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香港市場開拓プロジェクト、出展補助8〜9割|和歌山の雑貨・工芸に販路枠【2026年9月】

香港市場開拓プロジェクト、出展補助8〜9割|和歌山の雑貨・工芸に販路枠【2026年9月】

結論: 公益財団法人わかやま産業振興財団が、ジェトロ和歌山・和歌山県企業振興課と組んで「香港市場開拓プロジェクト」(非食品分野)を進めています。対象は県内の中小企業・個人事業主で、インテリア雑貨・ギフト雑貨・伝統工芸品などの一般消費者向け商品を持つ事業者です。ヒアリング・香港視察・現地デザイナーとのマッチング・国内商社との商談会・出展準備サポートは無料、香港の展示会「Design Inspire」への出展だけが自己負担10万円程度(予定・補助率8〜9割)です。香港視察の募集は2026年9月8日で終了しましたが、財団は「すべての事業に参加する必要はない。視察だけ、マッチングだけでもOK」と明記しています。今からやることは、香港に出す商品を1〜3点に絞り、財団かジェトロ和歌山に「視察以外の段階に今から入れるか」を問い合わせることです。

この記事の要点 対象読者: 和歌山県内、特に南紀(田辺・白浜・新宮・みなべ・串本・那智勝浦・御坊)で木工・工芸・雑貨・生活用品を作る事業者と、それらを扱う宿の売店・小売店の担当者 読了後にできること: 自社の商品がこのプロジェクトの対象かを判定し、10月中に財団・ジェトロ和歌山へ送る問い合わせ文と、商談で使う商品情報のたたき台を用意できる状態になる

「海外の展示会なんて、ブース代だけで何十万円もかかるでしょう。」

白浜(和歌山)への移住準備で地域の事業者の方と話していると、海外販路の話になるとまずこの言葉が出ます。木工品や炭、漆器、棕櫚(しゅろ)製品のような和歌山の非食品の商材は、県産品フェアや輸出支援の多くが食品を対象にしているため、「うちには関係のない話」として流されがちです。

今回のプロジェクトは、その構図が違います。対象がはっきり「非食品」で、費用の大半を事務局側が持ち、香港の展示会出展だけ自己負担10万円程度という設計です。ただし、いちばん目立つ「香港視察」の募集はすでに終わっています。ここで「終わったのか」と閉じてしまうと、視察の後に続くマッチングや商談会の段階まで見落とします。

この記事では、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から、財団とジェトロ和歌山の一次情報だけを使って、①9月29日時点で公表されている事実、②和歌山の非食品事業者のどこに効くか、③10月中に決める3つのこと(コピペで使える文例とAIプロンプト8本つき)、④取り違えやすい4つの点、⑤出展を狙えるかのチェックリスト、⑥FAQの順に整理します。手元に自社の商品一覧と、直近の卸価格表を開きながら読み進めてください。

なお、以下に書くのは2026年9月29日時点で財団・ジェトロ・HKTDC(香港貿易発展局)が公表している範囲だけです。マッチングや商談会の日程、出展する年、補助の確定額は公表されていません。個別の可否は必ず後述の窓口に確認してください。

