株式会社Tip ロゴ 株式会社TipTIP INC.
和歌山DX総合研究所和歌山の企業に、実践できるDXを。記事一覧
観光地の集客 公開:

串本の観光客数 2026|210万人の中身とロケット需要の読み方7ステップ【2026年10月】

串本の観光客数 2026|210万人の中身とロケット需要の読み方7ステップ【2026年10月】

結論: 串本町(和歌山県東牟婁郡)の2025年(令和7年)の観光客数は209万5,583人(前年比107.5%)で、うち宿泊は53万4,743人泊(同118.9%)、日帰りは156万840人です。これが2026年10月14日時点で公表されている最新の年間値で、和歌山県の「令和7年観光客動態調査報告書」に載っています。串本町の宿泊は白浜町・和歌山市に次ぐ県内3位で、発地は大阪が42.8%・和歌山県内が19.8%、外国人は2.3%にすぎず、月別では12月が最多の5万8,911人泊、2月が最少の2万7,827人泊で2.1倍の差があります。ロケットについては、スペースポート紀伊からのカイロス3機はいずれも予定日から4〜8日ずれて打ち上げられ、4号機の日程は未公表です。串本の宿や店が使う数字は「大阪と県内の客が車で来る町」「2月が谷」「打ち上げは必ず延びる前提」の3点に尽き、この3点から来月の打ち手は1つに絞れます。

この記事の要点 対象読者: 串本町(串本・古座・田原・和深・大島)で宿・飲食店・土産物店・ダイビングや釣りなどの体験事業を営む方、那智勝浦町・太地町・すさみ町で串本からの周遊客を受けている方、泉州・大阪から串本向けの商品や出店を考えている方。商工会や金融機関に出す計画書、補助金の申請書、社内会議の資料に串本の数字を使いたい方 読了後にできること: 県の一次統計から串本町の総数・宿泊・日帰り・発地・月別を正しく引用し、ロケットの打ち上げ日程を「延期前提の需要」として予約条件に組み込み、来月に試す打ち手を1つ決められる状態になる

「ロケットの日は満室になるのに、次の週にはがらがらです。」

観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場で紀南の数字を見ていると、串本ほど「年間の統計」と「ある1日の体感」がかみ合わない町はありません。県の報告書では宿泊が1年で18.9%伸びた。一方で、紀伊民報の2026年2月24日の記事によると、3号機の2月25日の打ち上げが延期されたとき、町内のホテルや飲食店でキャンセルが出て、南紀串本観光協会は「来町者の受け入れを準備する方としては残念」と話しています。どちらも串本で実際に起きたことで、どちらか一方だけを見ると判断を誤ります。

数字がかみ合わない原因は、あなたの宿や店の魅力が足りないからではありません。県の観光客数は年間の延べ人数であり、打ち上げの1日に何人が来て、延期で何人が消えたかは、どこにも書かれていないからです。さらに、2025年は暦年で1回も打ち上げがなかった年です。宿泊が18.9%伸びたのは、ロケットの打ち上げがない状態での数字だということになります。

この記事では、県の報告書と県・町・スペースポート紀伊周辺地域協議会の公開資料、日付を明記した地元紙の報道から、串本町の観光客数の中身を「総数・宿泊・日帰り・発地・月別・打ち上げ記録」の6つに分けて整理し、その数字を自店の打ち手に落とす7ステップと、そのままコピペで使える8本の文面、計画書に使う前に確認する8項目を公開します。使う数字は、2026年10月14日時点で公式資料と日付つきの報道で確認できたものだけです。自店の昨年の予約台帳か月別の来客メモを手元に置きながら、読み進めてください。

目次
  1. まず結論|串本町の観光客数とロケット需要を打ち手に落とす7ステップ(即効テンプレ)
  2. 串本町の観光客数とは|「速報値」「報告書」「旧串本町」の違いと2025年の中身
  3. 串本町の数字とロケットの日程を打ち手に落とす7ステップ(完全版)
    1. ステップ1: 報告書から串本町の1行を写す
    2. ステップ2: 宿泊率と発地で客層を決める
    3. ステップ3: 月別の山と谷を見る
    4. ステップ4: 打ち上げ予定日と予備期間を需要カレンダーに入れる
    5. ステップ5: 延期に強い予約条件と案内文を作る
    6. ステップ6: 隣町との周遊で日帰り客の滞在を伸ばす
    7. ステップ7: 来月の打ち手を1つ決め、自店の台帳で測る
  4. 業種別|串本の数字で見る列を変える
  5. 【要注意】串本の観光客数とロケットで失敗する4つのパターン
    1. 失敗1: 宿泊の伸びをロケットの効果だと計画書に書く
    2. 失敗2: 打ち上げ予定日の1泊だけで予約を受ける
    3. 失敗3: 打ち上げ日の満室を「串本の普通の日」だと思う
    4. 失敗4: 速報値・報告書・旧串本町の数字を1つの表に混ぜる
  6. 計画書・会議で使う前に確認する8項目(チェックリスト)
  7. ロケットと串本の数字|670億円の試算と「打ち上げ日に来る人」の実数
  8. よくある質問
    1. Q. 串本の観光客数は2026年で何人ですか?
    2. Q. 串本の観光統計はどこで見られますか?
    3. Q. ロケットの打ち上げで串本の観光客は増えましたか?
    4. Q. 串本町の宿泊客数は何人で、県内で何番目ですか?
    5. Q. 串本の観光客はどこから来ていますか?
    6. Q. カイロス4号機の打ち上げはいつですか?
    7. Q. 串本の2月はなぜ観光客が少ないのですか? 何をすればいいですか?
    8. Q. 泉州や大阪の事業者も串本の数字を使えますか?
  9. まとめ:今日から始める3つのアクション
  10. 参考・出典

まず結論|串本町の観光客数とロケット需要を打ち手に落とす7ステップ(即効テンプレ)

