
結論: 串本町は2024年6月26日、特定健康診査の受診率向上インセンティブ事業に使う箱ティッシュ1,296パックの納入業者を公募しました。応募できたのは、町内に店舗又は営業所を持ち、町に法人町民税を納めている事業者だけです。受付は2024年7月1日から12日までの2週間で終了しており、2026年9月22日時点で新たな募集は公表されていません。それでもこの募集は、串本町の小口の物品調達が「町内限定・書類3点・受付2週間・住民課」という形で動くことを示す実例です。次に同じ形の募集が出たとき、2週間で申し込めるかどうかは、今の備えで決まります。
この記事の要点 対象読者: 串本町内に店舗や営業所を持ち、日用品・食品・雑貨を扱う小売店・卸売業・法人経営者と、南紀で自治体向けの販路を探している事業者 読了後にできること: 2024年の募集で問われた応募条件3点と提出書類3点を自社に当てはめ、次の募集が出た日から2週間以内に住民課へ申し込める状態を作る。あわせて、町の物品調達の入口が担当課ごとに違うことを理解し、どのページを見ておけばよいかが分かる
「役場に物を納めているのは、昔からの決まった業者さんだけでしょう」
白浜への移住準備で和歌山の事業者と話していると、自治体との取引について、こうした受け止め方に出会うことがあります。町の調達は、建設工事や大型の備品のように入札参加資格の名簿が前提のものばかりではありません。今回の串本町の募集のように、担当課が個別に町内事業者へ声をかける小口の公募もあります。ただし受付が2週間しかなく、町の「事業者の皆様へ」のページに載るだけなので、見ていない事業者には存在すら分かりません。
見えにくさの理由ははっきりしています。串本町の入札参加資格の受付は建設課が担当していますが、町内事業者向けの受付業種は建設工事と測量・建設コンサルタントの2つで、物品の区分がありません。つまり町内の小売店が「名簿に載って待つ」道は用意されておらず、担当課の個別公募にその都度手を挙げる必要があるということです。
この記事では、2026年9月22日時点で串本町の公式ページから確認できたことだけを使い、①町が何を募集したのか、②町内の小売・卸のどこに効くのか、③次の募集に備えて今そろえる書類、④取り違えやすい誤解、の順に整理します。手元に、直近の町税の納付記録と、店舗の所在地が分かる地図を用意しながら読み進めてください。個別の応募の可否や条件の該当性は、必ず串本町役場住民課にご確認ください。
目次
串本町が2024年6月に公表した募集の中身
まず、町のページから確認できた事実だけを並べます。串本町は「事業者の皆様へ」のページに2024年6月26日付で、特定健康診査受診率向上インセンティブ事業に係る物品の納入参加業者募集についてを掲載しました。
| 決まっていたこと | 内容 | 確認できる一次情報 |
|---|---|---|
| 対象物品 | 箱ティッシュ1箱400枚(200組)入りの5箱パック | 町の募集ページ |
| 購入数量 | 5箱パックを1,296パック(12パック入りケースで108ケース) | 町の募集ページ |
| 応募条件 | 令和6年4月1日現在で町内に店舗又は営業所を有し法人町民税を納め、令和5年に営業していること/町税等に滞納がないこと/営業経歴及び営業状態が良好であること | 町の募集ページ |
| 受付期間 | 令和6年7月1日(月)〜7月12日(金) | 町の募集ページ |
| 提出書類 | 特定健診インセンティブ事業用物品見積入札参加申込書/町税等納付状況調査同意書/店舗又は事務所の位置図 | 町の募集ページ(PDF・Word・Excelの様式あり) |
| 提出先・方法 | 串本町役場 住民課へ封書で送付するか持参 | 町の募集ページ |

数量を箱に直すと、5箱パックが1,296パックなので6,480箱です。町内の小売店や卸にとって、1回の注文としては小さくない量です。一方で、応募の入口は「見積入札参加申込書」という名前のとおり、申し込んだ事業者が見積を出し、そこで納入先が決まる形と読めます。募集ページには申込書の様式、町税等納付状況調査同意書の様式、位置図の様式がそれぞれ置かれており、担当は住民課(電話0735-62-0561)です。