目次
  1. 8月13日公表・視察は9月8日で締切済み|9月29日時点で確定していること
  2. 「視察だけ・マッチングだけでもOK」|和歌山の非食品事業者のどこに効くか
    1. 対象は雑貨・ギフト・工芸のBtoC商品を持つ県内事業者
    2. 費用は6段階のうち5段階が無料、出展だけ自己負担10万円程度(予定)
    3. なぜ香港か: 一般品目は関税ゼロ、県内への香港客は減っている
    4. 南紀の木工・工芸、雑貨、宿の売店はそれぞれどう関わるか
  3. 10月中に決める3つのこと|問い合わせ文から商談用の一枚シートまで
    1. 決めること1: 香港に出す商品を1〜3点に絞る
    2. 決めること2: 財団とジェトロ和歌山に「今から入れる段階」を聞く
    3. 決めること3: 香港ドル建ての参考価格と英語の商品説明を用意する
    4. 視察に申し込んだ事業者が11月19日までに用意すること
    5. 商社商談会・デザイナーマッチングに備える
  4. 「募集終了」で閉じてしまう前に|取り違えやすい4つの点
    1. 誤解1: 視察の募集終了=プロジェクト全体が終わった
    2. 誤解2: 補助8〜9割は確定で、10万円を払えば出展の費用は全部済む
    3. 誤解3: 香港は関税ゼロだから、国内の価格をそのまま出せばよい
    4. 誤解4: 食品や業務用資材も一緒に出せる
  5. 香港出展を狙える事業者・見送りが妥当な事業者(チェックリスト)
  6. よくある質問
    1. Q. 香港視察の募集が終わっていますが、今から参加できますか?
    2. Q. 個人事業主でも対象になりますか?
    3. Q. Design Inspireへの出展はいつですか?
    4. Q. 出展の10万円程度には何が含まれますか?
    5. Q. 食品を扱っていますが、このプロジェクトは使えますか?
    6. Q. 香港に商品を送るとき、関税はかかりますか?
    7. Q. 英語が話せなくても商談できますか?
    8. Q. 宿の売店で県内の工芸品を売っています。作り手でなくても関われますか?
  7. まとめ:10月・11月・年内にやること
  8. 参考・出典

8月13日公表・視察は9月8日で締切済み|9月29日時点で確定していること

まず事実です。香港市場開拓プロジェクト概要(わかやま産業振興財団・2026年8月13日更新)と、香港視察ツアー参加企業募集(同財団・2026年8月7日)、【和歌山県内企業向け】香港市場開拓視察事業(非食品)(ジェトロ)で確認できた内容を並べます(2026年9月29日参照)。

項目 公表されている内容 自社で見るところ
実施主体 わかやま産業振興財団・ジェトロ和歌山・和歌山県企業振興課の三者連携 問い合わせ先が2か所ある
対象 県内の中小企業者・個人事業主で、インテリア雑貨・ギフト雑貨・伝統工芸品等のBtoC商品を持つ方 自社商品が「非食品の消費者向け」か
段階 ①ヒアリング ②香港視察 ③現地デザイナーとのマッチング ④国内商社との商談会 ⑤出展準備サポート ⑥Design Inspire出展 どの段階から入るか
参加の条件 すべての事業に参加する必要はない(視察だけ、マッチングだけでもOK) 視察を逃しても③以降を聞ける
香港視察 2026年11月19日(木)〜22日(日)、香港島予定。定員10社程度(最少催行3社)、1社1名程度。申込締切は9月8日(火)17時で終了 申し込んだかどうか
視察の内容 Design Inspire視察、現地インテリア・ライフスタイルショップ・商業施設の視察、現地バイヤーとの商談(希望者) 商談を希望するか
視察の費用 通訳費と車両借上費は事務局負担。航空券・宿泊・食事・保険・通信は参加者負担 渡航の実費
Design Inspire出展 10万円程度(予定)、補助率8〜9割 出展年・確定額は未公表
問い合わせ 視察・マッチングはジェトロ和歌山(深山)073-425-7300、プロジェクト全体は財団(日高)073-432-3235 最初に電話する先
わかやま産業振興財団の香港市場開拓プロジェクト6段階のフロー図

視察の行き先であるDesign Inspireは、HKTDCが香港コンベンション&エキシビションセンターで開く展示会です。HKTDCが2026年9月18日に配信したリリースでは、2026年の会期は11月18日〜21日と発表されています。視察の日程はこの会期に合わせて組まれています。

財団ページに6段階の中で日付が書かれているのは香港視察の締切だけで、マッチング以降の時期と締切は9月29日時点で公表されていません。 ジェトロの案内では、この視察事業は「2か年にわたって実施」とされています。出展が2026年のDesign Inspireなのか、翌年なのかは書かれていないため、この記事では断定しません。

「視察だけ・マッチングだけでもOK」|和歌山の非食品事業者のどこに効くか

視察の募集が終わった今、このニュースの価値は「視察以外の4つの無料段階が残っている」ことにあります。6段階のうち費用が示されているのは視察の渡航実費と出展の10万円程度だけで、残りは無料と公表されています。 誰に、どこが効くかを分けて見ます。

