
結論: 小さな宿のプレスリリースは、うまい文章を書く作業ではありません。「いつ・何が・どう新しくなったか」という事実を1枚にまとめ、報道機関が判断できる形で渡す作業です。順番も決まっていて、①ニュースになる事実を1つ選ぶ ②見出しと要約を先に決める ③本文を日付・人数・価格の数字で埋める、の3工程で骨格は終わります。費用も必ずしもかかりません。都道府県の記者クラブへの資料提供は無料で、配信サービスにも無料枠があります。有料の全国配信は、出せるネタが年4本以上そろってから考えれば十分です。
この記事の要点 対象読者: 民宿・ペンション・一棟貸し・小規模旅館など客室10室前後の宿を運営していて、新プランや改装を地元紙やテレビに取り上げてほしいものの、プレスリリースを一度も書いたことがない方。配信サービスの料金ページを見て手が止まっている方 読了後にできること: 自分の宿の出来事から「ニュースになる1つ」を選び、例文のひな形を埋めて1枚のプレスリリースを書き上げ、無料の配信先と有料サービスのどちらに出すかを費用の実額で判断できる
「うちみたいな宿が、新聞社にいきなり送っていいものなんでしょうか。」
客室をリニューアルした、冬の食材で新しいプランを作った、親子で代替わりした。せっかくの出来事があっても、それを外に伝える手段がSNSの投稿だけで終わってしまう。取り上げてもらえた同業の宿を見て、「あそこは知り合いの記者がいるらしい」と結論づけて終わる。そういう話は珍しくありません。
インターネットで「プレスリリース 書き方」と検索しても、出てくるのは配信会社の解説ページか、上場企業の新商品発表を前提にしたテンプレートばかりです。「広報担当者が」「決裁を取って」という言葉が並び、客室6室の民宿が知りたい「何を、どこに、いくらで送ればいいのか」に正面から答えているものは多くありません。
手が止まる原因は、文章力でも人脈でもありません。プレスリリースを「宣伝文」だと思っているからです。報道機関が探しているのは宣伝ではなく、読者・視聴者に伝える価値のある事実です。逆に言えば、事実さえあれば、知り合いの記者がいなくても窓口は公開されています。都道府県の記者室には、誰でも資料を持ち込める手続きが用意されています。
この記事では、小さな宿がプレスリリースを出す7ステップと、そのままコピペで使える8本のプロンプト、旅館・民宿向けの例文ひな形1本、そして無料の配信先4つと有料サービスの料金比較を、公的機関と各社の公式ページで確認できた数字だけで公開します。手元に「今年うちで起きた出来事」を3つ思い浮かべながら読み進めてください。
目次
まず結論:小さな宿がプレスリリースを出す7ステップ(即効テンプレ)
最初に全体像です。7つを順に進めれば、広報担当者がいない宿でも、1枚のプレスリリースを書いて送るところまで到達できます。
| ステップ | やること | 今日できる最初の一歩 |
|---|---|---|
| 1. ニュースを決める | 出来事の中から「新しい事実」を1つ選ぶ | 今年起きた変化を紙に5つ書き出す |
| 2. 見出しと要約 | 30字前後の見出しと3行の要約を先に作る | 選んだ事実を1文で言い切ってみる |
| 3. 本文を数字で | 5W1Hと日付・人数・価格を埋める | 開始日と価格を確定させる |
| 4. 写真と素材 | 横位置の高解像度写真を3点そろえる | スマホで外観・客室・料理を撮り直す |
| 5. 事実と表現の確認 | 「初」「最大」の根拠と写り込みを点検する | 「日本初」と書きたい箇所に印を付ける |
| 6. 配信先を選ぶ | 無料の手段と有料配信を費用で比べる | 県庁の記者室の電話番号を調べる |
| 7. 掲載後の受け皿 | 取材対応と予約導線を先に用意する | 問い合わせ用の携帯番号を決める |

ポイントは、ステップ1とステップ2を飛ばさないことです。多くの宿は本文から書き始めますが、ニュースになる事実が決まっていない状態で本文を書くと、どこにも新しさのない宿の紹介文ができあがります。記者が最初に読むのは見出しと最初の3行だけです。ここで「これは記事になる」と思ってもらえなければ、本文がどれだけ丁寧でも読まれません。
所要時間の目安は、ステップ1〜3で2時間、ステップ4〜5で1時間、ステップ6〜7で1時間ほどです。半日あれば1本目が形になります。使う道具は、いつものスマホと無料の対話型AI、それにWordやGoogleドキュメントだけで足ります。
プレスリリースとは何か|広告・SNS投稿との違いと基本の8項目
本記事で言うプレスリリースとは、報道機関に向けて、宿で起きた新しい事実を1〜2枚にまとめて伝える文書を指します。掲載するかどうかを決めるのは編集部であり、宿ではありません。ここが広告と決定的に違う点です。
- プレスリリース: 事実を報道機関に伝える。載せるかは編集部が判断する。費用は0円から。載れば記事として扱われるため、読者からの信頼は広告より高くなりやすい
- 広告・タイアップ記事: 枠を買って載せる。内容は自分で決められるが、費用がかかり、「広告」「PR」と明示する必要がある
- SNS投稿: 自分のフォロワーに直接届く。無料で今日出せるが、届く範囲はフォロワーの周辺が中心になる

3つは競合しません。プレスリリースで地元紙に載り、その記事をSNSで共有し、公式サイトに「掲載されました」と残す。この流れができると、1つの出来事を3回使えます。SNS側の発信の型は旅館・宿のSNS集客事例|伸びる投稿の型と6ステップ【2026年8月】で整理しています。