最初に全体像です。上から順に進めれば、年間の統計と打ち上げの1日を混ぜずに、自店の数字で判断できます。

ステップ やること 今日できる最初の一歩
1. 串本町の1行を写す 報告書の総括表から総数・宿泊・日帰り・前年比を写す 本記事の数字を1行書き写す
2. 宿泊率と発地で客層を決める 宿泊率25.5%・大阪43%・県内20%を自店と並べる 昨年の予約の発地を3つ数える
3. 月別の山と谷を見る 12月5万8,911人泊と2月2万7,827人泊の差を見る 自店の最多月と最少月に丸をつける
4. 打ち上げ日を需要カレンダーに入れる 予定日ではなく「予定日+予備期間」で押さえる 過去3回の予定日と実施日を書き写す
5. 延期に強い予約条件を作る 滞在延長・振替・案内文を先に決める 延期時の案内文を1通作る
6. 隣町との周遊で滞在を伸ばす 那智勝浦・太地・すさみと道路の変化を見る 八郎山トンネル開通後の客の動きを聞く
7. 来月の打ち手を1つ決める 谷の月×上位発地に向けた施策を1つ決める 来月やることを1行で書く
串本町の観光客数とロケット需要を打ち手に落とす7ステップのフロー図

ポイントは、ステップ1〜3の「年間の統計」とステップ4〜5の「打ち上げの1日」を別の表で持つことです。年間の宿泊53万人泊は1日あたり約1,465人泊ですが、打ち上げ日の公式見学場と町の観覧場の定員を足すと4,500人で、通常の1日の宿泊客数の約3倍の人が同じ日に串本に向かいます。この2つを1つのグラフに重ねると、打ち上げ日の山に目を奪われて、年間の8割以上を占める普通の日の設計が後回しになります。

所要時間の目安は、ステップ1〜3が報告書を開いて30分、ステップ4〜5が1時間、ステップ6〜7が翌日までです。使うのは県の報告書PDFと電卓と無料のAIだけで、費用はかかりません。

串本町の観光客数とは|「速報値」「報告書」「旧串本町」の違いと2025年の中身

本記事で言う観光客数とは、和歌山県が毎年まとめる「和歌山県観光客動態調査」の観光入込客数を指します。県の観光客動態のページには、各市町村が調査した結果を県が集計した報告書が年ごとに載っており、2026年10月14日時点の最新は令和7年(2025年分)です。同じ串本の数字でも、資料と単位が3種類あります。

  • 速報値: 県が2026年4月23日に資料提供した令和7年観光客動態調査(速報値)。県全体と主要観光地の数字が中心で、市町村別の一覧はない
  • 報告書: 県サイトの令和7年観光客動態調査報告書。30市町村と旧市町村単位の総数・宿泊・日帰り・発地・月別まで載る。本記事の数字はこれ
  • 旧串本町・旧古座町: 報告書には2005年の合併前の単位でも数字が載る。わかやま新報の2025年7月1日の記事が報じた2024年の「191万4,305人(0.04%減)」は旧串本町の値で、古座地区を含む串本町全体の値ではない

串本町全体の2025年の数字は、観光客総数209万5,583人(前年比107.5%)、宿泊53万4,743人泊(同118.9%)、日帰り156万840人で、宿泊率は25.5%です。単位は「延べ人数」で、同じ人が潮岬と橋杭岩に立ち寄れば2人と数えられ、宿泊は人泊(1人が2泊なら2人泊)です。県全体は3,392万7,940人(同103.7%)、宿泊547万2,043人泊(同108.1%)で、串本町の宿泊は県全体の9.8%にあたり、白浜町183万人泊・和歌山市109万人泊に次ぐ3位です。

串本町の観光客数を日帰り・宿泊・発地の3層で示した構造図

宿泊客の発地は、大阪22万8,704人泊(42.8%)、和歌山県内10万5,913人泊(19.8%)、京都4万7,746人泊(8.9%)の順で、外国人は1万2,501人泊(2.3%)です。同じ紀南でも那智勝浦町は外国人が24.9%で首位、白浜町は大阪が39.0%ですから、串本は「関西の日本人客が車で来る町」としては県内で最もはっきりした町です。月別の宿泊は12月が5万8,911人泊で最多、2月が2万7,827人泊で最少、5月にも山があります。12月が最多になる理由は報告書に書かれておらず、年末年始の帰省や滞在が含まれる可能性はありますが、本記事では仮説にとどめます。30市町村すべての一覧と読み方は、和歌山県の観光客数 市町村別2025|30市町村の増減と明日の打ち手【2026年9月】で扱っています。

串本町の数字とロケットの日程を打ち手に落とす7ステップ(完全版)

ここからが本体です。各ステップの文面は、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けて使います。8本すべてを使う必要はなく、ステップ3の月別とステップ5の予約条件の2本だけでも、来月の予約の受け方は変わります。初めての方も、始め方は次の3行だけです。

  • スマホのアプリストアで「ChatGPT」の公式アプリを入れる(無料版で十分です)
  • メールアドレスで登録する(3分ほどで終わります)
  • この記事の文面をコピーして貼り付け、( )の中を自分の店のことに書き換えて送信する

ステップ1: 報告書から串本町の1行を写す

最初にやることは、県の報告書の市町村別観光客推計総括表から、串本町の総数・宿泊・日帰り・前年比を1行そのまま書き写すことです。古座地区や田原地区で商売をしている方は、旧串本町・旧古座町の行も写してください。「県全体は3年連続3,000万人超」という見出しや、「打ち上げの日は満室だった」という体感は、この時点で一度忘れて、串本町の1行だけを見ます。

あなたは地域の観光統計を読み解くアドバイザーです。以下の材料から、串本町の2025年の観光客数の要点を整理してください。

【材料】
・観光客総数と前年比: (例: 2,095,583人・107.5%)
・宿泊客数と前年比: (例: 534,743人泊・118.9%)
・日帰り客数: (例: 1,560,840人。総数から宿泊を引いた値)
・私の業種と店の場所: (例: 串本駅近くの民宿6室/橋杭岩近くの食堂)

出力: ①総数・宿泊・日帰りのうち、私の業種に直接関係する数字はどれか ②前年から伸びたのは宿泊か日帰りか ③この1行だけでは分からないことを3つ。材料にない数値を補わず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、2024年の数字と比べるときに旧串本町の値(191万4,305人)と串本町全体の値を混ぜないことです。前年比は報告書に載っている107.5%をそのまま使ってください。

