
結論: 田辺市と生産関係者でつくる「田辺うめ対策協議会」が、特定外来生物クビアカツヤカミキリ(以下クビアカ)の被害を市内で発見して通報した人に懸賞金を出す制度を創設しました。幼虫が出すフラス(ふんと木くずの混合物)を市内で見つけて協議会に通報すると、市内の農家が自身の園地のウメなどの果樹で見つけた場合は3万円、市民が園地以外の庭木や街路樹で見つけた場合は1万円が交付されます。1世帯1回限りで、予算10万円に達し次第終了です。田辺市内ではまだクビアカの侵入は確認されていません。隣のみなべ町で9月28日に県内19市町目となる初被害が確認され、10月15日時点で被害木は25本に増えています。田辺の梅農家がいまやることは、懸賞金を狙うことではなく、自園と周辺の見回りと通報の段取りを、収穫期が来る前の秋冬のうちに日常の作業に組み込むことです。
この記事の要点 対象読者: 田辺市・みなべ町・印南町を中心とする南紀で梅・モモ・スモモを栽培している農家と、梅干の製造・販売を兼ねる事業者。敷地に桜や梅の庭木がある宿・飲食店・小売店の経営者にも「自分は何をすればよいか」が分かるよう仕分けを載せています 読了後にできること: 自園の見回り区域と担当を決め、フラスらしきものを見つけたときの写真の撮り方と通報先の電話番号、従業員への周知文を今週のうちに用意できる状態になる
「隣の町で出たと聞いたけれど、うちの園地を全部見て回る時間なんてない。」
みなべ町での初確認が報じられてから、田辺でもこうした声が出ているはずです。南高梅は3年連続の不作で、みなべ・印南の今年の出荷は平年の3割にとどまりました。原料が足りず、仕事量も例年どおり組めない中で、新しい外来害虫の見回りまで手が回らないという感覚は自然なものです。
ただ、クビアカは「見つけるのが遅れるほど損が増える」害虫です。幼虫は木の内部で2〜3年を過ごし、外から見えるのは根元に落ちるフラスだけです。気づいたときには複数の木に広がっていて、伐採・抜根という最も重い手段しか残らなくなります。みなべ町では最初の1本の確認から半径1キロの調査で、2週間あまりで25本に増えました。
この記事では、和歌山DX総合研究所が読売新聞・紀伊民報の報道と田辺市・和歌山県の公式ページという一次情報をもとに、何が決まったのか、誰に効くのか、11月までに園地で決めること、よくある誤解、FAQを順にまとめます。見回りの記録メモ・通報の電話メモ・従業員への周知文など、そのまま使える文面8本も用意しました。自園の区画図(なければ手書きの見取り図)を手元に置きながら読み進めてください。
なお、懸賞金の開始日・申請様式・通報後にフラスをどう判定するかの手順は、2026年10月21日時点の報道には書かれていません。本記事は2026年10月20日・21日の報道と、10月21日時点で確認できた田辺市・和歌山県の公式ページの範囲だけを扱い、未公表の事項は推測しません。
目次
10月20日に公表された内容|フラス通報で農家3万円・市民1万円、予算は10万円
発表の主体は田辺市ではなく、田辺市や生産関係者らでつくる「田辺うめ対策協議会」で、事務局を市の梅振興室が務めています。読売新聞オンライン(2026年10月21日・Yahoo!ニュース配信)によると、協議会は市内での被害発見に最大3万円を交付する懸賞金制度を創設しました。地元紙の紀伊民報(2026年10月20日)「田辺うめ対策協/クビアカに懸賞金/被害見つけたら3万円」も同じ内容を報じています。懸賞金の対象は成虫の捕獲ではなく、幼虫が木の外に出すフラスを市内で発見して協議会に通報することで、金額は農家が自身の園地で見つけた場合3万円、市民が園地以外で見つけた場合1万円、1世帯1回限り、予算10万円に達し次第終了です。
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 実施主体 | 田辺うめ対策協議会(田辺市と生産関係者で構成、事務局は市梅振興室) | 読売新聞 10月21日 |
| 対象 | 市内でクビアカのフラスを発見し、協議会に通報 | 読売新聞 10月21日 |
| 金額(農家) | 自身の園地のウメなどの果樹で発見: 3万円 | 読売新聞 10月21日 |
