
結論: 公益財団法人わかやま産業振興財団と和歌山県は、2026年11月19日(木)13時から16時30分まで、和歌山市のホテル アバローム紀の国で「わかやま産品商談会in和歌山 2026」を開きます。県内の食品事業者を中心に95社が出展し、来場するバイヤー側の参加費は無料です。募集対象には小売業・卸売業・メーカーと並んで「外食関連」「宿泊施設」が明記されており、南紀の宿や飲食店、土産物店が仕入れ先を探す側として入れる商談会です。申込は11月18日(水)17時まで。やることは、申込を済ませること、特設サイトの95商品からメニューと売店に使えそうな候補を先に絞ること、当日聞く条件を決めておくことの3つです。
この記事の要点 対象読者: 和歌山県、特に南紀(田辺・白浜・みなべ・串本・那智勝浦・新宮・御坊)で宿泊施設・飲食店・土産物店や小売店を営む経営者と、仕入れや売店の担当者。県内で食品を作っている生産者・加工業者の方 読了後にできること: 11月18日17時までに来場申込を出し、95社の出展商品から自社の朝食・夕食・売店・宴会に合う候補を10社前後に絞り、当日3時間半で回って翌週に試験納品の依頼まで進められる状態になる
「県産の食材を使いたいのに、どこに頼めばいいか分からない」。白浜(和歌山)への移住準備で地域の事業者と話していると、この言葉をよく聞きます。梅もみかんもまぐろも、和歌山には材料があります。けれど宿や飲食店の側から見ると、生産者や加工業者の連絡先は知り合いのつてに限られ、新しい仕入れ先は年に1つ増えれば良いほうです。
2026年8月28日に財団が公開した来場者募集は、この「つて」の問題を1日で解決できる場です。県内の生産者・加工業者95社が同じ会場に並び、バイヤーとして登録すれば無料で直接話せます。過去3回の来場は毎回137社から146社、250名から267名で、来場企業の例には百貨店やスーパーと並んで「ホテル購買部」が挙げられています。つまり、宿や飲食店が仕入れ先を探しに行くことは、この商談会で想定されている使い方です。
一方で、行けば何かが手に入る場ではありません。出展要項に「展示即売会ではありません」と明記されているとおり、当日は商品を買って帰る場ではなく、取引の入口を作る場です。3時間半で95社をすべて回るのは無理なので、事前に絞り込んでいない事業者は、名刺だけ増えて手ぶらで帰ることになります。
この記事では、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から、財団と特設サイトの一次情報だけを使って、①9月29日時点で公表されている事実、②南紀の宿・飲食・小売のどこに効くか、③11月18日17時までに済ませることと当日の回り方(コピペで使える文例8本つき)、④展示即売会と取り違えやすい4つの点、⑤チェックリストの順に整理します。手元に、今のメニュー表と売店の商品一覧を開きながら読み進めてください。
目次
11月19日にアバローム紀の国で95社が出展|9月29日時点で公表されていること
まず事実です。「わかやま産品商談会in和歌山 2026」来場者募集のご案内(わかやま産業振興財団・2026年8月28日)によれば、開催概要は次のとおりです(2026年9月29日参照)。
| 項目 | 公表されている内容 |
|---|---|
| 名称 | わかやま産品商談会in和歌山 2026 |
| 日時 | 2026年11月19日(木)13:00〜16:30 |
| 会場 | ホテル アバローム紀の国 鳳凰の間(2階)。所在地は和歌山市湊通丁北2-1-2 |
| 主催 | 公益財団法人わかやま産業振興財団、和歌山県 |
| 共催 | 株式会社日本政策金融公庫(和歌山支店・田辺支店) |
| 後援 | 和歌山県商工会議所連合会、和歌山県商工会連合会、和歌山県中小企業団体中央会 |
| 出展規模 | リアル出展95社 |
| 来場(バイヤー)対象 | 県内外の購買企業。主な業種は小売業、卸売業、メーカー、外食関連、宿泊施設、その他 |
| 参加費 | 無料 |
| 申込方法 | Googleフォーム(推奨)、または件名「産品商談会2026」のメール |