そのうえで、宿のプレスリリースは次の8項目で構成します。この順番はほぼ固定で、崩す必要はありません。
- 日付と発信元: 発表日、宿の正式名称、所在地
- 見出し: 30字前後。新しい事実を言い切る
- リード(要約): 3行以内。誰が・いつ・何を・どこでを1段落に
- 本文: 背景、内容の詳細、価格・期間・定員などの条件
- 数字: 開始日、価格、客室数、定員、所要時間など確定しているもの
- コメント: 主人・女将・料理長など、名前を出せる人の一言
- 写真・素材: 横位置の高解像度写真3点以上とキャプション
- 問い合わせ先: 担当者名、直通の電話番号、メールアドレス、受付時間
8項目のうち、宿が最も落としやすいのが6と8です。コメントがないと記事に「人」が入らず、問い合わせ先が代表電話だけだと、締め切り直前の記者は連絡を諦めます。
プレスリリースを書く7ステップ(完全版)
ここからが本体です。各ステップのプロンプトは、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けて使います。初めての方は次の3行だけ押さえてください。
- スマホかパソコンでChatGPTの公式アプリ・サイトを開く(無料版で足ります)
- メールアドレスで登録する(3分ほどで終わります)
- 記事の文例をコピーして貼り付け、( )の中を自分の宿のことに書き換えて送信する
なお、AIに渡す材料にお客様の氏名・予約内容・従業員の個人情報を入れる必要はありません。渡すのは、公表してよい宿の事実だけです。
ステップ1: ニュースになる事実を1つ選ぶ
最初の作業は執筆ではなく、選別です。今年から来年にかけて宿で起きる(起きた)変化を、思いつく限り紙に書き出します。客室の改装、風呂の新設、新しいプラン、料理長の交代、地元事業者との連携、受賞、周年、多言語対応、災害時の受け入れ協定。
ここから1本のリリースにつき1つだけ選びます。複数の話題を1枚に詰め込むと、見出しが決まらず全部が弱くなります。判断基準は「宿にとって嬉しいこと」ではなく「宿の外の人にとって新しいこと」です。
あなたは地方紙とローカルテレビの事情に詳しい広報アドバイザーです。以下の材料から、プレスリリースにできる出来事を選び、優先順位を付けてください。
【材料】
・宿のタイプと客室数: (例: 海沿いの民宿6室・食事付き)
・所在地: (例: 和歌山県白浜町)
・この1年で起きた変化: (思いつくものを箇条書きで全部)
・これから3か月以内に起きる予定: (例: 12月にクエ鍋プラン開始)
・地域の事情: (例: 近隣にサウナのある宿が少ない)
出力: ①リリースにできる出来事を優先順位付きで5つ ②それぞれの「新しさ」を1文で ③記事にならない可能性が高いものとその理由 ④ネタが弱い場合に足すべき要素。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、AIの順位をうのみにしないことです。地域の事情は現地にいる人のほうが詳しく、「近隣で初」かどうかは自分で確かめる必要があります。ここで出た5つは、そのまま今後1年の発信計画になります。
ステップ2: 見出しと要約を先に決める
見出しは30字前後で、新しい事実を言い切る形にします。「〜しました」「〜を開始します」で終わる文が基本形です。宿名を頭に置き、何が起きたかを続けます。
弱い見出しと強い見出しの差は、具体性だけです。「冬のおすすめプランのご案内」は掲載されません。「〇〇旅館、冬季限定のクエ鍋プランを12月1日から提供開始 1泊2食2万8,000円」なら、記者は判断できます。
リード(要約)は3行以内。ここに、誰が・いつ・何を・どこで・いくらで、を詰め込みます。本文を読まなくても記事の1段落目が書ける状態が理想です。
あなたは報道機関向けのプレスリリースを書く編集者です。以下の材料から、見出しとリード文を作ってください。
【材料】
・宿の正式名称と所在地:
・発表する事実: (例: 冬季限定のクエ鍋プランを開始)
・開始日と終了日:
・価格と条件: (例: 1泊2食2万8,000円、2名1室、1日2組限定)
・新しさの根拠: (例: 近隣で扱う宿が他にないと確認した範囲)
出力: ①見出し案5本(各30字前後、事実を言い切る形) ②リード文案3本(各3行以内、5W1Hを含む) ③使うべきでない表現とその理由
条件: 【材料】にない事実を足さない/形容詞ではなく数字で書く/「業界初」「最高」などの断定は根拠が【材料】にある場合のみ使う。確認が必要な点は「要確認」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、見出しに宿の思い入れを入れないことです。「おかげさまで」「心を込めて」といった言葉は、記事には使われません。
ステップ3: 本文を「5W1H+数字」で埋める
本文は、リードで述べた事実の裏付けです。背景(なぜ今か)、内容の詳細、条件(価格・期間・定員・予約方法)の3段構成で足ります。分量はA4で1枚、多くても2枚に収めます。
ここで効くのが数字です。「地元の新鮮な魚をふんだんに」ではなく「朝に〇〇漁港で仕入れた魚を4品」。「広い客室」ではなく「32平方メートル・定員4名」。記者は数字がないと記事が書けません。
あなたは報道機関向けのプレスリリースを書く編集者です。以下の材料から、A4で1枚に収まる本文を作ってください。