現時点で公表されているのはここまでです。 見積の実施日、落札した事業者、納入時期、予算額、応募した事業者の数は公表されていません。令和7年度・令和8年度に同じ募集が行われたかどうかも、町の「事業者の皆様へ」の一覧には掲載がなく、この記事ではそこから先の予測は書きません。
町内の小売・卸に効く理由|応募条件3点と「法人町民税」
この募集の形を先につかんでおくと、準備の優先順位を間違えません。応募条件のうち、事業者側の準備で結果が変わるのは1つ目の条件です。原文は「令和6年4月1日現在、串本町内に店舗又は営業所(串本町に法人町民税を納めていること)を有し、令和5年に営業を行っていること」で、ここに3つの条件が同居しています。
| 事業者のタイプ | どこが効くか | いつから効くか |
|---|---|---|
| 串本町内に店舗・営業所があり、法人町民税を納めている小売・卸・法人 | 条件の文面にそのまま当てはまる。次の募集が出れば、書類3点を出すだけで見積の土俵に立てる | 今から。書類の準備は募集前でも進められる |
| 串本町内で営業する個人事業主 | 募集ページは「法人町民税を納めていること」を条件に書いており、個人事業主の扱いは記載がない。応募できるかは住民課に確認する論点になる | 住民課に確認した時点から |
| 田辺・白浜・新宮など町外に拠点があり、町内に店舗・営業所がない事業者 | 直接の応募はできない。町内の事業者へ卸す形で関わるか、町内に営業所を置くかの検討に論点が移る | 卸先との商談を始めた時点から |

ここで誤解しないでほしいのは、この募集が求めているのは製造能力ではなく、町内で営業している実態と納税の状況だということです。箱ティッシュは自社で作る商品ではなく、仕入れて納める商品です。つまり、日用品を扱う町内の小売店や卸であれば、仕入先と保管場所と配送手段さえあれば、応募条件の入口には立てます。
最初に、2024年の条件を自社に当てはめた点検表を作っておきます。
あなたは行政の募集要件の整理を手伝うアシスタントです。以下の材料から、自治体の物品納入業者募集の応募条件に対する自社の該当状況の点検表を作ってください。
【材料】
・事業形態: (法人/個人事業主)
・串本町内の店舗又は営業所の有無と所在地:
・法人町民税の納付の有無: (法人の場合)
・町内での営業開始時期: (例: 平成20年から)
・町税等の滞納の有無: (分かる範囲で)
出力: 条件|自社の現状|該当(する/しない/要確認)|次にやること の4列表。「営業経歴及び営業状態が良好であること」は町側の審査事項として「要確認」に固定し、該当性を断定しないでください。【材料】にない事実は補わないでください。
※そのままコピーして使えます
次に、自社の供給能力を数字で言える状態にしておきます。
あなたは小売店の仕入れと物流の整理を手伝うアシスタントです。以下の材料から、自治体への日用品の納入可否を検討するための整理表を作ってください。
【材料】
・所在地と業種: (例: 串本町内の日用品・食品の小売)
・仕入先と発注から入荷までの日数: (例: 問屋A 発注から3日)
・一度に保管できる量の目安: (例: ケースで30ケース)
・配送手段: (自社車両の台数/仕入先からの直送の可否)
・過去に納めた最大ロット: (例: 施設向けに20ケース)
出力: ①108ケース規模を一度に扱えるか ②分納が必要ならその回数の目安 ③確認が要る点 の3分類と、その判断理由。【材料】にない数量・設備は補わず、事実に基づかない推測は「仮説」と明記してください。
※そのままコピーして使えます
町内に店舗・営業所がない場合は、自治体向けの別の販路を並行して持っておくほうが安全です。学校給食の納入は町ごとに設計が違い、上富田町は年1回の締切型で町内生産者を優先しています。詳しくは上富田町が給食納入業者を募集|11月30日締切、町内生産者から優先【2026年9月】で、書類4点の集め方まで整理しています。