| 申込締切 | 2026年11月18日(水)17:00。期限後は名刺2枚を持参して当日会場へ |
| 問い合わせ | 財団 経営支援部企業支援班(073-432-3235) |

来場側の条件として公表されているのは「県内外の購買企業であること」と「11月18日17時までの申込」だけで、宿泊施設と外食関連は対象業種に明記されています。メールで申し込む場合は、会社名・屋号(ふりがな)、所属・役職、氏名、同行来場者氏名、連絡先電話番号、郵便番号、住所、主な業種の9項目を書いて送ります。
出展者側の条件は、財団のわかやま産品商談会in和歌山(事業紹介ページ)にまとまっています。県内に所在する中小企業・小規模事業者で、出品商品が自社で生産または加工した食品等であること、企業紹介パンフレットや商品カタログを持っていること、商談会後のアンケートと成果調査に協力することが条件で、出展費用は5,000円(税込)です。同ページによれば、2026年の出展者募集は4月22日に受付を終えています。
現時点で公表されているのはここまでです。事前予約制の商談があるか、当日の受付開始時刻、試食の可否、出展者のブース配置は、9月29日時点で募集ページには書かれていません。分からない点は、財団の企業支援班(073-432-3235)に電話で確認してから動いてください。
誰に効くか|南紀の宿・飲食・小売が「買う側」として入れる商談会
次に、この商談会がどんな規模で、誰に効くかを数字で見ます。使うのは特設サイトの過去の開催実績(わかやま産品商談会in和歌山)です(2026年9月29日参照)。
| 回 | 開催日 | 出展社数 | 来場社数・人数 |
|---|---|---|---|
| 第20回(2023年度) | 2023年11月22日(水) | 85社(リアル80社・オンライン5社・初出展25社) | 146社・250名 |
| 第21回(2024年度) | 2024年11月21日(木) | 84社(リアル81社・オンライン3社・初出展20社) | 137社・260名 |
| 第22回(2025年度) | 2025年11月20日(木) | 79社(初出展19社) | 138社・267名 |

2026年のリアル出展95社は、公表されている過去3回(79社から85社)を上回る規模で、来場側は毎回130社台から140社台の企業が250名から267名来ています。財団のわかやま産品商談会in和歌山2025 開催レポートでは、第22回を「県内最大規模」の商談会と紹介し、バイヤーは関西を中心に全国から約260名が来場したとしています。
来場する購買企業の例として財団が挙げているのは、県内外の百貨店、スーパー、商社、問屋、通販企業、職域販売窓口、ホテル購買部です。宿や飲食店から見ると、同じ会場に大手のバイヤーがいることは競合ではなく利点です。出展者は大手向けに規格・ロット・価格の資料を用意して来ていますから、その資料をそのまま小規模事業者の条件で読み替えられます。
出展95社の中身|梅・柑橘・まぐろから調味料・菓子・雑貨まで
出展商品は、特設サイトの出展企業・商品一覧で会場に行く前にすべて見られます。9月29日時点で95件が5ページに分かれて掲載されており、企業名・商品名・カテゴリが付いています。
一覧から拾うと、梅(白干し、はちみつ梅、梅と紫蘇のチューブ、梅生姜)、みかん・柑橘(蔵出しみかん、飲むみかん、はっさくジュース、じゃばら飴)、山椒(山椒カレー、炊込みご飯の素)、醤油(湯浅醤油の樽仕込み、醤粕パウダー)、水産(紀州まぐろ缶オイル漬、あしべ焼のかまぼこ)、肉(紀州和華牛ローストビーフ)、惣菜(柿の葉すし、鯛めし、あせ葉ずし)、菓子・飲料(熊野米アイス、みかんジェラート、徐福茶、和歌山スパイスティー)、酒類(クラフトIPA、赤ワイン梅酒)、さらに石鹸・たわし・バームなどの日用品まで並びます。
宿の朝食・夕食の一品、売店の棚、宴会の引き出物のどれを探しているかで見るページが変わるので、95件を「メニュー用」「売店用」「宴会・ギフト用」の3つに先に仕分けしておくのが、当日の3時間半を無駄にしない唯一の方法です。新宮徐福協会の徐福茶や熊野米のアイスのように南紀の地名を冠した商品もあり、「地元のものを地元の宿で出す」という説明がそのまま成り立ちます。