ステップ2: 宿泊率と発地で客層を決める

宿泊53万4,743人泊を総数209万5,583人で割ると25.5%です。白浜町の56.2%には及びませんが、田辺市の13.0%や高野町の13.6%より高く、「泊まる人がすでにいる町」に入ります。串本の宿泊客は大阪42.8%・県内19.8%・京都8.9%で、関西の日本人客だけで7割を超え、外国人は2.3%なので、英語対応より先に「大阪と県内の客が車で来て泊まる」前提で設計するのが順番です。

あなたは観光地の小規模事業者の戦略を整理するアドバイザーです。以下の材料から、私の店の客層の方向を決めてください。

【材料】
・串本町の宿泊率と発地: (例: 25.5%。大阪42.8%・県内19.8%・京都8.9%・外国人2.3%)
・私の業種と営業時間: (例: 海沿いの食堂・11時〜14時、17時〜20時)
・昨年の私の店の客の発地(分かる範囲): (例: 大阪ナンバーが多い、県内の常連が3割)
・増やしたいもの: (例: 平日の夕食、県内客の再訪)

出力: ①町の発地と私の店の客層のずれ ②最初に狙う発地を1つとその理由 ③その発地に届く発信の場所(検索・SNS・OTA・地元の紹介)の仮説 ④材料から判断できない点。発地の人数を材料の範囲を超えて推定せず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、外国人2.3%を「対応しなくていい」と読まないことです。那智勝浦町には外国人が11万5,687人泊泊まっており、翌日に串本へ立ち寄る客は串本の宿泊統計には現れません。県のインバウンドの数字の読み方は和歌山のインバウンド観光客数|49.6万人と71.4万人泊・87.7万人泊の違い【2026年】で整理しています。

ステップ3: 月別の山と谷を見る

報告書の市町村別「宿泊客数」月別推移表で、最多月と最少月に丸をつけます。串本町は最多12月5万8,911人泊に対し最少2月2万7,827人泊で2.1倍の差があり、2月は1日あたり約994人泊と、12月の約1,900人泊の半分まで落ちます。白浜町の最多月と最少月の差は1.4倍なので、串本の谷は白浜より深く、閑散期対策の緊急度は高い町です。

あなたは観光地の小規模事業者の年間計画を支援するアドバイザーです。以下の材料から、閑散期の打ち手を決めてください。

【材料】
・串本町の宿泊客の最多月と最少月: (例: 12月58,911人泊・2月27,827人泊)
・私の店の昨年の月別の売上か来客数: (分かる範囲)
・町の谷と私の店の谷が一致しているか: (例: 町は2月、店は6月)
・閑散期に提供できるもの: (例: 冬の魚、貸切、連泊、ダイビングの講習)

出力: ①町の最多月と最少月、その倍率 ②私の店の谷が町の谷と同じか違うか、違う場合に考えられる理由の仮説 ③谷の月に試す打ち手を1つ ④材料から判断できない点。材料にない月の数値を推定せず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、町の谷と自店の谷がずれている場合です。町全体は2月が谷なのに自店は6月が谷なら、原因は町の来訪者数ではなく自店側(休業・雨天・メニュー)にある可能性が高く、先に確かめることがあります。谷の月の商品の作り方は、宿の閑散期対策|予約データ・限界利益・現場負荷から選ぶ90日の実務ガイド【2026年】で扱っています。

ステップ4: 打ち上げ予定日と予備期間を需要カレンダーに入れる

スペースポート紀伊は串本町田原にある日本初の民間ロケット射場で、串本町のスペースポート紀伊についてのページによると、運用はスペースワン株式会社、2020年代には年間20機の打ち上げが計画されています。和歌山県のカイロスロケット打上げ結果のページによると、打ち上げの記録は次のとおりです。

  • 初号機: 予定2024年3月9日、実施3月13日11時1分。打ち上げ5秒後に飛行中断
  • 2号機: 予定2024年12月14日、実施12月18日11時。3分7秒後に飛行中断、最高到達高度110.7km
  • 3号機: 予定2026年2月25日、実施3月5日11時10分。68.8秒後に飛行中断、高度約29km
カイロスロケット初号機から3号機までの打ち上げ記録と4号機の状況を並べた図解

3回の打ち上げはすべて最初の予定日には上がらず、4日・4日・8日後に実施されているので、串本の宿と店が需要として押さえる日付は「予定日」ではなく「予定日から予備期間の終わりまで」の幅です。3号機は1回の延期で済んだわけでもありません。紀伊民報の2026年2月24日の記事によると、2月25日の予定は前日に悪天候の予想で延期され、同社は2月中の打ち上げを行わないと発表しました。続く2026年3月2日の記事によると、3月1日に再設定された打ち上げは天候分析の結果、発射の約30分前に中止され、次の予定は3月4日とされ、実際に上がったのは3月5日です。つまり3号機だけで、予定日は2月25日・3月1日・3月4日・3月5日と4回動きました。

公式見学場は、スペースポート紀伊周辺地域協議会のカイロスロケット打上げ応援サイトによると、串本町側の田原海水浴場と那智勝浦町側の旧浦神小学校の2か所で定員各2,000人です。紀伊民報の2025年9月10日の記事によると、3号機では安全面から定員を各500人減らして各2,000人とし、串本町は橋杭海水浴場にロケット観覧場(収容約500人・無料)と専用駐車場(130台・有料)を設ける案を示しました。4号機は2026年10月14日時点で日程が公表されておらず、日本経済新聞の2026年7月14日の記事は、スペースワンが射場を報道向けに公開し、組立棟に4号機の部品が並び、次号機に向けて準備を進めていると伝えています。

あなたは観光地の宿・店の需要カレンダーを作るアドバイザーです。以下の材料から、ロケット打ち上げの需要を月の計画に組み込んでください。

【材料】
・打ち上げ予定日と予備期間: (例: 2月25日、予備期間2月26日〜3月25日。未発表なら「未発表」)
・過去3回の予定日と実施日: (例: 3/9→3/13、12/14→12/18、2/25→3/5)
・私の店の通常の予約・来客の状況(同じ月): (例: 2月平日は6室中2室)
・打ち上げ日に受けられる上限: (例: 6室、昼40食)