串本町の特定健診受診率は33.4%、県内30市町村で27位
町が受診促進のための物品を買う背景には、数字があります。串本町のページ「特定健診の受診率向上にご協力をお願いします」によると、令和5年度の串本町国民健康保険の特定健診受診率は33.4%で、和歌山県平均の38.1%を下回り、県内30市町村中27位でした。同じページは、国が定める目標値を60%としています。
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 串本町国保の特定健診受診率(令和5年度) | 33.4% | 串本町 住民課のページ |
| 和歌山県平均(令和5年度・同ページ記載) | 38.1% | 串本町 住民課のページ |
| 県内順位 | 30市町村中27位 | 串本町 住民課のページ |
| 国が定める目標値 | 60% | 串本町 住民課のページ |
| 和歌山県全体の特定健診実施率(令和5年度) | 52.1% | 和歌山県 特定健診・特定保健指導の実施率 |
特定健診は、生活習慣病の予防のために40歳から74歳の人を対象にメタボリックシンドロームに着目して行う健診で、実施主体は医療保険者です。根拠は高齢者の医療の確保に関する法律にあります。定義は厚生労働省の特定健診・特定保健指導についてで確認できます。町村の国民健康保険では町が保険者なので、受診率を上げる責任も、受診を促す物品を買う判断も町にあります。
串本町は受診率を上げるために、未受診者へのハガキや電話による勧奨、39歳向けの無料のプレ健診、医療機関の検査結果をみなし健診として反映する仕組み、職場健診の結果の提出依頼、約10,000円相当の健診の無料実施を挙げています。町の国保特定健診のページには「国保特定健診を受診された方には、2,000円分の商品券を贈呈します」という記載もあります。ただしこの商品券の対象年度や条件はページに書かれておらず、2024年に公募した箱ティッシュとの関係も町のページには示されていません。ここは推測せず、住民課に確認する事項として扱ってください。
和歌山県の特定健診・特定保健指導の実施率のページは、県全体の令和5年度の実施率を52.1%としたうえで、「特に市町村国保では40代、50代の受診率が低い状況が続いています」と書いています。受診率の目標と実績の差がある限り、町が受診促進の物品や特典を用意する動機は続くというのが、公表資料から言える範囲です。ここから将来の募集の有無や規模を予測することはしません。
次の募集に向けて今そろえる書類3点と自己確認
ここからが実務です。2024年の募集で求められた提出書類は3点で、印鑑証明書も財務諸表も要求されていません。そのぶん、つまずくのは受付が2週間しかないことと、役場の窓口が開いている平日に動けるかの2点に集中します。

以下のプロンプトは、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けて使います。AIは整理を助ける道具であり、応募条件を満たすかどうかを判定する立場にはありません。判断が要る部分は住民課に確認してください。
手順1: 応募条件3点を自社に当てはめ、住民課に聞くことを決める
2024年の条件は、基準日時点で町内に店舗又は営業所を有し法人町民税を納めていること、前年に営業していること、町税等に滞納がないこと、営業経歴及び営業状態が良好であること、の4つの要素に分けられます。最初の2つは事実の確認で済みますが、「営業経歴及び営業状態が良好」は町側の審査事項で、事業者が自分で判定できるものではありません。個人事業主の扱いも記載がありません。聞くべきことを先に整理してから電話するのが確実です。
あなたは行政手続きの確認を手伝うアシスタントです。以下の材料から、串本町役場住民課へ電話で確認するときの読み上げ用メモを150字前後で作ってください。
【材料】
・屋号と所在地:
・事業形態: (法人/個人事業主)
・町内での営業開始時期:
