
結論: 和歌山県の最低賃金は、2026年10月3日(土)から時間額1,101円になります。改定前は1,045円なので、引上げ額は56円です。発効日が確定した以上、9月に残っている実務は3つに絞られます。①賃金——10月3日時点で時間額が1,101円を下回る人をゼロにする、②シフト——扶養の範囲内で働く人の年内の労働時間を組み直す、③価格——上がった人件費をいつ・どの商品に反映するかを決める。このうち②と③は10月に入ってからでは間に合いません。時給の書き換えだけで終わらせないでください。
この記事の要点 対象読者: 和歌山県内(特に田辺・白浜・新宮・みなべ・串本・那智勝浦・御坊)で人を雇っている中小事業者・法人経営者と、宿泊・観光・飲食・小売・農水産の現場責任者 読了後にできること: 9月中に終えるべき6つの作業を自社の予定表に落とし込み、賃金台帳・シフト表・価格表の3点を10月3日までに整えられる状態になる
「時給は上げます。それはもう決めています。——ただ、それだけでいいんですよね?」
最低賃金の改定が話題になるたび、経営者の関心は「いくら上がるか」と「いつからか」に集まります。けれど実務でつまずくのは、たいていその先です。時給を1,101円に直した。求人票も直した。それなのに11月の給与計算で割増賃金の単価が旧額のままだったことに気づく。12月になって「扶養を超えそうなので今月はもう入れません」とパートの方から言われ、年末の一番忙しい時期にシフトが埋まらない。年明けに決算の見込みを出したら、人件費だけが前年より数十万円増えていて利益が消えている。
原因は、賃金の改定を「給与計算の作業」として処理してしまうことにあります。時給が上がるということは、割増賃金の単価が上がり、同じ年収に達する労働時間が短くなり、原価が上がるということです。影響は給与明細だけでなく、シフト表と価格表にも同時に及びます。だから9月中に3つを並行して見直す必要があります。
この記事では、和歌山労働局が公表している和歌山県の最低賃金の額と発効日と厚生労働省の報道発表で確認できた事実だけを使い、9月中に終える6つの手順、そのままコピペで使える8本のAIプロンプト、そして10月3日を迎えてよい状態かを測る8項目のチェックリストを整理します。手元に直近1か月分の賃金台帳とシフト表を用意しながら、読み進めてください。
目次
まず結論:和歌山の最低賃金改定で9月中に終える6手順(即効テンプレ)
最初に全体像です。発効日の2026年10月3日から逆算すると、実質的に動けるのは9月の残り数週間だけです。上から順に進めてください。
| 手順 | やること | 今日できる最初の一歩 |
|---|---|---|
| 1. 洗い出し | 10月3日時点で時間額1,101円を下回る人を特定する | 賃金台帳から時間額の低い順に5人書き出す |
| 2. 時給テーブル | 役職・経験年数ごとの時給の並びを組み直す | 現在の時給を高い順に並べて重なりを見る |
| 3. 人件費の試算 | 年間でいくら増えるかを1枚にまとめる | 対象者の月間労働時間を合計する |
| 4. シフト再設計 | 扶養内で働く人の10〜12月の時間を組み直す | 扶養内希望の人が何人いるか数える |
| 5. 価格転嫁 | 上げ幅と反映時期を決め、交渉材料をそろえる | 増加額を月商で割って必要な値上げ率を出す |
| 6. 助成金の判断 | 業務改善助成金を使うかを10月2日までに決める | 設備投資の候補を1つ書き出す |

ポイントは順番です。多くの事業所は手順1だけで終わらせてしまいますが、手順3で年間の増加額が見えないと、手順5の値上げ幅も手順6の投資判断も決められません。数字を出す前に価格の話を始めると、「なんとなく50円上げる」という根拠のない値付けになり、お客様にも説明できなくなります。
所要時間の目安は、手順1〜3が合計2〜3時間、手順4が従業員との面談を含めて1週間、手順5〜6が2〜3時間です。手順4だけは相手のある話なので、今週のうちに声をかけ始めてください。手順1〜3と手順5は、この記事のプロンプトを使えば無料のAIとスマホだけで進められます。
「うちの宿の場合はどうすればいい?」——そんな段階のご相談こそ歓迎です。
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何が起きたか|和歌山県最低賃金1,101円・2026年10月3日発効の事実と日付
まず、確認できている事実だけを日付とともに並べます。
- 2026年7月28日: 中央最低賃金審議会が令和8年度の地域別最低賃金額改定の目安を答申。引上げ額の目安はAランク54円、Bランク56円、Cランク56円で、目安どおりに改定された場合の全国加重平均は1,176円(上昇額55円・上昇率4.9%)と示されました(令和8年度地域別最低賃金額改定の目安について|厚生労働省)
- 2026年9月3日: 厚生労働省が「全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました」と発表。47都道府県すべてで54円〜65円の引上げとなり、改定額の全国加重平均は1,177円(前年度1,121円)となりました(全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました|厚生労働省)
- 和歌山県: 現在の1,045円(令和7年11月1日発効)から1,101円へ改定され、発効日は令和8年(2026年)10月3日と案内されています(和歌山県の最低賃金|和歌山労働局)