出力: ①需要として押さえる日付の幅 ②予定日・延期後・予備期間終了の3つの場面で起きること ③通常の2月の谷と打ち上げ需要を混ぜずに書いた月の計画 ④材料から判断できない点。打ち上げの成否や日程を予測せず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、打ち上げ日程をスペースワンや県の発表以外の情報で先に押さえないことです。日程が未発表の間は「未発表」のまま計画し、発表されたら予備期間ごと書き換えてください。

ステップ5: 延期に強い予約条件と案内文を作る

打ち上げが延びたとき、公式見学場の払い戻しは主催者が決めますが、あなたの宿の予約がどうなるかは自店の規定で決まります。過去3回とも予定日から延びているので、「予定日1泊」の予約しか受けていない宿は、延期の発表と同時に予約が消える構造を自分で作っていることになります。3号機の延期のときに町内のホテルや飲食店でキャンセルが出たことは、紀伊民報が観光協会の話として報じています。

ロケット打ち上げの延期に強い予約条件かどうかを判断する2分岐図解

実在の例として、串本町のフィッシング&クルーズはるまるは、ロケット打ち上げ観覧クルーズのページで、1艇貸切5万円・旅客9名・打ち上げ予定時刻の1時間前に出港という条件とともに、出港前に打ち上げが中止になった場合はキャンセル料なし、出港後の中止は別途料金で湾内クルーズに切り替えられる、キャンセル料は当日の20日前から発生する、と延期と中止の扱いを先に公開しています。延期を前提にした条件の書き方として、宿にもそのまま応用できます。

あなたは小さな宿の予約規定を整えるアドバイザーです。以下の材料から、ロケット打ち上げの延期に対応した予約条件を作ってください。

【材料】
・客室数と通常のキャンセル規定: (例: 6室。前日50%・当日100%)
・延期時に受けられること: (例: 予備期間内の日程振替、1泊追加の連泊、朝食のみの短縮)
・受けられないこと: (例: 予備期間を越える振替、無料の全額返金)
・打ち上げ日の料金の考え方: (例: 通常料金のまま/特別料金にしない)

出力: ①予約時に客へ示す延期時の条件(3項目以内) ②自店が損をしない線と客が納得する線の両方を満たす仮説 ③条件に書かないほうがよいこと ④材料から判断できない点。法令や予約サイトの規約に関わる点は「要確認」と明記し、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

あなたは家族経営の宿の主人です。以下のひな形を【材料】で書き換え、打ち上げ延期が発表された直後に予約客へ送る案内文を200字以内で作ってください。

ひな形: 「〇〇様、ご予約ありがとうございます。本日、カイロスロケットの打ち上げが△月△日に延期されると発表されました(予備期間は△月△日まで)。当宿では、予備期間内の日程変更を無料で承ります。ご予定どおりのご宿泊も歓迎で、その場合は□□(例: 潮岬・橋杭岩の案内)をご用意します。ご希望をこのメッセージへご返信ください。」

【材料】
・宿名:
・延期後の日程と予備期間: (発表された内容のみ)
・振替の条件:
・予定どおり泊まる方への案内:

【材料】にない特典や日程は書かず、打ち上げの成否を予想せず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、予約サイト経由の予約の扱いです。OTAの規約で宿が独自の振替条件を設定できるかは各社で違うため、直販の予約から先に条件を整え、OTAは規約を確認してから揃えてください。延期の連絡は、発表から数時間以内に出すほど振替が残ります。

ステップ6: 隣町との周遊で日帰り客の滞在を伸ばす

串本町の日帰り156万人は、宿泊の約3倍です。隣町の2025年の数字は、那智勝浦町が総数136万1,710人(前年比108.6%)・宿泊46万4,881人泊、太地町が34万4,197人(同106.1%)・宿泊2万4,082人泊、すさみ町が99万8,797人(同100.8%)・宿泊5万1,771人泊、古座川町が9万7,754人(同125.2%)です。2025年9月20日に八郎山トンネルが開通して那智勝浦と串本の往来が変わり、国土交通省が整備するすさみ串本道路(19.2km)は紀伊民報の2025年4月23日の記事によると2027年夏の開通予定なので、串本の店にとって「通り過ぎる人」の数と経路は、これから2年で2度変わります。

あなたは地域の観光統計を比較するアドバイザーです。以下の材料から、隣町との周遊で私の店に立ち寄らせる方法を整理してください。

【材料】
・串本町の総数・宿泊・日帰り: (例: 2,095,583人・534,743人泊・1,560,840人)
・隣町の同じ数字(2〜3町): (例: 那智勝浦町1,361,710人・464,881人泊)
・2町の間で起きたこと・起きること: (例: 2025年9月20日八郎山トンネル開通、2027年夏すさみ串本道路開通予定)
・私の業種と営業時間:

出力: ①私の町と隣町で伸び方が違う点 ②違いの理由として考えられる仮説を2つ(必ず「仮説」と明記) ③隣町に泊まった客を翌日に私の店へ立ち寄らせるために確かめるべきこと1つ ④材料から判断できない点。材料にない出来事を理由として創作しないでください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、道路の開通を「客が増える」とだけ読まないことです。高速道路が串本まで延びると、大阪から日帰りで来て泊まらずに帰る客も増えます。開通後の読み方は八郎山トンネル9月20日開通|那智勝浦〜串本の周遊が変わる宿と飲食【2026年9月】で扱っています。

ステップ7: 来月の打ち手を1つ決め、自店の台帳で測る

ステップ1〜6で分かった「型・発地・谷・打ち上げ・条件・隣町」を1行にまとめ、来月試すことを1つだけ決めます。串本町の宿なら「2月×大阪・県内」に向けた直販の理由を1つ作ることが、最も早く数字で検証できる打ち手です。打ち上げ日の満室は、あなたが何もしなくても起きます。差がつくのは、打ち上げのない2月の平日です。