業種別の見方|宿泊・飲食・小売で探すものが違う
| 業種 | この商談会で得られるもの | 見に行く出展カテゴリ |
|---|---|---|
| 宿泊(民宿・旅館・ヴィラ) | 朝食・夕食の県産の一品、売店の定番商品、直販特典に使える小さな土産 | 梅・柑橘・醤油・水産加工・菓子・日用品 |
| 飲食(食堂・カフェ・居酒屋) | 看板メニューの主素材か調味料、ドリンクの県産化、季節限定の材料 | 山椒・醤油・柑橘飲料・酒類・肉・水産 |
| 小売(土産物店・道の駅・直売所) | 棚に並べる新規商品、初出展の掘り出し物、小ロットで卸してくれる作り手 | 菓子・飲料・梅・柑橘・雑貨 |

南紀の事業者にとって見逃せないのは、共催に日本政策金融公庫の田辺支店が入っている点で、仕入れ先の開拓と設備や運転資金の相談を同じ日に済ませる動線が公式に用意されています。公庫の窓口が会場でどんな対応をするかは公表されていないので、期待する場合は事前に田辺支店へ問い合わせてください。
仕入れ先を1社増やすことは、メニューを1品増やすことより重い決断です。検品・原価・欠品時の代替まで含めた選び方は小さな宿の食材仕入れ先の選び方|検品・原価・欠品対応【2026年版】で整理しています。商談会はその「候補を集める」段階に当たります。
11月18日17時までに済ませること|申込・95商品の絞り込み・当日の回り方
ここからは実務です。この記事で提案する備えは、申込を今週中に出すこと、特設サイトで候補を10社前後に絞ること、当日聞く条件と商談後1週間の動きを先に決めておくことの3つで、すべて11月18日17時までに終わります。前の作業の結果が次に必要になる順に並べます。
申込は5分で終わる|Googleフォームか件名「産品商談会2026」のメール
申込は財団が推奨するGoogleフォームが早いのですが、フォームが苦手な方はメールでも受け付けています。メールで申し込む場合の条件は、件名を「産品商談会2026」にして本文に9項目を漏れなく書くことだけで、宛先は財団の来場者募集ページに記載のアドレスです。同行者がいる場合は「同行来場者氏名」に全員の名前を入れてください。当日は名刺での受付が前提なので、名刺を持っていない民宿や個人店は、屋号・氏名・電話番号・住所を入れた名刺を今週中に用意しておきます。
あなたは中小事業者の事務手続きを手伝うアシスタントです。以下の材料から、「わかやま産品商談会in和歌山 2026」の来場申込メールの本文を作ってください。件名は「産品商談会2026」で固定します。
【材料】
・会社名・屋号とふりがな:
・所属・役職:
・氏名:
・同行来場者の氏名(いなければ「なし」):
・連絡先電話番号:
・郵便番号と住所:
・主な業種: (例: 宿泊施設/外食関連/小売業)
出力: ①件名 ②9項目を番号付きで並べた本文 ③冒頭と末尾の簡単な挨拶。材料にない情報は書かず、空欄は「未記入」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
特設サイトで95商品を「メニュー・売店・宴会」の3つに仕分ける
申込の次にやるのは、当日会う相手を決めることです。特設サイトの商品一覧は1ページ12件、5ページで95件です。全ページを一度読み、自社の「朝食・夕食のメニュー」「売店の棚」「宴会や記念日プランのギフト」のどれに入るかで仕分けし、各枠3社前後、合計10社前後まで絞ります。絞り込みの軸は、今のメニュー表と売店の商品一覧です。「県外産を使っている品目」「原価が上がって困っている品目」「お客様に産地を聞かれる品目」の3つを先に書き出すと、候補が自然に決まります。
あなたは小さな宿の仕入れを整理するアドバイザーです。以下の材料から、商談会で探すべき品目のリストを作ってください。
【材料】
・今のメニュー表(朝食・夕食の主な品目と、それぞれの主素材の産地):
・売店で扱っている商品とその仕入れ元:
・原価が上がって困っている品目:
・お客様に「これは和歌山産か」と聞かれることがある品目:
・1か月の想定使用量(分かる範囲):