引上げ額は56円、引上げ率は約5.4%です。この56円は、中央最低賃金審議会が示した目安(B・Cランク56円)と同じ幅です。
対象になるのは、和歌山県内の事業場で働くすべての労働者です。正社員だけでなく、臨時・パート・アルバイト・派遣で働く人も含まれます。派遣社員については、派遣先の事業場が所在する都道府県の最低賃金が適用されるため、県外の会社から和歌山県内の現場へ派遣されている人も和歌山県最低賃金の対象になります。
なお和歌山県には、地域別最低賃金とは別に特定(産業別)最低賃金もあります。鉄鋼業は時間額1,170円(令和7年12月30日発効)で、百貨店・総合スーパーは令和7年度に改定が決定されず、同年11月1日以降は地域別最低賃金が適用されています。宿泊・飲食・小売・農水産の多くの事業者は地域別最低賃金の1,101円だけを見れば足りますが、鉄鋼業に該当する事業場は高いほうの額が適用される点に注意してください。
時間額の計算に入れてよい賃金・いけない賃金
最低賃金を満たしているかどうかは、支払われる賃金のすべてを足して判定するわけではありません。厚生労働省の最低賃金の対象となる賃金によれば、対象になるのは「毎月支払われる基本的な賃金」で、次の賃金は除外されます。
- 臨時に支払われる賃金(結婚手当など)
- 1か月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など)
- 所定労働時間を超える労働に対する賃金(時間外割増賃金など)
- 所定労働日以外の労働に対する賃金(休日割増賃金など)
- 深夜割増賃金のうち、通常の労働時間の賃金の計算額を超える部分
- 精皆勤手当・通勤手当・家族手当

つまり、時給1,060円に通勤手当を足して「1,101円を超えている」と考えるのは誤りです。時間額が最低賃金額を下回っている場合は最低賃金法違反となり、50万円以下の罰金が定められています(対象となる賃金は?|最低賃金制度・厚生労働省)。
月給制の人を時間額に換算する手順や、締め日をまたぐ月の処理については、和歌山の最低賃金1,101円|いつからと事業者の実務7ステップ【2026年9月】で計算方法まで詳しく整理しています。本記事は、その先にある「シフト」と「価格」の見直しに軸足を置きます。
現時点で公表されているのはここまでです。 令和9年度以降の引上げ額や、和歌山県の特定(産業別)最低賃金が今後どう改定されるかは公表されていないため、この記事では扱いません。
和歌山の事業者にどう効くか|誰に・どこから・いくら効くか
56円という数字は、1時間あたりで見ると小さく見えます。年単位・事業所単位に引き直すと印象が変わります。
| 対象 | 月あたりの増加額(概算) | 年あたりの増加額(概算) |
|---|---|---|
| フルタイム1人(月160時間) | 約8,960円 | 約107,520円 |
| パート1人(週20時間・月約87時間) | 約4,853円 | 約58,000円 |
| 従業員5人(平均月100時間) | 約28,000円 | 約336,000円 |

これはあくまで基本給部分だけの概算です。実際にはこれに加えて、社会保険料の事業主負担分、時間外・休日・深夜の割増賃金の単価上昇分、賞与を基本給に連動させている場合はその増加分が乗ってきます。上の表の金額は「最低ライン」だと考えてください。
効き方は業種によって違います。南紀の現場に引き直すと、次のように整理できます。
| 業種 | いちばん効く場所 | 9月中に確認する項目 |
|---|---|---|
| 宿泊業(旅館・民宿・ペンション) | 清掃・配膳・フロントの時間給スタッフ | 繁忙期の時間外単価、通い清掃スタッフの時間額 |
| 飲食業 | ホール・洗い場のアルバイト、深夜帯 | 深夜割増の再計算、まかない控除の扱い |
| 小売・スーパー | レジ・品出しの短時間パート | 扶養内希望者の年内労働時間、早朝手当の位置づけ |
| 農水産・加工 | 収穫期・水揚げ期の季節雇用 | 出来高払いの時間額換算、繁忙期の応援人員の時給 |
特に注意が必要なのが、和歌山県の発効日が10月3日という月初でも月末でもない日である点です。月末締めの事業所では、10月分の給与のうち10月1日・2日は1,045円以上、10月3日以降は1,101円以上という二段階の計算になります。給与ソフトの単価を10月1日付で一括変更すると、逆に払いすぎになるだけなので実務上の問題は起きにくいのですが、10月3日以降の分だけを新額にする設定をしている場合は、日割りの区切りが正しいかを必ず確認してください。
9月中に終える6手順(完全版)
ここからが本体です。各手順のプロンプトは、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けて使います。初めての方も、始め方は次の3行だけです。
- スマホのアプリストアで「ChatGPT」の公式アプリを入れる(無料版で十分です)
- メールアドレスで登録する(3分ほどで終わります)
- この記事の文例をコピーして貼り付け、( )の中を自社の数字に書き換えて送信する
なお、賃金台帳をそのまま貼り付けるのは避けてください。氏名は「Aさん」「Bさん」に置き換え、時給と月間労働時間だけを渡せば、以下のプロンプトはすべて動きます。
手順1: 10月3日に1,101円を下回る人を洗い出す