【材料】
・見出しとリード: (ステップ2で決めたものを貼り付け)
・背景(なぜ今か): (例: 冬の稼働が低く、冬に旬を迎える食材がある)
・内容の詳細: (例: 夕食の献立、使う食材、提供の流れ)
・確定している条件: (価格、期間、定員、予約方法、キャンセル規定)
・宿の基本情報: (客室数、開業年、所在地、アクセス)
・コメントを出せる人: (例: 主人・〇〇〇〇)
出力: ①本文(背景→詳細→条件の3段構成・1,000字以内) ②コメント案3本(各60字以内・話し言葉) ③末尾に置く宿の概要ブロック ④問い合わせ先の書式
条件: 数字・日付・価格は【材料】と完全に一致させる/【材料】にない設備やサービスを書き足さない/誇張表現を使わない。判断できない点は「要確認」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
できあがった本文は、ひな形に流し込みます。次の型をそのまま使ってください。( )を自分の宿の事実に置き換えるだけで1枚になります。
報道関係者各位
2026年〇月〇日
(宿の正式名称)
(所在地)
(見出し:30字前後で新しい事実を言い切る)
〜(サブ見出し:価格・期間・定員などの条件を1行で)〜
(所在地)で(客室数)室の(宿のタイプ)を営む「(宿名)」は、
(開始日)より(発表する事実)を開始します。(価格・条件)で、
(期間)までの提供です。
■背景
(なぜ今これを始めるのか。地域の事情や宿の事情を2〜3文で)
■内容
(詳細を箇条書きで3〜5項目。数字を必ず入れる)
・
・
・
■提供概要
名称:
期間:(開始日)〜(終了日)
料金:(税込・1名あたりか1室あたりかを明記)
定員:
予約方法:(電話/公式サイト/予約サイト)
備考:(キャンセル規定など)
■(主人/女将/料理長)のコメント
「(60字以内・話し言葉で)」(役職・氏名)
■(宿名)について
所在地:
開業:(年)
客室数:
アクセス:
公式サイト:
■本件に関するお問い合わせ
(宿名) 担当:(氏名)
電話:(直通・携帯可) 受付時間:( )
メール:
※写真データのご提供が可能です。ご連絡ください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、1枚に収めるために情報を削るのではなく、関係のない情報を最初から入れないことです。宿の歴史や理念は「■(宿名)について」に3行で足ります。
ステップ4: 写真とデータを用意する
記事になるかどうかは、写真で決まることがあります。紙面にもウェブにも、絵のない記事は載りにくいからです。用意するのは、横位置(横長)の高解像度写真を最低3点。外観、今回の主役(改装した客室、新しい料理など)、人の写っているカットの3種類が基本です。
撮影はスマホで構いません。条件は3つで、①明るいうちに撮る ②水平を出す ③被写体を真ん中に寄せすぎない(トリミングの余白を残す)。加えて、各写真に1行のキャプションを付けます。「クエ鍋(イメージ)」のように、実物か再現かも書き添えてください。
あなたは報道機関に提供する写真素材を整理する広報担当者です。以下の材料から、提供素材のリストとキャプションを作ってください。
【材料】
・発表する事実: (ステップ2で決めたもの)
・撮影できるもの: (例: 外観、改装した客室、夕食の一皿、主人の顔写真)
・撮影できない事情: (例: 冬季のため料理の実物はまだない)
・写っている人: (例: 主人本人のみ)
出力: ①提供する写真のリスト(被写体/狙い/横位置か縦位置か/優先順位) ②各写真の1行キャプション ③イメージ写真である場合の注記文 ④追加で用意すると掲載率が上がる素材
条件: 実在しない写真を前提にしない/お客様が写る写真は本人の同意が必要である旨を明記する。判断できない点は「要確認」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、お客様が写り込んだ写真を同意なく提供しないことです。宿の従業員でも同じで、顔が分かる写真は本人の了解を取ってから渡します。印刷物向けに写真を選び直す考え方は宿のパンフレットの作り方|A4三つ折りの面割り・写真・校了チェック【2026年9月】にまとめています。
ステップ5: 事実と表現を確認する(「初」「最大」の根拠)
ここが、小さな宿ほど飛ばしがちで、飛ばすと危ない工程です。プレスリリースは広告ではありませんが、そこに書いた表示がそのまま自社の商品説明として使われる以上、景品表示法の対象になり得ます。
消費者庁の優良誤認表示・不実証広告規制の解説ページによれば、優良誤認表示とは、実際のものより著しく優良であると示す表示や、事実に反して競争業者のものより著しく優良であると示す表示を指します。さらに同ページでは、優良誤認かどうかを判断するため、消費者庁長官が期間を定めて事業者に「表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料」の提出を求められることが説明されています。資料が出せなければ、その表示は不当表示とみなされます。
つまり「県内初」「地域最大」と書くなら、何を調べて、どの範囲で初なのかを説明できる状態が必要です。書けないなら、表現を事実まで下げます。「当館の調べでは、白浜町内の宿泊施設で提供例を確認できませんでした」なら、調べた範囲を示した事実の記述になります。