あなたは小さな事業者の実行計画を支援するアドバイザーです。以下の材料から、来月試す打ち手を1つに絞ってください。

【材料】
・串本町の型と宿泊率: (例: 宿泊型・25.5%)
・宿泊客の発地上位3つ: (例: 大阪42.8%・県内19.8%・京都8.9%)
・宿泊客の最少月と最多月: (例: 2月27,827人泊・12月58,911人泊)
・次の打ち上げ予定: (発表済みの内容のみ。未発表なら「未発表」)
・私の業種、使える時間(週に何時間)、使える予算:

出力: ①来月試す打ち手を1つ(誰に・何を・どこで・いつ) ②効いたかどうかを判断する数字を1つと、その数え方 ③やらないと決めること2つ ④材料から判断できない点。成果の数値を約束せず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。

※そのままコピーして使えます

注意点は、統計の数字で効果を測ろうとしないことです。来年の報告書が出るのは1年近く先で、あなたの店の打ち手の効果は町の数字には現れません。効果は自店の予約台帳・来店数・電話の件数で数えてください。

業種別|串本の数字で見る列を変える

同じ串本町の数字でも、業種によって見るべき列と、打ち上げ日に用意するものが違います。自分に近い行から着手してください。

業種 最初に見る数字 打ち上げ日に用意するもの 打ち手の方向
宿・民宿・貸別荘 宿泊53万人泊と発地(大阪43%・県内20%) 予備期間内の振替条件と延期の案内文 2月×大阪・県内に直販の理由を作る
飲食店 日帰り156万人と宿泊率25.5% 見学場の帰り道に合わせた昼の営業時間 通り過ぎる人の滞在時間と単価を上げる
土産物店・小売 日帰りの月別と12月の山 当日に売り切れない仕入れと持ち帰り商品 山の月の売り逃しを減らす
ダイビング・釣り・クルーズ 宿泊の月別と海況 延期・中止時の料金と振替の条件 泊まる客の翌日の予定に入る
那智勝浦・太地・すさみの宿と店 串本の日帰り156万人と自町の宿泊 旧浦神小学校の見学場からの帰り道 串本の宿と前後泊で組む
泉州・大阪からの出店・卸 発地の大阪42.8%と2月の谷 打ち上げ日ではなく谷の月の出店 大阪の客が泊まりに行く先で試す

串本町の宿にとって串本は「泊まる人の4割が大阪から来て、2月が最も空く町」であり、飲食店や土産物店にとっては「1日約4,276人が日帰りで通り、約1,465人泊だけが泊まる町」です。同じ町にいても、見るべき列は正反対です。

串本は和歌山県内でも大阪から最も遠い町の1つですが、宿泊客の42.8%は大阪から来ています。大阪市内から車で串本に向かう客は、阪和道で堺・岸和田・泉佐野・阪南といった泉州を通過し、紀勢道のすさみ南インターから国道42号で串本に入ります。泉州の事業者から見ると、串本に泊まる大阪の客は「自分の町を通って紀南に向かう客」です。2027年夏にすさみ串本道路が開通すれば、その流れはさらに太くなります。和歌山DX総合研究所が泉州の事業者にも串本の発地と月別を勧めるのは、この位置関係のためです。串本町内の予約導線や受け入れ条件の整え方は、串本の体験・宿泊集客|海況変更と参加条件まで伝える予約導線の作り方【2026年】で扱っています。

【要注意】串本の観光客数とロケットで失敗する4つのパターン

手順を踏んでも、次の4つのどれかに当てはまると、数字が計画書の飾りで終わります。4つに共通するのは、「年間の統計」と「打ち上げの1日」を混ぜて読んでいる点です。順に確認してください。

失敗1: 宿泊の伸びをロケットの効果だと計画書に書く

❌ よくある間違い: 「ロケット効果で串本町の宿泊は前年比118.9%」と計画書に書き、審査担当者に根拠を聞かれて答えられない。

⭕ 正しいアプローチ: 「2025年の串本町の宿泊は53万4,743人泊(前年比118.9%・和歌山県観光客動態調査)。同年は打ち上げが実施されていない」と、事実と年を分けて書く。

なぜ重要か: 2025年は暦年で1回も打ち上げがなかった年で、2号機は2024年12月18日、3号機は2026年3月5日なので、2025年の宿泊の伸びをロケットの効果と書くと、日付を確かめた人にその場で否定されるからです。報告書は県全体の伸びの背景に大阪・関西万博を挙げていますが、串本町の伸びの理由は書かれていません。書けるのは「伸びた」という事実までです。

失敗2: 打ち上げ予定日の1泊だけで予約を受ける

❌ よくある間違い: 発表された予定日に合わせて満室にし、延期の発表と同時にキャンセルを受け、延期後の日には空室のまま当日を迎える。

⭕ 正しいアプローチ: 予約時に「予備期間内の振替可」の条件を示し、延期の発表から数時間以内に振替の案内を送る。

なぜ重要か: 3回の打ち上げは予定日から4日・4日・8日後に実施されており、予定日の予約をそのまま延期後に移せた宿だけが、実施日の需要を受け取れたからです。3号機の延期のときには、観光協会が「前回にも延期はあったのでお客さまは淡々と待っている」と話す一方で、ホテルや飲食店ではキャンセルが出たと紀伊民報が報じています。待ってくれる客と消える予約の差は、宿側の条件で決まります。SNSの企画・運用の現場でも、告知日に合わせた準備だけをして、日程変更の二次告知を用意していない失敗はよく起きます。延期は例外ではなく、串本では標準です。

失敗3: 打ち上げ日の満室を「串本の普通の日」だと思う

❌ よくある間違い: 打ち上げ日の満室と行列を基準に、客室の増築や席数の拡大、人員の通年採用を決める。

⭕ 正しいアプローチ: 年間の宿泊53万人泊を365で割った1日約1,465人泊と、2月の1日約994人泊を基準に投資を決め、打ち上げ日は臨時の体制で受ける。

なぜ重要か: 打ち上げ日の見学場と観覧場の定員4,500人は通常の1日の宿泊客数の約3倍で、4号機の日程すら未公表の状態では、その日が年に何回あるかを誰も約束できないからです。白浜への移住準備で地域の事業者と話す中でも、最も忙しい日を基準に設備を決めて、普通の日に持て余している例は宿泊業に限らず聞きます。串本の投資判断の分母は、打ち上げのない日です。