出力: ①県産に置き換えたい品目を優先順に5つ ②各品目の「置き換える理由」を1行 ③商談会で出展者に確認すべき条件(ロット・賞味期限・納品頻度)を品目ごとに1行。材料にない数字を作らず、推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
候補が決まったら、特設サイトの商品ページを1社ずつ開き、比較表にしておきます。会場で初めて商品を知るのと、事前に読んで質問を用意しているのでは、同じ10分の商談で持ち帰れる情報量が違います。
あなたは飲食店の仕入れ担当を手伝うアシスタントです。以下の材料から、商談会で会う候補出展者の比較表を作ってください。
【材料】
・候補出展者の企業名と商品名(特設サイトの記載どおり):
・各商品のカテゴリ:
・自社のどの用途に使いたいか(朝食/夕食/売店/宴会・ギフト):
・現在その用途で使っている商品と概算の仕入れ単価:
出力: 企業名/商品名/用途/現在の代替品/当日確認する条件(3つ以内)/優先度(高・中・低)の6列の表。特設サイトに書かれていない価格や規格は「当日確認」と書き、推測で埋めないでください。
※そのままコピーして使えます
当日3時間半の回り方と、出展者に聞く5つのこと
会場は13時から16時30分の3時間半です。10社を回るなら1社あたり15分前後で、移動と休憩を入れるとほぼ余裕がありません。優先度「高」の出展者から回り、出展者に聞くのはロット・賞味期限と保管温度・納品の頻度と方法・小規模向けの価格・欠品時の対応の5つに絞ります。試食の可否は公表されていないので、その場で商品の味を確かめられる前提では動かないでください。
あなたは宿泊施設の購買担当です。以下の材料から、商談会の出展者ブースで使う質問シートを作ってください。
【材料】
・自社の業種と規模(例: 客室8室の民宿、1日の朝食数20食):
・その出展者の商品名と、使いたい用途:
・希望する納品頻度と1回の量(分かる範囲):
・自社の保管設備(冷蔵・冷凍の有無と容量):
出力: ①最小ロットと単価 ②賞味期限と保管温度 ③納品の頻度・方法・送料負担 ④小規模事業者向けの取引条件(サンプル提供、試験納品の可否) ⑤欠品・天候不良時の対応、の5項目について、それぞれ出展者にそのまま口頭で聞ける1文の質問。自社の条件を先に伝える言い回しも添えてください。推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
聞いた内容は、その場でスマホにメモします。名刺の裏に書くより、後で表にできる形式で残しておくと翌週の作業が楽になります。
あなたは商談の記録を整理するアシスタントです。以下の材料を、商談メモの定型に整えてください。
【材料】
・出展者名と担当者名:
・商品名:
・聞き取った条件(ロット/単価/賞味期限/納品/欠品対応):
・担当者の反応(前向き・条件次第・難しそう):
・次に自社からする連絡(サンプル依頼/見積依頼/見送り)とその期限:
出力: 上記を1社1枚の表にし、最後に「次の行動」を1行で書く。聞き取れていない項目は「未確認」と書き、推測で埋めないでください。
※そのままコピーして使えます
商談後1週間で決めること|試験納品と原価の試算
商談会の成果は、翌週に連絡を入れるかどうかで決まります。商談メモの「次の行動」が「サンプル依頼」になっている出展者には、商談会の翌週中に試験納品の依頼を送り、届いた品で原価と売価を試算してから定期の取引に進みます。財団は出展者に商談会後のアンケートと成果調査への協力を出展条件にしているので、出展者側にとっても商談会後に取引が動くかどうかが問われる仕組みです。
あなたは小さな宿の主人です。以下の材料から、商談会で名刺交換した出展者に送る試験納品の依頼メールを300字以内で作ってください。
【材料】
・出展者名と担当者名、商談会で話した内容の要点:
・依頼したい商品と数量(試験用の少量):
・希望する納品日と時間帯、届け先:
・自社での使い方(例: 朝食の一品として1週間提供して反応を見る):
・支払い方法の希望:
条件: 商談会の名称「わかやま産品商談会in和歌山 2026」と当日の日付を冒頭で触れる。数量や条件は材料にあるものだけを書き、値引きは求めない。推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
あなたは飲食店の原価計算を手伝うアドバイザーです。以下の材料から、県産品に置き換えた場合の原価と売価を試算してください。
【材料】
・置き換える品目と、現在の仕入れ単価・1食あたり使用量:
・出展者から聞いた単価・最小ロット・送料:
・1か月の提供食数:
・現在の売価と、値上げできる幅(あれば):
出力: ①現在と置き換え後の1食あたり原価 ②月あたりの仕入れ額の差 ③ロットを使い切るまでの日数と、賞味期限に収まるか ④売価を据え置く場合と上げる場合の粗利の比較。材料にない数字を作らず、推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
売店で扱う場合は、棚のどこに置き、どう説明するかまで決めて初めて仕入れが成立します。並べ方と説明札の作り方は旅館の売店の売上を上げる方法|7ステップと商品選び・レイアウト術【2026年9月】にまとめています。
南紀の生産者・加工業者へ|2026年の出展は締切済み、来年に向けて今やること
ここまでは「買う側」の話でした。県内で梅やみかん、水産加工品を作っている方は「出展したい」と思われるかもしれませんが、2026年の出展者募集は4月22日に受付を終えています。出展できない年でも、バイヤーとして来場登録して95社のブースと来場企業の動きを自分の目で見ることは可能で、来年の出展準備としてはこれが最も安い視察です。財団の事業紹介ページによれば出展費用は5,000円(税込)、2025年の募集は6月23日締切、2026年は4月22日受付終了と、募集時期は年によって動いています。2027年の募集時期は公表されていないので、財団の商談会・展示会のお知らせを春先から確認してください。

あなたは食品製造業の販路開拓を手伝うアドバイザーです。以下の材料から、商談会をバイヤーとして視察するときの観察メモの項目を作ってください。
【材料】
・自社の商品と、来年出展するなら出したい商品:
・自社と同じカテゴリの出展者(特設サイトから3社):
・自社が売りたい相手(百貨店/スーパー/宿/飲食店/通販):
出力: ①同カテゴリ出展者のブースで見るべき点(陳列・資料・価格の見せ方)を5つ ②来場バイヤーがどのブースに長く滞在しているかを記録する方法 ③帰ってから来年の出展要項が出る前に準備しておく資料の一覧。推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
県外への販路が目的なら、和歌山県が県内事業者を募る海外フェアも並行して見ておく価値があります。台湾での取り組みは和歌山フェアが台湾・漢神百貨で開幕|20社60商品・南紀から9社【2026年9月】で扱いました。自治体への納入という別の販路では、上富田町が給食納入業者を募集|11月30日締切、町内生産者から優先【2026年9月】のように町内生産者を優先する登録制度もあります。
展示即売会ではない|取り違えやすい4つの点
ここからは、取り違えやすい点です。4つの誤解に共通するのは、この商談会を「買い物の場」「大阪の商談会と同じもの」「大手向け」「申込を逃したら終わり」のどれかに当てはめてしまうことで、いずれも公表されている要項を読めば避けられます。
誤解1: 当日、商品を買って帰れる
❌ よくある間違い: 「産品」の商談会だから、気に入った梅干しや醤油をその場で仕入れて持ち帰れると考える。
⭕ 正しい理解: 2025年の出展者募集案内に「展示即売会ではありません」と明記されています。当日は商品の説明を聞き、名刺を交換し、条件を確認する場です。実際の取引はその後の見積・試験納品を経て始まります。
なぜ重要か: 買い物のつもりで行くと、条件の確認をせずに帰ることになるからです。当日に持ち帰るのは商品ではなく「ロット・賞味期限・納品・価格・欠品対応の5つを聞き終えた商談メモ」だと決めておいてください。
誤解2: 2月の大阪の商談会と同じものが11月にもある