最初の作業は、対象者の特定です。「うちは全員1,100円以上だから関係ない」と思っている事業所ほど、見落としが出ます。よくあるのは、①試用期間中だけ時給を下げている人、②何年も時給を見直していない古参のパートの方、③出来高や日給で払っていて時間額に直したことがない人の3つです。
あなたは中小企業の給与実務に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、2026年10月3日に和歌山県最低賃金(時間額1,101円)を下回る人を特定し、引上げ後の時給案を出してください。
【材料】
・従業員の一覧(氏名は伏せ、時間額と月間労働時間のみ):
例)Aさん 1,045円/月160時間、Bさん 1,080円/月87時間、Cさん 日給8,500円/所定8時間
・日給・月給の人の所定労働時間: (例: 1日8時間、月平均170時間)
・毎月固定で払っている手当: (例: 職務手当5,000円)
・毎月払っているが最低賃金の計算に入らない手当: (例: 通勤手当、皆勤手当、家族手当)
出力: ①1,101円を下回る人の一覧と不足額 ②時給案(10円単位) ③日給・月給の人の時間額換算の計算過程。通勤手当・精皆勤手当・家族手当・残業代・賞与は時間額の計算に含めないでください。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点は、出てきた結果を鵜呑みにしないことです。AIは渡した数字でしか計算できません。所定労働時間の設定が就業規則と違っていれば、答えも当然ずれます。出力された計算過程を1人分だけ電卓で検算してから、残りを信用してください。
手順2: 時給テーブルを組み直し、社内の説明文を用意する
下回る人だけを1,101円に引き上げると、多くの事業所で「逆転」が起きます。5年勤めた人と先月入った人の時給が同じになる、副店長と新人アルバイトの差が10円しかない、といった状態です。これを放置すると、金額の問題ではなく納得の問題として不満が残ります。
そこで、下から順に押し上げる形で時給の並びを引き直します。全員を一律56円上げる必要はありません。予算の範囲で、少なくとも「経験や責任の差が時給に見える」状態に戻すことが目的です。
あなたは中小企業の賃金制度の設計に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、和歌山県最低賃金1,101円を前提にした時給テーブルの案を3つ出してください。
【材料】
・現在の時給と役割の一覧: (例: 新人1,045円/2年目1,070円/リーダー1,120円/副店長1,180円)
・人数: (役割ごとの人数)
・月間の総労働時間: (役割ごとの合計)
・追加で出せる人件費の上限: (例: 月3万円まで)
出力: ①案A(最低限の是正)②案B(差を保つ)③案C(差を広げる)の3案。各案について、役割ごとの新時給・月間増加額・年間増加額の表と、案ごとの狙いとリスクを2行ずつ。上限額を超える案には「上限超過」と明記してください。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
決めた内容は、必ず文章にして本人に渡してください。口頭だけで済ませると「言った・言わない」になります。次のプロンプトで説明文の下書きが作れます。
あなたは小さな事業所の経営者です。以下の材料から、従業員向けの時給改定のお知らせ文を300字以内で作ってください。
【材料】
・事業所名と業種: (例: 田辺市の飲食店)
・改定日: 2026年10月3日
・改定内容: (例: 全員の時給を◯円引き上げ、リーダー以上は◯円)
・伝えたいこと: (例: 和歌山県の最低賃金改定に合わせた改定であること、今後も年1回見直すこと)
条件: 事実だけを書く/恩着せがましくしない/質問の受付先を最後に書く。【材料】にない約束(将来の昇給の確約など)は書かないでください。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
あわせて、外に出ている金額もこの機会に直してください。ハローワークの求人票、求人サイトの掲載、店頭の求人貼り紙、自社サイトの採用ページはすべて対象です。求人票に1,045円と書いたままにしておくと、応募者に「最低賃金も知らない事業所」という印象を与えます。求人票の書き換え手順はハローワーク田辺への求人の出し方|事業所登録から公開まで7ステップ【2026年9月】にまとめています。
手順3: 年間の人件費インパクトを1枚に出す
手順2で決めた案を、年額に直します。ここで出す数字が、手順5の値上げ幅と手順6の投資判断の土台になります。
あなたは中小企業の経営数字に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、賃上げによる年間の人件費増加額を試算してください。
【材料】
・改定前後の時給と月間労働時間(役割ごと):
・時間外労働の月平均時間: (役割ごと。わかる範囲で)
・深夜労働の月平均時間: (ある場合のみ)
・賞与の有無と算定方法: (例: 基本給の1か月分×年2回/賞与なし)
・直近の年商: (例: 4,800万円)
出力: ①基本給部分の年間増加額 ②割増賃金の増加額 ③社会保険料の事業主負担の増加見込み(概算でよい。料率は仮定を明示すること)④合計額と、それが年商に占める割合。計算に使った前提と料率をすべて明示し、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