対象は雑貨・ギフト・工芸のBtoC商品を持つ県内事業者

財団の対象記述は「インテリア雑貨、ギフト雑貨、伝統工芸品等のBtoC商品を有する方」です。BtoCとは、事業者どうしの取引ではなく、一般の消費者が買う商品のことを指します。和歌山で当てはまるのは、熊野・龍神の木工品、紀州備長炭を使った生活雑貨、海南の棕櫚製品や漆器、那智黒石の小物、宿や店が独自に作っている土産雑貨などです。

一方で、業務用の資材や部品、食品はこのプロジェクトの対象外です。食品を扱う事業者は、「紀伊和歌山フェア」出品募集|カリフォルニア・ハワイと9月30日締切【2026年9月】や和歌山フェアが台湾・漢神百貨で開幕|20社60商品・南紀から9社【2026年9月】の枠組みのほうが近い制度です。

自社の主力が「一般の人が自分用か贈り物として買う非食品」であれば、規模に関係なく対象に入ります。 個人事業主が明記されているので、一人で作っている工房も除外されません。

費用は6段階のうち5段階が無料、出展だけ自己負担10万円程度(予定)

費用の線引きを、公表状況で3つに分けます。

  • 無料と公表されている: ヒアリング、香港視察(通訳・車両)、現地デザイナーとのマッチング、国内商社との商談会(予定)、出展準備サポート
  • 自己負担が示されている: 香港視察の航空券・宿泊・食事・保険・通信、Design Inspire出展の10万円程度(予定、補助率8〜9割)
  • 公表されていない: 出展の確定額と補助の上限、出展する年、マッチングと商談会の日程、出展にともなう商品の輸送費や現地での販売にかかる費用の扱い
香港市場開拓プロジェクトの費用負担を公表状況で3列に分けた図解

補助率8〜9割という水準は、出展費の大半を財団側が持つ設計で、単独では小規模事業者に届きにくい海外展示会の出展を10万円程度の自己負担に抑えるものです。 ただし「予定」の注記が付いています。確定額は出展準備の段階で示されるものとして扱い、今の時点で予算に固定しないでください。

なぜ香港か: 一般品目は関税ゼロ、県内への香港客は減っている

香港は自由貿易港で、ジェトロの香港の関税制度(2026年7月6日更新)によれば、酒類・たばこ・炭化水素油・メチルアルコールの4品目を除き、すべての品目が関税ゼロで輸入できます。雑貨・工芸品はこの4品目に当たらないため、価格に関税を上乗せする必要がありません。

もう一つの背景は、和歌山を訪れる香港客の動きです。和歌山県の令和7年観光客動態調査報告書では、2025年の香港からの宿泊客は35,366人泊で、2024年比72.1%と減少しています(和歌山のインバウンド観光客数|49.6万人と71.4万人泊・87.7万人泊の違い【2026年】で整理済み)。県内に来る香港客を待つだけでは香港の消費者に届きにくくなっており、商品のほうから香港へ出て行く経路を持つ意味が増しています。

南紀の木工・工芸、雑貨、宿の売店はそれぞれどう関わるか

立場によって、この制度から得るものと、10月に用意するものが違います。

立場 このプロジェクトで得られるもの 10月に用意するもの
木工・工芸の作り手 現地デザイナーの目で見た商品の改良点、商社経由の卸先 商品3点の写真・寸法・素材・工程の一覧
雑貨・ギフトのメーカー 国内商社との商談機会、香港での店頭テスト ロット別の卸価格と納期の一覧
宿の売店・小売店 自社オリジナル雑貨があれば出品候補、なければ県内工芸の仕入れ先情報 売店で売れている非食品の上位10品
立場別に香港市場開拓プロジェクトへの関わり方を整理した図解

宿の売店や小売店は、自社で作っていなければ出品側には回れません。それでも、県内の作り手が香港で反応を得た商品は、南紀の店頭で香港や台湾からのお客様に見せる商品の候補になります。作り手でない事業者にとってこのニュースは「香港で試された県内商品」を仕入れる入口であり、売店の非食品の売れ筋を数字で持っておくと作り手との会話が具体になります。 売店側の準備は旅館の売店の売上を上げる方法|7ステップと商品選び・レイアウト術【2026年9月】で扱っています。