| 金額(市民) | 園地以外の庭木・街路樹などで発見: 1万円 | 読売新聞 10月21日 |
| 回数・予算 | 1世帯1回限り。予算10万円に達し次第終了 | 読売新聞 10月21日 |
| 問い合わせ | 市梅振興室 0739-26-9959 | 読売新聞 10月21日 |
| 未公表 | 開始日・申請様式・フラスの判定手順 | 10月21日時点の報道に記載なし |

市梅振興室は読売新聞の取材に「市民のクビアカ対策への意識を高めるためにも、思い切った金額を設定した。地域経済を支えるウメ産業を守るため、被害の早期発見に協力してもらいたい」と話しています。予算10万円は、農家の3万円なら3件分、市民の1万円なら10件分にあたります。制度の狙いは「たくさん払うこと」ではなく、「最初の1本を早く見つけること」に置かれています。
背景: みなべ町で9月28日に県内19市町目の初被害、10月15日時点で25本
紀伊民報(2026年9月28日)によると、和歌山県は9月28日、みなべ町内の梅の園地でクビアカによる被害を初めて確認したと発表し、県内で被害を確認した地域は19市町になりました。日高新報(2026年10月15日)によると、最初の1本から半径1キロ圏内を調べた結果、被害木は10月15日時点で25本に増え、みなべ梅対策協議会はカミキリ対策部会を設けて対策を強化することを決めました。 10月14日には県・町・JAわかやまの約40人が被害調査に入り、町うめ課の鴨本博基課長は「今回の調査範囲は限られているので、生産者にはそれぞれ園地を確認していただきたい」と呼びかけています(紀伊民報 2026年10月14日)。
田辺市とみなべ町は、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を構成する一体の産地です。田辺市の地域産品ページ(2026年2月27日更新)によると、全国の梅の約2割が紀州田辺で、和歌山県全体では約6割が収穫されています。みなべ町の被害地点から田辺市側の園地までは地続きで、成虫は飛んで移動します。「隣町の話」で済まない理由がここにあります。
県の伐採支援と国の予備費|被害が確定した後の制度はすでにある
通報した後の制度も整理しておきます。和歌山県「クビアカツヤカミキリの侵入防止及び防除対策」(農業環境・鳥獣害対策室)によると、県は被害樹の処分に単価を設けており、伐採して抜根・処分する場合は1本3万円、伐採して切り株を覆う場合は1本2万円で、成虫の飛散を防ぐネット被覆にも単価があります。県の支援を受けるには処理前後の写真が必要なので、伐採を急ぐ前に「処理前」の写真を必ず残すことが、支援を取りこぼさない最初の条件です。 県の別ページ(県農業環境・鳥獣害対策室の被害状況ページ)によると、2026年6月末時点の県内累計被害は、農地で7市7町・2,034園地・11,045樹、農地以外で6市9町・510地点・1,505樹です。
国の動きも速くなっています。NHK(2026年10月6日)によると、政府は10月6日、自治体の防除対策を支援するため今年度予算の予備費から32億円を支出することを決めました。和歌山新報(2026年9月3日)によると、鈴木憲和農林水産大臣は9月上旬にかつらぎ町・紀の川市の被害園地を視察し、「早期発見やまん延防止に向け、地域の実情に応じた支援にしっかり取り組んでいく」と述べています。県内の被害は2019年のかつらぎ町での初確認から広がり、6月末時点でかつらぎ町の農地被害は6,309本、紀の川市は1,570本に達しています。現時点で公表されているのはここまでで、予備費が田辺・みなべの園地にどう配分されるかは公表されていません。
誰に効くか|田辺市内の農家と庭木のある世帯、みなべ・印南は町の制度
今回の懸賞金は「田辺市内で見つけた人」に限られます。自分がどこに当たるかを先に仕分けてください。懸賞金の区分は「誰が」ではなく「どこで見つけたか」で決まり、農家でも自分の園地以外の庭木で見つけた場合は市民と同じ1万円の区分になります。
| あなたの立場 | 今回の懸賞金 | 通報先・代わりに当たる窓口 |
|---|---|---|
| 田辺市内で梅・モモ・スモモを栽培する農家 | 自園の果樹でフラス発見: 3万円 | 市梅振興室 0739-26-9959。農地の通報は西牟婁振興局農業水産振興課 0739-26-7941 |