あなたは景品表示法に配慮した表現チェックを行う編集者です。以下の原稿を点検してください。
【材料】
・プレスリリース原稿: (ステップ3で作ったものを貼り付け)
・根拠として持っている資料: (例: 町内の宿泊施設一覧を自分で確認した記録)
・確定していない事項: (例: 開始日、価格)
出力: ①「初」「最大」「No.1」「日本一」など根拠が必要な表現の一覧と該当箇所 ②根拠が不足している箇所の言い換え案 ③数字・日付の不一致 ④誇張・断定の指摘
条件: 法律上の最終判断はしない前提で、確認すべき点として挙げる/【材料】にない事実を補わない。判断できない点は「要確認」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、AIの点検を最終確認にしないことです。ここでのAIの役割は「見落としを拾う」ことで、根拠を持っているかどうかを知っているのは宿の側だけです。
ステップ6: 配信先を決める(無料と有料を費用で比べる)
原稿ができたら、どこに送るかを決めます。小さな宿の選択肢は大きく4つで、費用も届く範囲も違います。詳しくは次のH2で料金ごとに整理しますが、最初の1本なら地元の記者クラブへの資料提供と、無料枠のある配信サービスの併用から始めるのが現実的です。
送り方にも作法があります。メールで送る場合は、件名に「【プレスリリース】」と発表内容を入れ、本文にリリース全文を貼ったうえで、同じ内容のPDFを添付します。添付ファイルだけのメールは、開かれないまま流れることがあるからです。写真は重いので、メールには1〜2点の縮小版だけを添え、「原寸データをご用意しています」と1行添えて、求められてから送るのが安全です。記者クラブへ持ち込む場合は、部数と受付時間を電話で確認してから伺います。
あなたは地方の小規模事業者の広報を支援するアドバイザーです。以下の材料から、プレスリリースの配信先を提案してください。
【材料】
・宿の所在地と形態: (例: 和歌山県白浜町・民宿6室・個人事業)
・発表する内容: (ステップ2で決めたもの)
・届けたい相手: (例: 県内在住の家族連れ/関西圏の40代/海外の個人旅行者)
・かけられる費用: (例: 今年は3万円まで)
・年間に出せそうな本数: (例: 2本)
出力: ①優先順位を付けた配信先の案(無料・有料の別と概算費用つき) ②それぞれに送る際の形式(メール本文/PDF添付/持ち込み部数) ③今回は見送るべき配信先と理由 ④来年以降に検討する条件
条件: 費用は【材料】の範囲を超えない案を主に出す/効果の保証をしない。判断できない点は「要確認」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、いきなり全国配信を選ばないことです。地元紙の地域面に載ることの価値は、小さな宿にとって決して小さくありません。
ステップ7: 掲載後の受け皿を先に用意する
最後の工程は、出す前に済ませます。取材の申し込みは、たいてい締め切り直前に、突然かかってきます。そのとき決めておくべきものは3つです。
①誰が電話に出るか。リリースの問い合わせ先に書いた人が、その時間に出られる番号を書きます。②答えられない質問への対応。売上や宿泊単価など、答えたくないことは「お答えできません」で構いません。③予約が増えたときの在庫。掲載後に予約が集中しても、予約サイトの在庫を閉め忘れると重複予約になります。
あなたは小規模事業者の取材対応を助けるアドバイザーです。以下の材料から、取材依頼への返信文と当日の段取りを作ってください。
【材料】
・発表した内容: (ステップ2で決めたもの)
・対応できる人と時間帯: (例: 主人・平日10時〜16時)
・取材を受けられる場所: (例: ロビー、厨房は仕込み中を除く)
・答えられないこと: (例: 売上、宿泊単価、他館との比較)
・お客様が写る可能性: (例: 食事処は他のお客様が写り込む)
出力: ①取材依頼メールへの返信文(受諾・日程調整・辞退の3種類) ②当日の段取り表(所要時間・場所・立ち会う人) ③事前に用意する資料 ④お客様の写り込みを避ける手順
条件: 効果や掲載を保証する表現を使わない/【材料】にない条件を足さない。判断できない点は「要確認」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
掲載された後の告知文も、先に用意しておくと当日慌てません。
あなたは小さな宿の広報を助けるライターです。以下の材料から、掲載後の告知文を作ってください。
【材料】
・掲載された媒体と掲載日: (例: 〇〇新聞 地域面・2026年〇月〇日)
・掲載された内容の要点: (例: 冬季限定プランの開始)
・宿の予約窓口: (電話/公式サイト/予約サイトのうち、あるものだけ)
・掲載記事を転載してよいかの確認状況: (例: 未確認)
出力: ①公式サイトの「お知らせ」用の文(200字以内) ②SNS投稿用の文(150字以内) ③公式LINEの一斉配信用の文(200字以内・お名前なし)
条件: 記事本文や紙面画像の転載を前提にしない/掲載を自慢する書き方ではなく、読者に役立つ情報として書く/【材料】にない窓口や特典を書かない。判断できない点は「要確認」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、掲載された記事の使い方です。新聞記事やテレビ映像は著作物にあたるため、紙面をそのまま撮影して公式サイトやSNSに載せるには、原則として発行元の許諾が必要とされています。まずは「〇月〇日付の〇〇新聞に掲載されました」と文字で書くところから始め、画像として使いたい場合は掲載社に問い合わせてください。