10月中に決める3つのこと|問い合わせ文から商談用の一枚シートまで

視察に申し込んでいてもいなくても、10月にやることは3つです。商品を3点に絞る、窓口に今から入れる段階を聞く、香港着の価格と英文説明を作る、の順で進めれば、どの段階から入ることになっても同じ準備が使えます。 文例とプロンプトは、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けて使います。

決めること1: 香港に出す商品を1〜3点に絞る

最初にやるのは、全商品を並べることではなく、香港向けに出す候補を1〜3点に絞ることです。基準は3つあります。手荷物や小口便で運べる大きさと重さであること、素材と製法を一言で説明できること、そして贈り物として成立する価格帯であることです。候補は「自社で一番売れている商品」ではなく「素材と工程の説明が一言で済み、壊れずに運べる商品」から選んでください。

あなたは工芸品・生活雑貨の海外展示会に詳しいバイヤーです。以下の商品一覧から、香港の展示会「Design Inspire」に出す候補を3点選び、選んだ理由と懸念点を表で出してください。

【材料】
・商品一覧(商品名/素材/サイズ/重さ/国内の小売価格/年間販売数):
・自社の強み(例: 熊野杉を手作業で仕上げている):
・運べる条件(例: 手荷物で持ち込む、1点2kg以内):

出力: ①候補3点と理由 ②各候補の懸念点(破損・サイズ・説明の難しさ) ③候補から外した商品とその理由。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

あなたは商品説明を短くまとめる編集者です。以下の1商品について、展示会の名札に使う「素材・製法・使い方」を日本語30字以内と英語15語以内で書いてください。

【材料】
・商品名:
・素材と産地:
・製法(手作業の工程を1つ):
・使い方(例: 玄関に置く、贈答用):

条件: 【材料】にない効能や受賞歴は書かない。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

決めること2: 財団とジェトロ和歌山に「今から入れる段階」を聞く

財団ページは「視察だけ、マッチングだけでもOK」としていますが、視察以外の段階の受付時期は書かれていません。読んで推測するより、電話かメールで聞くほうが早く確実です。問い合わせで聞くのは「視察に申し込んでいない事業者がマッチングと商社商談会に今から入れるか」「出展はいつの会期か」「補助の確定額はいつ示されるか」の3点に絞ってください。

件名: 香港市場開拓プロジェクト(非食品)参加についての問い合わせ

公益財団法人わかやま産業振興財団 経営支援 日高様
(または ジェトロ和歌山 深山様)

〇〇(市町村名)で〇〇(商品分野)を製造・販売している〇〇(社名/屋号)の〇〇と申します。
貴財団ウェブサイトの「香港市場開拓プロジェクト概要」(8月13日更新)を拝見し、お問い合わせいたします。

香港視察(9月8日締切)には申し込んでおりませんが、次の点を教えてください。
1. 視察に参加していない事業者が、現地デザイナーとのマッチングおよび国内商社との商談会に今から参加できるか
2. Design Inspire出展はどの年の会期を想定しているか、また出展企業の募集時期
3. 出展費用の自己負担額と補助率の確定時期

当社の商品は〇〇(素材・用途・小売価格帯)で、海外への販売実績は〇〇(なし/〇〇国へ〇件)です。
よろしくお願いいたします。

〇〇(社名・氏名・電話・メール)

※そのままコピーして使えます

問い合わせ先は、視察・マッチングがジェトロ和歌山(深山・073-425-7300)、プロジェクト全体が財団(日高・073-432-3235)です。どちらに送るか迷うなら、財団に送れば足ります。

決めること3: 香港ドル建ての参考価格と英語の商品説明を用意する

商社商談会でもデザイナーマッチングでも、最初に聞かれるのは「いくらで、何個から、いつ出せるか」です。香港は関税ゼロですが、輸送費・梱包費・現地の小売マージンは価格に乗ります。国内の卸価格をそのまま円建てで見せるのではなく、輸送費と梱包費を足した「香港着の卸価格」をロット別に用意しておくと商談が止まりません。

あなたは小規模メーカーの輸出価格の組み立てに詳しいアドバイザーです。以下の材料から、香港向けの参考卸価格をロット別(10個/50個/100個)に試算し、表にしてください。

【材料】
・国内卸価格(1個):
・梱包費の見込み(1個):
・日本から香港への輸送費の見込み(1回の発送で):
・希望する利益率:
・為替の前提(円/香港ドル、確認した日付):