| 田辺市内に庭木の梅や桜がある世帯・宿・店舗 | 園地以外で発見: 1万円 | 市梅振興室。民有地の通報は田辺市環境課 0739-26-9927 |
| 田辺市内の公園・学校・道路の桜で見つけた人 | 園地以外で発見: 1万円 | 市梅振興室。施設の管理者にも連絡 |
| みなべ町の農家・住民 | 田辺の制度は対象外 | みなべ町農業士会の懸賞金(2024年4月開始・フラス発見1万円)。現在の運用は町産業課 0739-72-1337 かJAに確認 |
| 印南町・上富田町・白浜町など他の市町 | 対象外 | 所在地の振興局農業水産振興課。県の伐採支援は県内共通 |

梅農家: 懸賞金は「1世帯1回」、見回りは毎年続く
田辺市内の農家にとって、3万円は自園で最初の1本を見つけたときに1回だけ受け取れるお金です。2本目以降や翌年の発見には出ません。つまり懸賞金は見回りを始めるきっかけにはなっても、見回りを続ける理由にはならないので、制度とは切り離して「誰が・いつ・どの区画を見るか」を決めておく必要があります。 幼虫のフラス排出は県のページで3月下旬〜10月、成虫の羽化期は5月下旬〜8月上旬とされています。10月下旬の今は幼虫の活動期の終わりにあたり、根元に落ちたフラスが残っている可能性がある時期です。
梅干製造を兼ねている農家は、原料不足への支援と害虫対策を別の窓口で進めることになります。製造業向けの利子補給と雇用維持補助は田辺市が梅干製造業の利子補給・雇用維持補助を2027年3月まで半年延長【2026年10月】で整理しているとおり商工振興課の担当で、クビアカの通報と懸賞金は梅振興室の担当です。
宿・飲食・小売: 敷地の桜と梅の庭木は「園地以外」の1万円区分
南紀の宿や飲食店には、庭に梅や桜を植えているところが少なくありません。クビアカはウメ・スモモ・モモ・サクラなどバラ科の樹木を食害するので、宿の桜も対象樹です。宿や店の敷地で見つけた場合は「園地以外」の1万円区分にあたり、通報先は市梅振興室と、民有地の窓口である田辺市環境課です。 春の観梅や桜の時期に庭木が枯れると集客にも響くので、植木の手入れを頼んでいる業者に「根元のフラスを見たら教えてほしい」と一言伝えておくだけでも早期発見につながります。
みなべ・印南の農家: 田辺の制度は使えないが、通報と伐採支援は同じ
みなべ町では、紀伊民報(2024年4月3日)によると町農業士会がフラス発見者への1万円の懸賞金を2024年4月に始め、町と県の伐採支援金を合わせると被害樹1本あたり最大7万円になる仕組みを作っていました。2026年10月時点でこの制度がどう運用されているかは報道で確認できないため、みなべ町の方は町産業課かJAわかやま紀州地域本部に現在の扱いを確認してください。 印南町・上富田町・白浜町など他の市町は、懸賞金の有無にかかわらず、振興局への通報と県の伐採支援は同じ条件で使えます。
11月までに園地で決めること|見回りの区域・フラスの記録・通報の順番
ここからが実務です。やることは5つで、どれも1回決めれば翌年以降も使い回せます。判断の軸は1つで、フラスらしきものを見つけた場所が「自分の園地」か「園地以外」かによって、通報先の順番と懸賞金の区分が変わります。 以下の文面は、見回りの記録や電話のメモ、従業員への周知文のひな形と、対話型AI(ChatGPTやClaudeなど)に貼り付けて下書きを作るプロンプトです。( )の中を自園の内容に書き換えてください。

手順1: 見回りの区域と担当を決める(11月中に1周)
最初にやるのは虫を探すことではなく、「全園地を1周するのに何日かかるか」を数えることです。区画ごとに担当者と見回りの日を割り当て、11月中に1周目を終える計画を立ててください。見回りで見る場所は幹の根元と地際で、ミンチ状のフラスが根元の地面や幹の割れ目にたまっていないかを確認します。 剪定や施肥でどうせ園地に入る日に合わせれば、見回りのための追加の労働はほとんど発生しません。
あなたは梅農家の作業計画を手伝うアドバイザーです。以下の材料から、クビアカツヤカミキリの見回り計画を表(区画/本数/担当/見回り日/兼ねる作業)で作ってください。