宿の出来事を「ニュースの切り口」に変える
同じ出来事でも、切り口を変えると記事になる確率が変わります。自分の宿に近い行から探してください。
| 出来事の種類 | リリースにできる切り口 | 必ず入れる数字 |
|---|---|---|
| 設備・改装 | 客室リニューアル、風呂やサウナの新設、バリアフリー対応 | 完成日、改装した室数、面積、定員 |
| 商品・プラン | 季節限定プラン、地域食材の採用、体験とのセット販売 | 開始日と終了日、価格、1日の組数 |
| 地域・人 | 地元事業者との連携、世代交代、地域行事への参加 | 開始日、関わる事業者数、氏名と役職 |
| 社会性 | 災害時の受け入れ、多言語対応、環境の取り組み | 開始日、対応言語数、削減量など |

共通するのは、「変わった」ことが記事になるという点です。ずっと続けている名物料理は、そのままではニュースになりません。しかし「30年続けてきた〇〇を、今年から地元の〇〇産の食材に切り替える」なら変化です。何も変わっていないと感じる年は、周年・数量・人の交代のどれかを探すと見つかります。
改装のように費用が先に出ていく出来事は、工事の計画段階からリリースの予定を立てておくと無駄がありません。工事範囲の決め方は旅館の客室改装費用の決め方|工事範囲の4層仕分けと7手順【2026年9月】、宿全体の方向性を変える場合の進め方は旅館リブランディングの進め方|費用の決め方7ステップと外注の線引き【2026年9月】で扱っています。
無料で出せる配信先と有料サービスの料金|宿の選び方
「プレスリリースには数万円かかる」と思われがちですが、無料の経路は複数あります。ここでは公式ページで確認できた条件と金額だけを並べます(いずれも2026年9月17日確認)。
無料で出せる配信先4つ
- 都道府県・市町村の記者クラブへの資料提供(無料)。行政の記者室には、民間事業者でも資料を届けられる窓口があります。高知県の県政記者クラブへの資料提供(プレスリリース)及び記者会見の申し込みについてでは、資料を15部用意して県政記者室へ持参または郵送する方法が案内され、受付は原則として平日午前8時30分から午後5時15分までとされています。配付先は加盟する14の報道機関です。
- 地域振興局や広報課の情報発信支援(無料)。和歌山県の地域行事などの情報発信をお手伝い(新宮・東牟婁地域)では、地域の行事や催しの情報を受け付け、記者室を通じて報道機関へ提供する仕組みが案内されています。資料はPDFをメールで送るか、FAXまたは持ち込み。電子化が難しい冊子やグッズなどを持ち込む場合は17部の用意が必要と明記されています。
- valuepressの無料プラン(0円)。valuepressの料金プランによれば、フリープランは0円でvaluepressサイトへの掲載とメディア20媒体への配信ができます。ただし添付ファイルや効果測定などの機能には制限があり、外部提携サイトへの転載はされません。
- PR TIMESのスタートアップチャレンジ(条件付き0円)。PR TIMES公式ヘルプセンターの説明では「月1件・計10件まで無償でご配信いただける」プログラムとされ、条件は①日本国内の株式会社であること ②設立から24カ月以内であること ③配信時にフォロワーが3名以上いることの3つです。新しく法人を立ち上げて宿を始めた場合に限られます。
いずれも共通するのは、送る前に一度電話で確認することです。特に記者クラブは、受付の時間帯や部数、持ち込みか郵送かの扱いが自治体ごとに違います。
有料の配信サービス3社の料金
全国の媒体へ一斉に届けたい場合は、有料の配信サービスを使います。主要3社の公式ページで確認できる範囲を並べます。
| サービス | 公式に確認できる料金 | 向いている宿 |
|---|---|---|
| PR TIMES | 従量課金プラン1配信3万円(税別)、年間契約プランは月30件まで7万円/月(税別) | 全国のウェブメディアに届けたい・年に数本出せる宿 |
| @Press | スマート配信2万5,000円〜、サポート配信3万9,800円〜(配信メディア12,000、提携メディア332、累計利用企業4万社超) | 原稿の書き方から見てもらいたい宿 |
| valuepress | 1配信ごとのプランが3万円(税別・記者1,000名へ配信)、定額プランは30日ごと3万5,000円(税別・配信無制限) | 無料で試してから有料に上げたい宿 |

判断の軸は予算ではなく、出し続けられるネタの本数です。年1〜2本しか出ないうちに月額契約を結んでも、1本あたりの単価は下がりません。逆に年4本以上出せるなら、従量課金と月額契約を実額で比べる意味が出てきます。PR TIMESの場合、従量課金は1配信3万円ですから、年4本なら12万円。年間契約プランは月7万円×12か月=84万円で、月30件まで出せます。月に数本出す体制がないなら、従量課金のままが合理的です。なお@Pressの表示価格は公式ページに税区分の明示がないため、申し込み前に確認してください。
宿泊施設がPR TIMESを使う手順