❌ よくある間違い: 「わかやま産品商談会」は年1回で、大阪でやったものが和歌山に巡回してくると考える。
⭕ 正しい理解: 和歌山県の「わかやま産品商談会in大阪 2026」を開催します!(和歌山県食品流通課)によれば、大阪の商談会は2026年2月3日に大阪マーチャンダイズ・マートで開かれ、出展は70社(予定)でした。11月の和歌山開催は財団と県の主催で、出展95社、会場もアバローム紀の国と別の催しです。
なぜ重要か: 2月に大阪へ行けなかった事業者が「今年はもう終わった」と思い込むと、地元で開かれる11月の機会を逃すからです。南紀の宿や飲食店にとって行きやすいのは11月19日の和歌山開催で、2027年2月の大阪開催については9月29日時点で公表されていません。
誤解3: 百貨店やスーパー向けで、客室8室の宿は場違い
❌ よくある間違い: 来場企業の例に百貨店・商社・通販が並んでいるので、小さな宿や個人の飲食店が行っても相手にされないと考える。
⭕ 正しい理解: 募集対象の業種に「外食関連」「宿泊施設」が明記され、来場企業の例にも「ホテル購買部」が入っています。出展者の多くは県内の中小企業・小規模事業者で、農園や個人の工房もあります。
なぜ重要か: 小さな宿にとって、小ロットで直接取引できる作り手と会えるのは、大手の卸には代えられない価値だからです。出展者側の条件が「県内の中小企業・小規模事業者」である以上、同じ規模の宿や飲食店は場違いではなく、想定されている相手です。
誤解4: 11月18日17時を過ぎたら入れない
❌ よくある間違い: 申込締切を過ぎたら当日会場に行っても入れないと考え、予定が固まらないうちは申込を見送る。
⭕ 正しい理解: 財団の募集ページには「期限後は名刺2枚持参で当日会場へ」と書かれています。締切後でも、名刺を2枚持っていけば当日受付が可能です。
なぜ重要か: 受付方法を知らないと、予定が空いたのに行かない、という損をするからです。ただし、当日受付の可否や運用が変わる可能性はあるので、原則は11月18日17時までに申込を済ませ、名刺2枚は保険として持っていく構えにしてください。
ここまでの準備は、すべて自社の手と無料の道具で完結します。それでも「メニュー表と仕入れ先を整理する時間が取れない」「95社のどこを見ればいいか一緒に考えてほしい」という事業者がいるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組んでいます。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは今のメニュー表と売店の商品一覧だけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。
11月19日に成果が残る事業者・手ぶらで帰る事業者のチェックリスト
現在地の確認に使ってください。メニュー表と特設サイトを開きながら、当てはまるものにチェックを入れます。
- □ 「展示即売会ではなく、取引の入口を作る場」と正確に言える
- □ 11月18日17時までに、Googleフォームかメールで来場申込を済ませた
- □ 名刺(屋号・氏名・電話・住所入り)を同行者の分も含めて用意した
- □ 特設サイトの95商品を「メニュー・売店・宴会」の3用途に仕分けした
- □ 当日会う候補を優先度付きで10社前後に絞り、比較表にした
- □ ロット・賞味期限と保管温度・納品・価格・欠品対応の5つの質問を用意した
- □ 商談メモの型を決め、1社ごとに「次の行動」を書く欄を作った
- □ 商談会の翌週に試験納品を依頼する日を、あらかじめ予定に入れた

特に見落とされやすいのが最後の1つで、商談会の翌週の連絡日を先に予定へ入れておかないと、名刺の束は繁忙期の引き出しに沈みます。11月下旬は南紀の宿にとって紅葉と年末年始の準備が重なる時期です。翌週の午前中に1時間、「試験納品の依頼を送る」だけの予定を今のうちに押さえてください。
よくある質問
答えはすべて、2026年9月29日時点で財団と特設サイトに公表が確認できた範囲に限っています。事前予約商談の有無や試食など未公表の点は「分からない」と答えています。