・扱っている主な商品:
・確認したいこと: (例: 個人事業主の応募可否、次回募集の予定の有無、様式の入手方法)
条件: 名乗り→用件→確認したいこと→折り返し先の順で書く。【材料】にない番号や日付は書かず、確認できない項目は「要確認」としてください。
※そのままコピーして使えます
手順2: 町税等の納付状況を確認し、同意書の意味を読む
提出書類の2点目「町税等納付状況調査同意書」は、町が事業者の納税状況を調べることに同意する書類です。つまり自分で完納証明書を取りに行く必要はありませんが、滞納があればそのまま町に分かります。分納中や納期限を過ぎた税があるなら、募集が出てから対応するのでは間に合いません。今のうちに、法人町民税・固定資産税・軽自動車税などの納付状況を、納付書の控えや口座の記録で確かめておいてください。
あなたは税務の書類整理を手伝うアシスタントです。以下の材料から、町税等の納付状況の点検表を作ってください。
【材料】
・課税されている町税の種類: (例: 法人町民税、固定資産税、軽自動車税)
・直近1年の納期限と納付日: (分かる範囲で)
・分納や猶予を受けている税: (あれば)
・手元にある証拠: (納付書の控え/口座の引落記録/納税証明書)
出力: 税目|納期限|納付日|証拠の有無|次にやること の5列表。判断できない項目は「要確認(串本町役場税務課)」とし、税額や制度の解釈を断定しないでください。
※そのままコピーして使えます
手順3: 店舗又は事務所の位置図を先に作っておく
提出書類の3点目は「店舗又は事務所の位置図」で、町はExcelの様式を用意しています。募集が出てから作ると、地図の切り出しや印刷に意外と時間を取られます。所在地、目印、役場からの経路が分かる地図を、今のうちにA4で1枚作って保存しておけば、次の募集では日付と宛先を直すだけで済みます。
あなたは提出書類の作成を手伝うアシスタントです。以下の材料から、自治体に提出する店舗の位置図に載せる項目の一覧と、地図に書き込む注記の文案を作ってください。
【材料】
・店舗又は事務所の住所:
・最寄りの目印: (例: 国道42号沿い、〇〇小学校の向かい)
・駐車場や搬入口の位置:
・営業時間と定休日:
出力: ①地図に載せる項目の一覧 ②注記の文案(各30字以内) ③印刷前に確認する点。【材料】にない施設名や距離は書かず、不明な点は「要確認」としてください。
※そのままコピーして使えます
手順4: 見積入札参加申込書の記入欄を先に埋めてみる
1点目の「特定健診インセンティブ事業用物品見積入札参加申込書」は、町がPDFとWordの両方で公開しています。様式の記入欄は町の様式を直接確認してください。この記事では様式の項目を書き写しませんが、一般に事業者名・所在地・代表者名・連絡先・営業の内容といった基本情報は、募集が出る前から下書きしておけます。Word版を保存し、社名や住所を埋めた状態で置いておくのが実務上の近道です。
あなたは申請書の下書きを手伝うアシスタントです。以下の材料から、自治体の見積入札参加申込書に記入する基本情報の下書きと、空欄のまま出すと質問されそうな箇所の指摘を作ってください。
【材料】
・事業者名と所在地:
・代表者名と連絡先:
・創業年月と町内での営業年数:
・主な取扱商品と仕入先の種類: (例: 日用品を問屋経由で仕入れ)
・過去の納入実績: (公的機関・施設向けがあれば)
出力: 項目ごとの記入案。【材料】にない数値や実績は補わず、不明な項目は「要記入」としてください。様式の項目名は町の様式に合わせて後で調整する前提で書いてください。
※そのままコピーして使えます
手順5: 見積に出す単価の根拠を、原価から作っておく
申込が受理されると、次は見積です。2024年の対象は箱ティッシュ1箱400枚(200組)入りの5箱パックを1,296パック、12パック入りケースで108ケースでした。仕入単価、配送費、保管の手間、分納の回数を積み上げて、いくらなら受けられるかを先に持っておくと、募集が出てから2週間で見積まで走れます。町の予算額は公表されていないので、他社の相場を推測するのではなく、自社の原価から逆算してください。