PR TIMESを使う場合の流れも、公式情報の範囲で整理します。PR TIMES MAGAZINEの企業登録の解説によれば、登録できるのは法人のほか、個人事業主(屋号やサービス名での登録が可能)と団体です。審査では、反社会的勢力でないこと、事業内容が確認できること、事業内容がPR TIMESのコンテンツ基準を満たすことの3点が見られ、問題なく進んだ場合は約1営業日で審査完了の案内が届くと説明されています。ホームページがない場合は、開業届などで事業内容を確認できる書類が求められることがあります。
料金は、PR TIMES公式ヘルプセンターの料金プランのとおり、登録直後は一律で従量課金プラン(1配信3万円・税別)です。月間契約プランは月30件まで8万円/月、半年間契約プランは7万5,000円/月、年間契約プランは7万円/月(いずれも税別)で、月31件以上になると月額に4万円の追加料金が発生します。前述のスタートアップチャレンジは株式会社が対象のため、個人事業の民宿は対象外です。
つまり個人事業の宿にとって、PR TIMESは1本3万円の道具です。地元紙への掲載だけが目的なら記者クラブへの資料提供で足り、ウェブメディアやニュースアプリに広く拾われたい場合に3万円を投じる、という使い分けになります。
【要注意】取材につながらない4つの失敗パターン
7ステップを進めても、次の4つに当てはまると反応が返ってきません。順に確認してください。
失敗1: 「宿の自慢」から書き始めてしまう
❌ よくある間違い: 「当館は創業60年、真心を込めたおもてなしで皆様をお迎えしております」から書き出し、新しい事実が3段落目に出てくる。
⭕ 正しいアプローチ: 1行目に新しい事実を置く。歴史や理念は末尾の「■宿について」に3行でまとめる。
なぜ重要か: 記者が1本のリリースに使う時間は数十秒で、判断材料は見出しと最初の3行だからです。そこに新しさがなければ、残りは読まれません。自慢が不要なのではなく、置く場所が違うだけです。
失敗2: 根拠のないまま「日本初」「地域最大」と書く
❌ よくある間違い: 印象だけで「県内初のサウナ付き客室」と書き、何を調べたかを説明できない。
⭕ 正しいアプローチ: 調べた範囲を明記する。「当館が2026年9月時点で〇〇町内の宿泊施設の公式サイトを確認した範囲では、提供例を確認できませんでした」と書けば、事実の記述になります。
なぜ重要か: 消費者庁の解説にあるとおり、優良誤認かどうかの判断にあたっては、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出が求められることがあり、出せなければ不当表示とみなされるからです。加えて、根拠のない「初」は記者が裏取りできないため、その一点だけで見送られることもあります。
失敗3: 写真と連絡先が足りない
❌ よくある間違い: 文章だけのPDFを送り、問い合わせ先に代表電話の番号だけを書く。
⭕ 正しいアプローチ: 横位置の高解像度写真を3点以上、キャプション付きで用意し、担当者の氏名と直通(携帯可)の番号、受付時間を明記する。
なぜ重要か: 記事には絵が要り、締め切り直前の確認には必ず電話が来るからです。写真がなければ編集部は自分で撮影に行くかどうかを検討することになり、そのひと手間が掲載の可否を分けます。SNSの企画・運用の現場でも、素材がすぐ出せるかどうかで話の進み方が変わる場面は多くあります。
失敗4: 出しっぱなしで、受け皿を用意していない
❌ よくある間違い: 送信して終わりにし、掲載後に問い合わせが増えても電話に出られず、予約サイトの在庫も開いたまま放置する。
⭕ 正しいアプローチ: 配信前に、電話に出る人と時間帯、断る質問、在庫の閉め方を決めておく。
なぜ重要か: 掲載の効果が最も大きいのは公開直後の数日で、その間につながらなければ機会がそのまま消えるからです。白浜への移住準備で地域の事業者の方と話す中でも、少人数で回している事業ほど「電話に出られる時間が限られている」という話が繰り返し出てきます。出す時期を、対応できる人がいる週に合わせるだけでも結果は変わります。予約の受け皿づくりは宿泊施設の自社予約システム比較|直販の手数料と損益分岐点の出し方【2026年9月】で整理しています。
ここまでは、無料の道具と自分の時間だけで完結できます。それでも「ネタが選べない」「原稿を見てくれる人がいない」という宿があるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組んでいます(宮古島・伊豆へも現地訪問で対応)。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは「今年うちで起きた出来事」のメモだけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。
取材につながるリリース・つながらないリリースの違い(チェックリスト)
送信前の最終確認に使ってください。原稿を開きながら、当てはまるものにチェックを入れます。
- □ 1枚に入っている新しい事実が1つに絞られている
- □ 見出しが30字前後で、事実を言い切る形になっている
- □ リード3行で、誰が・いつ・何を・いくらで、が分かる
- □ 開始日・価格・定員・期間が数字で書かれている
- □ 「初」「最大」を使った箇所に、調べた範囲を説明できる
- □ 横位置の高解像度写真を3点以上、キャプション付きで用意した
- □ 担当者名・直通の電話番号・受付時間を明記した