Q. わかやま産品商談会2026はいつ、どこで開かれますか?
2026年11月19日(木)13時から16時30分まで、和歌山市のホテル アバローム紀の国 鳳凰の間(2階)で開かれます。主催は公益財団法人わかやま産業振興財団と和歌山県、共催は日本政策金融公庫の和歌山支店・田辺支店です。
Q. 宿や飲食店でも参加できますか? 費用はかかりますか?
来場(バイヤー)の募集対象は県内外の購買企業で、主な業種として小売業・卸売業・メーカー・外食関連・宿泊施設が明記されており、参加費は無料です。申込項目は「会社名・屋号」となっており、屋号で営む民宿や食堂の申込も想定された書式です。法人でない場合に迷うときは、財団の企業支援班(073-432-3235)に確認してください。
Q. 申込はどうやって、いつまでにすればいいですか?
財団が推奨するGoogleフォーム、または件名を「産品商談会2026」にしたメールで、2026年11月18日(水)17時までに申し込みます。メールの場合は会社名・屋号(ふりがな)、所属・役職、氏名、同行来場者氏名、電話番号、郵便番号、住所、主な業種の9項目を書きます。期限後は名刺2枚を持参して当日会場で受け付ける旨が募集ページに書かれています。
Q. 出展者はどんな会社で、何が出ますか?
リアル出展は95社で、特設サイトの出展企業・商品一覧に企業名・商品名・カテゴリが掲載されています。梅、みかん・柑橘、山椒、醤油、まぐろやかまぼこなどの水産加工品、和牛のローストビーフ、柿の葉すし、菓子、飲料、酒類、石鹸やたわしなどの日用品まで幅があります。会場で初めて見るのではなく、事前に一覧を読んで候補を絞ってください。
Q. その場で商品を買えますか? 試食はできますか?
出展者募集の案内に「展示即売会ではありません」と明記されており、当日は取引の入口を作る場です。試食の可否は9月29日時点で公表されていません。味を確かめたい商品は、商談後に少量の試験納品を依頼するのが確実です。
Q. 自社で作った梅干しやみかんを出展したいのですが、まだ間に合いますか?
2026年の出展者募集は4月22日に受付を終えています。出展費用は5,000円(税込)で、県内の中小企業・小規模事業者が自社で生産または加工した食品等を出品する形です。今年はバイヤーとして来場登録し、同じカテゴリの出展者のブースと来場企業の動きを見ておくことをおすすめします。2027年の募集時期は公表されていません。
Q. 過去はどのくらいの規模でしたか?
特設サイトの過去の開催実績によれば、2025年11月20日の第22回は出展79社(初出展19社)、来場138社・267名でした。2024年の第21回は出展84社・来場137社260名、2023年の第20回は出展85社・来場146社250名です。財団の2025年開催レポートでは、関西を中心に全国から約260名のバイヤーが来場したとしています。