失敗4: 速報値・報告書・旧串本町の数字を1つの表に混ぜる

❌ よくある間違い: 2024年は新聞の「191万4,305人(旧串本町)」、2025年は報告書の「209万5,583人(串本町全体)」を並べ、「1年で18万人増えた」と書く。

⭕ 正しいアプローチ: 同じ報告書の同じ単位(串本町全体)で前年比107.5%を使い、表の下に「和歌山県 令和7年観光客動態調査報告書、参照日」を1行添える。

なぜ重要か: 旧串本町の2024年の191万4,305人には古座地区が含まれておらず、串本町全体の2025年の209万5,583人と比べると、実際の伸び(7.5%)より大きく見えてしまうからです。混ぜた表は、数字の1つでも疑われた瞬間に全部が信用を失います。出典と単位を添えた表は、食い違いがあっても「資料の差」として説明できます。

ここまでの内容は、県の報告書と県・町の公開資料と電卓だけであなた1人でも進められます。それでも「2月の谷に向けた発信と、延期に強い直販の受け皿を作る手が足りない」という段階でつまずくことはあります。株式会社Tip(※当コラムの運営元です)では、和歌山県内の事業者向けにInstagram・TikTok運用を月10万円(企画・台本・撮影・編集・投稿まで)、ホームページ制作を10万円(5ページまで・スマホ対応・問い合わせフォーム込み)、対面DX・AI伴走支援を月10万円(月1回の現地訪問とチャット相談)で承っています。いずれも税別で、税区分等の詳細は無料ヒアリングでご案内します。相談の際は、この記事のステップ1〜7で書いた「型・発地・谷・打ち上げ・条件・隣町」の1行を持ってきてください。数字が揃っている相談は、必ず短く済みます。

計画書・会議で使う前に確認する8項目(チェックリスト)

串本の数字を計画書や会議資料に載せる前に、当てはまるものにチェックを入れてください。

  • □ 使っている数字が「速報値」「報告書」のどちらか、「串本町全体」「旧串本町」のどちらかを書いてある
  • □ 観光客総数・宿泊客数(人泊)・日帰り客数のうち、自分の業種に対応する列を使っている
  • □ 宿泊率25.5%を出し、「大阪と県内の客が車で来て泊まる町」と1行で言える
  • □ 最多月(12月)と最少月(2月)を人泊数で書き、自店の月別と並べてある
  • □ 2025年に打ち上げがなかったことを知っていて、宿泊の伸びをロケットの効果と書いていない
  • □ 打ち上げの需要を「予定日」ではなく「予定日から予備期間の終わりまで」で押さえている
  • □ 延期時の振替条件と案内文を、予約を受ける前に用意してある
  • □ 表の下に「和歌山県 令和7年観光客動態調査報告書(参照日)」の1行がある
串本の観光統計とロケット需要を正しく使えているかを確認する8項目のチェックリスト図解

8項目のうち0〜2個ならまだ数字を外に出してはいけない状態で、3〜5個なら足りない項目を埋めてから、6〜8個なら計画書に載せて構いません。特に見落とされやすいのが5つ目です。打ち上げの印象が強い町ほど、伸びの理由を「ロケット」と書きたくなりますが、日付を並べれば2025年に打ち上げはありません。

ロケットと串本の数字|670億円の試算と「打ち上げ日に来る人」の実数

「打ち上げが3回続けて失敗しているのに、ロケットを当てにしていいのか」と感じるかもしれません。公的な試算と実際に起きたことを並べると、当てにしてよい範囲が見えてきます。

まず県の試算です。和歌山県の広報誌「県民の友」2020年3月号の特集によると、射場による県内への経済波及効果は10年間で670億円程度で、内訳は建設投資効果28億円、射場運営効果が年51億円、観光消費効果が年13億円です。特集は「打ち上げ回数が多い小型ロケット発射場なので、見学の機会も増え、観光面での期待は大きい」と書く一方、ロケットを目的にこれまでとは嗜好の異なる観光客が来るため、ロケットだけでなく自然や体験にいかに誘導するかが重要だとも述べています。観光消費の年13億円は、2020年代に年間20機という計画を前提にした数字で、2024年から2026年10月までの打ち上げは3機なので、試算どおりの観光消費はまだ起きていないと読むのが正確です。

次に、実際に起きたことです。中日新聞の2024年3月14日の記事によると、初号機の打ち上げでは串本町と那智勝浦町の見学場2か所に合わせて約1,400人が集まり、田嶋勝正町長は「打ち上げが急に決まったが、多くの人が来てくれてうれしい」と話しています。紀伊民報の2025年1月8日の記事によると、串本町への2024年度のふるさと納税は2024年末時点で9億570万円(3万9,483件)と、過去最高だった2023年度の5億3,420万円を大幅に上回り、2号機が打ち上げられた12月だけで5億7,640万円(2万4,568件)が寄せられました。町は2号機の影響が大きいとみています。打ち上げは失敗しても、人と寄付は動いた、というのが記録に残る事実です。

町の受け皿も増えています。和歌山県公式観光サイトの宇宙ふれあいホール Sora Miruのページによると、串本町西向の旧古座分庁舎に開設された施設で、1階にロケットミュージアム、3階に8K映像のスペースシアターがあり、入館料は中学生以上1,000円、4歳から小学生700円です。打ち上げのない日に「ロケットの町」を見に来た客を受ける場所が、町内にできています。宿の側では、メルキュール和歌山串本リゾート&スパがロケットの案内ページで、公式見学場の田原海水浴場まで車で約20分、旧浦神小学校まで約25分と、見学場への距離を宿の情報として公開しています。

