない形で積む」ことの意味は、そちらと合わせて読むとつかみやすいはずです。
よくある質問
Q. Googleの口コミポリシーは2026年9月に改定されたのですか?
2026年9月にGoogleが改定を発表した事実は確認できませんでした。9月8日に流れたのは、民間企業がポリシーとペナルティを解説した無料ガイドの公開です。一方で、スタッフへのノルマと指名依頼の禁止がポリシー本文に加わったことは2026年4月に業界メディアが報じており、2026年9月15日時点の日本語版本文でも該当の記載を確認できます。
Q. 口コミを書いてくれた人に特典を渡すのは違反ですか?
はい。ポリシーには、クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに「金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど」を提供する行為が販売者の禁止事項として明記されています。金額の下限は書かれていません。さらに特典付きの依頼は、景品表示法のステルスマーケティング規制の観点でも問題になり得ます。
Q. レビューゲーティングとは何ですか?
満足度の高い人にだけクチコミの投稿を促し、不満のある人には投稿させない、選別的な集め方のことです。ポリシーでは「顧客からの否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為」として禁止されています。アンケートの分岐で実現している場合も同じ扱いになります。
Q. スタッフに「1人3件集めよう」と言うのもだめですか?
ポリシー本文に「一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」と明記されているため、避けてください。あわせて「スタッフを特定するコンテンツなど、具体的なコンテンツを含むクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」も禁止されています。件数ではなく、案内の言い方と渡し方を統一する形に切り替えるのが実務的です。
Q. 違反すると、いきなりプロフィールが消えるのですか?
公表されている資料では、まず「一定期間、新しいクチコミや評価を受け取れない」「既存のクチコミや評価が非公開になる」「虚偽のクチコミが削除されたことを知らせる警告が表示される」といった制限が示されています。停止・無効化された場合はプロフィールが公開されなくなり、オーナーや管理者も操作できなくなります。どの段階でどうなるかの基準は公表されていません。
Q. 停止された場合、どう復旧しますか?
再審査請求ツールから請求を送ります。事業登録証・営業許可証・納税証明書・事業用公共料金の請求書などの証拠書類を添えられますが、フォームを開いてから60分以内に提出する必要があると案内されています。審査は最長で5営業日かかることがあり、結果はメールで届きます。審査中に同じ店舗の新しいプロフィールを作らないでください。
Q. 身に覚えのない星1が急に増えました。どうすればいいですか?
低評価の削除と引き換えに金銭などを要求されている場合は、Googleが用意している恐喝詐欺の報告フォームから申告できます。メッセージのスクリーンショット、該当クチコミへのリンク、状況の詳細を添えて送ります。要求に応じる前に報告してください。内容がポリシー違反にあたるクチコミは、通常の報告窓口から削除を依頼することもできます。
Q. 口コミ代行サービスに頼むのは安全ですか?
方式によります。実体験のない投稿や関係者による投稿を含む方式は、ポリシー違反として依頼した店のプロフィール側に制限がかかります。契約前に「誰が、どんな体験をもとに、どう投稿するのか」を書面で確認してください。返信文の作成や案内ツールの整備といった、投稿そのものを代行しない業務であれば、この問題は生じません。
まとめ:今日・今週・今月の作業
- 今日やること: 店頭のPOP・卓上カード・レジ横の掲示を1枚ずつ見て、特典と星の指定に触れている文言をその場で外す
- 今週中にやること: スタッフへの指示から件数目標と指名依頼を消し、案内の言い方をそろえた手順書を1枚配る
- 今月中にやること: 退店後メッセージの送り先を全員一律に直し、未返信のクチコミを低評価も含めて片付ける
新しく発表されたルールを追いかける話ではありません。以前から書かれていた禁止事項に、社内の運用が追いついていないところを直す作業です。
参考・出典
- Google「禁止または制限されているコンテンツ - マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」。虚偽のエンゲージメント、インセンティブと引き換えの依頼、選別的な収集、「一定数のクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」「スタッフを特定するコンテンツなど、具体的なコンテンツを含むクチコミを募るよう販売者がスタッフに要求すること」の記載: ポリシー本文 (参照日: 2026-09-15)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ポリシー違反によるビジネス プロフィールの制限」。新しいクチコミや評価を受け取れない/既存のクチコミや評価が非公開になる/警告が表示される、の3措置: ヘルプページ (参照日: 2026-09-15)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「停止または無効化されたプロフィールを修正する」。「プロフィールは公開されなくなります」「オーナーと管理者はプロフィールを操作することができなくなります」: ヘルプページ (参照日: 2026-09-15)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのコンテンツとプロフィールの制限に対する再審査請求」。証拠書類は60分以内に提出、審査は最長5営業日、クチコミ削除判定への再審査は1回限り: ヘルプページ (参照日: 2026-09-15)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールでの否定的なクチコミによる恐喝詐欺を報告する」: ヘルプページ (参照日: 2026-09-15)
- Google 日本語公式ブログ「Google マップ上のビジネスを保護するための新たな取り組み」2026年4月16日公開。2025年実績としてポリシー違反のクチコミ2億9,200万件以上をブロック・削除、不正確・未確認の編集7,900万件をブロック、偽のビジネスプロフィール1,300万件以上を削除: 記事ページ (参照日: 2026-09-15)
- ppc.land「Google tightens Maps review policy: staff names and quotas now banned」2026年4月17日。英語版ポリシーの Rating manipulation セクションに2行が追加されたことの報道: 記事ページ (参照日: 2026-09-15)
- 消費者庁「ステルスマーケティングは景品表示法違反です」。令和5年10月1日施行、「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」が対象、規制対象は商品・サービスを供給する事業者: 消費者庁ページ (参照日: 2026-09-15)
- 消費者庁「医療法人社団祐真会に対する景品表示法に基づく措置命令について」2024年6月7日公表(措置命令は令和6年6月6日、景品表示法第5条第3号ステルスマーケティング告示に該当): 公表ページ / 事案の内容の報道: ITmedia NEWS(2024年6月7日) (参照日: 2026-09-15)
- イクシアス株式会社「【2026年最新情報】その口コミ対策、実はリスクかも? Google最新ポリシーとペナルティを回避する口コミ集客ガイド」公開のお知らせ、2026年9月8日14時: PR TIMES (参照日: 2026-09-15)
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※本記事は2026年9月15日時点で公表されている情報に基づく整理です。掲載順位や表示のされ方、審査の結果はGoogleが決定するもので、本記事は特定の成果や復旧を保証するものではありません。景品表示法その他の法令に関する個別の判断は専門家にご相談ください。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。