出力: ①ロット別の香港着卸価格(円と香港ドル) ②価格に含めていない費用の一覧(現地小売マージン、保険、検査など) ③確認が必要な項目。関税は一般品目でゼロという前提で計算し、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

あなたは工芸品の英文カタログを書くライターです。以下の材料から、商談用の英語の商品説明(80語以内)と、日本語の対訳を書いてください。

【材料】
・商品名と用途:
・素材と産地(例: 和歌山県・熊野産の杉):
・製法で人の手が入る工程:
・サイズ・重さ・色の展開:
・お手入れの方法:

条件: 「伝統」「最高級」のような裏付けのない形容は使わない。【材料】にない認証や受賞は書かない。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

視察に申し込んだ事業者が11月19日までに用意すること

9月8日までに視察に申し込んだ事業者は、現地バイヤーとの商談(希望者)に備えて、商品情報を一枚にまとめたシートと、バイヤーに聞く質問の一覧を用意してください。視察はDesign Inspireと現地の店舗を回る4日間で、商談の時間は限られます。

香港視察への申込の有無で今後の準備が分かれる2分岐図解
あなたは海外バイヤー向けの商品シートを作るデザイナーです。以下の材料を、A4一枚に収まる英語の商品シートの文面に整理してください(見出しと箇条書きで)。

【材料】
・社名・所在地(和歌山県〇〇)・創業年:
・商品3点(名前/素材/サイズ/重さ/香港着の参考卸価格/最小ロット/納期):
・製造のこだわり(1つ):
・連絡先(メール・ウェブサイト):

条件: 数字は【材料】どおりに書き、ないものは「要相談(TBD)」と記す。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

あなたは輸出商談の経験が豊富なコーディネーターです。香港のインテリア・ライフスタイルショップのバイヤーに、初回商談で聞くべき質問を10個、日本語と英語で作ってください。

【材料】
・自社の商品分野:
・知りたいこと(例: 同じ分野の売れ筋価格帯、店頭での見せ方、求められる包装、支払い条件):

条件: 相手の店の事情を聞く質問を7個、自社商品への感想を聞く質問を3個にする。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

視察に行く事業者の成果は「商談で何個売れたか」ではなく「香港の売り場で自社と同じ分野の商品がいくらで、どう見せられていたか」を記録して帰れるかで決まります。 写真と価格のメモを店ごとに残し、帰国後の価格設定とマッチングに使ってください。

商社商談会・デザイナーマッチングに備える

視察に行かない事業者の主戦場は、国内商社との商談会と現地デザイナーとのマッチングです。商社は「継続して出せるか」を、デザイナーは「素材と工程に何ができるか」を見ます。デザイナーには完成品の自慢ではなく「この素材でこういう加工ができる」という工程の情報を渡すほうが、香港向けの改良提案につながります。

あなたはメーカーとデザイナーの協業を仲介するディレクターです。以下の材料から、現地デザイナーに渡す「自社にできること」の説明文を日本語300字以内と英語100語以内で書いてください。

【材料】
・扱う素材(例: 熊野杉、紀州備長炭、棕櫚):
・自社でできる加工・仕上げ(例: 曲げ、焼き、漆塗り、刺繍):
・できないこと(例: 金属加工、大型家具):
・最小ロットと試作の可否:
・過去に他社と共同開発した経験(あれば):

条件: できないことも正直に書く。【材料】にない技術は書かない。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

「募集終了」で閉じてしまう前に|取り違えやすい4つの点

財団ページを流し読みすると起きやすい誤解を4つ挙げます。4つに共通するのは、公表されていないことを「たぶんこうだろう」で埋めてしまう点で、埋める前に窓口へ聞けば防げます。

誤解1: 視察の募集終了=プロジェクト全体が終わった

❌ よくある誤解: 視察募集ページの「終了しました」を見て、プロジェクト自体に参加できなくなったと判断する。

⭕ 事実: 終了したのは11月の香港視察の申込だけで、財団はプロジェクト概要に「視察だけ、マッチングだけでもOK」と書いています。

視察以外の4つの段階に今から入れるかどうかは公表されていないため、閉じる前に財団かジェトロ和歌山に一度聞くのが正しい対応です。 聞いた結果「今年度は視察参加者に限る」と言われた場合も、翌年度の案内を受け取れる状態にはなります。