社会保険料の料率は年度や保険者によって変わるため、AIが出した概算は必ず「前提つきの目安」として扱ってください。正確な数字が必要な場合は、顧問の社会保険労務士か、和歌山労働局が案内している和歌山働き方改革推進支援センターの無料相談で確認するのが確実です。
手順4: シフトと「年収の壁」を12月分まで先に置く
ここが、9月中に手をつけないと確実に間に合わない部分です。
時給が上がると、同じ年収に達するまでの労働時間が短くなります。配偶者の健康保険の被扶養者として働いている方の目安である年収130万円で計算すると、時給1,045円なら年約1,244時間働けたところが、時給1,101円では年約1,180時間になります。差は年間で約64時間、月あたり約5.3時間です(「年収の壁」への対応|厚生労働省)。
問題は、この時間の目減りが10月〜12月の3か月に集中して現れることです。1〜9月をすでに旧時給の感覚で働いてきた人は、10月に時給が上がった瞬間、年内に働ける残り時間が想定より短くなります。何もしなければ、11月から12月にかけて「今月はもう入れません」という申し出が集中します。南紀の宿・飲食店にとっては、年末年始の予約が動き出す最も人手が要る時期です。

対策は単純で、9月のうちに本人と一緒に残り時間を計算し、12月までのシフトを先に置いてしまうことです。
あなたは小さな事業所のシフト設計に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、扶養の範囲内で働きたい従業員の10月〜12月のシフト上限時間を計算してください。
【材料】
・本人の希望する年収の上限: (例: 130万円未満)
・1月〜9月の累計支給額: (例: 92万円)
・9月までの時給: 1,045円
・10月3日以降の時給: 1,101円
・毎月の固定的な手当: (通勤手当など。金額と有無)
出力: ①10月〜12月に受け取れる金額の残り ②10月・11月・12月それぞれの上限労働時間(時間単位)③12月に繁忙期がある場合の時間の寄せ方の案2つ。通勤手当が年収に含まれるかどうかは判断が分かれるため、含める場合と含めない場合の両方を出してください。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
注意点を3つ挙げます。1つ目は、通勤手当を年収に含めるかどうかは保険者(健康保険組合や協会けんぽ)によって扱いが分かれるため、最終判断は本人から保険者に確認してもらうこと。2つ目は、事業主が「働くな」と一方的に決めるのではなく、本人の希望を聞く形で進めること。3つ目は、上限に達する人が複数いる場合、12月の人員が確実に足りなくなるので、9月のうちに追加募集か営業時間の見直しを検討することです。人手が確保できない前提での回し方は、和歌山の中小企業の人手不足対策|採用が難しい前提で回す7ステップ【2026年8月】で整理しています。
なお、いわゆる「106万円の壁」(月額賃金8.8万円以上という社会保険の加入要件)については、現在は従業員50人超の企業で週20時間以上働く場合が対象です。多くの南紀の事業所は現時点で対象外ですが、この賃金要件は撤廃が決まっています。厚生労働省は撤廃の時期について「法律の公布から3年以内で、全国の最低賃金が1,016円以上となることを見極めて判断します」と説明しており、企業規模要件も10年かけて段階的に縮小・撤廃するとしています(社会保険の加入対象の拡大について|厚生労働省)。具体的な施行日として公表されているのはここまでです。確定していない日付を前提にシフトを組む必要はありません。
手順5: 価格転嫁の交渉材料を9月中にそろえる
人件費が上がった分をどこかで回収しなければ、賃上げは利益の削り合いになります。そして9月は、価格の話を切り出すのに最も条件のよい月です。
理由は2つあります。1つ目は、中小企業庁が2021年9月から毎年9月と3月を「価格交渉促進月間」と定め、この期間に価格交渉・価格転嫁を促す広報や業界団体を通じた要請を行っていること。月間の終了後にはフォローアップ調査が行われ、状況の芳しくない発注者には事業所管大臣名での指導・助言が実施されます。つまり、9月に価格交渉を持ちかけることは国が後押ししている行為です。
2つ目は、労務費の転嫁について国の指針が存在することです。内閣官房と公正取引委員会は令和5年11月29日に労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針を策定し、令和7年12月26日に改正しています。この指針は、発注者・受注者それぞれが採るべき行動を12項目で示しており、公正取引委員会は指針に沿わない発注者に対して独占禁止法・下請法に基づき厳正に対処するとしています。
さらに、2026年1月1日から下請法が「中小受託取引適正化法(取適法)」として施行され、「協議に応じない一方的な代金決定の禁止」が新たな禁止行為として加わっています(中小受託取引適正化法(取適法)関係|公正取引委員会)。取引先に労務費の転嫁を申し入れること自体が、制度上想定された正当な行為になっているということです。
BtoBの取引先がある事業者は、次のプロンプトで交渉資料の下書きを作ってください。
あなたは中小企業の価格交渉に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、取引先に提出する価格改定のお願い文書の構成案と本文案を作ってください。
【材料】
・自社の業種と提供内容: (例: 和歌山県の水産加工。◯◯を月◯トン納品)