【材料】
・園地の区画と本数: (例: 上の畑120本、川沿い80本、自宅裏30本)
・作業できる人: (例: 本人、妻、週2日のパート1人)
・11月に予定している作業: (例: 剪定、礼肥、草刈り)
・1日に見回れる本数の目安: (例: 100本)
条件: 11月中に全区画を1周する/見る場所は幹の根元と地際のフラス/剪定や施肥の日に兼ねる。事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
手順2: フラスの見分け方と記録(写真・位置・日付)
フラスは幼虫が木の内部をかじって外に出す、ふんと木くずの混合物です。県のページでは「ミンチ状」と表現され、根元の地面に散らばっていることが多いとされています。他のカミキリや腐朽でも木くずは出るので、素人判断で「違う」と決めず、疑わしければ記録して通報するのが正解です。記録に必要なのは、フラスと幹を写した写真、木の位置(区画と何列目の何本目か)、見つけた日付の3点で、この3点があれば電話が1回で済みます。 触ったり掘ったりせず、そのままにしてください。
【見回り記録メモ(1本ごとに1枚)】
・日付/時刻:
・区画名と位置: (例: 川沿い 3列目 東から7本目)
・樹種と樹齢の目安: (例: 南高 約25年)
・見つけたもの: (例: 根元に赤茶色のミンチ状の木くず 握りこぶし1個分)
・写真: ①根元のフラス全体 ②幹と穴の接写 ③木全体(番号札が写るように)
・成虫を見た場合: (日付・場所・捕殺の有無)
・通報した先と日時: (梅振興室/振興局/担当者名)
※そのままコピーして使えます
あなたは果樹の病害虫に詳しい技術者です。以下の観察メモを読み、クビアカツヤカミキリのフラスの可能性を「高い/低い/判断できない」の3段階で整理し、通報時に追加で確認される可能性のある点を3つ挙げてください。
【観察メモ】
・木くずの色と形: (例: 赤茶色、ミンチ状、粒が細かい)
・出ている場所: (例: 地際から30cmの幹の割れ目と根元の地面)
・量: (例: 握りこぶし1個分)
・時期: (例: 10月下旬)
・木の状態: (例: 葉の落ちが周りより早い)
最終判断は県や市の担当者が行うことを前提にし、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
手順3: 通報の順番(梅振興室と振興局、両方に記録を残す)
通報先は2系統あります。懸賞金の通報先は協議会の事務局である市梅振興室(0739-26-9959)です。一方、田辺市「クビアカツヤカミキリについて」(2026年4月7日更新)では、農地は西牟婁振興局農業水産振興課(0739-26-7941)、森林は同局林務課(0739-26-7911)、公共施設は施設の管理者、それ以外の民有地は田辺市環境課(0739-26-9927)に連絡するよう案内されています。どちらに先に電話するかは梅振興室に確認し、電話した日時・相手・言われたことを両方について記録に残しておくことが、懸賞金と県の支援の両方を取りこぼさない手順です。 成虫を見つけた場合、市のページは捕殺してから連絡するよう案内しています。特定外来生物のため、生きたまま持ち運ぶことは外来生物法で禁じられています。
【通報の電話メモ】
「田辺市(地区名)で梅を作っている(氏名)です。(日付)に(区画)の梅の根元で、クビアカツヤカミキリのフラスと思われる木くずを見つけました。写真と位置の記録があります。
①現地確認をお願いしたいのですが、どなたに来ていただけますか
②田辺うめ対策協議会の懸賞金の対象になるか、申請はどうすればよいか
③振興局(または環境課)にも連絡が必要か、そちらから共有していただけるか
連絡先は(電話番号)です。」
・電話した日時/相手/回答:
※そのままコピーして使えます

手順4: 被害が確定したら、処理前の写真を残して伐採支援へ
県や市の確認でクビアカと判明した場合、次は被害樹の処分です。県の単価は伐採・抜根・処分が1本3万円、伐採して切り株を覆う場合が1本2万円で、申請には処理前後の写真が必要です。写真が「処理前」と「処理後」の両方そろっていないと支援の対象になりにくいため、確定の連絡を受けたらまず処理前の写真を撮り、処分の方法と申請先を振興局に確認してから作業に入ってください。 申請様式や補助の上限本数は県のページと振興局で最新のものを確認します。