- □ 掲載後の電話対応と予約在庫の扱いを決めてある

特に見落とされやすいのが、下から2つ目の連絡先です。チェックが少なくても心配はいりません。この記事の7ステップは、上から順に進めればチェックが1つずつ埋まる構成になっています。
旅館の稼働率38.2%・新聞は1世帯0.42部|数字で見る現在地
「今さらプレスリリースを出しても、届くのだろうか」と感じるかもしれません。公表されている数字は、出す価値と、出し方の注意点の両方を示しています。
まず宿側の状況です。観光庁の宿泊旅行統計調査(2026年7月6日公表、2025年年間値・確定値)によれば、2025年の延べ宿泊者数は6億6,111万人泊で前年比+0.3%、うち外国人は1億7,992万人泊で前年比+9.4%でした。一方、客室稼働率は全体61.6%に対して、旅館が38.2%、簡易宿所が29.6%です。泊まる人は過去最多の水準にありながら、小規模な施設ほど空室を抱えています。認知されていない、という一点で止まっている宿が多いということです。
次に届ける側の状況です。日本新聞協会の新聞の発行部数と世帯数の推移によれば、2025年10月時点の日刊104紙の総発行部数は2,486万8,122部で前年比6.6%減、1世帯当たり0.42部でした。紙の部数は縮小が続いています。ただし都道府県別発行部数と普及度を見ると、和歌山県は19万6,569部・1世帯当たり0.45部で、全国平均を上回ります。県内でおよそ2世帯に1部近くが読まれている媒体に、無料の資料提供で載る可能性があるということです。しかも現在は、紙面に載った記事の多くが各紙のウェブ版やニュースアプリにも配信されます。
実在の例では、群馬県前橋市の白井屋ホテルが、PR TIMES MAGAZINEのセミナーレポートで、代表取締役・矢村功氏の発言として「創業から約2年で95本、つまり1週間に1本ぐらいのペースで出していることになります」と紹介されています。規模も体制も違う話ですが、示しているのは本数と継続が前提だという一点です。同じレポートでは、一般財団法人休暇村協会のメープルシロップ体験に関するリリースが累計1,323PVを獲得し、テレビの取材が1社入ったことも紹介されています。数千PVという規模でも取材につながる例があるということです。
小さな宿にとって現実的な目安は、年に2〜4本です。1本目で反応がなくても、2本目・3本目で記者側に宿の名前が残ります。1本の出来を上げることより、出す予定を先に決めるほうが効きます。
よくある質問
Q. 小さな宿のプレスリリースは、何から書き始めればいいですか?
本文ではなく、ニュースになる事実を1つ選ぶところからです。今年起きた変化を5つ書き出し、「宿の外の人にとって新しいこと」を基準に1つに絞ります。ここが決まれば、見出しとリードは30分で書けます。逆に、事実が決まらないまま本文から書き始めると、どこにも新しさのない宿の紹介文になります(ステップ1参照)。
Q. 宿のプレスリリースを無料で配信できる先はありますか?
あります。①都道府県・市町村の記者クラブへの資料提供(無料。高知県は資料15部を県政記者室へ持参または郵送、配付先は加盟14社)②地域振興局や広報課の情報発信支援(和歌山県の新宮・東牟婁地域では、PDFのメール送付・FAX・持ち込みで受付。持ち込み資料は17部)③valuepressのフリープラン(0円でサイト掲載とメディア20媒体への配信、機能に制限あり)④PR TIMESのスタートアップチャレンジ(日本国内の株式会社・設立24カ月以内・フォロワー3名以上で月1件・計10件まで無償)の4つです。①②は事前に電話で受付方法を確認してください。
Q. 旅館のプレスリリースの例文は、どこまで真似していいですか?
構成と見出しの型はそのまま真似して構いません。ステップ3のひな形は、( )を自分の宿の事実に置き換えれば1枚になります。真似してはいけないのは中身の表現で、他館の「県内初」「最高級」といった言葉をそのまま持ってくると、根拠のない表示になります。形式は共通、事実は固有。これが原則です。
Q. 宿泊施設がPR TIMESを使うには、何が必要ですか?
企業登録の申請と審査です。登録できるのは法人、個人事業主(屋号やサービス名で登録可)、団体で、事業内容が確認できるホームページか、開業届などの書類が必要になります。審査は問題なく進めば約1営業日で完了の案内が届くとされています。料金は登録直後が一律で従量課金プラン(1配信3万円・税別)で、月30件まで出せる契約プランは月7万円〜8万円(税別)です。詳しい手順は本文「宿泊施設がPR TIMESを使う手順」を参照してください。
Q. 個人経営の民宿でも、プレスリリースを出せますか?
出せます。記者クラブへの資料提供は法人格を問いません。配信サービスも、PR TIMESは個人事業主の登録に対応しています。ただし設立24カ月以内の株式会社が対象のスタートアップチャレンジは個人事業主が対象外のため、無料で試したい場合はvaluepressのフリープランか、記者クラブへの資料提供から始めるのが現実的です。
Q. プレスリリースはどのくらいの頻度で出すべきですか?
小さな宿なら年2〜4本を目安にしてください。毎月出す必要はありませんが、1本で諦めるのは早すぎます。季節のプラン、設備の更新、地域との連携など、ステップ1で書き出した5つの出来事を四半期に割り振ると、無理なく計画になります。出す月を先に決め、その月に何を発表するかを後から埋めるほうが続きます。