・取引先との現行単価と取引開始時期:
・和歌山県最低賃金の改定: 2026年10月3日に1,045円から1,101円へ(56円・約5.4%の引上げ)
・自社の年間人件費増加額: (手順3で出した金額)
・その商品・サービスの原価に占める労務費の割合: (例: 約35%)
・希望する改定率と改定時期:
出力: ①文書の構成案 ②本文案(600字以内・敬体)③想定される質問3つと回答案。根拠として和歌山県最低賃金の改定という公表事実を必ず明記し、感情的な表現は使わないでください。【材料】にない数字は作らず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
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BtoCの宿・飲食店・小売店は、交渉相手がいない代わりに、値付けの根拠をお客様に説明できる形で持っておく必要があります。
あなたは小さな店舗の値付けに詳しいアドバイザーです。以下の材料から、価格改定の案を3つ出してください。
【材料】
・業種と主力商品: (例: 白浜の民宿・1泊2食13,000円)
・年間の人件費増加額: (手順3で出した金額)
・年間の提供数: (例: 年間延べ1,800泊)
・値上げ以外にできること: (例: 平日プランの見直し、朝食のみプランの新設)
・避けたいこと: (例: 常連の日帰り客が離れること)
出力: ①案A(全商品を一律で上げる)②案B(一部商品だけ上げる)③案C(値上げせず商品構成を変える)の3案。各案について、必要な上げ幅・1件あたりの金額・回収できる割合・お客様への説明文(100字)を出してください。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
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注意点は、値上げの理由を「最低賃金が上がったから」だけにしないことです。理由としては正しいのですが、お客様にとっては自分に関係のない事情です。「スタッフを確保して、これまでどおりの清掃と接客を続けるため」というように、値上げによって守られるものを言葉にしてください。あわせて、手数料の乗らない直予約の比率を上げれば、同じ値上げ幅でも手元に残る額は変わります。その設計は南紀の宿が直予約を増やす方法|白浜・田辺・串本の実情に合わせた7ステップ【2026年8月】で解説しています。
手順6: 業務改善助成金を使うかを10月2日までに決める
賃上げと設備投資をセットで行う場合、業務改善助成金が使えます。令和8年度の交付申請の受付は2026年9月1日に始まっており、申請期限は厚生労働省の案内で「令和8年9月1日〜申請事業場の都道府県において適用される地域別最低賃金の発効日の前日又は同年11月30日のいずれか早い日」とされています(業務改善助成金|厚生労働省)。
和歌山県の発効日は10月3日なので、前日の2026年10月2日が期限です。11月30日ではありません。この差を勘違いすると、申請の機会そのものを失います。
あなたは中小企業の設備投資の検討に詳しいアドバイザーです。以下の材料から、業務改善助成金を使うかどうかの判断材料を整理してください。
【材料】
・業種と従業員数:
・事業場内でいちばん低い時給(引上げ前):
・引き上げようとしている額: (例: 56円/70円/90円)
・導入を検討している設備・システム: (例: 予約管理システム、業務用食洗機)
・その設備で削減できると見込む作業時間: (例: 1日30分×2人)
・申請期限: 2026年10月2日
出力: ①今から10月2日までに必要な作業の逆算スケジュール ②間に合わない場合に先送りできる作業と、できない作業の切り分け ③その設備投資が助成金なしでも成り立つかの検討軸3つ。助成額・助成率は制度改定で変わるため断定せず、必ず厚生労働省の最新の案内で確認するよう注記してください。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
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コース区分・助成上限額・助成率・対象経費は年度ごとに変わります。和歌山県の期限に合わせた具体的な段取りは業務改善助成金2026|9月1日開始・和歌山の申請期限と使い方【2026年9月】にまとめているので、使う可能性があるなら今日中に確認してください。間に合わないと判断した場合も、設備投資そのものをやめる必要はありません。助成金は投資の理由ではなく、投資の後押しにすぎないからです。
業種別|南紀の現場で先に手をつける順番
同じ和歌山県内でも、業種によって9月中に優先すべき手順は変わります。自社に近い行から着手してください。
| 業種 | 最優先の手順 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 旅館・民宿・ペンション | 手順4(シフト)→手順5(価格) | 通い清掃・配膳の短時間スタッフ、年末年始の応援人員 |
| 飲食店 | 手順1(洗い出し)→手順4(シフト) | 深夜割増の単価、まかない控除の後の時間額 |
| 小売・スーパー | 手順4(シフト)→手順2(時給テーブル) | 扶養内希望者が多く、11〜12月に一斉に上限へ達する |
| 農水産・加工 | 手順1(洗い出し)→手順5(価格) | 出来高払いの時間額換算、収穫期の季節雇用の契約書 |