誤解2: 補助8〜9割は確定で、10万円を払えば出展の費用は全部済む

❌ よくある誤解: 「10万円程度」を出展にかかる総額と読み、商品の輸送費や渡航費まで含まれると考える。

⭕ 事実: 財団ページの表記は「10万円程度(予定)※補助率8〜9割」で、確定額ではありません。輸送費・渡航費・現地での販売にかかる費用が含まれるかは書かれていません。

出展を検討するなら、10万円程度の自己負担とは別に、商品の輸送費と現地に人を出す場合の渡航費を自社の予算として見積もっておいてください。 補助の中身は出展準備サポートの段階で確認します。

誤解3: 香港は関税ゼロだから、国内の価格をそのまま出せばよい

❌ よくある誤解: 関税がかからないので、国内の卸価格を円建てで提示すれば商談が成立すると考える。

⭕ 事実: 関税ゼロは、輸送費・梱包費・現地小売店のマージンがゼロという意味ではありません。香港ドル建てで、香港着の価格をロット別に持っていないと、商談は「持ち帰って計算します」で止まります。

関税ゼロの利点は「価格を組み立てやすい」ことであって「価格を考えなくてよい」ことではありません。 決めること3のプロンプトで、輸送費を含めた価格表を先に作ってください。

誤解4: 食品や業務用資材も一緒に出せる

❌ よくある誤解: 梅干しや醤油など食品も、県産品なら一緒に持ち込めると考える。

⭕ 事実: このプロジェクトの対象は「非食品」で、財団は「インテリア雑貨、ギフト雑貨、伝統工芸品等のBtoC商品」と限定しています。

食品の海外販路は別の制度が担当しており、非食品の枠に食品を入れることはできません。 食品と非食品の両方を持つ事業者は、制度を分けて申し込みます。海外展開の入口の選び方は、中小機構が海外展開の基本戦略を公開|和歌山の輸出はどこから始めるか【2026年9月】で整理しています。

ここまでの内容は、財団の無料の段階と無料のAIだけで進められます。それでも「商品を3点に絞れない」「英語の商品説明や価格表を作る手が足りない」という事業者があるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、県内の事業者のデジタル活用と集客を支援しています。無料ヒアリングは最大60分で、契約前提の営業はしません。提案が不要なら30分の情報交換だけでも歓迎です。

香港出展を狙える事業者・見送りが妥当な事業者(チェックリスト)

現在地の確認に使ってください。商品一覧と価格表を見ながら、当てはまるものにチェックを入れます。

  • □ 一般の消費者が自分用か贈り物として買う非食品の商品を持っている
  • □ 香港に出す候補を3点以内に絞れる
  • □ 候補の素材・産地・製法を日本語30字で説明できる
  • □ 候補を手荷物か小口便で壊さずに運べる
  • □ ロット別(10・50・100個)の卸価格と納期を出せる
  • □ 輸送費と梱包費を含めた香港着の価格を試算した
  • □ 財団かジェトロ和歌山に、今から入れる段階を問い合わせた
  • □ 出展の自己負担10万円程度と、輸送費・渡航費を別に見積もった
香港出展を狙える事業者かを確かめる8項目のチェックリスト図解

チェックが5つ以上なら出展まで視野に入れて問い合わせ、4つ以下なら「今年はマッチングと商社商談会で反応を見る」と決めるのが、費用と手間の釣り合いとして妥当です。 特に見落とされやすいのは6番目の「香港着の価格」です。ここが空欄のままだと、商談の場で相手が持ち帰ることになり、次の連絡が来ません。

よくある質問

Q. 香港視察の募集が終わっていますが、今から参加できますか?

視察の申込は2026年9月8日17時で締め切られています。ただし財団は「すべての事業に参加する必要はない(視察だけ、マッチングだけでもOK)」と書いており、視察以外の段階の受付時期は公表されていません。今から参加できるかは財団(073-432-3235)かジェトロ和歌山(073-425-7300)に直接確認するのが唯一の確かな方法です。