【伐採支援の申請前チェックメモ】
・被害が確定した日と確認した機関: (例: 10月◯日 西牟婁振興局)
・対象樹の本数と位置:
・処分方法: 伐採+抜根 / 伐採+切り株被覆 / ネット被覆(振興局に確認した方法に○)
・処理前の写真: 撮影日( )枚数( )
・処理後の写真: 撮影日( )枚数( )
・申請先と様式の入手先:
・申請期限:
※そのままコピーして使えます
手順5: 従業員・パート・手伝いの家族に周知する
見回りは経営者1人では回りません。収穫や剪定を手伝うパートや家族が「根元の木くず」に気づける状態にしておくことが、実質的な見回り人数を増やします。周知文は紙1枚で十分で、「触らない・写真を撮る・誰に言うか」の3点が書いてあれば機能します。
あなたは家族経営の梅農園の経営者です。以下のひな形を【材料】で書き換え、パートと家族に配るA4一枚の周知文を300字以内で作ってください。
ひな形: 「隣のみなべ町で、梅の木を枯らす外来の虫クビアカツヤカミキリの被害が見つかりました。うちの園地で、幹の根元に赤茶色のミンチ状の木くず(フラス)がたまっていたら、触らずにスマホで写真を撮り、(担当者名)に知らせてください。黒くて首の下が赤い大きな虫を見たときも同じです。場所は(区画名と列・本数)で伝えてください。」
【材料】
・農園名と担当者名:
・連絡方法: (例: LINEグループ/電話)
・見回りを兼ねる作業:
【材料】にない内容は加えず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
あなたは南紀の宿の経営者です。以下のひな形を【材料】で書き換え、植木の手入れを頼んでいる業者と清掃スタッフに渡す依頼文を200字以内で作ってください。
ひな形: 「敷地の梅と桜について、根元に赤茶色のミンチ状の木くずがたまっていないか、作業のたびに見ていただけますか。見つけた場合は触らず、写真を撮って(担当者名)までご連絡ください。隣のみなべ町で外来のカミキリの被害が確認されたためのお願いです。」
【材料】
・宿名と担当者名:
・敷地の対象樹: (例: 梅3本、桜2本)
・連絡方法:
【材料】にない内容は加えず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
あなたは梅農家の経営者です。以下の材料から、直販のお客様向けのLINEまたはメールの短い案内文を150字以内で作ってください。目的は、不安をあおらず、産地が早期発見に取り組んでいることを伝えることです。
【材料】
・農園名:
・取り組み: (例: 11月中に全園地の見回りを1周する)
・お客様に伝えたいこと: (例: 今年の梅干の出荷予定に変更はない)
断定できない収穫や品質の見通しは書かず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
直販のお客様への案内は、産地の状況を正直に伝えつつ不安をあおらない書き方が要ります。ネット販売の導線は梅農家のネット販売|農家直送の通販を始める7ステップと許可の実務【2026年8月】でまとめています。
よくある誤解と注意点|「田辺市が全員に3万円」ではない
報道の見出しだけが広まると、制度の中身とずれた理解が生まれます。4つの誤解に共通するのは「3万円」という数字だけが先に伝わり、対象がフラスの通報であること、1世帯1回で予算10万円であること、田辺市内はまだ未確認であることが抜け落ちている点です。 次の4つは特に取り違えやすい点です。
誤解1: 田辺市がフラスを見つけた全員に3万円を払う
❌ よくある誤解: 田辺市の制度で、見つけた人は誰でも3万円がもらえる。
⭕ 正しい理解: 実施主体は田辺うめ対策協議会で、3万円は農家が自身の園地の果樹で見つけた場合に限られます。園地以外で見つけた市民は1万円、1世帯1回限りで、予算10万円に達し次第終了します。3万円が出るのは最大でも3件分で、制度の役割は「最初の発見を早める」ことにあり、見回りの対価ではありません。