| 建設・製造(BtoB中心) | 手順3(試算)→手順5(価格) | 9月の価格交渉促進月間を逃すと次は3月まで待つことになる |
共通しているのは、手順3の試算を飛ばさないことです。増加額が言えないまま取引先やお客様に価格の話をすると、根拠のない値上げに見えます。逆に、年間の増加額と原価に占める労務費の割合を出せていれば、話は数字の交渉になります。
同業の事業者がどう対応しているかを知りたい場合は、地域の商工団体が最も早い情報源です。田辺エリアであれば、田辺商工会議所の入会と会費|年会費9,000円からの内訳と手続き7ステップ【2026年9月】で入会の流れと使える相談窓口を整理しています。
「うちの宿の場合はどうすればいい?」——そんな段階のご相談こそ歓迎です。
最大60分の無料ヒアリングで、貴施設の集客の現在地と次の一手を一緒に整理します。
※契約を前提とした営業は一切いたしません。30分の情報交換のみでも歓迎です。
【要注意】最低賃金の対応でつまずく4つの誤解
手順どおりに進めても、次の4つのどれかに当てはまると10月以降に問題が出ます。順に確認してください。
誤解1: 手当を足せば1,101円を超えているから対応不要
❌ よくある間違い: 時給1,060円だが通勤手当と皆勤手当を足せば1,101円を超えるので、うちは対応しなくてよいと考える。
⭕ 正しいアプローチ: 精皆勤手当・通勤手当・家族手当は最低賃金の計算から除外する。時間外・休日・深夜の割増賃金、賞与も除外したうえで、時間額が1,101円以上かを判定する。
なぜ重要か: 除外される賃金は厚生労働省が明示しており、解釈の余地がないからです。「合計すれば足りている」という理解のまま10月3日を迎えると、最低賃金法違反(50万円以下の罰金)の状態になります。判定に迷う手当が1つでもあるなら、労働局か社会保険労務士に確認してください。
誤解2: 時給を直せば給与計算の対応は終わり
❌ よくある間違い: 給与ソフトの時給欄を1,101円に書き換えて、対応完了とする。
⭕ 正しいアプローチ: 時給の変更に連動する項目をすべて洗い出す。具体的には、時間外・休日・深夜の割増賃金の単価、月給者の時間額換算の基礎、有給休暇取得日の賃金、雇用契約書の記載金額、賃金台帳の様式、そして求人票の掲載金額です。
なぜ重要か: 割増賃金の単価が旧額のまま残る不備は、後から数か月分をさかのぼって精算することになるからです。時給を直した日に、割増単価の設定画面も必ず開いてください。
誤解3: 扶養内のスタッフのシフトは本人任せでよい
❌ よくある間違い: 「調整は本人がするもの」と考え、10月以降のシフトを例年どおりに組んでしまう。
⭕ 正しいアプローチ: 9月中に本人と一緒に1〜9月の累計額を確認し、10〜12月の上限時間を計算して、シフトを先に確定させる。上限に達する人が複数いるなら、追加募集か営業時間の見直しを同じ9月中に決める。
なぜ重要か: 時給が上がった年は、本人の体感と実際の年収がずれるからです。「去年と同じくらいしか働いていない」つもりでも、時給が5.4%上がっていれば年収は超えます。気づくのはたいてい11月で、そこから代わりの人を探しても、年末の南紀では間に合いません。
誤解4: 価格転嫁は取引先に嫌がられるから言い出せない
❌ よくある間違い: 「値上げを申し入れたら取引を切られる」と考え、人件費の増加を自社の利益で吸収し続ける。
⭕ 正しいアプローチ: 9月の価格交渉促進月間に、公表事実(和歌山県最低賃金の56円引上げ)と自社の増加額を根拠にした文書で申し入れる。労務費転嫁指針は、発注者・受注者が採るべき行動を12項目で示しており、2026年1月施行の取適法では協議に応じない一方的な代金決定が禁止行為に加わっています。
なぜ重要か: 転嫁できない期間が長引くほど、賃上げの原資が細り、次の年の引上げに耐えられなくなるからです。最低賃金は毎年改定されます。今年吸収してしまうと、来年は同じ場所からさらに削ることになります。
ここまでの内容は、無料の道具と公的な相談窓口だけで完結できます。それでも「計算する時間が取れない」「シフトも価格表も作り直す手が足りない」という事業者があるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組んでいます(宮古島・伊豆へも現地訪問で対応)。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは直近の賃金台帳とシフト表だけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。なお、賃金や社会保険の個別判断は社会保険労務士など有資格の専門家の領域です。当社はその手前の「数字を整理して、何を相談すべきかを決める」ところをお手伝いします。
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※契約を前提とした営業は一切いたしません。30分の情報交換のみでも歓迎です。
10月3日を迎える前に確認する8項目(チェックリスト)
現在地の確認に使ってください。賃金台帳とシフト表を見ながら、当てはまるものにチェックを入れます。
- □ 10月3日時点で時間額が1,101円を下回る人が1人もいないことを、賃金台帳で確認した
- □ 時間額の計算から通勤手当・精皆勤手当・家族手当・割増賃金・賞与を除外して判定した
- □ 時間外・休日・深夜の割増賃金の単価を、新しい時給で計算し直した