あなたは小売店の見積づくりを手伝うアシスタントです。以下の材料から、自治体向け納入の見積単価の根拠表を作ってください。
【材料】
・商品の仕様: (例: 箱ティッシュ400枚入り5箱パック)
・仕入単価と仕入先の条件: (例: 1パック〇〇円、10ケース以上で送料無料)
・納入数量: (例: 1,296パック=108ケース)
・配送方法と費用: (自社配送/仕入先直送)
・保管や分納にかかる手間: (人時の目安)
・確保したい粗利の考え方:
出力: 原価項目|金額|根拠 の3列表と、見積単価の候補を「下限・標準」の2段で提示。仕入単価や送料は【材料】の数値だけを使い、市場相場や他社の価格を推測しないでください。
※そのままコピーして使えます
串本町に物を納める入口は担当課ごとに違う
今回の募集で最も見落とされやすいのは、町の物品調達に「町内小売店の名簿」がないという点です。串本町の入札参加資格の受付は建設課が担当していますが、令和8・9年度の町内事業者向け受付の業種は建設工事業者と測量・建設コンサルタント業者の2つです。受付期間は令和8年1月13日から2月20日で、すでに終了しています。物品製造・役務の提供等の区分があるのは町外事業者向けの受付で、こちらも令和7年度・令和8年度分の受付は終了し、町のページは「現在、追加受付はしておりません」と書いています。

つまり町内の小売店にとって、串本町へ物を納める入口は「担当課の個別公募」に集中しているということです。健診の物品なら住民課、別の事業なら別の担当課が、それぞれ「事業者の皆様へ」のページに募集を載せます。過去の掲載を見ると、公有財産の売却入札、トイレカーの調達入札、公用車の点検業務の参加申請など、内容も担当課もばらばらです。
参考までに、町の健康ポイント事業は別の形で動いています。令和6年度から実施され、満20歳以上の町民が健診や健康イベントでポイントを貯め、70ポイント以上で参加賞としてオークワ商品券1,000円分かB&G施設利用券4回分を選べる仕組みで、担当は保健センターです。令和8年度のポイント付与期間は令和8年4月1日から令和9年2月28日、シートの提出期限は令和9年3月5日です。特典が商品券と施設利用券である以上、ここは町内小売店の納入先にはなりません。
だからこそ、やることは名簿への登録ではなく、町のページの定点観測です。串本町の「事業者の皆様へ」の一覧を週1回見る担当と曜日を決めるだけで、2週間の受付を取りこぼす確率は下がります。
あなたは情報収集の仕組みづくりを手伝うアシスタントです。以下の材料から、自治体の事業者向けお知らせを見落とさないための定点観測表を作ってください。
【材料】
・見るページ: (例: 串本町「事業者の皆様へ」、串本町「入札・契約」)
・確認する曜日と担当者:
・見つけたときの連絡先: (社内の誰に、どの手段で)
・応募を判断する基準: (例: 町内限定/数量/受付期間の長さ)
出力: ページ|確認日|担当|見つけたときの動き の4列表と、確認時に見る項目の短いチェック文(3つ以内)。実在しないページ名やURLは書かず、不明な点は「要確認」としてください。
※そのままコピーして使えます
町内で設備や車両の投資を検討する場合は、串本町の補助金|事業者が使える町の制度8件と商工会が入口になる理由【2026年8月】で、町の制度の入口が商工会・企画課・産業課に分かれていることを先に確認しておくと、資金の段取りを組みやすくなります。
応募前に取り違えやすい4つの誤解
自治体向けの販路づくりでつまずくのは、たいてい次の4つのどれかです。
誤解1: 「今も募集しているはずだから、問い合わせれば応募できる」
❌ よくある間違い: 検索で2024年の募集ページを見つけ、今も受付中だと思って書類を作り始める。
⭕ 正しい理解: 受付期間は令和6年7月1日から7月12日で、すでに終了しています。2026年9月22日時点で、串本町の「事業者の皆様へ」の一覧に新たな募集は掲載されていません。