Q. 個人事業主でも対象になりますか?

財団の対象記述は「和歌山県内の中小企業者・個人事業主」です。一人で作っている工房や、副業で雑貨を作っている個人事業主も、非食品のBtoC商品を持っていれば対象に含まれます。 開業届を出しているかどうかを聞かれる可能性はあるので、屋号と所在地を伝えられるようにしておいてください。

Q. Design Inspireへの出展はいつですか?

財団ページには出展年が書かれていません。HKTDCの発表では2026年の会期は11月18日〜21日で、視察はこの会期に合わせて組まれています。ジェトロは視察事業を「2か年にわたって実施」としています。出展が2026年か翌年かは9月29日時点で公表されておらず、この記事では断定しません。

Q. 出展の10万円程度には何が含まれますか?

財団ページの表記は「Design Inspire出展 10万円程度(予定)※補助率8〜9割」だけで、内訳は書かれていません。ブース代・装飾費・商品の輸送費・渡航費のどれが補助の対象かは未公表なので、出展準備サポートの段階で必ず確認してください。

Q. 食品を扱っていますが、このプロジェクトは使えますか?

使えません。対象は非食品に限られています。食品の海外販路は、米国の紀伊和歌山フェア(9月30日締切)や台湾の和歌山フェアのような輸出促進協議会の枠組みが担当しています。 食品と非食品の両方を持つ事業者は、制度を分けて申し込んでください。

Q. 香港に商品を送るとき、関税はかかりますか?

ジェトロの関税制度の解説によれば、香港は自由貿易港で、酒類・たばこ・炭化水素油・メチルアルコールを除く全品目が関税ゼロで輸入できます。雑貨・工芸品には関税がかかりませんが、輸送費・梱包費・現地小売店のマージンは価格に乗るので、香港着の価格を別に計算する必要があります。 木材や動植物由来の素材を使う商品は、現地の輸入規制の有無をジェトロに確認してください。

Q. 英語が話せなくても商談できますか?

香港視察では事務局が通訳費を負担すると公表されています。マッチングと商社商談会での通訳の扱いは書かれていません。視察の場では通訳が付くので、話す力より「英語の商品シートと価格表を先に渡せるか」のほうが商談の質を左右します。 決めること3のプロンプトで英文の商品説明を用意してください。

Q. 宿の売店で県内の工芸品を売っています。作り手でなくても関われますか?

出品できるのは商品を持つ事業者なので、仕入れて売るだけの売店は出品側には回れません。ただし香港で反応を得た県内商品は、南紀の店頭で海外のお客様に見せる商品の候補になるので、作り手と「香港でどう見られたか」を共有する関係を作っておく価値があります。 県内の作り手と直接会う場としては、わかやま産品商談会が11月19日に95社出展|宿・飲食は無料で仕入れ先開拓【2026年9月】も同じ財団の事業です。

まとめ:10月・11月・年内にやること

  1. 10月にやること: 香港に出す候補を3点に絞り、財団かジェトロ和歌山に「今から入れる段階」「出展の会期」「補助の確定時期」の3点を問い合わせる
  2. 11月にやること: 視察参加者は11月19日までに英語の商品シートと質問一覧を用意し、現地の売り場で価格帯を記録する。不参加の事業者はロット別の香港着価格と英文の商品説明を仕上げる
  3. 年内にやること: マッチングと商社商談会の日程が示されたら、商品シート・価格表・工程の説明の3点セットを提出できる状態にしておく

現時点で公表されているのは、6段階の構成、視察の日程と費用負担、出展の自己負担の目安までです。それ以外の日程や金額は、公表されたものだけを使って判断してください。

参考・出典

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※本記事の価格の試算に関する記載は一般的な考え方です。補助の採択や金額を保証するものではありません。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。

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河原 将太株式会社Tip 代表取締役社長

東京都立大学在学中に事業を開始し法人化。大手エネルギー関連企業へのAIコンサルティング、上場企業を含む20社以上へのコンサルティング提供、1投稿で1億回以上再生されたSNSコンテンツの企画に携わる(実績は代表およびメンバー個人としての活動を含む)。現在は和歌山の企業・観光事業者へのSNS・AI・DX支援と、県内のホテル・リゾート開発構想に取り組む。詳しいプロフィール

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公開日: 2026.09.30