- □ 雇用契約書・賃金台帳・就業規則の賃金条項の金額を書き換えた(または書き換える日を決めた)
- □ ハローワークの求人票と求人サイト・店頭掲示の時給表示を更新した
- □ 年間の人件費増加額(社会保険料と割増分を含む概算)を1枚の紙にした
- □ 扶養の範囲内で働く人の10〜12月の上限時間を本人と確認し、シフトを確定させた
- □ 価格の改定幅と反映時期を決めた(据え置く場合も「据え置く」と決めた)

特に見落とされやすいのが、7番目と8番目です。上の5つは給与担当者の作業ですが、下の3つは経営者にしか決められません。チェックが3つ未満でも、9月中に上から順に埋めれば間に合います。
全国平均1,177円との差は76円|和歌山で「今年が重い」理由
「和歌山は全国でも賃金水準が低いほうだから、うちにはあまり関係ない」と感じるかもしれません。数字はむしろ逆を示しています。
厚生労働省の2026年9月3日の発表によると、令和8年度の改定額の全国加重平均は1,177円(前年度1,121円)で、47都道府県すべてで54円〜65円の引上げとなりました。和歌山県の1,101円との差は76円です。全国平均との差が残っているということは、県内の事業者から見れば「まだ引上げ余地があると見られている」ということでもあります。実際、和歌山県の引上げ額56円は中央最低賃金審議会の目安(B・Cランク56円)と同じ幅で、目安を下回る改定ではありませんでした。
もう1つ、和歌山県特有の事情があります。改定前の額が1,045円だった点です。業務改善助成金では、引上げ前の事業場内最低賃金の水準によって助成率や特例事業者の扱いが変わる設計になっており、1,050円が1つの区切りとして使われています。つまり和歌山県の事業者の多くは、この改定を経ることで、来年以降は制度上の「低い側の区分」から外れる可能性があるということです。制度の細かい要件は年度ごとに変わるため断定はできませんが、支援制度を使うなら今年度が有利な条件で申請できる最後の年になり得ます。
引上げ率で見ると、1,045円から1,101円への改定は約5.4%です。仮に売上が前年並みで、人件費だけが5.4%増えるなら、その分は必ずどこかから出ています。出どころは、値上げ・作業時間の削減・利益の3つしかありません。3つ目を選び続けられる事業者はいません。だからこそ、9月のうちに1つ目と2つ目に手をつける必要があります。
隣接県と比べたときの県境の商圏についても、頭に入れておく価値があります。新宮市のように三重県との県境をまたいで人が動く地域では、県ごとに最低賃金額と発効日が異なるため、同じ商圏内で時給の水準差が生じます。求人を出す側から見れば、県境の反対側の時給も応募者の比較対象になるということです。
よくある質問
Q. 和歌山県の最低賃金1,101円はいつから適用されますか?
2026年10月3日(土)からです。和歌山労働局の案内では、改定前の1,045円(令和7年11月1日発効)から56円引き上げて1,101円とされています。10月1日でも11月1日でもない点に注意してください。月末締めの事業所では、10月分の給与が10月2日までと10月3日以降で単価の分かれる月になります。
Q. パート・アルバイトや派遣社員も対象になりますか?
対象です。和歌山労働局は「和歌山県内の事業場で働くすべての労働者(臨時、パート、アルバイト、派遣も含む。)」に適用されると案内しています。派遣社員については派遣先の事業場が所在する都道府県の最低賃金が適用されるため、県外の派遣元から和歌山県内の現場に来ている人も和歌山県最低賃金の対象になります。
Q. 通勤手当を含めれば1,101円を超えます。それでは足りませんか?
足りません。厚生労働省は、精皆勤手当・通勤手当・家族手当のほか、賞与、時間外・休日・深夜の割増賃金、臨時に支払われる賃金を最低賃金の計算から除外すると定めています。除外後の時間額が1,101円以上である必要があります。下回った場合は最低賃金法違反となり、50万円以下の罰金が定められています。
Q. 扶養内で働くパートの人には、10月から何を伝えればいいですか?
1〜9月の累計支給額を一緒に確認し、10〜12月に働ける残り時間を計算して伝えてください。時給1,045円なら年約1,244時間だったところが、1,101円では年約1,180時間(年収130万円で計算した場合)と、年間で約64時間短くなります。通勤手当を年収に含めるかどうかは保険者によって扱いが分かれるため、最終的な確認は本人から保険者にしてもらうのが確実です。
Q. 値上げをせずに人件費の増加を吸収する方法はありますか?
作業時間そのものを減らす方法があります。予約受付・在庫確認・シフト作成・問い合わせ対応のように、人でなくても回る業務を仕組みに置き換えると、同じ人数で回せる範囲が広がります。ただし設備やシステムには初期費用がかかるため、まず年間の人件費増加額(手順3)を出し、回収年数を計算してから判断してください。人手が増やせない前提での回し方は和歌山の中小企業の人手不足対策|採用が難しい前提で回す7ステップ【2026年8月】にまとめています。
Q. 取引先への値上げ交渉は、いつ・どう切り出せばいいですか?
9月です。中小企業庁は毎年9月と3月を「価格交渉促進月間」と定めており、月間終了後のフォローアップ調査で状況の芳しくない発注者には事業所管大臣名での指導・助言が行われます。切り出し方は口頭ではなく文書が基本で、和歌山県最低賃金の56円引上げという公表事実と、自社の年間人件費増加額、原価に占める労務費の割合の3点を根拠として示してください。