なぜ重要か: 終了した募集に向けて書類を作っても、出す先がないからです。やるべきは、条件と書類の型を把握して、次の募集が出た瞬間に動ける準備をしておくことです。
誤解2: 「入札参加資格の名簿に登録しておけば、物品の声がかかる」
❌ よくある間違い: 建設課の入札参加資格を取れば、町のあらゆる調達に呼ばれると考える。
⭕ 正しい理解: 町内事業者向けの受付業種は建設工事と測量・建設コンサルタントの2つで、物品の区分はありません。健診の物品は住民課が個別に募集し、条件も書類も独自でした。
なぜ重要か: 名簿に載って待つ姿勢では、住民課のような担当課の個別公募に気づけないからです。物品の販路は「名簿」ではなく「ページの定点観測」で作る、と切り替える必要があります。
誤解3: 「個人商店でも、町内で営業していれば当然応募できる」
❌ よくある間違い: 条件の「町内に店舗又は営業所を有し」だけを読んで、個人事業主も同じ扱いだと決めつける。
⭕ 正しい理解: 募集ページの条件は「串本町に法人町民税を納めていること」を括弧書きで付けており、個人事業主の扱いは書かれていません。応募できるかどうかは住民課に確認する事項です。
なぜ重要か: 条件を緩い側に読み違えると、書類を整えたのに受け付けられない可能性があるからです。逆に厳しい側に読んで諦めるのも早計です。文面にない部分は自己判断せず、担当課に業態を伝えて聞いてください。
誤解4: 「地元の店だから、値段は多少高くても選ばれる」
❌ よくある間違い: 町内限定の募集を「地元優遇」と受け取り、見積の根拠づくりを後回しにする。
⭕ 正しい理解: 町内限定は応募の入口を絞る条件であって、価格を見ない条件ではありません。申込書の名前は「見積入札参加申込書」で、申し込んだ事業者の見積で納入先が決まる形と読めます。
なぜ重要か: 入口が町内限定でも、出口では見積の比較が行われるからです。仕入単価・配送費・分納の手間を原価から積み上げた見積を、募集前に用意しておく必要があります。
ここまでの作業は、町の様式と手元の書類だけで完結します。それでも「役場への確認と書類の下書きを同時に回す人手がない」「自社の商品と供給体制を、発注側に伝わる形にまとめ直したい」という事業者の方がいるのも事実です。私たちは白浜(和歌山)への移住準備を進めながら、県内事業者のデジタル面の実務支援に取り組んでいます。無料ヒアリングは最大60分、ご用意いただくのは取扱商品の一覧だけで、契約前提の営業はいたしません。提案が不要なら30分の情報交換のみでも歓迎です。
次の募集にそのまま応募できる店・募集を見てから慌てる店
現在地の確認に使ってください。書類を並べながら、当てはまるものにチェックを入れます。
- □ 串本町内に店舗又は営業所があり、法人町民税を納めていることを書類で示せる
- □ 個人事業主の場合、応募の可否を住民課に確認した
- □ 町税等に未納がなく、納付書の控えや引落記録がそろっている
- □ 店舗又は事務所の位置図をA4で1枚作り、保存してある
- □ 申込書のWord様式を保存し、社名・住所・代表者名を埋めた下書きがある
- □ 日用品の仕入先と、発注から入荷までの日数を数字で答えられる
- □ 108ケース規模を一度に扱えるか、分納が要るかを判断してある
- □ 町の「事業者の皆様へ」を見る曜日と担当者を決めてある

特に見落とされやすいのが、最後の「見る曜日と担当者」です。書類が完璧でも、募集の掲載に気づかなければ受付2週間は過ぎてしまいます。チェックが3つ未満でも心配はいりません。この記事の手順1から5は、上から順に進めればチェックが1つずつ埋まる構成になっています。
よくある質問
Q. 串本町の特定健診インセンティブ物品の納入業者募集は、今も応募できますか?
できません。受付期間は令和6年7月1日から7月12日で、すでに終了しています。2026年9月22日時点で、町の「事業者の皆様へ」の一覧に新たな募集は掲載されていません。次回の募集の有無や時期も公表されていないので、この記事では予測を書いていません。