なぜ重要か: 金額を当てにして見回りを始めると、予算が尽きた時点で見回りも止まりがちです。見回りは制度と切り離して計画するほうが続きます。
誤解2: 成虫を捕まえて持っていけば懸賞金がもらえる
❌ よくある誤解: 群馬県高崎市などの「1匹300円」と同じで、成虫を持ち込めばお金になる。
⭕ 正しい理解: 田辺の懸賞金の対象は「フラスの発見と通報」です。成虫については、田辺市のページで捕殺してから連絡するよう案内されており、特定外来生物のため生きたまま運ぶことは外来生物法で禁じられています。成虫の持ち込みは懸賞金の対象として報じられておらず、生きたまま持ち運ぶこと自体が法律違反になります。
なぜ重要か: 成虫が出るのは5月下旬〜8月上旬の限られた期間ですが、フラスは3月下旬〜10月と長く出ます。見回りの対象をフラスに置くほうが、発見の機会も多くなります。
誤解3: 田辺市内にはもう被害が出ている
❌ よくある誤解: 懸賞金が出るということは、田辺市内でも被害が見つかっている。
⭕ 正しい理解: 読売新聞の報道では「市内では、まだクビアカの侵入は確認されていない」と明記されています。制度は、みなべ町の初確認を受けて「侵入前に見つける体制」を作るためのものです。通報は「クビアカだと確信したとき」ではなく「疑わしいものを見つけたとき」にするもので、判定は県や市が行います。
なぜ重要か: 「自信がないから通報しない」が最も損な行動です。みなべ町の初確認も、生産者が園地で見つけたものを県が確認して発表に至ったもので、最初に気づくのは現場の人です。
誤解4: 通報すると伐採を求められて損をする
❌ よくある誤解: 通報したら木を切らされるだけで、農家の持ち出しになる。
⭕ 正しい理解: 県は伐採・抜根・処分に1本3万円、伐採と切り株被覆に1本2万円の単価を設けており、処理前後の写真を添えて申請します。放置すれば幼虫は木の中で2〜3年育ち、周囲の木にも広がります。早く通報して1本で止めるほうが、気づかずに10本に広がってから切るより、金額でも労力でも軽く済みます。
なぜ重要か: みなべ町の例では、最初の1本の確認から2週間あまりで被害木が25本になりました。クビアカの被害は「本数」で損が増える害虫です。
ここまでの見回り・記録・通報・周知は、紙とスマホがあれば今日から始められます。それでも「区画図がない」「パートへの周知をLINEで回したいが設定が分からない」「直販のお客様への案内文をどう書くか迷う」という農園もあるはずです。和歌山DX総合研究所は、白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、県内の事業者の業務のデジタル化と集客の支援に取り組んでいます。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは園地の見取り図と作業する人の一覧だけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。
見回りが回る園地・回らない園地の違い(チェックリスト)
現在地の確認に使ってください。当てはまるものにチェックを入れます。
- □ 全園地を1周するのに何日かかるか、すぐに答えられる
- □ 区画ごとに見回りの担当者と日が決まっている
- □ 見回りで見る場所が「幹の根元と地際のフラス」だと作業者全員が知っている
- □ フラスらしきものを撮る写真3枚(根元・幹の接写・木全体)の型が決まっている
- □ 市梅振興室と西牟婁振興局の電話番号を、スマホか作業小屋の壁に控えてある
- □ パート・家族に「触らない・写真・誰に言うか」の周知文を渡してある
- □ 被害が確定したときに「処理前の写真」を先に撮ることを知っている
- □ 隣接する園地の持ち主と「見つけたら知らせ合う」話をしてある

特に見落とされやすいのが、最後の「隣接する園地の持ち主との申し合わせ」です。自園だけ完璧に見回っても、隣の園地で放置された1本から成虫が飛んでくるため、見回りの単位は自園ではなく「隣と合わせた一帯」で考えるのが実際的です。 チェックが3つ未満でも心配はいりません。この記事の手順1〜5を上から順に進めれば、チェックが1つずつ埋まる構成になっています。