Q. 業務改善助成金の申請期限はいつですか?
和歌山県の事業者は2026年10月2日です。厚生労働省の案内では申請期間が「令和8年9月1日〜地域別最低賃金の発効日の前日又は同年11月30日のいずれか早い日」とされており、和歌山県は10月3日発効のため前日の10月2日が期限になります。コース区分や助成上限額は年度ごとに変わるので、業務改善助成金2026|9月1日開始・和歌山の申請期限と使い方【2026年9月】と厚生労働省の最新の案内で確認してください。
Q. どうしても賃金を引き上げる余力がない場合、猶予される制度はありますか?
最低賃金法には、精神または身体の障害により著しく労働能力が低い方などについて、都道府県労働局長の許可を受けたときに最低賃金額を下回る額を適用できる減額の特例があります。ただしこれは「経営が苦しいから」という理由で使える制度ではなく、個別の許可が必要です。資金繰りが理由の場合は、和歌山働き方改革推進支援センターや商工団体の無料相談で、支援制度と資金繰りの両面から検討してください。判断を先送りしても、10月3日は来ます。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日やること: 賃金台帳を開き、10月3日時点で時間額が1,101円を下回る人を洗い出す(手順1のプロンプトで10分)
- 今週中にやること: 年間の人件費増加額を1枚にまとめ、扶養内で働く人に「10〜12月の時間を一緒に計算したい」と声をかける(手順3・手順4)
- 9月中にやること: 価格の改定幅と反映時期を決め、必要なら取引先への申し入れ文書を出す。業務改善助成金を使うかを10月2日までに判断する(手順5・手順6)
6つすべてを一度にやる必要はありません。ただし、手順4(シフト)と手順5(価格)だけは10月に入ってからでは間に合いません。今週のうちに着手してください。
あわせて確認: 時間額の計算方法や締め日をまたぐ月の処理など、給与計算そのものの手順は和歌山の最低賃金1,101円|いつからと事業者の実務7ステップ【2026年9月】にまとめています。
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参考・出典
- 和歌山労働局「和歌山県の最低賃金」(地域別最低賃金1,045円→1,101円、発効日 令和8年10月3日/特定最低賃金 鉄鋼業1,170円・令和7年12月30日発効) 和歌山県の最低賃金|和歌山労働局 (参照日: 2026-09-06)
- 厚生労働省「全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました」(令和8年9月3日発表・全国加重平均1,177円、前年度1,121円、引上げ額54〜65円) 全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました|厚生労働省 (参照日: 2026-09-06)
- 厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金額改定の目安について」(令和8年7月28日答申・Aランク54円、B・Cランク56円、目安どおりの場合の全国加重平均1,176円) 令和8年度地域別最低賃金額改定の目安について|厚生労働省 (参照日: 2026-09-06)
- 厚生労働省「最低賃金の対象となる賃金」および最低賃金制度特設サイト(除外される賃金6項目・罰則50万円以下の罰金) 最低賃金の対象となる賃金|厚生労働省 / 対象となる賃金は?|最低賃金制度 (参照日: 2026-09-06)
- 厚生労働省「業務改善助成金」(令和8年度・申請期間は令和8年9月1日〜地域別最低賃金の発効日の前日又は同年11月30日のいずれか早い日) 業務改善助成金|厚生労働省 (参照日: 2026-09-06)
- 厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」「『年収の壁』への対応」(賃金要件の撤廃時期・企業規模要件の段階的縮小・130万円の壁の説明) 社会保険の加入対象の拡大について|厚生労働省 / 「年収の壁」への対応|厚生労働省 (参照日: 2026-09-06)
- 公正取引委員会「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」(令和5年11月29日策定・令和7年12月26日改正、発注者・受注者が採るべき行動12項目)/「中小受託取引適正化法(取適法)関係」(令和8年1月1日施行) 労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針|公正取引委員会 / 中小受託取引適正化法(取適法)関係|公正取引委員会 (参照日: 2026-09-06)
- 和歌山労働局「働き方改革」(和歌山働き方改革推進支援センターの無料相談) 働き方改革|和歌山労働局 (参照日: 2026-09-06)
- 和歌山県「和歌山県の最低賃金」(県の案内ページ。参照日時点では改定前の1,045円が掲載されているため、最新額は和歌山労働局のページで確認してください) 和歌山県の最低賃金|和歌山県 (参照日: 2026-09-06)
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- 和歌山の最低賃金1,101円|いつからと事業者の実務7ステップ【2026年9月】: 時間額への換算方法、対象にならない手当、締め日をまたぐ月の処理など、給与計算そのものの手順を7ステップで解説します
- 業務改善助成金2026|9月1日開始・和歌山の申請期限と使い方【2026年9月】: この記事の手順6を、コース区分・対象経費・申請書類まで含めて深掘りします
※本記事は2026年9月6日時点で公表されている一次情報に基づいて作成しています。賃金・社会保険・税務の個別の判断は、社会保険労務士・税理士など有資格の専門家にご確認ください。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。