Q. 募集の対象物品と数量は何でしたか?
箱ティッシュ1箱400枚(200組)入りの5箱パックを1,296パックで、12パック入りケースに換算して108ケースです。町の募集ページに記載されています。予算額や落札結果は公表されていません。
Q. 町外の事業者でも応募できましたか?
応募条件に「令和6年4月1日現在、串本町内に店舗又は営業所(串本町に法人町民税を納めていること)を有し、令和5年に営業を行っていること」とあり、町内に店舗又は営業所を持つ事業者が対象でした。どこまでが営業所に当たるかの判断は、串本町役場住民課へ直接ご確認ください。
Q. 個人事業主でも応募できますか?
募集ページは「法人町民税を納めていること」を条件に書いており、個人事業主についての記載はありません。この記事では該当性の判定は行いません。業態を伝えて住民課(電話0735-62-0561)に確認してください。
Q. 提出書類は何が必要でしたか?
3点です。特定健診インセンティブ事業用物品見積入札参加申込書、町税等納付状況調査同意書、店舗又は事務所の位置図で、町がPDF・Word・Excelの様式を公開しています。提出は住民課へ封書で送付するか持参する方法でした。
Q. 串本町の入札参加資格を取っておけば、物品の募集にも呼ばれますか?
そうとは限りません。町内事業者向けの令和8・9年度の受付業種は建設工事と測量・建設コンサルタントの2つで、物品の区分はありません。健診の物品は住民課が個別に募集しました。町外事業者向けの受付には物品製造・役務の提供等の区分がありますが、こちらも受付は終了し、追加受付はしていないと町のページに書かれています。
Q. 串本町の特定健診の受診率はどのくらいですか?
町のページによると、令和5年度の串本町国民健康保険の特定健診受診率は33.4%で、和歌山県平均の38.1%を下回り、県内30市町村中27位でした。町は国が定める目標値を60%としています。和歌山県全体の令和5年度の特定健診実施率は52.1%です。
Q. 他の自治体でも、町内の小売店が納入業者になれる募集はありますか?
学校給食の納入業者登録がその一例です。和歌山市は締切のない随時受付、上富田町は年1回の締切型で、自治体ごとに設計が違います。詳しくは和歌山市の給食納入業者登録が随時受付に|1日最大8,300食の取引先【2026年9月】で資格要件と書類を比較してください。農産物の直売ルートは道の駅への出品方法|和歌山で出荷者になる7ステップと手数料【2026年9月】で扱っています。
まとめ:次の募集が出た日から2週間で動くために決めること
- 今日: 「串本町内に店舗又は営業所があり、法人町民税を納めているか」を確認し、個人事業主の場合は住民課に応募の可否を聞く内容をメモにする
- 今週中: 町税等の納付状況を納付書の控えで確かめ、店舗又は事務所の位置図をA4で1枚作って保存する
- 今月中: 申込書のWord様式に社名・住所・代表者名を埋めた下書きを作り、箱ティッシュなど日用品の仕入単価と配送費から見積の根拠表を作る。あわせて「事業者の皆様へ」を見る曜日と担当者を決める
2週間の受付に間に合うかどうかは、募集が出てからの速さではなく、出る前の備えで決まります。役場の窓口が平日しか開いていない以上、動ける平日の数が実質的な持ち時間です。
あわせて確認: 串本町内で観光客向けの販売や体験の予約導線を整えたい場合は、串本の体験・宿泊集客|海況変更と参加条件まで伝える予約導線の作り方【2026年】で、小売を含む業種別の具体案を扱っています。
参考・出典
- 串本町「特定健康診査受診率向上インセンティブ事業に係る物品の納入参加業者募集について」(掲載日: 2024年6月26日。対象物品 箱ティッシュ1箱400枚〈200組〉入り5箱パック、購入数量 1,296パック〈12パック入りケースで108ケース〉、応募条件3点、受付期間 令和6年7月1日〜7月12日、提出書類3点の様式、提出先 住民課 電話0735-62-0561) 串本町 特定健康診査受診率向上インセンティブ事業に係る物品の納入参加業者募集について (参照日: 2026-09-22)