Q. 商談会で会った出展者と、そのあとどう取引を始めればいいですか?
商談会の翌週中に試験納品を依頼し、届いた品で原価と売価を試算してから、定期の納品条件を決めるのが手順です。ロットや賞味期限が自社の使用量と合わない場合は、その時点で見送って構いません。検品や欠品時の代替まで含めた仕入れ先の決め方は小さな宿の食材仕入れ先の選び方|検品・原価・欠品対応【2026年版】を参照してください。仕込みの手が足りない場合の外注の考え方は飲食店の仕込み外注が事業化|人手不足の宿・飲食が今週やる5ステップ【2026年9月】にまとめています。
まとめ:11月18日17時までの持ち場
- 今日やること: Googleフォームかメールで来場申込を出し、名刺の有無を確認する
- 今週中にやること: 特設サイトの95商品を3用途に仕分け、会う候補を10社前後に絞って比較表と質問シートを作る
- 11月19日とその翌週にやること: 優先度の高い順に回って商談メモを残し、翌週中に試験納品を依頼する
会場に並ぶ95社は、南紀の宿や飲食店が「つて」なしでは会えなかった作り手です。動かせるのは、11月18日17時までに申込と候補の絞り込みを終え、当日を「買い物」ではなく「条件の確認」に使うかどうかだけです。
参考・出典
本文の日付・数値はすべて下記の資料で確認したもので、事前予約商談の有無・当日のタイムテーブル・試食の可否は2026年9月29日時点で公表を確認できていません。
- 公益財団法人わかやま産業振興財団「『わかやま産品商談会in和歌山 2026』来場者募集のご案内」(2026年8月28日。日時・会場・主催・共催・後援、募集対象業種、リアル出展95社、参加費無料、申込方法と9項目、締切11月18日17時、期限後は名刺2枚で当日受付、問い合わせ先) 「わかやま産品商談会in和歌山 2026」来場者募集のご案内|わかやま産業振興財団 (参照日: 2026-09-29)
- 公益財団法人わかやま産業振興財団「わかやま産品商談会in和歌山」事業紹介ページ(目的、来場購買企業の例、出展資格、出展費用5,000円(税込)、2026年の出展者募集は4月22日受付終了) わかやま産品商談会in和歌山|わかやま産業振興財団 (参照日: 2026-09-29)
- 公益財団法人わかやま産業振興財団「『わかやま産品商談会in和歌山 2025』出展者募集のご案内」(出展枠70社程度、出展料5,000円(税込)、来場予定購買企業200名程度、「展示即売会ではありません」、申込締切2025年6月23日) 「わかやま産品商談会in和歌山 2025」出展者募集のご案内|わかやま産業振興財団 (参照日: 2026-09-29)
- 公益財団法人わかやま産業振興財団「わかやま産品商談会in和歌山2025 開催レポート」(2025年11月20日開催、出展79社、バイヤー約260名、県内最大規模・22回目) わかやま産品商談会in和歌山2025 開催レポート|わかやま産業振興財団 (参照日: 2026-09-29)
- わかやま産品商談会in和歌山 特設サイト「過去の開催実績」(第20回〜第22回の開催日・出展社数・来場社数と人数) 過去の開催実績|わかやま産品商談会in和歌山 (参照日: 2026-09-29)
- わかやま産品商談会in和歌山 特設サイト「出展企業・商品一覧」(95件・5ページ、企業名・商品名・カテゴリ) 出展企業・商品一覧|わかやま産品商談会in和歌山 / 特設サイトトップ: わかやま産品商談会in和歌山 (参照日: 2026-09-29)
- 和歌山県食品流通課「『わかやま産品商談会in大阪 2026』を開催します!」(2026年2月3日、大阪マーチャンダイズ・マート、出展70社(予定)、主催・共催) 「わかやま産品商談会in大阪 2026」を開催します!|和歌山県 (参照日: 2026-09-29)
- J-Net21(中小企業基盤整備機構)「11月22日開催の『わかやま産品商談会』の購買企業・来場者を募集:わかやま産業振興財団」(2023年9月12日。20年目の開催、当日受付は名刺2枚持参) 11月22日開催の「わかやま産品商談会」の購買企業・来場者を募集|J-Net21 (参照日: 2026-09-29)
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※本記事は2026年9月29日時点で公表が確認できた情報に基づいています。事前予約商談の有無、当日の受付時刻、試食の可否など、確認できていない事項は記載していません。最新の情報は必ず財団の募集ページと特設サイトでご確認ください。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。