よくある質問
Q. 田辺市のクビアカ懸賞金は、いつから申請できますか?
2026年10月21日時点の読売新聞・紀伊民報の報道には、開始日と申請様式は書かれていません。問い合わせ先として市梅振興室(0739-26-9959)が示されているので、申請の時期と方法は直接確認してください。現時点で公表されているのは、対象・金額・回数・予算の4点までです。
Q. フラスを見つけましたが、クビアカかどうか自信がありません。通報してよいですか?
してください。クビアカかどうかの判定は、通報を受けた県や市の担当者が現地確認や検査で行います。疑わしいものを通報することが制度の前提で、通報する側が事前に確定させる必要はありません。
Q. 成虫を見つけたらどうすればよいですか?
田辺市のページでは、成虫は捕殺してから連絡するよう案内されています。特定外来生物のため、生きたまま持ち運ぶことは外来生物法で禁じられています。捕殺した日時と場所を記録して、振興局か市に連絡してください。 成虫の捕獲が田辺の懸賞金の対象になるかは報道に書かれていないので、梅振興室に確認してください。
Q. みなべ町や印南町の農家ですが、田辺の懸賞金は使えますか?
使えません。田辺の制度は「市内で発見」が条件です。みなべ町には町農業士会が2024年4月に始めた1万円の懸賞金がありますが、2026年10月時点の運用は報道で確認できないため、町産業課(0739-72-1337)かJAわかやま紀州地域本部に確認してください。県の伐採支援は県内共通なので、懸賞金の有無にかかわらず通報と処分の流れは同じです。
Q. 宿の庭の桜で見つけた場合も対象ですか?
園地以外での発見にあたるため、報道のとおりなら1万円の区分です。通報先は市梅振興室と、民有地の窓口である田辺市環境課(0739-26-9927)です。桜もクビアカの対象樹なので、宿や店の敷地も見回りの対象に入れてください。
Q. 被害が確定したら、必ず伐採しなければなりませんか?
処分の方法は被害の程度と県・市の指導によります。県の単価には伐採・抜根のほかに伐採と切り株被覆、ネット被覆があり、どれを選ぶかは振興局に確認してください。どの方法でも処理前後の写真が必要なので、作業前に必ず撮影してください。
Q. 見回りの時期はいつがよいですか?
県のページでは、幼虫のフラス排出は3月下旬〜10月、成虫の羽化期は5月下旬〜8月上旬とされています。10月下旬の今は幼虫の活動期の終わりで、根元のフラスが残っている可能性があるため、11月中に1周目を終えるのが現実的です。 2周目は来年3月下旬以降、剪定や施肥の作業に合わせてください。