あなたの店の規模に引き直すと、客室6室の宿なら、打ち上げの予備期間1か月のうち実施日の前後2泊が満室になっても12室泊で、2月の谷に平日の空室が月40室泊あるなら、谷のほうが3倍以上大きい計算です。打ち上げ日は何もしなくても埋まり、2月は何かをしなければ埋まりません。先に2月を埋める仕組みを作った宿が、打ち上げの日もそのまま受け取れます。白浜町では清水建設がロケットの燃焼試験場を計画しており、紀南のロケット関連の往来はこれからも続きます。白浜側の動きは白浜にロケット燃焼試験場計画、2027年末稼働へ|南紀の宿が整える法人連泊の受け皿【2026年10月】で扱っています。

よくある質問

迷ったときは「2025年の串本町は209万5,583人・宿泊53万4,743人泊」「大阪43%・県内20%・2月が谷」「打ち上げは予定日から4〜8日ずれる」の3点に戻れば、ほとんどの疑問は解けます。残りは個別の立地と業種で分かれる点です。

Q. 串本の観光客数は2026年で何人ですか?

2026年分はまだ公表されていません。最新は2025年(令和7年)の209万5,583人(前年比107.5%)で、宿泊53万4,743人泊、日帰り156万840人です。2025年分の速報値は2026年4月23日に県が公表し、報告書はその後に掲載されたので、2026年分も2027年4月以降に同じ順序で出る見込みですが、公表日は県の案内で確認し、計画書には「2025年の値」と年を明記して使ってください。

Q. 串本の観光統計はどこで見られますか?

和歌山県の観光客動態のページに、年ごとの「観光客動態調査報告書」がPDFで載っています。市町村別の総数・宿泊・日帰り・発地・月別が載るのは報告書だけで、速報値には市町村別の一覧がありません。報告書には旧串本町・旧古座町の行もあるので、どの単位の数字かを添えて引用してください。

Q. ロケットの打ち上げで串本の観光客は増えましたか?

打ち上げ日に人が集まったことは記録にあります。初号機では見学場2か所に約1,400人、3号機では公式見学場の定員が各2,000人と町の観覧場約500人でした。ただし2025年の宿泊の伸び(前年比118.9%)は打ち上げのない年の数字で、県の統計には「打ち上げで何人増えたか」は載っていないので、「増えた」と断言できるのは打ち上げ日の来場者とふるさと納税の寄付までです。

Q. 串本町の宿泊客数は何人で、県内で何番目ですか?

2025年の宿泊は53万4,743人泊で、白浜町183万727人泊、和歌山市109万4,739人泊に次ぐ県内3位です。県全体の宿泊547万2,043人泊の9.8%を串本町が占め、那智勝浦町の46万4,881人泊より約7万人泊多い計算です。前年比は118.9%で、紀南の中でも伸びの大きい町でした。

Q. 串本の観光客はどこから来ていますか?

宿泊客の発地は、大阪22万8,704人泊(42.8%)、和歌山県内10万5,913人泊(19.8%)、京都4万7,746人泊(8.9%)の順で、外国人は1万2,501人泊(2.3%)です。関西の日本人客だけで7割を超え、那智勝浦町(外国人24.9%)や高野町(外国人59.3%)とは客層が別物です。日帰り客の発地は報告書の市町村別では分からないので、自店で車のナンバーや会話から数えてください。

Q. カイロス4号機の打ち上げはいつですか?

2026年10月14日時点で、スペースワンと和歌山県から4号機の打ち上げ日は公表されていません。2026年7月14日にスペースワンが射場を報道向けに公開し、組立棟に4号機の部品が並んでいると報じられていますが、日程が出るまでは需要カレンダーに「未発表」と書いておくのが正確です。発表されたら、予定日ではなく予備期間の終わりまでを押さえてください。

Q. 串本の2月はなぜ観光客が少ないのですか? 何をすればいいですか?

報告書に理由は書かれていませんが、2025年の串本町の宿泊は2月が2万7,827人泊で12月の半分以下です。白浜町の最多月と最少月の差が1.4倍なのに対して串本は2.1倍なので、串本の宿にとって2月の打ち手は白浜の宿より優先度が高いと言えます。発地の上位である大阪と県内の客に向けて、冬の魚や貸切など「2月だから得られる体験」を直販限定で案内するところから始めてください。

Q. 泉州や大阪の事業者も串本の数字を使えますか?

使えます。串本の宿泊客の42.8%は大阪から来ており、車で来る客は阪和道で泉州を通過します。串本に泊まる大阪の客は「泉州の町を通って紀南に向かう客」であり、すさみ串本道路が2027年夏に開通すればその流れはさらに太くなります。泉州の店が串本向けの商品を試すなら、打ち上げ日ではなく2月の谷に合わせるほうが、効果を自店の数字で確かめやすくなります。熊野古道や白浜など紀南の他の町の数字は熊野古道の観光客数|175万人の中身と沿線の調べ方7ステップ【2026年9月】で扱っています。

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること: 串本町の209万5,583人・宿泊53万4,743人泊・日帰り156万840人・前年比107.5%を単位つきで書き写し、ステップ2の文面で自店の客層を「大阪・県内」と並べる
  2. 今週中にやること: 自店の昨年の月別の予約か来客数を数え、串本町の最多月(12月5万8,911人泊)と最少月(2月2万7,827人泊)と並べて、谷の月を1つ決める
  3. 今月中にやること: ステップ5の文面で延期時の振替条件と案内文を作り、直販の予約条件に載せる。4号機の日程が発表されたら予備期間ごと需要カレンダーに書き込む

7つすべてを一気にやる必要はなく、月別を並べることと延期の条件を作ることの2つを済ませるだけで、串本の数字は「ロケットの印象」から「自店の根拠」に変わります。

次回予告: 同じ県の数字を、串本の隣で外国人が宿泊の4分の1を占める那智勝浦町で読むと何が変わるかを、那智勝浦の観光客数の記事で扱う予定です。串本と那智勝浦の客層の違いを並べて読むと、八郎山トンネル開通後の周遊の設計が決めやすくなります。