Q. 取材の申し込みが来たら、どう対応すればいいですか?
まず、いつまでに何が必要かを確認します。締め切り、必要な写真、取材の所要時間、撮影の可否の4点です。答えたくない質問(売上、宿泊単価、他館との比較)は「お答えできません」で構いません。お客様が写り込む可能性のある場所での撮影は、時間帯をずらすか、事前に同意を得た範囲に限ってください。当日の段取りはステップ7のプロンプトで作れます。
Q. インフルエンサーを呼ぶのと、プレスリリースはどちらを先にやるべきですか?
発表する事実があるなら、プレスリリースが先です。報道は無料で、記事になれば宿名が公的な場所に残ります。インフルエンサーの招待は、発表した内容を体験として見せたいときに効きます。ただし招待には対価性が生じるため、表示のルールが別に必要です。手順と注意点は宿にインフルエンサーを招待する方法|依頼文例とステマ規制チェック【2026年9月】にまとめています。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日やること: 今年から来年にかけて宿で起きる(起きた)変化を紙に5つ書き出し、ステップ1のプロンプトで優先順位を付ける
- 今週中にやること: 1つ選んで見出しとリードを決め、ステップ3のひな形に流し込んで1枚に仕上げる
- 今月中にやること: 横位置の写真を3点用意し、地元の記者クラブの受付方法を電話で確認して、1本目を出す
7つを一度に終える必要はありません。1本目が載らなくても、送った事実は残ります。年2本を3年続けた宿と、一度も出していない宿では、3年後に記者が思い出す名前が変わります。
次回予告: 出す内容そのものを作り直す段階なら、旅館リブランディングの進め方|費用の決め方7ステップと外注の線引き【2026年9月】で、宿の方向性と費用の決め方を先に整理してください。
参考・出典
- 観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年年間値(確定値)、2026年7月6日公表(延べ宿泊者数6億6,111万人泊・前年比+0.3%、外国人1億7,992万人泊・前年比+9.4%、客室稼働率 全体61.6%/旅館38.2%/簡易宿所29.6%):観光庁 報道発表(参照日: 2026-09-17)
- 日本新聞協会「新聞の発行部数と世帯数の推移」(2025年10月時点、日刊104紙の総発行部数2,486万8,122部・前年比6.6%減、1世帯当たり0.42部):日本新聞協会 調査データ(参照日: 2026-09-17)
- 日本新聞協会「日刊紙の都道府県別発行部数と普及度」(2025年10月時点、和歌山県19万6,569部・1世帯当たり0.45部):日本新聞協会 調査データ(参照日: 2026-09-17)
- 消費者庁「優良誤認とは」(優良誤認表示の定義、および表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求められる不実証広告規制の説明):消費者庁 表示規制の概要(参照日: 2026-09-17)
- 高知県「県政記者クラブへの資料提供(プレスリリース)及び記者会見の申し込みについて」(資料15部、受付は原則平日8時30分〜17時15分、加盟14社へ配付):高知県 公式サイト(参照日: 2026-09-17)
- 和歌山県「地域行事などの情報発信をお手伝い」(新宮・東牟婁地域。PDFのメール送付・FAX・持ち込みで受付、持ち込み資料は17部):和歌山県 公式サイト(参照日: 2026-09-17)
- PR TIMES 公式ヘルプセンター「どのような料金プランがあるか知りたいです。」(従量課金プラン1配信3万円・税別、月間契約8万円/月、半年間契約7万5,000円/月、年間契約7万円/月、いずれも月30件まで・税別。月31件以上は月額に4万円追加):PR TIMESヘルプセンター(参照日: 2026-09-17)
- PR TIMES 公式ヘルプセンター「スタートアップチャレンジとは何ですか?」(日本国内の株式会社・設立から24カ月以内・配信時にフォロワー3名以上で、月1件・計10件まで無償配信):PR TIMESヘルプセンター(参照日: 2026-09-17)
- PR TIMES MAGAZINE「企業登録を申請する方法と、登録時の注意点」(法人・個人事業主・団体が登録対象、審査は反社会的勢力でないこと等の3点、問題なければ約1営業日で審査完了の案内):PR TIMES MAGAZINE(参照日: 2026-09-17)
- PR TIMES MAGAZINE「デジタル時代の旅館・ホテル広報PRとは?|当事者が語る企画とSNS戦略」(白井屋ホテル 代表取締役・矢村功氏「創業から約2年で95本、つまり1週間に1本ぐらいのペース」、一般財団法人休暇村協会の事例で累計1,323PV・テレビ取材1社):PR TIMES MAGAZINE(参照日: 2026-09-17)
- valuepress「料金プラン」(フリープランは0円でサイト掲載とメディア20媒体への配信・機能に制限あり、1配信ごとのプランは3万円・税別で記者1,000名へ配信、定額プランは30日ごと3万5,000円・税別で配信無制限):valuepress 料金プラン(参照日: 2026-09-17)
- @Press(ソーシャルワイヤー株式会社)「サービス」(スマート配信2万5,000円〜、サポート配信3万9,800円〜、配信メディア12,000、提携メディア332、累計利用企業4万社超):@Press サービス紹介(参照日: 2026-09-17)
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