Q. 見回りの記録はどう残せばよいですか?
スマホの写真と、この記事の記録メモで十分です。写真は日付と位置情報が自動で残るので、区画と本数を手書きで添えれば通報に必要な情報がそろいます。紙でもLINEのノートでもよいので、1本ごとに1枚の記録にすることが後で役に立ちます。 田辺市内の農家向けの補助制度全般は田辺市の事業者が使える補助金まとめ|創業・設備・販路の制度と申請手順【2026年8月】で整理しています。
まとめ: 今日・今週・11月末までにやること
- 今日やること: 市梅振興室(0739-26-9959)と西牟婁振興局農業水産振興課(0739-26-7941)の番号をスマホに登録し、園地の区画と本数を書き出す
- 今週中にやること: 区画ごとの見回り担当と日を決め、パートと家族に周知文を渡す
- 11月末までにやること: 全園地の1周目を終え、疑わしいものがあれば写真と位置を記録して通報する
懸賞金は最初の発見を早めるためのきっかけで、産地を守るのは制度ではなく、毎年続く見回りの段取りです。 1周目を終えた園地から、翌春の2周目の計画も立ててください。
参考・出典
- 読売新聞オンライン「ウメ産地の生産者ら『クビアカ』通報に最大3万円の『懸賞金』創設…隣接の町で被害確認の和歌山県田辺市」(2026年10月21日・Yahoo!ニュース配信) https://news.yahoo.co.jp/articles/249772888eea990431dd8e83c2a860ebdbbf2907 (参照日: 2026-10-21)
- 紀伊民報「田辺うめ対策協/クビアカに懸賞金/被害見つけたら3万円」(2026年10月20日) https://www.agara.co.jp/article/701368 (参照日: 2026-10-21)
- 紀伊民報「【速報】『南高梅』産地・みなべ町でクビアカツヤカミキリの被害初確認、和歌山」(2026年9月28日) https://www.agara.co.jp/article/691406 (参照日: 2026-10-21)
- 紀伊民報「『地域一丸で防除を』和歌山・みなべでクビアカ被害調査」(2026年10月14日) https://www.agara.co.jp/article/698800 (参照日: 2026-10-21)
- 紀伊民報「みなべ・印南/梅、3年連続の不作/今年の出荷は平年の3割」(2026年10月7日) https://www.agara.co.jp/article/695875 (参照日: 2026-10-21)
- 紀伊民報「外来カミキリから梅守る 懸賞金・伐採で最大7万円、和歌山・みなべ」(2024年4月3日) https://www.agara.co.jp/article/362011 (参照日: 2026-10-21)
- 日高新報「みなべ町で外来カミキリの被害木25本に拡大」(2026年10月15日) https://hidakashimpo.co.jp/?p=108919 (参照日: 2026-10-21)
- 田辺市「クビアカツヤカミキリについて」(2026年4月7日更新・通報先) https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/norinsuisan/1/1/3/7097.html (参照日: 2026-10-21)
- 田辺市「田辺市の地域産品 農産物(梅、みかん)」(2026年2月27日更新・全国の梅の約2割が紀州田辺) https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/shokokanko/1/4/1380.html (参照日: 2026-10-21)
- 和歌山県農業環境・鳥獣害対策室「クビアカツヤカミキリの侵入防止及び防除対策」(生態・伐採支援の単価) https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070300/d00204085.html (参照日: 2026-10-21)
- 和歌山県「クビアカツヤカミキリの侵入防止及び防除対策」(県内被害状況・2026年6月末時点) https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/072000/d00216584.html (参照日: 2026-10-21)
- NHK「クビアカツヤカミキリ対策に予備費32億円支出決定」(2026年10月6日) https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20261006de55198 (参照日: 2026-10-21)
- 和歌山新報「外来カミキリ『防止へ支援』鈴木農水相が視察」(2026年9月3日) https://wakayamashimpo.co.jp/2026/09/20260903_139407.html (参照日: 2026-10-21)
- 国立環境研究所 侵入生物データベース「クビアカツヤカミキリ」(体長・幼虫の生活期間・寄生樹種) https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60560.html (参照日: 2026-10-21)
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※本記事の懸賞金・支援金に関する記載は2026年10月21日時点の報道と公式ページに基づく一般的な説明です。申請の可否や金額は実施主体の判断によります。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。