参考・出典

  • 和歌山県「令和7年観光客動態調査報告書」(市町村別観光客推計総括表・宿泊客の発地別推計表・市町村別「宿泊客数」月別推移表) 令和7年観光客動態調査報告書(PDF) / 観光客動態(和歌山県 観光客動態のページ)(参照日: 2026-10-14)
  • 和歌山県「令和7年観光客動態調査(速報値)」2026年4月23日資料提供 令和7年観光客動態調査(速報値)(PDF)(参照日: 2026-10-14)
  • わかやま新報「2年連続3000万人超え 県内24年観光客数」2025年7月1日(2024年の県全体3,273万1,000人・旧串本町191万4,305人・0.04%減) わかやま新報の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 和歌山県「カイロスロケット打上げ結果」(初号機・2号機・3号機の予定日・実施日時・飛行中断の時刻と高度) 和歌山県のカイロスロケット打上げ結果ページ(参照日: 2026-10-14)
  • 串本町「『スペースポート紀伊』について」(射場の概要・スペースワン株式会社・年間20機の計画・経済波及効果の試算) 串本町のスペースポート紀伊についてのページ(参照日: 2026-10-14)
  • 和歌山県「県民の友」2020年3月号 特集「民間ロケット発射場」(経済波及効果10年間で670億円程度・建設投資効果28億円・射場運営効果年51億円・観光消費効果年13億円) 県民の友2020年3月号の特集(参照日: 2026-10-14)
  • スペースポート紀伊周辺地域協議会「カイロスロケット打上げ応援サイト」(公式見学場の場所と定員各2,000人・3号機の応援イベント終了と払い戻し完了) カイロスロケット打上げ応援サイト(参照日: 2026-10-14)
  • 紀伊民報AGARA「観光客の受け入れ態勢確認 ロケット3号機打ち上げに向け、和歌山県串本で関係者」2025年9月10日(見学場の定員を各500人減らして各2,000人・串本町の橋杭海水浴場のロケット観覧場約500人と専用駐車場130台) 紀伊民報の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 紀伊民報AGARA「25日の打ち上げ延期 民間ロケット『カイロス』、和歌山県串本」2026年2月24日(悪天候の予想による延期・2月中の打ち上げなし・町内のホテルや飲食店でキャンセル・南紀串本観光協会の談話) 紀伊民報の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 紀伊民報AGARA「【速報】4日に打ち上げへ ロケット『カイロス』 和歌山県串本町」2026年3月2日(3月1日の打ち上げを発射約30分前に中止・3月4日に再設定) 紀伊民報の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 中日新聞「民間ロケットで串本町『これだけ人来るのは初めて』 失敗したけど次は…活性化高い期待」2024年3月14日(見学場2か所に約1,400人・町長の発言) 中日新聞の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 紀伊民報AGARA「ロケットで寄付急増 過去最高9億円超、和歌山県串本町へのふるさと納税」2025年1月8日(2024年度9億570万円・3万9,483件、2023年度5億3,420万円、12月に5億7,640万円・2万4,568件) 紀伊民報の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 日本経済新聞「カイロス次号機、打ち上げ準備進む スペースワンがロケット射場公開」2026年7月14日(射場の報道公開・組立棟の4号機部品・次号機に向けた準備) 日本経済新聞の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 紀伊民報AGARA「27年夏に開通予定 2年遅れ、和歌山県すさみ串本道路」2025年4月23日(すさみ町江住〜串本町サンゴ台19.2km・2027年夏開通予定) 紀伊民報の記事(参照日: 2026-10-14)
  • 和歌山県公式観光サイト「宇宙ふれあいホール Sora Miru」(串本町西向359・入館料・ロケットミュージアムとスペースシアター) 和歌山県公式観光サイトのSora Miruのページ(参照日: 2026-10-14)
  • フィッシング&クルーズ はるまる「串本ロケット打ち上げ観覧クルーズ」(1艇貸切5万円・旅客9名・延期と中止の扱い・キャンセル料は20日前から) はるまるのロケット観覧クルーズのページ(参照日: 2026-10-14)
  • メルキュール和歌山串本リゾート&スパ「民間初!小型ロケット打ち上げ射場が串本に誕生」(公式見学場までの所要時間) メルキュール和歌山串本リゾート&スパのロケット案内ページ(参照日: 2026-10-14)

あわせて読みたい

著者: 河原将太(かわはら・しょうた) 株式会社Tip代表取締役社長。東京都立大学在学中に事業を始めて法人化し、上場企業を含む20社以上へコンサルティングを提供してきました。現在は白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、観光地の宿や店舗のSNS運用・集客支援に取り組む立場から発信しています。株式会社Tip編集部が、公開情報・一次情報をもとに確認し、必要に応じて更新しています。

本記事の「日帰り客数」「宿泊率」「1日あたり」「見学場定員の合計」「2月と12月の倍率」「客室6室の試算」は、公開統計と公表値から本記事が計算した試算値で、計画書に使う際は出典と単位を添えてください。4号機の打ち上げ日程は2026年10月14日時点で未公表で、本記事は打ち上げの時期や成否を予測するものではありません。本記事は予約数や売上の成果を保証するものではなく、補助金の要件・採択を保証するものでもありません。当社は申請代行を行っておりません。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。

ASK AI

この記事を、いつものAIで深掘りする。

記事タイトルとURLを含む質問文が自動で入り、要点・自社への当てはめ・実行手順・注意点を相談できます。

※記事タイトルとURLを含む質問文を自動入力します。自動入力に対応していない場合は質問文をクリップボードへコピーしてAIを開きます。相談内容の保存・利用は各サービスの規約と設定に従い、株式会社Tipが会話内容を取得することはありません。

河原将太の写真

河原 将太株式会社Tip 代表取締役社長

東京都立大学在学中に事業を開始し法人化。大手エネルギー関連企業へのAIコンサルティング、上場企業を含む20社以上へのコンサルティング提供、1投稿で1億回以上再生されたSNSコンテンツの企画に携わる(実績は代表およびメンバー個人としての活動を含む)。現在は和歌山の企業・観光事業者へのSNS・AI・DX支援と、県内のホテル・リゾート開発構想に取り組む。詳しいプロフィール

本記事は、株式会社Tipが公開情報・一次情報・実務での検証結果をもとに作成し、必要に応じて更新しています。掲載内容は最終更新日時点の情報です。

公開日: 2026.10.20