- 串本町「事業者の皆様へ」(お知らせ一覧。2024年6月26日付の上記募集のほか、公有財産売却の一般競争入札、自走式水洗トイレカー調達の一般競争入札、公用車の点検・整備業務の参加申請などの掲載) 串本町 事業者の皆様へ (参照日: 2026-09-22)
- 串本町「特定健診の受診率向上にご協力をお願いします」(令和5年度の串本町国保の特定健診受診率33.4%、和歌山県平均38.1%、県内30市町村中27位、国の目標値60%、受診率向上の取り組み、住民課国民健康保険係 電話0735-62-0561) 串本町 特定健診の受診率向上にご協力をお願いします (参照日: 2026-09-22)
- 串本町「串本町国民健康保険特定健康診査(国保特定健診)」(40歳から74歳の加入者が対象、無料、受診者への2,000円分の商品券の贈呈の記載) 串本町国民健康保険特定健康診査(国保特定健診) (参照日: 2026-09-22)
- 串本町「串本町健康ポイント事業」(令和6年度から実施、満20歳以上の町民が対象、ポイント付与期間 令和8年4月1日〜令和9年2月28日、提出期限 令和9年3月5日、70ポイント以上で参加賞 オークワ商品券1,000円分またはB&G施設利用券4回分、保健センター 電話0735-62-6206) 串本町健康ポイント事業 (参照日: 2026-09-22)
- 串本町「入札参加資格申請の受付について」および「令和8・9年度入札参加資格審査申請の受付(町内事業者)」(町内事業者の受付業種は建設工事業者と測量・建設コンサルタント業者、受付期間 令和8年1月13日〜2月20日、有効期間 令和8年4月1日〜令和10年3月31日、追加受付なし、建設課 電話0735-67-7262) 串本町 入札参加資格申請の受付について / 串本町 令和8・9年度入札参加資格審査申請の受付(町内事業者) (参照日: 2026-09-22)
- 串本町「令和7年度・令和8年度 競争入札参加資格審査申請の受付について(町外事業者の方)」(建設工事、測量・建設コンサルタント等業務、物品製造・役務の提供等の3区分、受付期間 令和7年1月8日〜2月28日〈終了〉、有効期間 令和7年4月1日〜令和9年3月31日) 串本町 令和7年度・令和8年度 競争入札参加資格審査申請の受付について(町外事業者の方) (参照日: 2026-09-22)
- 厚生労働省「特定健診・特定保健指導について」(特定健診の定義、対象40〜74歳、実施主体は医療保険者、根拠法は高齢者の医療の確保に関する法律) 厚生労働省 特定健診・特定保健指導について (参照日: 2026-09-22)
- 和歌山県「特定健診・特定保健指導の実施率」(令和5年度の県全体の特定健診実施率52.1%、特定保健指導実施率25.2%、市町村国保で40代・50代の受診率が低い状況の記載) 和歌山県 特定健診・特定保健指導の実施率 (参照日: 2026-09-22)
あわせて読みたい
- 上富田町が給食納入業者を募集|11月30日締切、町内生産者から優先【2026年9月】: 締切型の自治体納入の募集で、町内生産者を優先する規格書の読み方と書類4点の集め方を整理しています
- 串本町の補助金|事業者が使える町の制度8件と商工会が入口になる理由【2026年8月】: 串本町内で設備や車両に投資する前に、町の制度の入口がどこかを確認できます
※本記事は2026年9月22日時点で公表されている一次情報に基づく整理です。個別の応募の可否・条件の該当性・書類の要否についての判断は行っていません。手続きの詳細は串本町役場住民課(電話0735-62-0561)へ、入札参加資格は串本町役場建設課(電話0735-67-7262)へ、契約や税務に関わる論点は専門家へご確認ください。実績は代表およびメンバー個人としての活動を含みます。